Hu-BASIC
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Hu-BASIC(ヒューベーシック)は、北海道に本社を持つソフトハウスハドソン(Hudson)社が開発したBASIC言語である。シャープ株式会社の情報機器事業部が発売したMZシリーズ用に開発、発売された。同機が標準で採用した、シャープ製のS-BASICは、独自性が高いものであったが、それに比べ、マイクロソフトのBASICに近く、MS-BASICからのソフトウェアの移植がより容易であった。後にシャープAV事業部から発売されたX1シリーズにも移植され、X1シリーズでは、標準添付のBASICインタプリタとなった。
[編集] 特徴
- 同時期のMS-BASICに比べ、内部構造が洗練されており、実行速度も高速であった。
- MZ2000/2200用のVersion 2.0以降やX1用はRAMディスクに対応可能であり、テープ版であってもRAMディスクであればランダムアクセスも可能であった。通常他社のROM-BASICでは、カセットテープの入出力しかないため、ランダムアクセス用の命令自体が実装されていない。
元々単体製品だったゆえにいろいろな機能を盛り込みすぎたため、巨大になりすぎてフリーメモリは狭くなってしまった。(X1用では16KBほど)その後X1Turboになる際、ファイル管理ルーチン、グラフィック描画ルーチン、機械語モニタプログラム、日本語変換機能をシャドーROMに追い出しフリーメモリの確保に成功している。
[編集] 関連項目
MZシリーズのBASICには、他にシャープによるS-BASIC、dbソフトによるdB-BASICなどがある。
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