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8時だョ!全員集合 - Wikipedia

8時だョ!全員集合

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

8時だョ!全員集合
ジャンル 公開バラエティ番組
撮影方式 4:3 SDTV
放送時間 毎週土曜日 午後8時~8時54分
スタッフを参照
出演 ザ・ドリフターズ
放送国 日本
放送局 TBS
放送期間 1969年10月4日1985年9月28日
放送回数 803回

8時だョ! 全員集合』(はちじだよ ぜんいんしゅうごう)は、1969年10月4日から1985年9月28日にかけて、TBS系で放送された日本バラエティ番組である。毎週土曜日の20:00~20:54(JST)に放送された。

目次

[編集] 概要

  • 番組名は単に「全員集合」と称されることもある。毎週土曜日、午後8時から約1時間放映し、ザ・ドリフターズによるコントによる前半部分、ゲストの歌のコーナーを挟んで体操や合唱団などのミニコントからなる後半部分から構成されていた。
  • 基本的には生放送だが、第1回から数回はドリフの日劇公演があったこと、加えてドリフの休暇やスケジュールの都合などで収録・録画での放送となった回もあった(極めて珍しい例として、1975年4月5日放送分はドリフが同じ事務所の「ザ・ピーナッツ さよなら公演」にゲストで出演するため録画となったこともある)。
  • 最盛期には視聴率40~50%を稼ぎ「お化け番組」と呼ばれ、土曜8時戦争と呼ばれる視聴率競争の王者であった。年に数回は9時25分まで約1時間半の放送もあった。
  • 地方の公会堂か都内(渋谷公会堂日本青年館が多かった)や『ザ・ベストテン』でお馴染みのTBS・Gスタジオ(旧社屋で1994年10月2日まで運用していた)を利用した大掛かりな舞台装置(随時、回り舞台を活用 最後に回り舞台を使用したのは1985年6月第1週目の土曜日だった)と、身体を張ったコントが小学生を中心とした視聴者に熱狂的に受け入れられた。また、生放送ゆえのトラブルも見どころの一つになった。その一方、コントの内容や番組から生まれた流行語が下品という理由で、PTAからの苦情もつきものだった。また、生番組にこだわったため、停電やボヤ騒ぎ、ゲストの負傷等のアクシデントに見舞われた回もあった。
  • 岡本章生とゲイスターズのいる演奏台(バンドステージ)と背景のデザインは年代により変わっている。
  • 1代目のデザイン 1971年~1972年
  • 2代目のデザイン 1973年~1975年前半(回り舞台のある週とない週によりいくつか背景のデザインが異なるが、演奏台は常時同じデザインに固定されている)
  • 3代目のデザイン 1975年後半~1985年(最終回まで。1回だけ正月の絵画が掲げられていた)
  • 平均視聴率27.3%、最高視聴率50.5%(1973年4月7日放送)、ビデオリサーチ調べ、関東地区による。
  • また、この番組が全盛期を迎えていた頃はTBSの土曜のプロ野球中継はほとんど組まれなかった。番組関係者による回顧録として
があり、番組のDVDは2004年のザ・ドリフターズ結成40周年記念と2005年のTBSテレビ放送50周年記念盤の2タイトルが発売されている(ポニーキャニオン)。尚、前者では肖像権の関係からゲスト出演者が一切出演しておらずかつ荒井注が在籍したときの作品は収録されていないが、後者ではキャンディーズをはじめとしたアシスタントやゲスト出演者によるコントも収録されている。
  • 毎週各地で公開生放送あるいは公開録画を行い、番組のセットがかなり大掛かりなものであり、また毎回のように三船敏郎若山富三郎田宮二郎などの大物俳優や、当時の売れっ子アイドルを呼んで、しかも彼らが積極的にコントに参加するなど、かなりの予算と労力を要したが故に、かつてドリフのマネージャーを務め、現在ドリフメンバーが所属するイザワオフィス社長の井澤健が「週刊新潮」のインタビューで「時代が変わりすぎて、現在ではもう再現不可能な要素が多すぎる」と語っているほどの伝説の番組となっている。
    • 放送2日前からドリフメンバーやスタッフによる打ち合わせを行ったり(勿論その間、メンバー全員この番組の準備に集中)、「番組がスランプに陥っている」と言う理由で、通常のレギュラー放送を一時休止して(その間は総集編を放送)、ドリフメンバーによる『合宿』まで行ったと言う、今では考えられない事まで行ったほどである。
  • 1980年代の1インチVTRが登場するまで、生放送の同時録画は2インチVTRが使われていたが、当時はテープが高価(60分あたりの当時の単価は10万円)だったため他の番組ではほとんど消去される中、この番組は第2期開始の1971年10月放送分以降1985年9月の最終回までほぼすべての回がVTRテープに記録され保存されている。これが後のリクエスト特集などの特別番組やDVD化に活用された。ただしDVD版の収録に選ばれたコントは、古い作品よりもステレオ放送化された1982年以降のものが比較的多く選ばれている。

