アンゴル＝モア
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アンゴル＝モアは、吉崎観音作の漫画『ケロロ軍曹』および、それを原作とするアニメ版などの作品に登場する架空の宇宙人。アニメ版の声優は能登麻美子。
名前は「アンゴル・モア」と表記されることもある。綴りはAngol MoisまたはAngol Moaだが、グループ「モアピーチサマー」内ではMoreとされている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 人物
ケロン星と同盟関係にあるアンゴル族の少女で、ヒト型宇宙人。アンゴル族の究極奥義『黙示録撃（ハルマゲドン）』によって、惑星を破壊することが出来る。ちなみに、ハルマゲドンは力加減を調整出来る。初めてあったときの地球年齢は2000歳。地球での血液型はO型。
[編集] 恐怖の大王
名前から容易に想像できるが、ノストラダムスの大予言に記されていた、1999年7月に天から来る恐怖の大王とは、この作品においては彼女のことだと思われていた（初登場した時期には恐怖の大王とアンゴルモアが同一視されていた）。予言どおり地球を破壊するためにやってきたが、ガンプラ工場が壊れてガンプラが作れなくなると困るのではと冬樹に言われたケロロに止められたので地球破壊は中断していた。その後原作第117話にて予言を成就出来ない事によるストレスから麻美（後述）のような性格にたびたび変貌し、遂には衝動的に地球を破壊しそうになったため、アンゴル族の力を封じるアンゴルストーン内で眠りにつく。そのまま故郷に帰ることになるかと思われたが、クルルが彼女の身を案じて廃星登録済みの「フェアニウム鉱星」を地球への衝突コースに乗せたことにより、彼女は地球を救うために復活。第二審判儀式装になっていたことからおそらく外典・黙示録撃により廃星を破壊し、同時に衝動も解消された。この一連の事件は、天から来る恐怖の大王（廃星）によりアンゴルモアの大王（アンゴル＝モア）が復活するという予言そのままであり、本作ではこの一連の出来事がノストラダムスの予言の真実となっている。惑星破壊は基本的にルシファースピアを打ち込んで行うが、隕石を落とすこともできる（超劇場版より）。
[編集] 外見・服装
素は肌が色白で、髪も白っぽいショート。だが、普段は彼女が地球に来たときに最初に見かけた女子高生・麻美の姿を借りている。擬態中（麻美モード）は原作の時代を反映したガングロ女子高生で、黄色いショートの髪にピン留めをしている。彼女は★のピン留めをしている。このピン留めは科学特捜隊の隊称の形をしている（麻美はこのピン留めがウルトラ警備隊の隊称の形である）。いつも緑に黄色の★がついたリストバンドをしている。なおアニメ第51話ではアンチバリアを装備している。
アニメではコスプレと水着以外の服装は基本的に麻美コピー時の1着のみ（ただし2ndシーズンから服装が変わっている）だが原作ではジャージ・セーラー服など様々。イベントや作戦時にはバニーガールなどのコスプレをする。ちなみに審判衣装と第二審判儀式装はOKAMA氏がデザインしたものである。
麻美の姿を借りた理由は、彼女の「自分のためなら友達をも見捨てる」という勇気（アニメではこの理由が正反対になっている）に惹かれたからだという。これはウルトラセブン（モロボシ・ダン）が地球でモデルにした人物のパロディである。
[編集] 性格
擬態の元になった麻美は自分勝手で乱暴な性格にもかかわらず、空から落ちて頭を打ったため性格だけは逆転してしまった。（『ドラゴンボール』の孫悟空が谷に落ちて頭を打ち、性格が逆転したことのパロディ）。クルルはこれを「カカロット症候群」と名付けた。アニメ版では麻美の設定が異なり、表面的には周囲に対し乱暴に接していたが、本心では素直な女の子だという性格がそのままコピーされた。使命を果たせずにストレスがたまった際や宇宙遊眠病にかかった際には麻美の乱暴な性格が一部出ていた事もある。麻美の性格が出た時のモアはケロロを「オッサン」呼ばわりし言葉遣いや扱いも乱暴になるが、ケロロが好きという点には変化が無いためややツンデレ気味となる。
