RAGNAROK THE ANIMATION
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RAGNAROK THE ANIMATION(らぐなろく じ あにめーしょん)は日本国内で、2004年4月6日から9月28日までテレビ東京系列にて毎週火曜25:30-26:00に放送されていたアニメーション。全26話。通称『RTA』『ROニメ』。
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[編集] 概要
韓国の原作コミックであるラグナロクをそのままアニメ化したわけではなく、キャラクター、ストーリー等は全てラグナロクオンラインを基調にしたパラレルワールドを舞台にオリジナルの展開がされている。MMORPGを原作としたアニメーションとしては日本初(オンラインゲームを原作としたものとしては無限戦記ポトリスに続き2作品目)である。[1]。
[要出典]ある雑誌のインタビューによるとガンホー・オンライン・エンターテイメントの堀誠一が原案を製作、それを元に脚本家がシナリオを作り、堀のチェックを経て初めて作画などの行程に移る。脚本、アフレコ等行程以外は全て韓国のアニメ制作会社が行っている。
[編集] 批判
Web上の感想やゲームファンサイト上の掲示板などによると、総じて視聴者、特にROユーザーからの批判が厳しく、キャラクターの設定(特にヒロインのユーファ、詳しくは後述)や、シナリオの全体的な矛盾点が大量に見受けられたり、日韓合作としたことによる連絡不達が原因と見られる作画、演出の酷さ等の指摘もある等[2]、問題点を挙げればきりが無い。また特に第7話については幼いマーヤのレイプの有無[3]を巡り争論があった。ただしオープニングテーマやエンディングテーマを歌う山崎麻衣美の歌唱力、野沢那智、麦人、秋元羊介などのベテラン声優陣の熱演、野沢、子安武人のイカレた演技、ストーリー全体を通し一貫するメッセージ性や終盤付近の展開は多少なりとも評価されている。なお後に韓国、マレーシアなどでも同アニメが放送されたが、放送日の韓国公式サイト内のアニメ専用掲示板では、日本同様厳しい批判にさらされる事になり、一部の好事家を除いて日本国内外ともにネタアニメ以下の烙印を押された結果となった。しかしながら少なくとも国内における批判はゲーム管理元であるガンホー・オンライン・エンターテイメントへの不満からくるいわゆる“ガンホー叩き”の面も大きく、通販サイトやゲームサイトのレビュー、ファンサイトの掲示板などでは商品価値以外の的外れな批判[4]も多い。また視聴率低迷については、唯一放映された東京において裏番組として人気アニメ『攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX』が放映されていた影響も大きかったと考えられる。とは言え、敢えて日韓合作としたことでの失敗、ゲームプレイヤー向けなのか一般視聴者向けなのか絞り込めていない[5]展開など、ゲームプレイヤー以外のアニメファンからも批判を浴びている。
スポンサーである広告代理店の創通エージェンシーはこのアニメ化はビジネス面でも失敗であった事を経常利益の数値で表した。放送開始当初はこのアニメの映画化も公式発表されていたが、最悪とも言えるこの結果を受け、現在まで映画化の続報は聞こえてこない。よってROユーザーからは企画自体が自然消滅したと見られている。
ちなみに監督の岸とシリーズ構成担当の三井はこの作品で大きく株を下げることとなったが、再びタッグを組んだマジカノのぶっ飛びっぷりが好評となり、悪い評価を覆している。
[編集] ラグナロクオンラインとの連動
日本のラグナロクオンラインでは、毎週火曜のメンテナンス後にアニメ連動イベントと称したオンラインイベントが26週にわたって行われた。主にコモドに現れるNPC(RO世界に存在するメロプシュム)が放送日の内容を預言形式で語り、該当地域ではモンスターの異常繁殖などが行われた。ただ、東京以外(アニメ放映圏外)の地域に居住する大多数のプレイヤーにとっては結果的に単に「○○ダンジョンに、いつもは居ない○○モンスターが出現する」だけのイベントになってしまい、概ね不評意見が目立った。[6]
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
