Personal Communications Service
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Personal Communications Service(PCS)とは、アメリカ合衆国とカナダでデジタル携帯電話サービスに用いられている1900MHzの周波数帯のことである。上り帯域はPHSやDECTの、下り帯域はIMT-2000の2GHz帯の上り帯域の周波数にほぼ等しい。北米におけるCDMA、GSM、D-AMPSシステムは、全てPCSで運用されている。
1994年、連邦通信委員会(FCC)とカナダ産業省(Industry Canada)は、元々の携帯電話用の周波数帯である800MHz帯の824 - 849 MHzが過密になってきたことから、新たに1850 - 1990 MHzを携帯電話用に割り当てた。デュアルバンドGSM端末は850MHz帯と1900MHz帯の両方を使用することができたが、それはアジアやヨーロッパで使用されている900MHz帯・1800MHz帯への互換性はなかった。しかし、アメリカのキャリヤが提供するGSMワールドフォン(使える周波数帯の数から「3バンド(tri-band)」「4バンド(quad-band)」とも呼ばれる)は、アメリカ国内とヨーロッパの両方で使うことができる。アメリカ国外では、PCSは"GSM-1900"と呼ばれている。
スプリント社はPCSネットワークに対応した最初の会社であった(それは、ボルチモア=ワシントン大都市圏のGSM-1900ネットワークであった)。スプリントはそのネットワークをCDMAに変え、GSMはOmnipointに売却した。さらにそれはT-mobile USAの一部となった。この頃には、PCSはアメリカの大部分の地域で使用されるようになっていた。
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