「恐怖の大王」であることを除けば、どこにでもいそうな女の子。ただし素直で純粋無垢（擬態時も先のようにコピー元と逆＝素の性格がそのまま）でありすぎる故に、かなりの天然ボケ。そのせいか、へそ曲がりのクルルは大の苦手としている。
[編集] ケロロとの関係
小さいころ一緒に遊んでくれたケロロ軍曹を「おじさま」と呼んで慕い（元ネタは同じサンライズの『Z.O.E Dolores,i』あるいは『ルパン三世 カリオストロの城』のクラリスか?）、ケロロ小隊の手伝いをしている。隊長＝おじさまの認識があるらしくタママが隊長になったときは気が動転していた。ケロロのことが好きなため、彼の不幸が彼女にとっての一番の不幸らしい。また、ケロロをいじめた者は誰であろうと制裁を下すが、彼も巻き込まれる（本人はそのことに気づいていないことが多い）場合が多く、結果的にケロロに対してもひどいことをしている。しかし、タママよりかはマシである。だが夏美からいじめられた時は何故か何もしないらしい。PS2の『ケロロ軍曹 メロメロバトルロイヤル』では夏美達に対しケロロの仇を取るというストーリーもある。ちなみに、ケロロの父親がお見合い相手の紹介に来た際、その場の勢いで夏美を婚約していると嘘をついた事を聞いてしまい、それにショックを受けて涙を流し、さらに自暴自棄になり「黙示録撃（ハルマゲドン）」100/1の力で日向家モロともみんなを吹き飛ばそうとした事がある。これは冬樹と夏美によって止められた。
なお、ケロロをめぐってタママに嫉妬されており、彼の頭の中では主に「あの女」と認識されている。そのため、タママに呼びかけられる場合においても名前で呼ばれることは皆無に等しく（原作では一度「モア」と呼んだこともある）、「おまえ」や「あんた」である。ただしこの嫉妬は一方的なものであり、モアがタママに対して嫉妬をするようなシーンは見受けられず、むしろ尊敬しているらしい。
[編集] 口癖
「～っていうか、油断大敵?」のように、セリフの最後に四字熟語をつける口癖がある。なお、「～っていうか」の表記については、原作では「てゆーか」、アニメ第48話の日記では「ていうか」であった。また、アクセントについては最近変わってきており、以前は「ゆ」にあったものが「か」に移動している。
しかし四字熟語の使用法は微妙に間違っており、アニメでは冬樹に指導されたこともある。さらに最近では漢字5文字・6文字であったり、平仮名交じりであったりなど完全に四字熟語から逸脱している場合もあり、中でも「五十歩百歩」については読み方を「ごじゅっぽひゃっぽ」と間違えていた（正しくは、「ごじっぽひゃっぽ」）。このようなことはアニメに多いが、原作でも数字交じりのものがある。全く四字熟語ではないものもある（例 てゆーかモノオキ？）。
さらにアニメ第138話Aパートで「てゆーか」が「これって」に変わっていた部分があり、この口癖の基本形は完全に崩れ始めているといえる。
[編集] その他のエピソード
本部機関のシステム管理をしていることから、小隊ではオペレーターの位置にあると思われる。現在では完全にケロロ小隊隊員と認識されているがお咎めを受けたことは一度もない。
かなりの酒乱で、酒が入れば酒樽を丸々飲み干せる。またPS2のゲームではケロンミックスジュースなるものにも酔い易い体質とされている。
趣味は活断層の観察（どこをどう割れば地球が綺麗に割れるかを想像する）。またアニメではケロロの手伝いも趣味と答えたこともある。
原作では途中で話そのものからいなくなってしまう事もある。
[編集] コスプレ・変身
- ノストラ亭極楽
- アニメ第100話において、記憶を取り戻すため大喜利のメンバーに扮したときの、アンゴル＝モアの名。三遊亭圓楽 (5代目)のパロディ。
