みごろ!たべごろ!笑いごろ!
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みごろ!たべごろ!笑いごろ!(みごろ!たべごろ!わらいごろ!)は1976年~1978年にNETテレビ系(1977年からテレビ朝日系)で月曜20:00~21:00に放送されていたバラエティ番組。企画・制作は渡辺プロダクション。
漫画家の石ノ森章太郎がこの番組のためにデザインしたキャラクターデンセンマンがデンセン音頭を踊って人気を博した。
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[編集] 主な出演者
[編集] 登場キャラクター
- デンセンマン
- しらけ鳥
- ジルディ
[編集] 主なコーナー
- 悪ガキ一家と鬼かあちゃん 伊東四朗が母親、小松政夫とキャンディーズが息子(ラン・スー)と娘(ミキ)役の設定。小松は母親やキャンディーズ扮する兄弟達から苛められるが、母親と二人きりになると「実はお前が一番可愛い」と慰められる。しかし、キャンディーズ達が戻ると途端に態度が一変し、小松を再度しゃもじで頭を叩いた上、「この大バカ!」となる。締めは小松にピンスポットが当たり、「むごうございます~」と泣き崩れて終わる。
- キャンディーズの作法教室 ばってん荒川扮する「およね婆さん」が講師となり、インチキな作法をキャンディーズに教える。実はこのコーナーは前振りで、急遽伊東四朗扮する「ベンジャミン伊東」が現れ炬燵の上に立ち上がり、デンセンマンと共に「電線音頭」を踊るコーナーに早変わりする。
後に、電線音頭のコーナーは独立し、出張版(ロケ構成)やデンセンマンが悪玉と戦う物、デンセンマンが恋に落ちる物などデンセンマンシリーズ数編が制作された。 - 若大将コーナー 加山雄三の歌とテレビエッセイ。加山雄三所有の光進丸船上で収録されたロケ構成。
- 若大将とカバ大将 上記加山のコーナーには笑いの要素が一切無いため、テコ入れの意味も兼ね内容を一新。コメディリリーフに西田敏行が敵役「カバ大将」として登場。加山と何かと張り合う内容で好評を博した。のちに加山・西田共通の敵役として武田鉄矢が「イモ大将」として登場。三つ巴の音楽バラエティとなった。
- 三文オペラ 上記加山のコーナーを一新させ、加山は降板。西田と武田が主役となり、マドンナ役に木の実ナナが登場。エンディングは木の実の歌「うぬぼれワルツ」。
[編集] 補足
- 「みごろ! - 」は、関西地区では朝日放送(ABCテレビ)にネットされた。朝日放送は、腸捻転ネット時代の1975年3月29日まで、TBS系の「8時だョ!全員集合」をネットしていたが、ネットチェンジで毎日放送(MBS)に移行した。朝日放送としては、「 - 全員集合」に変わる形の渡辺プロダクションの制作番組と言ってもいい番組だった。
- 1973年に「NTV紅白歌のベストテン」(日本テレビ系)の裏番組にNETテレビと渡辺プロダクションがタッグを組み新規に裏番組「あなたならOK」をぶつけてきた。この番組の開始を機にナベプロは日テレサイドに『今後、ベストテンにうちのタレントは出演しない』と通告してくる。しかし、前身番組は「紅白歌のベストテン」に苦戦し、後枠にこの番組を始めた
- なお、この番組の開始直前、前枠には桂三枝を司会に据えた「ドカンと一発!60分」が放送されていた。東京キー局制作による三枝番組の第一号で三枝も相当注力していたが、視聴率が振るわない上に芸人をライオンの檻に入れるドッキリ企画で非難を浴び、番組は打ち切られた。三枝が考案したとされる「電線音頭」はこの番組に引き継がれたが、「電線音頭」がこの番組でブレイクした事を三枝は相当悔しがったという。
- デンセンマンのスーツアクターとして、当時番組のADだった森昌行(現:オフィス北野代表取締役社長)や秋山武史(俳優、故人)などがデンセンマンを演じていた。
- 1978年4月、メイン出演者だったキャンディーズが解散のため降板、タイトルを「みごろ!ゴロゴロ!大放送!!」に変更しリニューアルされたが裏番組の「ナショナル劇場」(TBSテレビ系)と「紅白歌のベストテン」(日本テレビ系)に食われ視聴率が低迷し終了した。
- 後番組に「月曜スペシャル90」「タイムショック21」などの番組があったがいずれも視聴率低迷などで終了され、現在この枠は「クイズプレゼンバラエティー Qさま!!」を放送している。
- 2005年に同番組をタイアップしたパチンコ機「CRデンセンマン」がニューギンより登場した。
- 番組を収録したDVDBOXが3巻まで発売されている。
BOX1:2004年12月発売 BOX2:2005年2月発売 BOX3:2005年4月発売