これは、ゲームのラグナロクオンラインの世界ではなく、別の世界にあるルーンミッドガッツ王国で起こった物語である。
ロアン(剣士)と幼馴染のユーファ(アコライト)は彼女の兄キーオ(ナイト)と、彼の親友イルガ(アサシン)の反対を押し切り、4人でグラストヘイム城に乗り込んでいた。モンスター達の攻勢により逃走する一同。その際、深淵の騎士が現れキーオが身を挺して残りの仲間を助ける。閉まる扉を前に深淵の騎士によって串刺しにされるキーオ、絶望するユーファ。
月日は経ち、ユーファがプロンテラにあるキーオの墓参りをする所から物語は始まる。見え隠れする闇の王ダークロード、その部下のキーオに似た騎士ヘイズ、半魔族のジルタス、真理を追求する狂魔術師ゼフェル。そしてダークロードと相容れぬ隻眼のバフォメットが立ちふさがる。道中、マーヤ(商人)とポイポイ(ポリン)、タキウス(マジシャン)、ジュディア(ハンター)とイルガ(アサシン)が加わり、冒険、さまざまな陰謀との戦い、出会いと別れを繰り返し、ルーンミッドガッツ王国を旅していくのだった。
[編集] スタッフ
- 総監督:イ・ミョンジン
- 監督:岸誠二
- シリーズ構成:三井秀樹
- キャラクターデザイン:篠原健二
- 音響監督:井澤基
- 音響制作:AUDIO PLANNING U
- 製作:RAGNAROK THE ANIMATION製作委員会
[編集] 登場人物
[編集] 主人公パーティー
- ロアン(Roan) (声優:阪口大助)
- この作品の主人公で職業は剣士。お人好しで頼まれたら断れない優柔不断な性格。ユーファによくこき使われているが、文句を言わずにそつなくこなす。
- 剣士時代、ユーファの召使いのような扱いを受けたりしてもわがままを言わずにやっていき、愛ゆえかユーファの形をした人形を持っていたりとユーファにかなり強い執着があった。イルガとユーファが良い関係になったと勘違いしてしまいこっそりパーティーを離れ自暴自棄になってしまった事もあったが、クルセイダーの姿で現れたメロプシュムに救われ、クルセイダーへの道を指し示される。
- クルセイダーに転職してパーティに戻ってきたときは、しばらくは己の強さを過信するあまり、傲慢で高圧的な態度をとっていた。だが、言っていること自体は正論であったり、ユーファのわがままを聞き流したりと、精神的に多少ねじ曲がってはいるもののある程度の成長を遂げる。その後は態度が問題でパーティーの信用を失いかけるが、たびたび別の姿で現れるメロプシュムの言葉の真意を知ったことで、大きく成長する。ダークロードの策略でユーファに刺されるも、彼女への愛を貫き、元のユーファに戻した。最終的にはユーファと想いを通わせ、メロプシュムより授けられた剣によってダークロード(ダークイリュージョン)を倒し、世界を救うに至る。エンディングでは一人前のクルセイダーになった姿を見せた。その指には婚約指輪が光り、隣には最愛のユーファがいた。
- 主に剣士時代に使っていた剣はマーヤから受け取った火属性の剣。クルセイダーになってからは騎士団長から譲り受けた剣。そして最終決戦では魔剣を使用。力押しで戦うことが多く、ダメージを受けるか敵を倒すかというゴリ押しな戦い方だった。
- 使っていたスキルは、自分の盾を飛ばすシールドブーメラン、剣を十字に斬って飛ばすホーリークロス、自分のパーティー全員のダメージを自分が代わりに受けるディボーション、自らを犠牲に相手を浄化するグランドクロス。一度だけマグナムブレイクを剣士の時に使用している。
- ユーファ(Yufa) (声優:水樹奈々)
- 本作品のヒロインで職業はアコライト。好物はバナナ。かなり世間知らずな所があるが、傷ついている人を見ると放っておけず、自分のSP(ドラゴンクエストシリーズなどにおけるMPと同義)を気にせずヒールの嵐を巻き起こすといった「人のためになる」と言われると燃える性格である。兄に甘やかされて育ったのか、洗濯もうまくできず、宿で借りた部屋も散らかっていたりと、生活力はあまり無い。