- 第二審判儀式装
- 通常の衣装の進化版。装飾が増え、露出度が上がる。髪の毛も通常より長くなる。ルシファースピアもデザインが変わる。この儀式装時は黙示録撃から外典・黙示録撃（アポクリフ・ハルマゲドン）に進化する。弾性波動（地震現象）を起こさずに惑星を破壊できる。外典・黙示録撃はアニメにも登場するが、衣装は原作の12巻のみ。原作では、ケロロが夏バテに倒れた時に駆けつけ、自暴自棄的な気持ちになってこの姿に変身した。滅多な事がない限りはこの姿になる事は無い。
- 海原モア
- アニメ独自の設定。お笑い軍団「ハルマゲドン」のメンバーとして登場したモア。青空ケロ子（ケロロ）の相方として初登場する。後に新規メンバーに南極タマ江（タママ）とクルルス・ドアン（レオニード・アルモドバル）（ギロロ）が加わってそのメンバーの一人となっている。
- 怪盗モアピーチサマー
- 桃華（ピーチ）・夏美（サマー）とともに「ビーナスの降臨」を盗むために結成された。キャッツアイのパロディ。小雪が加わると「モアピーチサマースノー」になる。
- ナース服
- アニメ第10話にて、カリエス・ウォー（虫歯）の時。他にも夏美が倒れたときなど、病気にかかわるストーリーになると看病を行う為、ナース服になる。
- 司会のお姉さん
- アニメ第113話で夏美や冬樹がウェットルキングと戦っていた最中のモア。また、第138話でケロロ達がショーをしたときにもこのコスプレをしていた。
- 農家のおばさん
- アニメ第135話において、ケロロの夢の中でドロロと稲作をしていたモア。黙示録撃・無農薬分の一で害虫（タママ）を駆除した。
- セーラープルート
- アニメ第146話において、冥王星の存在を忘れないようにしようとしていたモア。『美少女戦士セーラームーン』のパロディ。
- プリンセス＝モア
- 『超劇場版ケロロ軍曹2 深海のプリンセスであります!』においてケロロが開催したプリンセスコンテストでプリンセスの衣装を身につけたモア。「現代の渋谷系女子高生プリンセス」というコンセプトであるため、プリンセスというより単なる女子高性の衣装であるが、いつもと違って紺のハイソックスを履いている（普段はルーズソックス）。
- 身に着けている衣装は同じ角川映画である『時をかける少女』の紺野真琴のパロディであり、劇中でもタイムリープのシーンのパロディがあった。
[編集] 周囲からの呼ばれ方
基本的には、冬樹や夏美からは「モアちゃん」と呼ばれている。ケロロやドロロからは「モア殿」、ケロロは「モアちゃん」とも呼ぶ時がある。ギロロからは「モア」「アンゴル族の娘」、タママからは前述通り、「あの女」「この女」「その女」「お前」「あんた」、稀に「モア」と呼び捨てに呼ぶ事がある。ちなみに、冬樹や夏美に対する呼び方は、冬樹の場合は、初期は「冬樹様(原作のみ)」途中から「フッキーさん(アニメでは冬樹さん)」「夏美さん」と呼び、ケロロは「おじさま」、タママは「タマちゃん」ギロロとクルルは「ギロロさん」「クルルさん」と呼んでいる。
[編集] 関連項目
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| 作品 | 原作漫画 | テレビアニメ版 | 劇場版 |
| 登場するもの | 登場人物一覧 | 架空のもの一覧 |
| ケロロ小隊 | ケロロ軍曹 | タママ二等兵 | ギロロ伍長 | クルル曹長 | ドロロ兵長 |
| 日向家の人々 | 日向冬樹 | 日向夏美 | 日向秋 |
| 日向家を囲む四方の風 | 西澤桃華 | 北城睦実 | 東谷小雪 | アリサ＝サザンクロス |
| その他の宇宙人 | アンゴル＝モア | ガルル小隊 | カララ | キルル |
| メディアミックス | メロメロバトルロイヤル | メロメロバトルロイヤルZ |ラジオ番組 |
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