[編集] 番組の構成

番組は、下記の順番(20:00~20:53。尚、20:53~20:54はステーションブレイク。)で行われていた。

オープニング
8時になるといかりやがカメラに向かって大きく指を差しだし「8時だョ!」と掛け声をかける。それと呼応するように、観客席から観客とドリフの残りのメンバー4人が片手を拳にして上げながら「全員集合!」と返し、4人が客席後方から舞台上に登場する。この間、テレビの字幕ではタイトル文字が飛んでゆき、いったん集まって「全集員合」となり、再び集まって「全員集合」タイトルを構成していた。その後、いかりやの「行ってみよう!」という掛け声にあわせてオープニングテーマ曲が流れ出す。このオープニングテーマは北海道の民謡である『北海盆唄』の替え歌である。このオープニングテーマの使用は『8時だョ!出発進行』と入れ替わりで番組が再開した1971年10月2日の放送から。それ以前は放送当時のドリフの新曲を使っていた。また、同じ『北海盆唄』の替え歌で『ドリフ音頭』という曲があるが、このオープニングテーマとは別物である(→CM①、前提供、CM②=2分20秒)。
22分コント
この番組のメイン。通称「前半」。代表的なコントは後述の「#前半コント」を参照。
ゲストの歌1
アイドル歌手、二組(→CM③=1分30秒)
ゲストの歌2
中堅実力派歌手
少年少女合唱隊
ゲストと共に歌うコーナー。パイプオルガンが奏でるアルカデルトの『アヴェ・マリア』と共にスタートし、司会役のいかりやが神父のような格好、残りの出演者が白いスモックに白いベレー帽で登場する。この衣装に憧れたアイドル歌手も多かったという。いかりや以外のドリフのメンバーは半ズボンを穿いていた。基本型は童謡などをドリフとゲストで合唱。しかしコントでだんだん脱線していく。たいていトリは志村の定番ネタで、『東村山音頭』「ディスコ婆ちゃん」「早口言葉」「ワンダードッグ」「ナターシャとアヤコフ」はこのコーナーより誕生。のちに『ドリフ大爆笑』のコーナーとして復活。
ゲストの歌3
大御所演歌歌手(→CM④=1分30秒)
ショートコント
通称「後半」、正式名称は「ベスト100」。
(初期の頃を除いて)いかりやは進行役。初めにいかりやの指揮によりゲイスターズが後半のテーマを演奏後、いかりやの「後半参りましょう、後半しゅっぱーつ」で始まる。コントの変わり目には「次参りましょう、次どうぞ」。コントは主に他の4人とゲストによる。落ちの台詞は「コマーシャル(いってみよう)」。
有名な体操のコーナーやヒゲダンスはこのコーナーの一部。(→CM⑤=1分)
エンディング
エンディングテーマは『ドリフのビバノン音頭』(ザ・ドリフターズの往年の名曲『いい湯だな』の替え歌)。中間部分にある「はぁビバノンノン」の部分は加藤茶がゲストの一人にマイクを振りそのゲストが歌う。番組の残り時間によってペースが違う。
加藤茶の「風邪ひくなよ」「風呂入れよ」「宿題終わったか」「歯磨いたか」「また来週」など色々な掛け声で終了。おそらくスポンサー(ライオン歯磨(当時)など)に配慮したものと思われる。
「後半」の後のCM明けに放送されており、ほとんどの場合「後半」が押して途中からの放映になってしまっていたが、まれに最初から見ることができた。(→後提供、CLタイトル=25秒)

なお、初期には小人レスラーのコーナーもあったが、すぐに消滅した。理由は不明だが、小人レスラーを笑いのネタにする事によって差別やいじめを助長するという批判により、打ち切られたという説がある(現在ではむしろ障害者の門戸を狭くするという理由で出演者側からのクレームが来る場合もあるが、当時はこの件についてはあまり問題にされなかった)。

