Luna
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Luna(ルナ)は、Microsoft Windows XP 及びWindows Server 2003に搭載されている、ユーザインターフェースのスタイルである。濃い青色を標準とし、そのほかに銀や緑色のスタイルもある。マシンによっては青以外が標準設定されているものも存在する。Windows XPの開発コードネームから、Whistlerスタイルと呼ばれることもある。
Lunaは、青、銀、緑を基調にしたウインドウやボタンの色合いや、枠線の太さ、草原と青空の写真による壁紙などいった、GUIの見た目の情報を集めたテーマ(スキン)のことだけを指す場合と、Windows XPで今までのWindowsから変更された、スタートメニューやタスクトレイのバルーンメッセージなどといった、幾つかの新しいユーザインタフェースのことを含む場合とがある。
後者の場合では、スタートメニューと呼ばれるシェルのランチャ部分の改善、デスクトップ上に多数のアイコンを作成させないためのデザイン、タスクバーでのタスク(起動しているアプリケーションプログラム)のグループ化といった機能の提供、ユーザの操作をガイドするためのヒントの表示なども、Lunaに含まれる。
Lunaを元に、Media Center Edition向けに開発されたデフォルメ版のテーマがあり、そちらはRoyaleといわれ、Media Center Editionのマシンではエナジーブルーと呼ばれるテーマとしてセットされている。Royaleは青を基調としながら、グラデーションを掛けることで光沢感のある配色(Media Center Style)となっており、Media Centerに相応しいスタイルとなっている。エナジーブリスと呼ばれる壁紙も新規に添付され、Lunaのものよりも青空の色調が弱まりRoyalの配色に合わせた草原と青空を描いている。Royalは最初Media Center Editionでしか利用できないものであったが、2005年4月7日にMicrosoft New Zeelandがこれにリソースを追加したRoyal Themeと呼ばれる一般向けデスクトップテーマを発表したことでMedia Center Edition以外でも利用できるようになっている。壁紙など一部はエナジーブルーと異なるが、Media Center Editionとほぼ同種のデザインを利用できるようになっている。
また、Zune発売を記念して、Microsoft USはZuneのサイトよりZune Desktop Themeを配布している。Royale程の光沢感は無いが、黒(または濃いグレー)を基調としてZuneを意識したグラデーションのスタイルとなっている。Zune Desktop ThemeにもZuneのオリジナル壁紙が2種類添付されている。