- アコライト時代は幼馴染のロアンをただの召使いとしてしか見ていない節があり、自分では歩かずにカートに乗ってロアンに押させたり(ロアンが疲労しきってもヒールを唱えてまだ押させると言う非人間的な行動もとる)、カートに乗っていてまったく歩いていないにもかかわらずその後歩き疲れたと言って足を揉ませたり、ロアンがミノタウロスから庇っているとき、彼が言った「今のうちに逃げろ」という言葉を鵜呑みにしてそのまま援護すらせずに逃げたり、ロアン自身つらい状況におかれているのに無理して励まそうとしたにもかかわらず、それを追い払ったりする……とロアンを召使いと言うよりも奴隷のような扱いをしていた。更に、クルセイダーに転職して戻ってきたロアンを今までのように召使いのように扱おうとするが自分の言うことを聞かなくなったことで怒るなど、自分勝手で子供のような性格をしている。後にフェイヨンで自分の力の無さを痛感し、プリーストへ転職する。
- プリースト転職後はロアンを召使いのような扱いをしていたことに反省しロアンの役に立ちたいと思いがんばろうとするが、傲慢で高圧的な態度をとっていたロアンに何度も怒られ、結果的に支援はおろか回復魔法のヒールすらもまったくできなかった。キーオが自分に対して優しい言葉を投げかけられ、迷った末にパーティーを横目に単独でキーオに会いに行っていた。そして、コモドの戦いの最後にキーオの話に耳を傾け、ロアンに別れを告げ裏切ってしまう。その後、ダークロードに操られ最終決戦では敵としてロアンたちの目の前に現われるが、自分を信じてくれるロアンの姿と彼の愛に自分を取り戻す。そして最終的にはマグヌスエクソシズムでダークロードを倒す。エピローグではロアンと婚約したようで、エンディングでは指に婚約指輪が光っていた。また、新人の剣士とアコライトを自らのパーティに迎え入れる度量も見せていた。
- アコライトの時は援護もするが、ホーリーライトを敵にたびたび放ち、結果的にヒールを使わずに終わる場面もあった。プリーストになってからは、ターンアンデットやマグヌスエクソシズムなど、悪霊退散のための攻撃スキルを身につけている。支援魔法として、相手を守るためのバリア魔法であるキリエエレイソンも使用している。
- マーヤ(Maya) (声優:桃井はるこ)
- アルベルタ育ちの商人。パーティメンバーの中では最年少。プロンテラ地下水道でロアンたちと出会い、彼らを気に入り旅についてきた。精神面ではかなり大人びていて、ロアンたちの前では猫をかぶった性格で接する。単独行動の多いメンバーの中では計画的に動いており、フェイヨンでは商人系の援軍を呼んだりと活躍をしていた。
- 両親に置き去りにされ、孤児で社会の醜いところばかり見てきたため強欲で、他人は利用することしか考えず、信じられる物は金とペットのポイポイだけだった。しかし反面、美点要点も正しく見すえることができる。そのため、たった一人で生きていかなくてはならなかったアルベルタを激しく嫌っていた。だが、アルベルタに帰ってきた際モンスターであるアリスと出会い友達になることで、そのわだかまりも消える事になる。
- 物語の後半では再びアリスと再会するが、ジルタスの策略によりアリスを倒してしまう。そのことでひどく落ち込み、一時は戦闘不能にまで追い込まれてしまうが、自分なりの答えを出し乗り越える。その後、自分と似たような境遇のジルタスを言葉だけで圧倒する程大きく成長した。最終決戦の際、ゲフェンに置いてかれそうになるが、パーティがイビルドルイドに全滅しそうになったところを颯爽と助ける場面がある。また、メマーナイトでダークロードの七つのクリスタルを、襲い掛かってきた敵もろともに倒して最後の勝負の決め手となった。エピローグ後もロアンたちと共に旅を続けている。
- パーティ全体では性格から誰とでもうまく接していたが、タキウスとは険悪なムードであった。だが、旅を重ねて信頼できるようになり、タキウスの最後(?)の時もタキウスの事を直感で気づいている。エピローグではタキウスのロッドを担いでいた。
- 商人ながら薬品系の特技を使うところからアルケミスト志望だと考えられる。自分からは積極的に戦おうとしないが、斧を主体とした攻撃を行う。また、パーティで2次職になっていない唯一のキャラクターでもあり、エピローグでも商人のままであった。
- 彼女が着ている寝巻きの帽子は、DVD特典を1巻から5巻まで集めた際ラグナロクオンライン内でもらうことが出来る『ネコミミキャップ』である。このキャンペーンは 2005年11月24日に終了している。
- ポイポイ(Poy-poy) (声優:瀧本富士子)
- マーヤのペットモンスターのポリン。赤ん坊の頃から一緒にいる。人の中で生きていたためかマーヤの言葉が理解でき、ポーションを運んだりと非常に賢い。
- タキウス(キャスリン)(Takius/Catherine) (声優:久川綾)
