MAGIC URZA & MISHRA
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『MAGIC URZA & MISHRA(マジック ウルザアンドミシュラ)』は、小野敏洋が『コミックGOTTA』(小学館)で平成12年2月号~平成12年8月号まで連載していたウィザーズ・オブ・ザ・コースト社のトレーディングカードゲーム、『マジック:ザ・ギャザリング 』を題材とした小説を元にした漫画作品である。単行本は全1巻。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] あらすじ
幾千幾万のプレーン(異次元世界)が存在する多次元宇宙。その中心に存在すると言われている世界「ドミナリア」に住む双子の少年、ウルザとミシュラは古代文明「スラン」の遺跡を回り、アーティファクトを発掘、調査するキャラバンの長である父親につき、各地を周っていた。そんなある日、スランの羽ばたき飛行機械「オーニソプター」を発掘した事で悲劇が始まる。
修理を終えたオーニソプターのテスト飛行中に、ウルザが謎の地上絵を発見する。この地上絵は、その昔スランがドミナリアを制圧した際に仕様した「巨大アーティファクト・スーチ」の動力源「パワーストーン」が保管されている「コイロスの聖窟」の位置を示す暗号だったのだ。次の日、ウルザとミシュラは育ての親であり、母親のような存在であるトカシアと共にコイロスの聖窟へ向かう。その奥地でウルザはパワーストーンの一つ、「マイトストーン」を、ミシュラは「ウィークストーン」をそれぞれ手に入れる。その際パワーストーンを守る機械人形に襲われるも、二人はパワーストーンの力を使って難を逃れ、コイロスの聖窟を脱出するが、パワーストーンに魅入られたミシュラはその日を境に変貌してしまう。ある夜ミシュラはウルザのマイトストーンを奪おうと寝込みを襲ったのだった。激しくぶつかり合う二人に割って入ったトカシアは、膨大な魔力によって開いてしまったプレーンの断層に引き込まれ、消滅してしまう。ウルザは激怒し、ミシュラはその日を境にキャラバンから姿を消す。
それから数年後、ウルザは死んだ父親の後を継ぎ、キャラバンの長となるが、砂漠でモンスターに襲われ、メンバーは全滅。生き残ったウルザはヨーティア国の首都、クルーグにあるラスコーの時計店で、「口は悪いが腕の立つ職人」として雇われていた。そんなある日、母の形見のオルゴールを修理しにやってきたヨーティア国の王女・カイラと出会う。そのカイラの婿探しとして、毎月行われている巨大な銅像を倒す「力試し」の賞品の中に、「古代スラン文明の技術書」を発見する。ウルザはそれが目的で力を増幅する為の「鎧のアーティファクト」によって、見事銅像を倒し、将軍に気に入られるやいなや鎧のアーティファクトを量産して欲しいと頼まれる。その頃ミシュラは東方の砂漠に点在するファラジ王国の王子の教育係として召し使われていた。しかしある夜、ミシュラがファラジの聖域である「ホソル奇岩」に出入りしている所を国王に見つかってしまう。しかしミシュラはドラゴンを模した巨大アーティファクト「ドラゴン・エンジン」をパワーストーンの力で操り、国王を殺害。まだ幼く、自分になついている王子を即位させ、ファラジの指導者として事実上の実権を握る。一方ウルザはカイラと結婚し、科学大臣としてアーティファクトの研究に没頭する毎日。こうしてパワーストーンを巡る兄弟の運命が動き始める。
[編集] 登場人物
- ウルザ
- MTGファンなら言わずと知れた後のプレインズウォーカー。物語の主人公。ミシュラとは双子の兄である。幼い頃、コイロスの遺跡で手に入れたアーティファクトに命を吹き込むことができる魔石「マイトストーン」を手に入れる。パワーストーンのせいで変貌してしまったミシュラを自らの手で元に戻そうとしている。元々スランの技術書が目的で力試しに参加したが、実は一目みた時からカイラの事が気なっていたらしい。タウノスと言う弟子がいる。
- ミシュラ
- ウルザの双子の弟。アーティファクトの力を吸い取る「ウィークストーン」を持つ。キャラバンでの一件の後、ファラジに流れ着いて奴隷として使われていた所、知識を認めらて国王に召し使えられ、王子の教育係として働いていた。その後国王を殺害し、ファラジの実権を手に入れる。アシュノッドと言う弟子がいる。
- トカシア
- ウルザ、ミシュラの育ての親で、母親がわり的な存在。ミシュラがウルザの寝込みを襲い、衝突する二人の間に割って入ろうとした所、次元の狭間に引き込まれ、彼女の肉体は消滅してしまった。最後まで二人が仲良く手を取り合って生きて欲しいと願っていた。
- カイラ
- ヨーティア国の王女。ウルザに「なんだガキじゃないか」と言われる程まだ幼さが残る。ウルザと結婚するも研究に没頭して構ってくれないウルザに不満たらたら。
- ラスコー
- 時計屋の主人。ウルザの腕を見込んで弟子として働かせている。ウルザの過去を知り、落ち込んでいたウルザに「前を向いて生きろ」と助言すると、ウルザに「死んだ親父と話してるみたいだ。」と言われるが、そんな歳じゃないらしい。
- 将軍
- ヨーティア国の国王でカイラの父親。征服欲が旺盛でウルザを利用し、ファラジを領土に加えようと企む。
- 長王
- ファラジの国王。ミシュラを「得体の知れん奴」と怪しんでいた。ミシュラの操るドラゴン・エンジンによって殺害される。
- ファラジ国の王子
- ファラジの国王の息子。まだ幼くミシュラになついている。父親の死後、即位するがヨーティア国の将軍の策略により暗殺される。しかし何故か生きており、将軍を短剣で刺殺し果てた。
- タウノス
- ウルザの弟子。ウルザを天才と慕う。カイラ曰く「あなたも(ウルザと)同類ね」
- アシュノッド
- ミシュラの弟子。女性である。ミシュラと共に「ファイレクシア」と呼ばれる別次元に足を踏み入れた事がある。