永遠の終り
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
| 文学 |
 |
| ポータル |
| 各国の文学 記事総覧 |
| 出版社・文芸雑誌 文学賞 |
| 作家 |
| 詩人・小説家 その他作家 |
『永遠の終り』(The End of Eternity)は、アイザック・アジモフのSF小説。1955年に刊行された。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 概要
アジモフには珍しいタイムトラベルを題材にした作品。実はファウンデーションシリーズと関わりの深い作品であり、同シリーズに異星人が登場しない理由が述べられている。また『ファウンデーションの彼方へ』では「伝説」として永遠人について言及されている。
[編集] あらすじ
通常の時間の流れと隔てられた「時場」の中から人類の歴史を監視し、時に矯正を行う時間管理機関「エターナル（永遠）」。その一員である永遠人ハーランは、ある日上司から研修生クーパーの教育を任される事になる。彼が新たにエターナルに加わるには年を取り過ぎている事に疑念を抱くハーラン。
そんな中、現実矯正の為に482世紀に着任したハーランは、そこで美しい女性ノイエスと出会い恋に落ちるが、矯正を行えば彼女の存在がこの世から消えてしまうであろう事を知る。
やがてエターナルの存続に関わる重大な秘密を知ったハーランは、それを盾にノイエスを救おうとするが…。
[編集] 備考
作品中でエターナルの標語として登場する「最大多数の最大幸福」という言葉は、本来は近代における功利主義における主張である。