- 常に目隠しをつけているマジシャン。ロアンたちとはプロンテラで偶然出会い別れるものの、ゲフェンで再会した後はついていくことになる。第1話で一度目隠しが外れてしまい魔法が唱えられなくなる部分もある。これは目隠しが無いと「真理」以外のすべてが見えてしまい、魔法を唱えることに集中が出来ないからである。
- マジシャン時代は師ゼフェルの「真理」のために動いており、蟻の巣ダンジョンなどにロアンたちを連れたりしていた。だが、ゼフェルに操られマヤーの卵を割りパーティを危機に陥らせてしまう。その時を境に、アルデバランでは本当にゼフェルの言葉に疑問を感じるようになる。だが、フェイヨンで罪のない魂を無理やり動かしたムナックやボンゴンたちを倒す事を拒否する。その事でゼフェル自らがフェイヨンに来て、ムナックやボンゴンの大量虐殺を行い、自分自身過ちを犯していたことに気づく。そして、更生した月夜花を自らの「真理」のために殺した事でゼフェルと決別する。
- フェイヨンの戦いの後、ロアンたちの前から黙っていなくなる。そしてコモドではセージに転職して帰ってくる。その際、自分が求める真理とは違うとゼフェルと完全に対立する。その際、決別の証として今まで着けていた目隠しを腕に巻いていた。グラストヘイムでの最終決戦ではゼフェルと相打ちになって死んだように見られているが、ダークロードのメテオストームの詠唱をいつの間にかスペルブレイカーで阻止していることからその生死は不明。なお、タキウスはゼフェルに名付けてもらった名前であり、ゼフェルに本名であるキャスリンと呼ばれると激昂した。
- マジシャン時代は氷系と雷系の魔法のみを使っている。火系と念系は習得していないらしい。セージ転職後は長所を生かすための水(氷)系増幅魔法デリュージ、土系魔法、対ゼフェル用に習得したであろうスペルブレイカーとマジックロッドのおかげで実力ではほぼ互角となった。
- 彼女の付けている目隠しは『真理の目隠し』としてDVD特典を6巻から9巻まで集めた際、ラグナロクオンライン上でもらうことが出来た。このキャンペーンは 2006年3月24日に終了している。ゲーム上にある目隠しと違い能力は存在していない。
- ジュディア(Judia) (声優:荒川美奈子)
- 黒肌金髪ハンター。姉御肌で関西弁を話す女性。好物は芋。パートナー鷹の名はファルコ。
- 迷いの森で矢の練習をしていたところ、山賊たちに捕まりイルガに助けられるというエピソードもある。それ以後、イルガと共に行動をする。イルガに恋心を抱いており、旅の途中で彼と結ばれ、エピローグでは彼の子供を産んでいる。
- ハンターの特性を生かした罠設置、鷹の援護、弓術を使いこなすが、どうも弓の精度だけは悪いようだ。
- イルガ(Iruga) (声優:中井和哉)
- 寡黙なアサシン。ロアン、ユーファの兄的存在で元キーオの相棒。キーオとは少年時代からの友人である。彼の遺言(?)に従い遠くから二人を見守っていたが、死んだはずのキーオと出会ったことにより危機を感じ、ゲフェンからジュディアと共にロアンたちと合流する。ジュディアは彼に付きっ切りだが、嫌がっていないようである。発言が少なく、登場しても一言も話さず終わる話も存在する。
- ロアンたちと行動するようになってからは前線に立ち、傷つきながらもパーティを守っていた。だが、キーオに斬られた際強力な毒を盛られ一時は戦線離脱するが、ジュディアのおかげで再起する。その後は何度もキーオに戦いを挑み、グラストヘイムでの最終決戦でキーオと戦い、彼の心を取り戻す事ができたが、傷が深く相打ちに近い形で絶命する。
- アニメ内では理由が書かれていないが大の虫嫌いである。ラグナロクオンラインではアサシンの隠密スキルを見破れるのが昆虫と悪魔種族で有る事に関係していると思われる。
- 毒を使うことを好まず、序盤はソニックブローだけで戦っていたが、後半はやむなくインベナム、ベノムスプラッシャー等の毒系スキルを使うことになる。
[編集] 冒険者や支援者
- ティス(Teiss) (声優:雪野五月)
- モロクで出会った女シーフ。シーフギルドの長の娘。掟を破ってオシリスを復活させてしまったライを助けるために強いPTと組むのに金が必要となり、盗みを働いていたところロアンたちに出会う。その後ライと結婚している。
- ライ (声優:うえだゆうじ)
- モロクで会う男シーフ。ティスとの結婚を認めてもらえなかったところ、キーオにそそのかされてオシリスを復活させてしまう。その後ティスと結婚している。
