すき鍋
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すき鍋(すきなべ 鋤鍋)とは、すき焼きを作る時に用いられる鍋である。また、すき焼きを模した鍋料理の意味としても使われる。
[編集] 鍋
![すき鍋で作られたすき焼き](../../../upload/shared/thumb/5/50/Cookingsukiyaki.jpg/200px-Cookingsukiyaki.jpg)
すき鍋は一般的には「すき焼き鍋」と呼ばれることが多い。この鍋は主に鋳鉄で造られ、厚みがあって底面は浅底の平丸である。一部には陶器製や銅製のものもある。この形状は熱した時に鍋の全体に熱が均等に伝わり、油や水分を注ぐと馴染みやすく広がっていくことから、形作られたとされている。
[編集] 料理
基本的には、すき焼きを模したものであることから、牛肉を他の素材に替えたものであり、特に魚介類が用いられたものは魚すき(うおすき)や沖すき(おきすき)と呼ばれることも多い。
味付けも割下に近いものが用いられ、鍋に入れる水分も材料が煮える程度の分量しか注がれないが、中には「カニすき」のように塩味などの味付けにして、水分を材料が全て浸かる程度に注いでいくものもある。鍋の味付けは濃目であり、他の鍋料理とは違いタレなどをつけなくても食べられるが、醤油味のものについては、すき焼き同様に溶き卵を絡めて食べる人もいる。
なお鍋に火を入れて煮込んだまま食材を箸でつまみ、そのまま食べることから、西日本においては煮物の一種として煮食い(にぐい)と称されることもあり、高知県などでは「鯖の煮食い」が郷土料理として知られている。
[編集] 関連項目
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