ちょびっツ
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『ちょびっツ』はCLAMPの漫画及びアニメ作品。機械と人間は恋をすることができるのかというSFの古典的なテーマを真正面から描いたラブストーリーである。
目次 |
[編集] 概要
漫画版は2000年9月~2002年10月、『週刊ヤングマガジン』(講談社)にて連載。全88話・単行本全8巻。アニメ版は2002年4月~9月 TBSにて放送(後にMBS・CBC・HBC・TBC・SBS・BS-iでも放送)された。全26話。
作品としての特徴は、CLAMP作品の代名詞的な存在でもある「東京タワー」がでてこないこと(ただし他にも出てこない作品は存在する ex.聖伝)。
現在では当たり前になってきた「初回限定版」コミックが刊行された先駆け的作品でもある。
設定では、同じくアニメ化された『ANGELIC LAYER』の数年後の世界と言うことになっている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] あらすじ
ヒト形の情報端末である、パソコンと呼ばれる機械の普及した東京。主人公の本須和秀樹(もとすわ ひでき)は大学受験に失敗した浪人生。北海道から上京した日、コンビニの帰り際に捨てられていたヒト形パソコンを拾い家まで持ち帰った。秀樹はそのパソコンに何を尋ねても「ちぃ」としか言わないので「ちぃ」と名づけることにした。その「ちぃ」はプログラムではなく感情に基づいて行動できる伝説のパソコン「Chobits」ではないかと言われる。
[編集] キャラクター
表記は「キャラ名:テレビアニメ版声優(声の出演)」。
- 本須和 秀樹(もとすわ ひでき):杉田智和
- 本作の主人公。大学受験に失敗した北海道出身の浪人生。予備校に通う事になるが、ある日ゴミ捨て場に捨てられていたパソコン・ちぃを拾う。パソコン音痴。ガブ・城ヶ崎2階の一番端に住んでいる。実家は北海道で牧場経営をしている。身長185cm。9月3日生まれ。
- ちぃ:田中理恵
- なぜかゴミ捨て場に捨てられていたパソコン。起動されてしばらくOSがインストールされていないと思われていた。実は大いなる秘密を抱えていて、作品の進行によって徐々に明かされる。身長152cm。4月13日生まれ(製作日)。
- 新保 弘(しんぼ ひろむ):関智一
- 秀樹の予備校の友人で、アパートの隣人。その予備校の講師である清水多香子と一騒動起こすことになる。実家はコンビニエンス・ストア・チェーン経営をしている。身長180cm。12月22日生まれ。
- 清水 多香子(しみず たかこ):柚木涼香
- 秀樹の通う予備校の講師。パソコンが原因で家庭問題を抱えている。秀樹たちの通う「関予備校」の講師だが、小学校の教員免許も持っている。身長167cm。7月28日生まれ。
- 大村 裕美(おおむら ゆみ):豊口めぐみ
- 秀樹のバイト先・居酒屋「よろこんで」のバイト仲間(アニメ版では「よろこんで」店長の娘)。「チロル」店長の植田とはワケありらしい。Eカップの隠れ巨乳。身長150cm。5月20日生まれ。
- 国分寺 稔(こくぶんじ みのる):桑島法子
- 中学1年生。両親は離婚し、姉とは死別している。パソコンの知識に長け、自作系BBSでは「M」のハンドルネームでよく知られた存在。何台ものメイド型パソコンを自作しており、中でも柚姫に特別な感情を抱いている。ちぃは都市伝説となっている「Chobits」なのではないかと彼は言うが…。身長145cm。1月25日生まれ。
- 日比谷 千歳(ひびや ちとせ):井上喜久子
- 秀樹の住むアパート・ガブ・城ヶ崎の管理人。27歳の未亡人。亡くなった夫の名は「一郎」で、玩具会社の社長だったらしいが…。ちぃの服をくれたり、地下室の設備や絵本「誰も居ない町」など、ちぃの過去に何か関係があるらしい。身長165cm。9月24日生まれ。
- 植田 弘康(うえだ ひろやす):上田祐司
- ちぃのバイト先・ケーキ屋「チロル」の店長。若く見えるが39歳(童顔と言われる)。パソコンと結婚・死別した経験で話題になったことがある。 「チロル」を開業して7年になる。2階に住んでいる。身長190cm。7月20日生まれ。
- 小島 良由起(こじま よしゆき):諏訪部順一
- ハンドルネーム「ドラゴンフライ」。天才的ハッカーだが、性格にちょっと問題あり。20台以上の自作パソコンを持っている。大学4回生。身長180cm。6月18日生まれ。
