アリストテレス・オナシス
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アリストテレス・オナシス(Αριστοτέλης Ωνάσης、Aristotle Socrates Onassis、1906年1月15日 - 1975年3月15日)はギリシャの実業家。20世紀最大の海運王と言われた。
オスマン帝国時代のスミルナ(現トルコ領イズミル)で生まれ、紛争の中オナシス家は財産を失いギリシャへ難民として移住。1923年にギリシャを離れアルゼンチンに行き、1925年にアルゼンチンとギリシャの市民権を取得した。その後海運業で成功し、1957年にはギリシャのフラッグ・キャリアであるオリンピック航空を設立。
オナシスは1946年に海運王スタブロス・リバノスの娘アシーナ・リバノスと結婚。二人の子供であるアレクサンダーとクリスティナは両方ともニューヨークで生まれた。アシーナはオナシスと1960年に離婚した後、ブランドフォード侯爵ジョン・ジョージ・ヴァンダービルト・スペンサー=チャーチル(後の第11代マールバラ公)や彼女の姉ユージニア(Eugenia)の夫であったスタブロス・ニアルコスと再婚した。
オナシスは一度目の結婚中にオペラ歌手マリア・カラス(Maria Callas)と知り合い、最初の妻と離婚。9年ほど関係していたが、1968年にはアメリカ大統領ジョン・F・ケネディの未亡人ジャクリーヌ・ケネディと結婚。
オナシスは1975年にフランスのヌイイ=シュル=セーヌで彼が晩年患った重症筋無力症の合併病である気管支肺炎によって死んだ。