JR貨物30A形コンテナ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
JR貨物30A形コンテナ(じぇいあーるかもつ30Aがたこんてな)とは、JR貨物がワキ5000形有蓋車を使用していた紙輸送の置き換え用として開発し、1990年(平成2年)から373個製造された20ftコンテナの一種である。
[編集] 構造
初期のごく少数(1~9)は扉を含めた全ての面ににリブがあるが、後の増備形(10~)では扉部のリブは省略されすっきりしている。両側側扉の二方開きで、外法寸法は高さ2500mm、幅2500mm、長さ6058mm、自重1.5t。内容積は30.3m³、最大積載量は9t。
外観は当初(~179)は、同時期に誕生している18D形と同様の配色・デザインとされ、ブルーをベースにクリームの塗り分け、JR貨物とロゴが入ったもので登場したが、後に量産が進むにつれ19A形と同様の上部フロンティアレッド・下部ブラックで製造されたもの(180~207)、19B形と同様のフロンティアレッド一色塗りで製造されたもの(208~)へと変化し、同形式ながら塗装のバリエーションが多い。
また一部はスーパーレールカーゴ試験のため、青一色塗りにJRFロゴの塗装へ改められたものもある。これには初期型から最終期のレッド一色塗装であったものも含まれ、型式番号部分は塗り替えられていないため元の塗色の判別できる点も面白い。
のちに片側妻面・片側側面が開く二方開きタイプも製造され、30A-500番台・30A-1000番台が登場している。 なおこれらは全てフロンティアレッド一色塗りで登場しているが、中にはスーパーレールカーゴ試験のため青一色に変更されたものもある。
[編集] 関連項目
カテゴリ: 鉄道関連のスタブ項目 | コンテナ | 日本貨物鉄道