アンリ・デュパルク
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
![]() |
クラシック音楽 |
---|
作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ |
ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 |
ルネサンス - バロック |
古典派 - ロマン派 |
近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 |
木管楽器 - 金管楽器 |
打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 |
指揮者 - 演奏家 |
オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 |
宗教音楽 |
メタ |
ポータル - プロジェクト |
カテゴリ |
マリー・ウジェーヌ・アンリ・フック・デュパルク(Marie Eugène Henri Fouques Duparc、1848年1月21日パリ – 1933年2月12日モン=ド=マルサン)はフランスの作曲家。大部分の作品を自ら破棄したためごく少数の作品しか残されておらず、演奏される曲目もほぼ歌曲に限られているがその歌曲はフランス歌曲を代表する名曲で、特に「旅へのいざない」などはフォーレの「夢のあとで」などと並び、フランス歌曲で最もメジャーな作品と言っていい。
セザール・フランクとヴァンサン・ダンディに作曲とピアノを師事した。歌曲のほか少数のピアノ曲、管弦楽曲を作曲した(全部で約500曲といわれる)が、極端な自己批判からその大部分を破棄した。1885年に断筆し、この頃から精神疾患などに苦しみ療養しながら後半生を送った。歌曲は以下に示すものしか残されていないが、いずれも繊細な叙情表現やリヒャルト・ヴァーグナーの影響を受けた劇的表現に優れた名曲である。
[編集] 作品
- 歌曲
- 悲しき歌 Chanson triste(1868、J. Lahor詩)
- ためいき Soupir(1869、シュリ・プリュドム詩)
- ギャロップ Le galop(1869、プリュドム詩)
- ミニョンのロマンス Romance de Mignon(1869、ゲーテ「ヴィルヘルムマイスターの修行時代」に基づくV. Wilderの詩)
- セレナード Sérénade(1869、G. Marc詩)
- 戦っている国へ Au pays où se fait la guerre(1870、テオフィル・ゴーティエ詩)
- 旅へのいざない L'invitation au voyage(1870、シャルル・ボードレール詩)
- 逃走 La fuite(1871、ゴーティエ詩)
- 波と鐘 La vague et la cloche(1871、François Coppée詩)
- 恍惚 Extase(1872、J. Lahor詩)
- エレジー Elégie(1874、トマス・ムーア詩)
- ロズモンドの館 Le manoir de Rosemonde(1879、R. de Bonnières詩)
- フィレンツェのセレナード Sérénade florentine(1881、J. Lahor詩)
- フィディレ Phidylé(1882、ルコント・ド・リール詩)
- ラメント Lamento(1883、ゴーティエ詩)
- 遺書 Testament (1883、A. Silvestre詩)
- 前世 La Vie antérieure(1884、ボードレール詩)
- 合唱曲
- モテット Benedicat vobis nomine(1882)
- 管弦楽曲
- ゆるやかな踊り Danse lente(1873)
- 夜想詩曲「星たちへ」Poème nocturne: aux étoiles(1874)
- 交響詩「レノール」Lénore(1875)
- ピアノ曲
- 夢 Rêveries(1864)
- 風に舞う木の葉 Feuilles volantes(1869)
- ワルツ組曲 Suites de valses(1874)
- 室内楽曲
- チェロソナタ(1867)