アメリカン・アイドル
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American Idol | |
アメリカン・アイドルのポスター |
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ジャンル | 双方向リアリティゲーム番組 |
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放送時間 | 放送内容によって異なる |
作 | Simon Fuller |
企画 | Bruce Gowers |
プロデューサー | Nigel and Simon Lythgoe Ken Warwick |
出演 | ライアン・シークレスト ブライアン・ダンクルマン(シーズン1のみ) ポーラ・アブドゥル サイモン・コーウェル ランディ・ジャクソン |
放送国 | アメリカ合衆国 |
放送局 | FOX |
放送期間 | 2002年6月11日~放送中 |
放送回数 | 25(シーズン1) 40(シーズン2) 44(シーズン3) 43(シーズン4) 38(シーズン5) |
公式サイト |
『アメリカン・アイドル』(American Idol)は、2002年からFOXテレビで放送されているアメリカ合衆国のテレビ番組で、全米規模で行なわれるアイドルオーディション番組であり、高い人気を誇っている。リアリティ番組と呼ばれる視聴者参加型番組の中でも特に有名なものである。
イギリスの人気テレビ番組『ポップアイドル』からのフォーマット(番組企画)を使用したアメリカ版。ワンシーズンを1月から5月とし(ただし、シーズン1のみ6月から9月まで放送)、その間の火曜日と水曜日に放送されている。アメリカでの高い人気を受け、「国名 + アイドル」の番組名で『カナディアン・アイドル』や『オーストラリアン・アイドル』が世界各国で制作されている。
日本版は制作されていないが、SKY PerfecTV!「FOXチャンネル」に於いて衛星による同時進行放送が行われている。
また、アメリカでの類似番組は歌番組に限らず、「次のアメリカトップモデルをさがせ!」など数多い。
目次 |
[編集] 概要
アメリカ国籍の16歳から28歳までの男女に応募資格のある歌手オーディション番組。優勝者はレコード会社と契約して歌手としてデビューする。
審査はアメリカ各地での一次審査、ハリウッド予選、セミ・ファイナル、ファイナルと続く。
[編集] 一時審査
アメリカの各地で行われる(シーズンによって開催地は異なる)。応募者は、3人の審査員の前でアカペラで歌い、審査員の判定(基本的には3人中2人の審査員の賛成、たまにゲスト審査員も加わる)で合格するとハリウッド予選進出となる。この一次審査で10万人から数百人程度にまで絞られる。
[編集] ハリウッド予選
ハリウッドではグループ歌謡審査などで3人の審査員が男女各12人ずつの24人のセミ・ファイナリストを選出する。
[編集] セミ・ファイナル
セミ・ファイナルから視聴者の参加が始まる。毎週セミ・ファイナリストのパフォーマンスが放送され、その後視聴者の電話投票で得票数下位4人ずつが落とされていく。最終的には3週間後に応募者はファイナリストの12人になる。
[編集] ファイナル
セミ・ファイナル同様に、毎週ファイナリストのパフォーマンスが放送され、視聴者の電話投票で落選者が決まっていく。ファイナルでは毎週、得票数最下位の1名のみが落とされていくので、優勝者が決まるまで12週間にわたる。この頃になると投票総数は1度の放送回に3000万件に達する。一人で何回も電話投票することが可能なため正確な数は解らないが、多数の視聴者が番組に「参加」している。
[編集] 人気の理由
アメリカンアイドルの特徴は「誰でも番組に電話で参加して自分でアイドルを選出できる」点にある。携帯電話を含めた電話投票投票でお気に入りの候補者を応援できる。コンテストの中盤にもなると、各視聴者にはお気に入りの候補が決まってくる。「その候補を、自分自身でアメリカンアイドルに育てているみたいで楽しい」と視聴者の一人は言っている。
