われはロボット
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『われはロボット』(I, Robot)は、アイザック・アジモフのSF小説短編集。1950年に刊行された。ロボットSFの古典的名作。
『われはロボット』は早川書房から出版されている小尾芙佐訳の邦題名であり、東京創元社からは伊藤哲訳で『わたしはロボット』、角川書店からは小田麻紀訳で『アイ・ロボット』の題名で日本語訳が出版されている。またジュブナイル版で『くるったロボット』『うそつきロボット』などの題名もある。
[編集] 概要
アジモフの初期のロボット物SF短編をまとめた物。本書において有名な ロボット工学三原則が示され、アジモフはロボットSFの第一人者としての地位を確立する事になる。
USロボット社の主任ロボ心理学者スーザン・カルヴィンの回顧録という形になっており、彼女かもしくは同社の新型ロボット実地テスト担当員のドノバン&パウエルのコンビが各エピソードの主役を務めている。
ロボットが一見して三原則に反する様な行為を行う事件が起こり、その謎をスーザン達が解明していくというミステリ仕立ての作品が多く、これが後に、SFミステリの傑作としても名高いロボット長編『鋼鉄都市』へと繋がっていく。
因みに本書のタイトルは、アジモフが文章技法の面で多大な影響を受けたというSF作家クリフォード・D・シマックの短編から採られている。
続編として短編集『ロボットの時代』がある。後にアジモフのロボット短編を集めた短編集『コンプリート・ロボット』に、本書収録の全短編が再録されている(ただし各作品間のカルヴィンのエピソードは除く)。
2004年、ウィル・スミス主演で映画化された。(邦題『アイ,ロボット』)
[編集] 収録作品
- ロビイ Robbie
- 堂々めぐり Runaround
- われ思う、ゆえに… Reason
- 野うさぎを追って Catch that Rabbit
- うそつき Liar!
- 迷子のロボット Little Lost Robot
- 逃避 Escape!
- 証拠 Evidence
- 災厄のとき The Evitable Conflict