[編集] 番組史

  • 本番組は1969年、TBSの居作昌果を中心とするメンバーで企画され、ザ・ドリフターズをメインとして放映開始された(この経緯は、視聴率#土曜8時戦争を参照のこと)。
  • 1971年4月から9月の間は、クレージーキャッツ出演の『8時だョ!出発進行』を放送していた。この間、ザ・ドリフターズは日本テレビの番組『日曜日だョ!ドリフターズ!!』に出演。
  • 1972年6月、長寿コーナーの「少年少女合唱隊」が始まる。それまでは、いかりやをドクターとする心の診断室「悩みあり~」のコーナーであった。
  • 視聴率としての最盛期は1973年であり、この頃は「ジャンボマックス」、「加藤茶のちょっとだけよ」、「加藤茶の東北弁のお巡りさん」、「加藤茶vsすわしんじのブルースリー」、「荒井注の『This is a pen!』」と日本のテレビ史に残る超人気ギャグの前期黄金期。同時に、荒井注の脱退宣言、志村けんの加入と全員集合の節目の年でもあった。
  • 1973年12月、志村けんがドリフターズ見習いとして出演し始める。
  • 1974年3月30日、荒井注がドリフターズメンバーとして最後の出演。翌週から志村けんがザ・ドリフターズの正式メンバーになる。
  • 1975年4月、関西地区のネット局が朝日放送(ABC)から毎日放送(MBS)に変更された。腸捻転によるネットチェンジで、MBSはネットチェンジのPRキャラクターとしてザ・ドリフターズを起用、「4月から、4チャンネル(MBSのチャンネル番号)だョ!全員集合」と、TBS系列になるMBSをアピールした。また、ネットチェンジ以降「全員集合」ではMBSの当時の看板番組だった『アップダウンクイズ』のパロディコントも作られた。
  • 1977年7月23日プロ野球オールスターゲーム第1戦平和台RKB毎日放送製作)生中継のため、『8時だョ!出発進行』による休止期間中以外では放送開始以来初めて当番組が休止となった。ちなみに翌1978年の第1戦広島RCC製作)、翌々1979年の第1戦大阪球場毎日放送製作)開催日も休止となったが、当番組がプロ野球中継で休止となったのはこの3回だけである(前述の通り、当時TBS系列が通常のナイター中継を土曜に組まなかったため)。
  • 1977年12月31日大晦日恒例『第19回輝く日本レコード大賞』放送のため、2度目の番組休止(大晦日が土曜に当たったのは当番組開始以来初)。
  • 1978年1月1日(日曜)、前日休止の振り替えとして、初の90分特番『お正月だョ!全員集合』を放送(なお、この関係で同じドリフがメインのフジテレビ元旦恒例『第15回新春スターかくし芸大会』は翌2日に放送)。
  • 1978年8月12日、『JNN報道特別番組日中平和友好条約締結』放送のため番組休止(緊急報道特番による唯一の休止)。ちなみにこの日予定されていた生放送は、翌々週8月26日に録画放送された。
  • 1980年、第545回目の放送で番組初のステレオ放送が行われた。この回の前半コントは、お化け屋敷が歌を歌い出す内容のもので、志村けんがベストテン形式で当時のヒット曲を次々と紹介し、建物のあちこちから顔や口が出てきて歌う、という内容のものであった。以降数回、前半のコントに音楽的要素を加えた回のみステレオ音声で放送され、1982年1月の放送からは毎回ステレオ放送となった。
  • 1983年2月19日の放送からは、長寿コーナーの合唱隊が消滅した。唯一のゲスト参加コントであった合唱隊の消滅にアイドル歌手は落胆したと聞く。その穴埋めに前半コントの時間を延長したり、後半コントの数を増やした。20人の縄跳びコーナー・仲本&高木の跳び箱や仲本・高木・すわ&ゲストによるトランポリン&マット体操のようなものや、「新人発掘コーナー」も出てきたが、いずれも時間調整する為のつなぎのような役目であった。
  • 1983年8月13日の放送でついに番組の視聴率が10%を下回る。この日は裏のひょうきん族も10%台前半止まりだったため、NHKのお盆前後に放送されている『思い出のメロディー』に視聴者を奪われたものと思われる。
  • 1983年9月、福島県のネット局だった、福島テレビ(FTV)が放送打ち切り(同年4月に既にJNNを脱退・FNNに加盟してフジテレビ系に一本化しており、4月~9月は番販扱いで放送。10月から『オレたちひょうきん族』を時差ネットから同時ネットに移行)。10月、11月は福島県では放送されず、12月にTBS系新局として開局したテレビユー福島(TUF)に変更して福島県でのこの番組のネットが2ヶ月ぶりに復活した。
  • 1983年12月31日大晦日恒例『第25回輝く日本レコード大賞』放送のため番組休止。しかし1977→78年の時のような、元旦の振り替え放送はされなかった。
  • 1984年4月、長崎放送(NBC)での放送が始まった。NBCはそれまでの枠で、日本テレビ系同時ネットだった。
  • 1984年9月29日に『15周年だョ!全員集合』として、荒井注や当時のゲストが勢揃いし過去コントの振り返りを放送した。また「少年少女合唱隊」も復活する。
  • 1984年10月6日の放送から、おなじみの客席からの入場行進が正式に廃止、オープニングもまた数秒カットされるようになった。ゲストにも変化が現れた時期である。沢田研二細川たかしらおなじみの常連のゲストが出演しなくなり、若手の女性アイドルが多数出演するようになった。なお、1984年・1985年度の出演回数NO.1は2年連続柏原芳恵だった。

[編集] トラブル史

  • 1970年7月2日、加藤茶が交通事故を起こし、約1ヶ月の謹慎。この間、仲本工事が加藤のいじめられ役を代行。
  • 1977年5月14日、探検隊コントの途中、ピストルの火花が小道具の蛇に着火し炎上。すぐに消し止められたが、コントは中止となった。蛇のスプレー塗装を本番直前にしたため、ピストルの火花を拾ってしまったのが原因であった。
  • 1980年9月13~20日、いかりや長介が声帯ポリープの手術で声を出せず、2週間いかりやは声を出さずに出演した。「8時だョ!」のかけ声は加藤、前半コントのツッコミ役は志村、少年少女合唱隊の司会は仲本と他メンバーが持ち回りでいかりや役を代行した。
  • 1981年2月、仲本工事と志村けんが番組プロデューサー居作昌果とともに競馬のノミ行為で摘発され謹慎していた時期に、しばらくの間いかりや、加藤、高木の3人だけで全員集合を放送していた。二人の代わりに椅子等を使いコントを進行し、場がしらけると加藤が「帰って来いよ」を歌っていた。また、この間に新しいギャグ、加藤茶の「5秒前、4、3、2、1、デーン」と高木ブーの「ピップエレキバン」が生まれた。この間、視聴率が平常に比べ10%アップしていた。
  • 1983年6月4日、爺さん役の加藤がふすまを勢いよく閉めると、隣のトイレに入っている婆さん役の志村が、その弾みで壁を突き破って外へ飛び出すというコントで、トイレのセットそのものが転倒、志村が下敷きとなった。コントは続行されたが想定外の事故が起きたせいか縁側が落っこちるタイミングが遅れる等スタッフの段取りの悪さが目立った。後にこの事件は加藤と志村がゲスト出演した特番で語られ、当時を回想した加藤は「あの時ね、『やった~!(志村が)死んだ!』って思った」と衝撃的な発言をしている。
  • 1984年6月16日、生放送の開始直前にその日の会場である埼玉県入間市の会場ホール(入間市市民会館)が突然停電になった。原因は、満員で入場を断られたファンが怒って会場の電源スイッチを切ったのではないかといわれている。停電中は懐中電灯を使用してゲストを紹介した(実際に停電になったのは会場内の照明のみで、テレビカメラやマイクなど放送機材には会場外の中継車からきちんと電源が送られていたため、完全に放送できなくなる事態は回避された)。やむを得ずスポットライトでステージを照らし、いかりや長介が「8時9分半だョ!」の掛け声を掛け、歌やコントを物凄い勢いで行った。また、視聴率が通常よりも10%アップしていた。なお、この日フジテレビはプロ野球中継だったため、通常はひょうきん族を見ている視聴者も全員集合に流れこんできたと思われる。なお、このトラブルがきっかけとなって、この回以降、中継による放送が減少し、かわりにTBSのGスタジオに同様のセットを組んで放送する形式に変わっていった。
  • 1984年9月15日、高木ブーがアキレス腱を断裂し、その後約4ヵ月間活動休止(活動休止の初日に番組冒頭で録音メッセージが放送された)。
  • ゲストが坂道の上にある一軒家に駆け上がるコント「日の当たる急な坂道」で、細川たかしがアキレス腱を切断し、長期入院を余儀なくされた。復帰したものの仕事量が激減した細川は、ある日『欽ちゃんのどこまでやるの!?』にゲスト出演した際、萩本欽一に「仕事ないの? じゃあ毎回来る?」といわれ、同番組にレギュラー出演することとなった。
  • ドリフのトラブルではなく、スタッフのミスはよくあった。1984年10月30日に放送された回で前半コント終了の音楽がなってるのになかなか、セットが撤収されずやっとセットが撤収しはじめた時にバンドのゲイスターズのメンバーが走っている姿が放映されていた(スタッフのミスで、終了数分前には座っていなくてはいけないのだが、連絡ミスでメンバーの9割が遅刻。しかし、演奏開始には間に合う)。また、セットの展開などのミスは仲本、加藤、志村がアドリブでギャグにしてしまう処理も見られたが、生放送の為、時間を切迫させる要因になった。