- リン (声優:小林ゆう)
- フェイヨンに行く途中、ピンチだったところを助けてくれた駆け出しのアーチャー。
- サチ (声優:木村美佐)
- コモドの双子ダンサー。緑の触覚を付けている。
- リサ (声優:植田佳奈)
- コモドの双子ダンサー。白い角を付けている。
- ローグの姉御 (声優:まるたまり)
- 時々現れてはちょっかいを出しに来る不良冒険者三人組のリーダー格。最後の最後でおいしいところを持っていった。
- デブシーフ (声優:桜井敏治)
- 時々現れてはちょっかいを出しに来る不良冒険者三人組のメンバー。後にローグへと転職した。
- ガリガリブラックスミス (声優:千葉一伸)
- 時々現れてはちょっかいを出しに来る不良冒険者三人組のメンバー。戦闘型らしく製造はできないらしい。
- カプラサービス (声優:並木のり子)
- 冒頭でこれから行く街の解説や、ところどころの間に出てくる人達。この人達に言えば、違う街にも簡単にいけるようになるが、ロアンたちは一回も使わなかった。カプラサービスは出てきた人達にはそれぞれ名前があり、ディフォルテ、テーリング、ソリン、ビニット、グラリス、W(ダブリュー)となっている。冒頭で物語や解決法を話をしている最中にちゃちゃを入れたり、話を聞かずに寝ていたりすると、何故か人形となっている。
- ちなみにオシリスが復活してイシスやマミーなどがモロクに押し寄せたときに他の街に救援を要請していた。
- メロプシュム(クルセイダー/アーチャー/モンク) (声優:落合るみ)
- コモドの言い伝えに登場する、街を混乱に陥れた伝説の魔女。ある時は女クルセイダーとしてロアンにクルセイダーの道を示し、またある時はフェイヨンの女アーチャーとして力への渇望を警告、コモドに遊びに来たモンクとして力の使い方を教えた。言葉の真意に気づいたロアンに魔剣を授けた。バフォメットとはかなり昔からの知り合いらしい。
[編集] モンスター
- アリス(声優:中島沙樹)
- アルベルタの廃倉庫に住み着いた温厚、無口でメイドの格好をしたモンスター。マーヤとは友達関係にある。ジルタスに凶暴なモンスターに変えられ、何も知らないマーヤに倒されるが、恨むことはしなかった。むしろ感謝の念すらあったようだ。その後も時々幽霊として現れてマーヤに道を指し示した。
- バフォメット(声優:麦人)
- 隻眼のバフォメット。例え人間に対してでも礼節を重んじる数少ない魔物で、ダークロードの陰湿なやり方を快く思っておらず、最終的にダークロードにトドメを刺した、事実上のMVP。片眼に傷を与えたイルガとキーオを認めつつも、傷の借りを返すことを望んでいたが、その願いはイルガとキーオの死により叶わずに終わる。ロアンたちの前に二度現れることになるが、いずれの場合も本気で戦ってはおらず、力におぼれたロアンに襲われても一凪で倒している。アルデバランで、ロアンたちにフェイヨンにいくことを勧め導く。
- バフォメットはダークロードと自らの正面対決を避け、ロアンたちの様子を、ある意味見守っていた。本人は『100年戦争』を避けるためだと謎の単語を残し戦うことを避けている。
- バフォメットJr.(声優:永澤菜教)
- 隻眼のバフォメットの息子。時計のゼンマイに尻尾が引っかかって抜けなくなっていたところをジュディアに助けられている。
- 月夜花(ウオルヤファ、Weol Ya Hwa) (岩居由希子)
- フェイヨンの寺院深くに住むモンスター。自分の持っている鐘を鳴らし、死体であるボンゴンやムナック、ソヒーなどを動かして人間達を襲っていた。善悪という概念を持たず自分では遊んでいるつもりなのだが、そのおかげで人間を大量虐殺していた。その後ユーファの説得に応じたが、真理を求めていたゼフェルのロードオブヴァーミリオンによって焼き殺される。
[編集] グラストヘイムの魔物達
- キーオ(ヘイズ)(Keough/Haze) (声優:子安武人)
- グラストヘイムで死んだと思われていたユーファの兄。職業はナイト。ダークロードの手駒としてミッドガッツ王国を混沌に陥れるために暗躍。最初のほうは仮面で顔を隠していたが、後半は顔を隠さずに出てくる。
- 自分の死後、ダークロードにそそのかされ、自分が「ユーファとロアンの二人をかばって死んだ」ことを「二人がイルガと共に自分を見捨てて逃げられた」と言う記憶に差し替えられ深い憎しみを抱く。深淵の騎士に貫かれた傷は自分を見捨てたロアンたちの恨みの傷だと言い、本人達の前で何度も見せ付けていた。
