OSV型
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
OSV型とは、文を作るときに目的語 (Object) - 主語 (Subject) - 動詞(Verb)の語順を取る言語を表す言語類型学の用語である。自然な表現において、次のような三つの構成素からなる言語類型を示す。例:「オレンジ サム 食べた」(サムはオレンジを食べた)。これら構成その支配的語順によって言語を分類するときに使用される表記法である。
この語順は稀である。この語順を使う言語の一つの例は、シャンバンテ語である。ヤマディ語、アプリニャ語、カヤビ語、ナデブ語を含むいくつかの他のブラジルの言語でも見出せる。サルデーニャは、イタリア語を話す一方、極めて頻繁にOSVを使う。それはイディッシュ語でも稀ではなく、ドイツ語でも時々見出せた。これら両方の言語において、この構成は一般的に。目的語の特有な特性を強調するために使用される。この構造は、通常、以下の例のように未来時制か接続詞"but"を伴うとき、英語でも時々見出せるかもしれない。例:"To Rome I shall go!", "I hate oranges, so apples I'll eat!"。または、関係詞において、関係代名詞が直接目的語、または間接目的語である場合、"What I do is my own business."のようになる。OSVはアメリカ手話でも使われる。これはマラヤーラム語の2つの共通語順の一つ(もう一つはSOV型)でもある。
その風変わりな響きのため言語発明者にしばしば選ばれるので、この語順は、テオナートのようないくつかの人工言語でも現れる。スターウォーズのキャラクターヨーダは、この語順に修正された形で話す。この語順はゲームスーパーマリオRPGのユミンパにも使われる。人工言語クリンゴン語もOSV語順を一般的に用いる。