[編集] 番組終了後

  • 番組終了後も1985年10月から12月に『ドリフフェスティバル・全員集合ベスト100』が(一部系列局は翌年以降に再放送されている)、1989年・1990年の春と秋、1991年春の過去5回、『全員集合スペシャル』として過去の名場面集が放送された。1989年秋の放送ではいかりや長介と生島ヒロシのトークを交えて放送された。
  • 2001年8月にはNHKの『思い出のメロディ』で、すわ親冶を含めたドリフメンバーによる全員集合が再現された。
  • 2001年12月にはNHK紅白歌合戦で、少年少女合唱隊(番組では少年少女聖歌隊)が復活し、松田聖子西城秀樹などリアルタイムのゲストからモーニング娘。氷川きよしなど現代のアイドルが参加した早口ことばが放送された。紅白対抗ということで、衣装は通常の白から赤組(女性歌手)は赤のベレー帽に赤いスモックといういでたちだった。この時の視聴率は51.5%で歌手別、コーナー別視聴率では2番目の高さだった。
  • 2004年3月20日にリーダーのいかりや長介が死去した際、1週間後の3月27日にスタジオ追悼番組として『追悼緊急企画 長さんだョ!全員集合』を19時から約2時間放送。司会はTBS斎藤哲也アナウンサーが務め、ザ・ドリフターズのメンバー(仲本工事はスケジュールの都合により番組前半はVTR、終盤は電話での出演となった)を迎えて放送され、視聴率も20.1%と異例の高視聴率をマークした。TBSの追悼番組はキー局の中で最も遅かったが、「全員集合」のあった土曜日に合わせたためとみられ、番組内でも20時ちょうどに「全員集合」のオープニングVTRを流した。ただし都合で、映像はステージから客席に切り替わってすぐにスタジオに戻された。
  • 2003年にドリフターズのメンバーが全員集合してドリフ結成40周年を記念し、一度だけ「全員集合」を復活したいとの声があったが、翌年にリーダーのいかりやが死去したことに伴い実現不可能かと言われた。しかし、後に「全員集合」のDVDの売上げが好調であったため、2005年10月2日にTBSテレビ放送50周年特別番組として放送された『日本中みんなで笑った!泣いた!感動した!あの番組が今蘇(よみがえ)る!テレビ50年総決算・全部見せますスペシャル』の目玉企画として復活した。

[編集] 番組にまつわるエピソード

  • 16年間の最多ゲスト出演は準レギュラーを除くと和田アキ子である。15周年だョ!全員集合の放送日での最多出演ゲストは小柳ルミ子だった。
  • この番組が放送されている時期のTBSの4月や10月の番組再編成の時期に放送される特別番組は『4(10)月だョ!全員集合』(2時間番組で火曜日夜に放送、土曜日昼にも再放送された局もある)と題され、ザ・ドリフターズが進行役として出演していた。番組後半の「少年少女合唱隊」は出演者全員が参加し、非常に好評だった。また、特番の中で史上最大のドミノ倒しが行われる時は、ドミノの最初の牌を倒すのは必ずいかりや長介だった。
  • 前述のように『サインはV』の立木大和バレー部メンバー、三船敏郎若山富三郎田宮二郎といった特別ゲストもしばしば登場した。
  • 本番組のコント「志村のバカ殿」のために番組スポンサーであるコナミがファミコンソフト『ハイパーオリンピック』のプレイヤーの片方が殿様となっている特別バージョンを作成した。コント内で志村がプレイする姿が好評だったため、急遽限定版として市販された。

[編集] 前半コント


注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。


本番組の目玉であるコント。いかりやと観客の『おいっすー』のかけ声で始まる(最初の観客の反応に対して『元気がいいね! もういっちょ、おいっすー』(学校の先生など善良役の場合等)または『声が小さいぞ! おいっすー』(悪役の場合等)と再び煽るのが定番であった。なお泥棒ネタや忍者ネタ等の場合、このように観客に大声を出させた後「静かにしろ!!」とドスを聞かせた低い声で返し、オチを作ることもあった。ちなみにいかりや本人は当初、「おいすー」と発言しているつもりであった)。毎回ではなかったが『おいっすー』と返事しなかった人のみに対してもう一度『おいっすー』と返事させる光景も見られた。