- 物語の後半では、ロアンのことで完全に自信喪失してしまったユーファをダークロード復活の愛憎のクリスタルに使えると判断し、何度もユーファの目の前に現れ恨んでいたとは逆に優しい言葉で惑わせた。グラストヘイムでイルガと戦い、人間ではないモンスターの姿になって襲い掛かるが、イルガによって敗れる。最後にはキーオとしての意識を取り戻すものの、ダークロードに利用され絶命する。
- 魔剣エクスキューショナーをいとも簡単に使いこなす。主に使っていた特技は自分の剣を地面に突き刺し爆発を起こすマグナムブレイク。
- ジルタス(Zealotus)(声優:鈴木麻里子)
- 父親は魔族、母親は人間の半魔族、コモド近辺出身。魔族との間に産まれたため、母親と共に人間から迫害を受けたことから人間に憎悪を抱いていた。成長し大人になった時に魔族の世界に入り、人間の世界を滅ぼしてくれることを願ってダークロードのそばについた。その時母親の生死は確認されなかったが、家が廃家になっていたところから亡くなっていると推測される。似たような境遇のマーヤに同情を感じている節があるが、同類嫌悪なのか彼女をよく狙って襲ってくる。部下にインジャスティスを連れていた。
- 願いがかないそうだったところ、マーヤによって本来自分が魔族と人間の架け橋となれるということを悟り、自分自身の過ちに気づくことになる。だが、彼女もまたダークロードに利用されていたため、最後はマーヤをかばいながらゼフェルによって殺される。死後、魂がアリスと共にマーヤの道しるべとなり手助けしてくれる。
- ゼフェル(Zephyr) (声優:野沢那智)
- 真理を追究するためならどのような犠牲もいとわない狂ウィザード。タキウスの師。[要出典]狂人的言動や独特な魔法詠唱から、このアニメで一番人気のあったキャラクター。ゲーム内にも一時的に登場した。過去に自分の家族を研究の失敗でなくしてしまい、その後ダークロードの声に耳を傾けることになる。かなり狂った人間だが、時折タキウスに優しくする場面もある(作中においてタキウスと肉体関係を持ったかのようなシーンもある)。ちなみに彼の言う『真理』とはラグナロクオンラインでLv99のキャラクターが纏うオーラを出すこと。
- グラストヘイムでタキウスと一騎打ちをし、勝利まぢかのところでダークロード(の召喚したレイドリックアーチャー)によって横槍を入れられている。その後タキウスと和解しかけるが、自分で放ったロードオブヴァーミリオンによって自滅している。ダークロードのクリスタルの一つになっているところから死んでいると考えられる。
- 攻撃魔法はサイトラッシャーやメテオストームなどの火の魔法が多いが、ロードオブヴァーミリオンに代表される風、水、土、念などマジシャン、ウィザードが習得できる全属性の魔法を使いこなす。
- 何故か木城ゆきと『銃夢』の影響が色濃く、銃夢のノヴァ教授のセリフを微妙に変えて使用している(「おいちぃ!」「天使には戦いを・・・ 戦士には安息を!! 愛しき愛弟子には長き眠りを!」等)。
- ダークロード(Dark Lord)(声優:秋元羊介)
- グラストヘイムに封印されている凶悪な魔物。人間などに潜む7つの大欲をクリスタル化したものを集めている。実体が無い状態でキーオ、ジルタス、ゼフェルを動かしていた。自分が復活するためには部下すらも殺す非情さも持ち合わせている。最終回で7つのクリスタルを集め姿を現したが、心を取り戻したユーファと、ユーファの愛によって復活したロアンとの戦いになり、最終的にはユーファのマグヌスエクソシズムによってすべての力を失い、バフォメットによって止めを刺される。
- 7つの大欲は慢心のドッペルゲンガー、悲哀のマヤー、怨念のオシリス、嫉妬のジルタス、貪欲のゼフェル、絶望のキーオ、愛憎のユーファ。月夜花も愛憎の候補に入っていたが、ユーファの説得により心を持ったので除外されている。
[編集] その他
- キシーナ(声優:岸誠二・RTA監督)
- ドラマCD2にて登場した、ミッドガッツ放送局の人気番組『ガッツ・イン・プロンテラ』放送作家。
- ホリン(声優:堀誠一・ガンホー技術取締役)
- ドラマCD2にて登場した、キシーナのペットモンスター。ポリンの亜種。本編7,19話にも登場している。
- ヒカル(声優:緑川光)
- ドラマCD3にて登場したラグナロクオンラインの廃人プレイヤー。緑川光そのもの。