セミ・ファイナル以降の選考は視聴者の投票結果なので明朗単純で「フェア」である。こうした視聴者投票による結果に高い公平性を感じ、納得できるものとされる。このような「番組の結果の正当性」が担保されている点も人気を支えている理由である。また、シーズン4で準優勝したボー・バイスが、「Bo候補の名誉をたたえて彼の誕生日はアラバマ州では Bo Day として記念日にします」と州知事から表彰されたように一般的に価値のあるものと認知されている。
審査員に限らず、一般視聴者からみても歌のうまさよりも、アピールための個性的でユニークな歌い方が目立つ応募者も多い。この様に応募者が多彩であるが故に本当に歌のうまい応募者に視聴者は惹きつけられ、まるで宝物を探しあてたかのようなの気分をもたらせてくれる。
[編集] 番組の欠点
12人に絞られてくる最終審査の段階に入ってくると、各視聴者には自分のお気に入りができてくる。思い入れも強い。しかし、自分のお気に入りが勝ち抜いていくとは限らない。従って、自分のお気に入りがいなくなった時点で番組への興味が薄れてきてしまう。もっとも、各自の興味は「自分のお気に入り」から「誰が次のアメリカンアイドルになるんだろう?」という興味に転向して復活することもある。
[編集] 審査のポイント・基準
歌手のオーディション番組なので「歌が上手であること」は必須条件。ビューティーコンテストでは無いので、歌が上手であれば容姿は普通でもかまわない。
歌声だけでなく、「適切な選曲」も審査員を含めよく強調される。有名でなく審査員や投票する一般視聴者が知らない曲を歌ったり、自分の声の特徴に合わない歌を選ぶと低評価になることがある。
審査員に好かれる事も重要である。各候補者のパフォーマンス後に審査員が審査・コメントをするので、そこでマイナスのコメントをもらうと票に影響を与える可能性がある。また、審査員に好かれているとパフォーマンスのやり易さにもつながる。
[編集] 審査員と司会者
アメリカンアイドルは何も候補者、優勝者のみが人気があるわけではない。審査員と司会者も人気がある。3人の審査員と司会者を紹介する。
審査員
- サイモン・コーウェル……イギリス出身。レコード会社の役員であり、音楽プロデューサー。アメリカンアイドルの審査員として有名。男性4人組のオペラ・カルテット「イル・ディーヴォ」も彼のプロデュース。アメリカンアイドルのベースとなったイギリスの歌手オーディション番組「ポップアイドル」でも審査員を務めていた。「常に自分に正直」なコメントをする。めったに応募者のことを褒めないし、けなす時は聞いていられないぐらいの事を言う。例えば「君は僕が今まであった中で最低の歌手だ。」程度のことは普通に言う、かなり辛口の審査員である。だが彼の批評は的を得ていることも多く、人気はある。視聴者のネット討論をするサイトなどでは、好きな審査員に彼を挙げる人も多い。
- ランディ・ジャクソン(en:Randy Jackson)……セッションミュージシャンであり音楽プロデューサー。プロデューサーとしてグラミー賞を受賞。レコード会社(コロムビア、MCA)の役員だったこともある。1985年から1987年までバンドの「ジャーニー」でベーシストとして活動していた。現在ではサイモンと同じく、アメリカンアイドルの審査員として有名。彼は「人柄のJackson」で、候補者のことをよく気づかう。大きなジェスチャーと掛け声が特徴。ジャクソン・ファイブに在籍したマイケルの弟の一人と同名だが別人。コメントする時の語彙が少なく、FOXより注意された事もある。
- ポーラ・アブドゥル(en:Paula Abdul)……2つのNo.1アルバム、6つのNo.1シングル、全世界で3000万枚の売上記録を持つシンガー兼ダンサー。グラミー賞、エミー賞、MTVアワードなど、受賞歴も多数。彼女は若いときバスケットチームの「ロサンジェルス・レイカース」のチアガールをしており、ジャネット・ジャクソンの振り付けを担当したことも有名。候補者を思いやるコメントをすることが多い。
司会者
- ライアン・シークレスト(en:Ryan Seacrest)……ラジオ局やテレビ番組のホストとして活躍し、アメリカン・トップ40などの人気番組を持つ。気さくでテンポ良い進行が持ち味。彼はサイモン・コーウェルが候補者を攻撃するのをかばうので、たまに軋轢を生むことがある。
[編集] シーズン1(2002年)
- 優勝:ケリー・クラークソン(Kelly Clarkson)
- 準優勝:ジャスティン・グアリーニ (Justin Guarini)
(得票率:ケリー・クラークソン58%、ジャスティン・グアリーニ42%)