庶民的な立場のリアルなストーリー、例えば先生と生徒、上司と部下など中ボスのいかりやとその他のメンバーという構図で、嫌われ者の権力者役のいかりやに対して他の4人(反抗的な荒井注、いかりやに怒られまいとピリピリする加藤茶、ボケーッとしている高木ブー、意味不明なことばかり考える仲本工事)が反撃する、もしくは他の4人にいかりやが振り回されるという設定、および舞台の仕掛けが、当時の子供達の人気を得る。人間関係の縮図のコントではあるが、荒井注の脱退と共にストーリーに変化が見られる(この辺りはザ・ドリフターズを参照のこと)。

ストーリーの流れとして、メンバー紹介のイントロ、いかりやと各メンバーのギャグのやりとりの後に、屋台崩しへの落ちでエンディングとなる。この際に流れるBGMが『盆回り』(たかしまあきひこ作曲)であり、屋台崩しと共に流れるこの曲は視聴者にインパクトを与えた。『盆回り』の曲調は3代にわたり変わっていた(初代・2代目はモノラル収録。3代目のオーケストラ風の曲調はステレオ収録である)。

なお、このコントは、木曜会議と呼ばれる、いかりやを中心とした徹夜会議により毎週作成されていたものである。以下、主なコントを紹介する。

家族コント
通称は母ちゃんコント。いかりやが母ちゃん役で他の4人が子供役で登場する。志村のいたずらが人気の的となった。天井から金ダライが落ちてきて(志村がボールを天井に高く投げ、いかりやたち四人に金ダライが落ちてくるなど)ドリフメンバーの頭を直撃するシーンが多く見られた。大仕掛けとして、パトカーが突っ込むという、現在では考えられない贅沢でかつ危険極まりない(安全面でシビアになった現代においてこのような仕掛けは、最悪大惨事の可能性もあるが為、使用会場側から許可が下りる可能性はゼロに近いとされる)作りの回もあった(DVD「ザ・ドリフターズ結成40周年記念盤-」に収録され、メンバーがゲスト出演する番組でも度々名場面として流れる。更にこの回ではバイクスタントも行っている)。
加藤茶がお馴染みの禿げヅラをかぶって父ちゃん役で出演するバージョンもある。
子供役の加藤茶がトイレに入ると、「ジョ~」という放尿音の後に「ジョ・ジョ」という残尿音、さらに一拍おいて「プゥ~」というおならの音が入る下ネタがお約束であった。
学校コント
ゲストが必ず登場するおなじみのコント。「ドリフの国語算数理科社会」と題し、いかりやが先生役で他の4人は生徒役である。ゲストは普通どおりに登場し、ベルがなった後4人が遅刻という形で登場する。このコントにはズッコケがよく見られ、たいていはゲストは普通ないし優等生的な答えをする一方でドリフがボケる役だった。教師用の机は天板の片側が外れる仕組みになっており、教師役のいかりやがズッコケると顔面を直撃するようになっていた。小学校という設定で生徒(児童)役のドリフメンバーと男性ゲストが家族コントと同じ半ズボンの私服姿であるのに女子生徒役の女性ゲスト・準レギュラーが全て中高生型のセーラー服姿だったり(小学校で制服という事自体は地域によっては特別珍しい事でないが)、英語の授業があったりする。国語の授業では、いかりやがことわざ俳句を読み上げ生徒が後について唱和するが、志村けんだけがわざと調子外れに唱和し笑いをとるという形式のコントがよく見られた(例:「光陰矢の如し」→「肛門屁の出口」、「少年よ大志を抱け」→「少年よ大正生まれ」)。ドリフ以外の男子生徒(脱退後の荒井注を含む)が登場する場合は転校生という設定が多かった。なお、荒井はこのコントでは「先生と元同級生の落第し続けた小学生」という設定だった。志村けんがドリフの正式メンバーとして初登場した時のメインコントでもあり、転校生役で登場した。最も低予算であるため、全員集合の予算状況に合わせ、定期的に行われた(いかりやの一周忌特番で、加藤と志村が歌舞伎口調で教科書を読んだ回のコントが再放送された)。なお、取り上げられるシーンは教室での授業中がほとんどであり、給食時間を採用したネタはない。これは、リーダーのいかりやに給食の経験が無かったため、「経験していないため、どんなギャグが成り立つか分からない」ためだったといかりや本人がテレビで話していた。
また、このコントから『虎がションベンしてタイガージャー』といった当時のスポンサー(タイガー魔法瓶)を皮肉ったギャグも生まれた。
会社コント
いかりやが上司役で他の4人は平社員役。仲本・志村と高木・加藤で対決したり、電話の保留音や電子機械のキー音でパロディをやっていた。
上司のいかりやが部屋を出て行くと、4人は「何を言ってやんでぃ!」「課長が何だってんだ!」等と言いながら一斉に怠ける。しかし、忘れ物を取りにいかりやが戻ってくると、観客の「来たぞ~!」等のかけ声とともにちゃんと仕事をしているかのように取り繕う。
このコントには学校コントと同様ズッコケが見られた。いかりやの机の天板が顔に当たる仕組みになっている。
五軒家コント
5人がそれぞれの家の主婦・主人・子供・おじいちゃん等1人で数役をやる。舞台裏では、付き人またはマネージャーに協力してもらって着替えている。最終的には衣装やカツラがめちゃくちゃになる場合もある(後半のコントでも実際にあったが、舞台裏にもカメラを設置し、着替えの様子も映し出された)。このコントに使われる衣装は、簡単に着替えられるようにワンタッチに仕上げている。志村がスーパーマンキン肉マンアンパンマンや殿様の衣装を着て五軒家から出てくる事もあった。
志村のバカ殿
志村けんが白塗りの化粧をした殿様となって登場する。後にフジテレビ系列で独立した番組になるが、オリジナルは本番組である。全員集合では(当然のことながら)いかりやが爺(家老)役をつとめた。全員集合は公開番組であるので「殿のおな~り~」とかけ声がかかると、かごに乗ったバカ殿様が客席を通って舞台上に登場した。