[編集] DVD購入特典
DVD1-5巻の初回プレス版を全て購入したユーザーに、ゲーム内で使用可能なアイテム「ネコミミキャップ」を配布した。第二弾としてDVD6~9巻初回プレス版を全て購入したユーザーには同じくゲームで使用可能なアイテム「真理の目隠し」を配布した。
第一弾の発表後、一部ユーザーからこれは管理会社によるRMTではないかという指摘を受け、管理会社は回答として「DVD販促プロモーションの一環であり、RMTではないと我々は認識している。今後DVD特典以外で入手できるようにするかはについては未定」との見解を述べた(参考資料)。その後、らぐジェネ初回放送内の出張WEBヘルプデスクにて「利用約款はユーザー同士のRMTを禁じているものであり、今回の場合ガンホーがユーザーへアイテムを配布しているということでRMTには当てはまらない」との管理側の結論を述べた。
[編集] マッドハウス版プロモーションアニメ
2002年9月に公開されたマッドハウス制作のラグナロクオンラインのプロモーション用映像。結城信輝、北久保弘之らがスタッフに加わっている。旅をするノービス(男)、雪の中で両手剣を振るうソードマン(女)、弓を引き絞るアーチャー(男)、水中で魔法を放つマジシャン(女)、薪を斧で割るマーチャント(男)、物思いにふけるシーフ(女)、本を携えるアコライト(男)という一次職の面々が描かれていき、彼らがゲームには出てこない人狼型のモンスターと個性を活かして戦う姿などを映像化している。
[編集] タイトル
- その剣は何のためにあるのです
- よろしくね、お兄ちゃん
- 私は信じてます
- それはお前の力なのか
- 今、なんていったの?
- 誰にも私の邪魔はさせないんだから
- なぐさめてくれるの!?
- 命の尊さを知らぬものは不幸だ
- 全ては真理のために
- 兄さんなんでしょ!
- この世にあるのは失望だけだ
- 僕じゃダメなんだ…
- 守る者…
- どうして答えてくださらないのです
- 大丈夫、俺がいる
- 何も救えない…
- すでにお前も汚れている
- みんなわかってたんや
- ずっといっしょだよ
- もう、いいや…
- お前が必要なんだ
- 寂しいのはどっち!
- さよなら…
- 全ての決着をつける場所
- 過ちに気付きし者
- 私達の未来のために!
[編集] 関連作品
- ドラマCD
- イラスト:超肉
- 『RAGNAROK THE ANIMATION ドラマCD Ver.1』
- 『RAGNAROK THE ANIMATION ドラマCD Ver.2』
- 『RAGNAROK THE ANIMATION ドラマCD Ver.3』
- サントラCD
- イラスト:篠原健二
- 『RAGNAROK THE ANIMATION サウンドトラック&キャラクターソングス』
- アニメDVD
- 『RAGNAROK THE ANIMATION Vol.1』
- 『RAGNAROK THE ANIMATION Vol.2』
- 『RAGNAROK THE ANIMATION Vol.3』
- 『RAGNAROK THE ANIMATION Vol.4』
- 『RAGNAROK THE ANIMATION Vol.5』
- 『RAGNAROK THE ANIMATION Vol.6』
- 『RAGNAROK THE ANIMATION Vol.7』
- 『RAGNAROK THE ANIMATION Vol.8』
- 『RAGNAROK THE ANIMATION Vol.9』
- Windows用タイピングソフト
- 『RAGNAROK THE ANIMATION TYPING BATTLE-01』
- 『RAGNAROK THE ANIMATION TYPING BATTLE-02』
- オンラインゲームクライアントパッケージ
- グッズ集に、オンラインゲームの30dayチケットとクライアントCDを付属させたもの。
- 『ラグナロクオンライン特別限定版 ~RAGNAROK THE ANIMATION~ 上巻』
- 『ラグナロクオンライン特別限定版 ~RAGNAROK THE ANIMATION~ 下巻』
[編集] RAGNAROK THE ANIMATION GRAFFITI