- 3位:ニキ・(Nikki McKibbin)
[編集] シーズン2(2003年)
- 優勝:ルーベン・スタッダード(Ruben Studdard)
- 準優勝:クレイ・エイケン(Clay Aiken)
- 3位:キンバリー・ロック(Kimberley Locke)
3人のいずれもメジャーデビューし、高い評価を得ている。 このシーズンのアメリカン・アイドルの優勝決定戦の結果は、超僅差でルーベンが勝利。ルーベンが優勝したにもかからず、準優勝のクレイのミュージカル俳優ばりの歌唱力と女性ファンの圧倒的支持があり、デビューアルバムの売り上げはクレイがルーベンに大差をつけた。
[編集] シーズン3
2004年に開催されたシーズン3の結果は以下の通り。
- 優勝:ファンテイジア・バリーノ (Fantasia Barrino)
- 2位:ダイアナ・デガルモ (Diana DeGarmo)
- 3位:ジャスミン・トリアス (Jasmine Trias)
また、映画「ドリームガールズ」でエフィ・ホワイト役を熱演し、第64回ゴールデングローブ賞 助演女優賞を受賞したジェニファー・ハドソンはこのシーズンのファイナリスト。
なお、ランク外だがこのシーズンの候補者選びに「香港のリッキー・マーティン」ことウィリアム・ハン(William Hung)が登場した。 彼の歌も踊りもはっきり言って論外の様に下手で、いつも通りサイモンに酷評されたが、それにへこたれない彼の誠実さと生真面目さが逆に人気を集めて多くのファンを獲得。 レコード会社からのオファーも来てCDデビューも果たし、数々の映画に出演した。「アメリカンアイドル」史上最高のダークホースである。彼のデビューアルバム、「Inspiration」は、全米で初登場50位以内を記録した。(Official Page:http://williamhung.net)
[編集] シーズン4
2005年に行われたシーズン4のファイナリスト12人は以下のとおり。
- 優勝:キャリー・アンダーウッド。
- オクラホマ州出身。約10万人の候補から勝ち抜いた。彼女はどちらかと言うとCountry girl(田舎の少女)である。ハリウッドに来た当初は混乱していたのか、トンチンカンな受け答えもした。司会者のライアンが「ハリウッドへようこそ。ところでスター(Star:有名人)の写真撮った?」と質問すると、キャリー曰く「あのねー、曇ってるし、スター(Star:星)の写真撮ってない」、すかさずライアン「違うって、有名人(Celebrity)の写真だってば」とまるでコントのようなボケをかましてしまった。
- こんな彼女であったが、初めから歌が上手だった。そして、彼女の評価が固定した時(出世パフォーマンス)はファイナリストとして「Alone」を歌った後である。審査員のサイモン氏は候補をめったに褒めないが、この時のコメントは「キャリーはアメリカン・アイドルの優勝者になるだけでなく、将来的には最近のアイドルの中でもっともレコードを売るだろう」と言った。もちろん、このコメントはキャリー本人及び周りの全ての人を驚かせたし、結果的には数ヵ月後の彼女の優勝を予言したものとなる。
- 準優勝:ボー・バイス(Bo)は惜しくも準優勝に終わった。彼の特徴は初めから終わりまで一貫して「ロックンロール」にこだわったところであろうか。歌が上手いことは言うまでもなく、12人のファイナリストの中では最年長に近く、皆のお兄さん的な存在感があった。人柄もさっぱりしている。ただ、麻薬がらみで過去に逮捕歴があるようだ。
- Top3:ボンゼル・サルモンは元フロリダの郵便局員。彼女の特徴は、歌も大変上手であるのと性格も非常に良いこと。フロリダ育ちだからかアッケラカンと底抜けに明るい。また成長が非常に早いことも特徴。周りのレベルが自分のレベルより高ければ、直ぐに修正して高いレベルに持っていける。従って、毎週ごとに驚くほど上手になっていった。
- Top4:アンソニー・フェデラー。彼は非常に繊細で華奢な容姿の美男子。歌のトレーニングを受けたことはない。魂を込めて歌う。審査員のサイモンに「醜い」と酷評されても「そうだったかもしれません。私の責任です。」ぐらいの受け答えをする大人。米国にはウクライナからの移民として移り住んできた。