探検隊コント
ピラミッドや遺跡へ宝物を探すという設定。各メンバーが罠に引っ掛かって痛い目に遭うのもお約束であった。加藤(後に志村)一人になると、映画『アボット&コステロ』のパロディーのようにミイラや大仏が動き出し最後に大騒ぎ。また、後述するように観客が「志村~、後ろ、後ろ!(隣!)」と叫ぶのがお約束であった。
また、荒井注が在籍していた時代には、ピラミッドの扉を開けるために加藤やいかりやが「開けゴマ!」を連発するが開かず、困ったところに荒井が出てきて「This is a pen!」と言うと全開するのもお約束であった。
金田一耕助シリーズ
探検コントの亜流版とも言える、アボット&コステロの映画のパロディーコント。志村が東京の私立探偵「金田一耕助」、いかりやが地元の警察署の刑事(もしくは署長)、残りの3人は制服警官役。古ぼけた家で殺人事件が起きて5人が捜査に向かう。志村が一人になったときに後ろから幽霊、お化け、老婆等が登場し、この場面でも観客が「志村~、後ろ、後ろ!(隣!)」と叫ぶ。
泥棒コント
いかりやをボスとした泥棒またはギャング団のコント。4人全員一斉に登場するときは、『ピンク・パンサー』の曲に合わせてピンク色のスポットを当てて登場した。ピンクパンサーの1フレーズが終わると、"カン"という効果音が入る。2回目では"カン"という効果音が2回、3回目では"カン"という効果音が2回入った後に"チ~ン"という効果音が入り、いかりや以外のメンバーが股間を強調した。いかりやに「もう一度やり直し!」と言われて再登場するときは早まわしバージョンで、「チ~ン」の代わりにおならの音に変わる。なお、これは後に探検隊など別設定コントやドリフ大爆笑の全員コントにもよく使われていた(DVDでは権利の関係上別の曲に差し替えられている)。最後には、メンバー全員が警察に見つかり車に乗って逃走するのだが、逃走場面では、車の後部を観客席に向け、車の前方に大型のスクリーンを張り、そこに予め録っておいた動画映像を大写しにする演出が採られた。動画映像が切り替わるごとに(ジェットコースターの前部になったり、いきなり水中になったり、車での逃走にはおよそありえない場面が次々と現れる)、メンバーが大げさなリアクションで笑いをとるというのが常であった。
修学旅行コント
いかりやが教師で他の4人が生徒役。4人が女風呂を覗きに行こうとするが、志村だけ見つかってしまう。また、いかりやのイビキがうるさいという口実で、4人がいかりやをスリッパや鉄板、金だらい等で叩いたり、水を飲ませたりしていた。
コンバットコント
いかりやが隊長役で他の4人は隊員役。4人が登場するときに、『コンバットマーチ』に合わせて登場する。その際に曲の時間の長さが長すぎたり短すぎたりした為、上手近くに止まったり、そのまま下手側へ行ったりしていた。その度にいかりやが客席最前列のミキサー卓に居る音声スタッフを叱りつける。これは実際にスタッフの段取りが悪い、というわけでなく楽屋落ち型BGMコントの一つである。まずは点呼からはじめる。志村が一番左側にいると、「番号!1、2、3」。右側にいると「1、2、の、3」又は「1、2、3、ハイ!」と番号を言うと、番組オープニングテーマを歌ったりしていた。戦場の訓練のときは、いかりやに金だらいや鉄板を叩きつけたりしていた。また、手榴弾の訓練のときは数台の戦車が出た後になぜかドラえもんが出てきたりしていた。爆弾が落ちたときになぜかキューピー人形や猫が飛んできたり、砲弾をバレーボールの3トスで返したりするギャグがみられた。
脱獄コント
いかりやが刑務所の看守、他の4人は囚人役。4人がいかりやに死刑を宣告され、脱獄を企てる。エンディングは2つあり、ひとつは脱獄に成功したかに見えた4人に、いかりやが「俺を甘く見るなよ。」と言って用心棒が4人を取り囲んだケース、もうひとつは4人の罠でいかりやが牢屋に閉じ込められたケースがある。5人全員が囚人を演じるパターンもある。
アパートコント
いかりやが大家で他の4人がアパートの住人。4人は家賃を滞納しており、いかりやが催促に行くが4人が様々な手段で逃げ回る。
大工コント
志村や加藤、仲本が材木を運んでいる間に振り向き、くるっと回った材木が親方であるいかりやの頭を直撃する定番ギャグ(スラップスティック)が必ずといっていいほど盛り込まれていた。最後に建設中の家が崩壊する舞台崩しでエンディングを迎えることが多い。
忍者コント
最初のイントロ部分では、「ででん、でんでんでんでん…」のかけ声で壁が回転したり、塀に隠れる術等を演じ(志村だけは敵に見つかってしまう)、後半で敵の忍者屋敷に侵入するというストーリーが多い。いかりやの「おいっすー」(会場から「おいっすー」)「静かにしろ、我々は忍者だ」の下りが笑いを呼んだコント。加藤にライトが回ると「ちょっとだけよ―」と言うセリフがでてくる。
剣道コント
いかりやが師範で残りの4人がその弟子。「突いて!突いて!…」の掛け声とともに左右に歩きながら素振りを行う場面では、いかりやが先頭のときだけ後ろ4人がサボり出すようになる。また、志村がいかりやの掛け声に合わせて前の高木ブーの頭を叩きながら歩くときもある。最後の方でいかりやが怒りだし弟子達に「かかってこい」というが、4人は卑怯な手を使い勝ちに行く。なお、いかりやは塚原卜伝をもじった塚原ボクチャンという名前を名乗っていることが多い。
相撲部屋コント
いかりやが親方で他の4人がその部屋の力士。5人が着ぐるみを着て力士姿で登場するが、志村は極端に短足で四股が全然踏めていないのが印象的。いかりやは極端に長足であった。
お寺コント
いかりやが住職で他の4人が修行。4人が登場するときにマルコメのCMソングが流れる。読経で木魚を叩くリズムを変えたり、を突こうとすると鐘が逃げたり遅れて鳴ったりする。