- ディタ:徳光由禾
- 政府の防衛システム。国のデータバンク・ジーマを保護するために作られたパソコン。ちぃに関する"あること"を阻止する目的で、ちぃを探している。身長150cm。8月15日生まれ(製作日)。
[編集] テレビアニメ版
[編集] 各話タイトル
- 第1話 ちぃ 目覚める
- 第2話 ちぃ 出かける
- 第3話 ちぃ おぼえる
- 第4話 ちぃ おつかい
- 第5話 ちぃ 見つける
- 第6話 ちぃ 弱る
- 第7話 ちぃ 働く
- 第8話 ちぃ とまどう
- 第9話 新保 すもも 語る
- 第10話 ちぃ 買う
- 第11話 ちぃ 出会う
- 第12話 ちぃ 確かめる
- 第13話 ちぃ 遊ぶ
- 第14話 ちぃ 海いく
- 第15話 ちぃ もてなす
- 第16話 ちぃ 何もしない
- 第17話 ちぃ まかなう
- 第18話 稔 柚姫 語る
- 第19話 ちぃ 手伝う
- 第20話 ちぃ いなくなる
- 第21話 ちぃ 待つ
- 第22話 ちぃ 求める
- 第23話 ちぃ 答える
- 第24話 ちぃ 着てぬぐ
- 第25話 ちぃ 決める
- 第26話 ちぃ だけの人
- テレビ未放送
- 日比谷 琴子 語る(総集編DVDのみ収録)
- すもも 琴子 届ける(TVシリーズDVD全巻購入者特典DVDのみ収録)
[編集] スタッフ
- 原作:CLAMP
- 企画:関純二、丸山正雄
- 監督:浅香守生
- キャラクターデザイン・総作画監督:阿部恒
- 美術監督:柴田千佳子
- 色彩設計:角本百合子
- 撮影監督:葛山剛士、岸克芳
- 音響監督:三間雅文
- 音楽:高浪敬太郎
- 音楽制作:ビクターエンタテインメント
- プロデューサー:源生哲雄、関戸雄一、小野達矢
- アシスタントプロデューサー:稲垣英樹、金庭こず恵、大森啓幸、齋藤優一郎
- アニメーション制作:マッドハウス
- 製作協力:パイオニアLDC、ムービック
- 製作:TBS、ちょびっツ製作委員会
[編集] 主題歌
- オープニング『Let Me Be With You』(歌・ROUND TABLE featuring Nino)
- この曲は、テレビ朝日の広報番組『はい!テレビ朝日です』、RKB毎日放送の情報番組『今日感テレビ』でも使用され、東海テレビの情報番組『ぴーかんテレビ 元気がいいね!』のオープニング曲(2006年9月まで)に、大阪・朝日放送の朝の番組おはようコールABCでアイキャッチとして使われている。
- エンディング(第1話〜第13話)『Raison d'être』(歌・田中理恵)
- エンディング(第14話〜第25話)『ニンギョヒメ』 (歌・田中理恵)
- エンディング(第26話)『かたことの恋』 (歌・杉田智和&田中理恵)
[編集] 書籍
- YOUR EYES ONLY ちぃフォトグラフィクス (2003年)
- ちょびっツの「ツ」の字 (2003年)
[編集] その他
- 2002年頃に湖池屋から発売されていたスナック菓子に「チョビッツ」がある。英語表記も「Chobits」で漫画の『ちょびっツ』と同じだった。名前の由来は「ちょこっと」と英語の「bits」を組み合わせた造語であり、漫画の『ちょびっツ』とは無関係だが、発売当時ちょびっツファンの間で話題になった(ちなみに「チョビッツ」の発売開始は2002年6月17日であり、『ちょびっツ』のアニメが放送されていた最中である)。
- CLAMPの歴代作品のキャラクターが登場する『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』で『ちょびっツ』からはちぃ、すもも、琴子、千歳などが登場している。
- 作中でちぃ達は「パソコン」と呼ばれているが、「こういうのは『ロボット』というのではないか」という疑問に対しては、原作の最終回で回答されている。
- この作品が発表された当初、「新谷かおるの『ぶっとび!!CPU』とコンセプトがそっくり」と話題になった。
- 秀樹の下宿「ガブ・城ヶ崎」は同CLAMP作品『xxxHOLiC』の主人公四月一日君尋の住むアパートと同じではないかという話もある。その場合、年代としては『xxxHOLiC』→『ANGELIC LAYER』→『ちょびっツ』となるか、『xxxHOLiC』は『ANGELIC LAYER』と同じ頃の年代の「別の世界」であると考えられる。
[編集] 外部リンク
- ファンサイト