- Top5:スコット・セイヴォル。米メディアからの評価は「特徴が無く、平均的な歌手」であった。たしかに容姿は平均的だが、声は良くて歌は上手。周りの評価と同様、本人自身も「勝ち残れないのではないか」と思い込んでいて、魂のこもったパワーのあるパフォーマンスをあまり見せなかった。しかし米国市民の「同情票」も手伝ってか、周りの評価とは裏腹にTop5まで勝ち残ってしまった。過去には逮捕歴がある。このような予想のつかない結果もアメリカンアイドルを面白くする要素である。
- Top6:コンスタンティン・マロウリス。彼はシーズン4の中でもエンターテイナーで知られる。人懐っこい性格と甘いマスク、その長身は審査員のポーラの大のお気に入り。「ボヘミアン・ラプソディー」で高い評価を得て優勝候補の一人として数え上げられていたのに、早くも中盤で消えた。スコット(Top5)がコンスタンティンに勝ったのはシーズン4の謎の一つと言われている。
- Top7:アンワー・ロビンソン。音楽の先生だった。審査員のランディー曰く「シーズン4でもっともテクニックが優れている」。また、審査員ポーラ曰く「彼の声はベルベットに包まれているようで心地よい」。確かに彼の声は非常に特徴がある。ただ、本人曰く「小さい頃から恥ずかしがりやで、両親は何も話さない僕のことを心配していた」らしい。歌は上手いが、キャラクターがいまいちウケなかったか。
- Top8:ナーディア・ターナー。12人のファイナリストの中でも年長のお姉さんのような存在。歌はうまい。ただ「勝ちのこるための条件」である「歌の選択」が下手なためか、皆の共感を得られずに序盤で姿を消す。
- Nadia Turner's official website
- Top9:ニコー・スミス。若さとスピリットを持った青年。父親はセントルイス・カージナルスの野球選手オジー・スミス。とにかく力いっぱい歌う。初めはファイナリストからもれるが、他の候補(マリオ)が棄権したため代わりに選ばれる。
- Top10:ジャシカ・シエラ。容姿、歌唱力伴に普通の女の子。
- Top11:ミケーラ。キャラクターの濃い少女であるがイヤミは無い。審査員サイモン曰く「これを見てるアメリカ人の大半が君をウザイと思ってるよ」。自信過剰の面もある。前大統領クリントン氏の前で演奏経験あり。
- Top12:リンディー・カーディナリ。ミス・アメリカンアイドルの呼び声が高い美人。歌も上手い。
[編集] シーズン5
詳細はアメリカンアイドル (シーズン5)を参照。 2006年のシーズン5は1月17日から5月24日まで放送された。
5月17・18日(現地時間)にコダック・シアターで行われた決戦大会(ファイナル)に進出したのは「シルバー・フォックス」ことテイラー・ヒックス(Taylor Hicks)と「マクフィーバー」キャサリン・マクフィー(Katharine McPhee)。
- 優勝:テイラー・ヒックス (Taylor Hicks)
- Top 2:キャサリン・マクフィー (Katharine McPhee)
- Top 3:エリオット・ヤミン(Elliott Yamin)
- Top 4:クリス・ドートリー(w:Chris Daughtry)
優勝したテイラー・ヒックスはもちろん、Top 2 のキャサリン・マクフィーもレコード会社との契約および歌手デビューが決まっている。 テイラー・ヒックスのデビュー曲は「Do I Make You Proud」(2006年6月13日全米発売)。2006年12月にはアルバムも発売。 キャサリン・マクフィーのデビュー曲は「My Destiny」(2006年6月27日全米発売)。
決勝で4位に終わったクリス・ドートリーは自身のバンド、ドートリーを結成、アルバム「Daughtry」を2006年11月21日に発売(日本盤は2007年1月24日発売)。 初登場2位、最高位1位、ダブルプラチナム(200万枚を出荷)を記録した。
[編集] シーズン6
シーズン6は2007年の1月16日から始まっている。 詳細はアメリカンアイドル (シーズン6)を参照。
[編集] 番組スポンサー
- フォード
- コカ・コーラ
- シンギュラー・ワイヤレス(AT&Tとベルサウスの合弁による携帯電話会社。以前はAT&Tワイヤレスが提供も、当社に買収される)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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