※他にも、メンバー5人がそれぞれ商店の店員を演ずる「商店街コント」などもある。全般的に現在のお笑い番組と比べて、毎回大掛かりなセットを作り、オープニング終了後、CMが流れている間に本編に間に合わせるようにセットを仕立て、そしてオチがついた後はスタッフ総出でセットを大急ぎで撤収するなど、かなり贅沢なものとなっている。

[編集] 後半コント

正式名称は「ベスト100」いかりやの指揮にあわせファンファーレが鳴り、いかりやの「はい後半参りましょう、後半出発!」の掛け声の後に始まる。1つ目のコントが終わると「次参りましょう」と言って次のコントに移る。初期の頃はいかりやもコントに参加していた。

ヒゲダンス
ヒゲダンスでは、水の入ったバケツを振り回したり(勢いよく振り回している間は、遠心力によって水がこぼれない。回す腕を止めると、当然頭から水をかぶる羽目になる)、バランス棒でバランスをとったり果物をとったりなどなど目の前で見ているお客さんをどきどきさせるコントが多い。
ジャンケン決闘
仲本と志村が西部劇の衣装で「最初はグー」という掛け声でじゃんけん対決する。負けたら水やビールをズボンの中に入れられる。さらには風船うなぎ消火器とエスカレートして行き…。
ホームドラマ撮影
志村がホームドラマの監督で加藤が歌舞伎役者。ホームドラマにもかかわらず加藤が歌舞伎風に演じる為、監督役の志村に突っ込まれる。
健康牛乳
CM撮影現場で志村が監督、加藤が俳優。加藤が「先生」とおだてられ、撮り直しと称されて大量の牛乳を何杯も飲まされる。加藤と志村の立場が逆転した「健康スイカ」とセットで演じられる場合が多い。また、後年再演した際には、前述のホームドラマ撮影のネタを引用して、加藤が歌舞伎風に演じて突っ込まれるものもあった。
体操
仲本が主体でゲストがいろんな器械体操(マットトランポリンなど)に挑戦する。一時は男女ペア(夫婦?)の先生が出演し、難しい技を実演して見せた後、ドリフメンバーやゲストに技を指導するという内容もあった。
陽の当たる坂道の家
ゲストが勾配100%の坂に駆け上がる。中には怪我人が出てしまうハプニングもあった。
私ってダメな女ね
桜田淳子が主婦で志村が夫役。志村が何かを注意すると短調系の音楽で青色のピンスポットを当てて「私ってダメな女ね」と泣きながら言う。すぐ志村が「そういうわけじゃないよ」とあやまると一転して長調系の音楽に赤いスポットで「わー嬉しい」と歓喜の表情になる。それの繰返し。最後に志村と桜田の関係が逆転。
志村と研の新婚夫婦
志村が会社から帰ると家で新妻の研ナオコが待っている。研から「あーお帰り。ご飯にする? お風呂にする? それとも…寝る?」と妙に色っぽく言われて志村が戸惑うが、奥の部屋には既に布団が敷いてあり、研が嬉しそうに志村を布団へと誘う。子供番組としてはギリギリなセクシャルコント。同様に、妻の留守中に浮気をしているつもりが妻が帰ってきてしまい、その都度浮気相手を中途半端に隠して言い訳するコントもみられた。
長電話
公衆電話で長電話する加藤の後ろにゲストや他のドリフメンバーが並ぶ。なかなか通話が終わらない加藤にいらだつあまり、列の前後でつついたり叩いたりの応酬戦になる。

[編集] 名物コーナー

ヒゲダンス
詳細はヒゲダンス参照
早口言葉(生麦等)
少年少女合唱隊の一つ。ゲストが4つの早口言葉に挑戦する。志村の挑戦のとき、ボイスチェンジャーで声を上げる。また、志村は間奏の時に独特の振り付けで踊る。

[編集] 番組発の流行

本番組からは、様々な流行語や、当時の小学生に影響を与えたギャグが誕生した。全ての項目を書き尽くすことは不可能であるため、幾つかの代表的なものを記す。

[編集] 流行語(出演者別)

CMや、別番組からのコピーを除く。

  • いかりや長介
    • オィーッス!
    • いってみよーかー!
  • 荒井注
    • なんだバカヤロー
    • This is a pen!
  • 加藤茶
    • 1、2、3、4、やったぜ加トちゃん!!
    • ぐるりと回ってうんこチンチン
    • いっかりやに、怒られた
    • ちょっとだけよ~。あんたも好きねぇ~(この言葉は当時のPTAの槍玉に挙げられる)
    • どうもスンずれいしますた
    • 風呂入れよ!
    • 痛いの痛いの飛んでけ~
    • いや~まいった!まいった!(仲本工事とのペア。志村時代にはほとんど使われなかった)
    • いっぽんつけろや(「母ちゃんコント」の最中、子供の役で登場しつつこれを言う)
  • 志村けん
    • カラスの勝手でしょ(童謡『七つの子』の替え歌フレーズ。このフレーズは当時PTAの槍玉に上がった)
    • おこっちゃヤーヨ!
    • 最初はグー(仲本工事とのジャンケン決闘。これは当時地方により違っていたジャンケンの掛け声の名称を統一することになった。志村が大人数で飲んでいるときに、酔ってなかなか手が揃わないことから思いついたという。)
    • ア~ミ~マ~(「I, my, me」の出鱈目な用法。学校コントより発生。この言葉は、子供が出鱈目な英語の用法を覚えるということで、当時のPTAの槍玉に挙げられる。また後に「飛べ!孫悟空」でも使用される)
  • 仲本工事
    • はいポーズ!
  • 観客(公開生放送が売りのこの番組にとって観客も重要な「出演者」である)
    • 志村~!後ろ~!後ろ~!(志村が一人になったときに後ろからお化け等が出てきて志村が気づいていない時に観客が叫ぶ。このネタは現在でも主にネット上で「志村~、○○、○○」と言う具合に、相手の間違いに対するツッコミで多用されている)