2004年9月30日にメディアファクトリーからRAGNAROK THE ANIMATIONを元に作られた漫画。漫画家ゆづか正成によって書かれている。キャラクターやストーリーなどはRAGNAROK THE ANIMATIONを元にされているが、展開などは作者のオリジナル性が出ている。また、1話1話の間にRAGNAROK THE ANIMATIONのプロデューサーでもある堀誠一がラグナロク世界に関しての質問コーナーがあった。現在刊行されているのは1巻のみで、予定では2004年12月22日に2巻が出る予定だったが、作者の体調不良やアニメが終わってしまったということで、漫画自体凍結されている。
-
- タイトル
- 冒険が始まる街…………プロンテラ
- 1匹がいたら30匹…………プロンテラ地下水道
- 亡霊が泣く夜…………魔法都市ゲフェン
- よみがえる亡者…………魔法都市ゲフェニア
[編集] 関連項目
[編集] 脚注
- ^ 先立ってアニメ化された『.hack//SIGN』はMMORPGを舞台としたアニメではあるが、現実では『The World』というMMORPGはないため数から除外されるので史上初のMMORPGを原作としたアニメである。但し、本作はMMORPGとしての面は描かれていないため、MMORPG原作らしいアニメが登場するのは、2007年の『Master of Epic The Animation Age』を待つこととなる。
- ^ モンスターに切りかかる→画面が暗転し、そこに剣の軌道をあらわす光が走る→真っ二つになったモンスターが…という演出のみの戦闘シーンが有名。他にも、弓で撃たれただけなのに消滅するモンスターがいたり、火属性を持つモンスター(火に強い。但し、属性に関して劇中ではサブキャラがほんの少しだけ説明しただけで、この指摘は専らROプレイヤーのみが気づいたものである)が火属性を持つ武器により一撃で倒される、イルガの持つカタールの刃部分が射出される演出(ゲームでのアサシンはこうした射撃による攻撃手段を持たない)、剣士のロアンがカートを曳いている(ゲームにおいてはカートは商人のみが使用できる)など、首をかしげる場面も多い。但し、これらの指摘にも、アニメ上の演出としてゲームと異なる表現が用いられたものをことさらに挙げているものも少なくない。
- ^ 画面上では「正規手続きを踏まずに商行為を行ったマーヤを成人男性商人たちが取り囲んで路地裏に引きずり込み、物陰からマーヤの悲鳴だけが聞こえる」というもので、直接的な描写は無く、事後マーヤに服装の乱れなども見られなかったことから、ただ状況的にレイプを想像した視聴者が居たものと思われる。
- ^ 「アニメを作っている金や時間があったら、ゲーム管理体制強化に回せ」「ガンホーが関わったアニメなど観る価値が無い」「ガンホーに仕事(ゲーム管理)をさせるために不買運動をせよ」など。ちなみに同様の批判は同社が販売する同ゲーム関連商品や同社を通じて同ゲームと関わるあらゆる企業・団体・芸能人などの大半に浴びせられる。例を挙げると2006年の同ゲームイメージソングとなった『ソウルエッジボーイ/キモノジェットガール』(AAA)の売れ行き理由についても、同ゲーム内アイテムチケットを目当てにゲームプレイヤーが購入したことにより売れた、との批判があった(実際には同シングルはパッケージの異なる3種類が発売されており、アイテムチケットはその一部にしか同梱されていなかった)。
- ^ ゲームにおける設定などが活かされていない一方で、ゲームをプレイしていないと意味の解からない演出が頻出する。純粋なMMORPGを原作としたが故に「ヒーローキャラクターが存在しない(主人公たちと同職・同能力の者が多数存在し得る)」点や「敵に倒されても蘇ることができる」点、「ゲームキャラクターが使うスキル(技)には映像表現しにくいものもある」(例としてクルセイダーとなったロアンの「シールドブーメラン」の演出で、重厚な大型盾を腕力だけで飛ばすのは不自然なため、盾の裏に4基のジェットブースターの様な推進装置が付けられている、など苦肉の策的な演出も散見される)などゲームのままでは物語を描きにくい部分があり、一方でドラマ形式によるアニメ番組を通じた宣伝効果も狙ったと推測されることから、制作側も迷走していた様子が伺える。
- ^ 当時のファンサイト掲示板では「意味不明」「いつも行く場所に不慣れなモンスターが居て障害になっている」「邪魔だ」といった書き込みが多かった。
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