うまい棒
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うまい棒(うまいぼう)は、株式会社やおきんが日本で販売している棒状のスナック菓子。製造はリスカ株式会社。標準小売価格は1本10円(消費税別)、卸値は7円50銭である。一部のコンビニでは1本9円で販売している。1979年7月発売開始。また最近では台湾(中華民国)でもコンビニエンスストアを中心に販売している。製造商は(株)やおきん、価格は5元(台湾ドル)。
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[編集] 概要
なっとう味、めんたい味など、種類が豊富でユニークなフレーバーがあり、値段も安価なことから、子供や若者を中心に人気のある駄菓子である。本来「儲からない」と言われる駄菓子屋の相次ぐ閉店により、コンビニエンスストアやディスカウントストア、スーパーマーケットの販路にシフトした結果、幅広い層の目に止まることとなった。
明治乳業のアイスクリーム製品「うまか棒」と名前が似ており混同されることもあるが、発売時期では「うまい棒」の方が後である。「うまい棒」の「うまい」は「旨い(うまい)」という言葉から命名されたものと思われる。
[編集] キャラクター
パッケージに描かれているキャラクターの名前は社長によると特に無いらしい。 ファンからは「うまえもん」等と言われており、やおきんの社長もその事を認めているが、うまい棒のキャラクターを「うまえもん」と認めた訳ではない。ファンから「うまえもん」と言われている通りドラえもんに酷似した外観をしている。一部のファンからは「ドヤエモン」「うまいBOY」などの愛称で呼ばれることもある。プロフィールは、「1978年9月13日生まれ、乙女座、A型、遠い宇宙のとある星からやってきた異星人。人間の年齢では2歳ちょっと、10年に1歳年をとる。趣味はコスプレ」である。
なお、TBS『がっちりマンデー!!』の取材で、「ドラえもんのパクリではないか?」という核心を突いた質問に、取材を受けたやおきん広報はかなりたじろいでいた。
[編集] うまい棒の製法に関して
うまい棒は10円という決まった価格の中で製造されているため、原材料費の価格変動に合わせ、その長さを予告無く常に変更している。
また、棒状のスナックの真ん中を貫くようにあけてある穴は、スナックの強度を上げ輸送中に製品が崩れる事を防ぐためのものである。
[編集] 現行の種類(味)
下記の味は本物とは同じではないうまい棒独特の味になっている場合が多い。
- 製造過程で二度味付けをしている為、通常のうまい棒よりやや硬い食感となっている。
- 通常のうまい棒より細めで、外側にチョコレートがコーティングされている。なお、夏季(6月~8月)は販売していない。
- 通常のうまい棒より少し短くなっている。
- 地域限定味
[編集] 現在は発売されていないフレーバー
- ピザ味
- さきいか味
- ちょいからパンチ味
- カニチャンコ味
- オムライス味
- ギョTHE味
- チョコピー味
- カニシューマイ味
- 豆リカン味
- 梅おにぎり味
- レッドロブスター味
- アメリカンホットドッグ味
- マリンビーフ味
- カレー味
- サラダ味
- 元祖さすがたこ焼き味
- かばやき味
- ココア味
- キャラメル味
- ここに記したココア味・キャラメル味は、現行のものと違い、中にクリームの入っていないタイプである。また、長さも通常と同じ長さである。
- バーガー味
- ソース味
- 限定復刻版
- 2005年夏にセブンイレブンにて先行発売されたもので、5種×各3本の計15本のセットで販売された。
- ピザ味(限定復刻版)
- さきいか味(限定復刻版)
- ギョッ!the味(限定復刻版)
- カニシューマイ味(限定復刻版)
- 梅おにぎり味(限定復刻版)
[編集] その他
ノベルティ用途(非売品)として各社の注文により作られている。味は既存の物を使用。パッケージのみ異なる。
[編集] うまい棒に関連する話題
[編集] もっとも売れている商品
- 数多くの味が販売されているうまい棒であるが、その中で常に安定した売り上げを誇る人気No.1商品は、「めんたい味」である。なお、その後に「チーズ味」・「たこ焼き味」が続く。ちなみにもっともコストのかかる商品は、製造過程において唯一、二度の味付けが必要な「たこ焼き味」となっている。
[編集] 巨大掲示板「2ちゃんねる」
- インターネット掲示板「2ちゃんねる」が使用するサーバ群のホスト名には、うまい棒のフレーバーに由来したとされる名前が付けられていた時期があった(natto.2ch.net、mentai.2ch.netなど)。これは管理人西村博之の好物がうまい棒であることに由来していたとされる。掲示板の移動やサーバの代替などを経た現在の2ちゃんねるでは、このような名前のサーバは存在していない。なお、2001年に「うまい棒オフィシャルサイト」で新たに作って欲しいうまい棒グッズの投票を行った際、1位に輝いたのが「西村博之専用うまい棒」であった。これは実際に製造され、西村博之本人にプレゼントされた。
[編集] うまい棒が登場する作品
- RPGゲームスターオーシャン Till the End of Timeでは、回復アイテムとして作品中に実名で登場する。
- 映画『日本以外全部沈没』では、重要なキーアイテムとしてうまい棒が登場。映画公開初日来場者には、うまい棒が配布された。
- ドラマ『アキハバラ@DEEP』では、1話から出る。某会社社長中込の机の引き出しにしまってある。また、5話より@DEEP事務所にも登場。タイコのうまい棒1秒食いは見物。
- 漫画及びアニメ『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』では、うまい棒そのものは登場しないが登場人物の一人の名前(正確にはあだ名)として使われている。
- 漫画『銀魂』では、登場人物「桂小太郎」が「うまい棒」ならぬ「んまい棒」を携帯している(なぜか煙幕にもなる)。
- 漫画『桜蘭高校ホスト部』の「須王環」が好きな庶民菓子「うまし棒」として、コレクションされている。
※Gamenia のホーリービーストのイベントで12月15日~1月25日までうまえもんが登場している。
[編集] 類似品
- 「酢漬けイカ」で有名なよっちゃん食品工業が類似品として「うまい象」という駄菓子を発売していた。パッケージは少年が手乗りサイズの象を、象の鼻をつまんで持ち上げて一口で食べるという凄まじいデザインだった。
- 「チョコバット」はうまい棒そっくりであるが、製造しているのは三立製菓なので関係はない。