※いかりや長介の「だめだこりゃ」、「次いってみよう」はドリフ大爆笑フジテレビ)から、加藤茶の「加トちゃんペッ!」はホイホイミュージックスクール日本テレビ系)から、仲本工事の「コ・マ・オ・ク・リ・モ・デ・キ・マ・ス・ヨ」は松下電器産業のホームビデオ「マックロード」のCM、志村けんの「キントキント~」はドリフターズの人形劇飛べ!孫悟空」(TBS系)からそれぞれ生まれた流行語である。

[編集] 流行ギャグ(出演者別)

[編集] 名物キャラクター

  • ジャンボマックス
  • カラス
  • 舞台を走って横切る全裸の男の子、バスタオルを巻いた若い女性
  • 猫やポニーやラクダ(仲間外れにされた志村が一人で歌を歌うとそれにちなんだ本物の動物が舞台を横切る)

[編集] 名物小道具

金ダライ
金ダライといえばドリフ、とも言うべき定番小道具である。まず最初にヤカンやボウルが落下してきて、その後に金ダライ、というのがパターン。多くは仕掛けやスタッフによる落下が常だが、ドリフメンバーが他のメンバー(主にいかりや)にめがけて落下させることもある。金ダライは他のコメディ系バラエティ番組にも波及し、ドリフメンバーによる『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』や『志村けんのバカ殿様』はもとより、他のコント集団、番組でも「ネタに困ったら金ダライ」的な使われ方が、現在もなおしばしば見受けられる。
天板が外れる机
学校コントや会社コントでズッコケの時の効果が出るように、いかりやの机の片側が軸になり反対側が外れるようになっていた。いかりやがずっこけると顔面を机の天板が直撃する。なお、顔面直撃の際にいい音が出るように材質はトタンを用い、また、リハーサルで用いたものはそのまま使わずに本番前に新しいものに付け替えていた。
メガホン
いかりやがツッコミに使う小道具。忍者やコンバットコントなどでツッコミを入れる時にメガホンで相手の頭を叩く。本来の拡声器として使われることは少ないが、その場合は遠く広く声を飛ばすのではなく、メンバーの耳元で怒鳴る事が多い。また、それをやる・やられるのは加藤・志村が多い。余談ではあるが、メガホンの継ぎ目の所は髪の毛が挟まりやすく、よく叩かれていた志村の髪が薄くなった遠因とも言われている。
鈍器
と言ってもハンマーやバールの類ではない(金槌は使われたこともあったが)。一斗缶海苔缶のフタ等、視覚的、聴覚的に派手なものが使われる。志村や加藤のオーバーリアクションが特に一般に受けた。一方、いかりやは(特に志村に)全力で殴られるため、本番中に本気で泣いてしまったこともある。変形し衝撃を吸収しやすい素材であるため、打撃力はそれほどでもないのだが、「子供が真似をしたらどうするのか」と前述の金ダライ共々槍玉に挙げられた。なお、一斗缶は叩かれた際、痛くないようにするためと音が強く響くようにするために上蓋を1枚まるごとくりぬいて外してある。

[編集] スタッフ

※高橋は番組初期の頃にADとしてスタッフに加わり、後にディレクター→プロデューサーと昇格。後番組『加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ』のプロデューサーも務めた。

[編集] レギュラー出演者

[編集] 男性ゲスト出演者

[編集] 女性ゲスト出演者

[編集] ネット局

TBS・東京放送をキーステーションに、北海道放送青森テレビ岩手放送東北放送テレビユー福島1983年9月まで、福島テレビ)、新潟放送信越放送テレビ山梨北陸放送静岡放送中部日本放送毎日放送1975年3月(腸捻転解消)まで、朝日放送)、山陽放送中国放送山陰放送テレビ山口1975年4月より?)、テレビ高知RKB毎日放送大分放送宮崎放送長崎放送1984年4月より)、熊本放送南日本放送琉球放送。 (1985年現在、JNN系列全国25局ネット。)

[編集] TBSの歴代の土曜8時枠

[編集] 備考

  • この番組のオープニングテーマ(作曲・山本直純)は、「キリン淡麗グリーンラベル」のCMにも使用されている(ただしアレンジ版)。また、このCMには志村けんのほか、公募で選ばれた外国人版ザ・ドリフターズと思われる5人が出演している。彼らは役づくりの必要上、「全員集合」のVTRを見ている。
  • DVDボックス発売時、初回プレス版の特典として番組のオープニングで着用していた法被が復刻されて同梱されていた。(ドリフターズ40周年記念版はドリフターズ用の白黒のもの、TBS50周年記念版はゲスト用の青(男性用)またはピンク(女性用))
  • エンディングに歌われたテーマ曲は、2007年4月時点でグリコ・ポスカムのCMに使用されている(こちらもアレンジ版)。

[編集] 参考文献

  • 『8時だョ!全員集合伝説』 居作昌果 著(双葉社 1999年)ISBN 4575290165

[編集] 関連項目

TBS系 土曜20時台
前番組 8時だョ!全員集合(第1期) 次番組
結婚戦争ここ一番! 8時だョ!出発進行
TBS系 土曜20時台
8時だョ!出発進行 8時だョ!全員集合(第2期)→ドリフフェスティバル・全員集合ベスト100 加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ

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