アースシェイカー
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アースシェイカー(EARTHSHAKER) | ||
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基本情報 | ||
出身地 | 日本 | |
ジャンル | ハードロック ヘヴィメタル |
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活動期間 | 1979年 - 1994年 1999年 - |
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レーベル | ネクサス - キングレコード 東芝EMI ワーナーミュージック・ジャパン WIDE TREAD - ベルウッド ゼティマ - アップフロントワークス デンジャークルー・レコード |
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公式サイト | EARTHSHAKER OFFICIAL SITE | |
メンバー | ||
西田昌史(ヴォーカル) 石原慎一郎(ギター) 甲斐貴之(ベース) 工藤義弘(ドラム) |
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旧メンバー | ||
二井原実(ヴォーカル、ベース) 渡辺芳信(ドラム) 永川敏郎(キーボード) |
アースシェイカー(EARTHSHAKER)は、日本のロックバンド。ハードロック・メロディアスハードともされる。
目次 |
[編集] 略歴
1978年結成。結成当初のメンバーは
のトリオだった。バンド名の由来は石原がファンだったYesterday & Today(Y&T)のアルバム収録曲『Earthshaker』から。後に渡辺が脱退し、工藤義弘(クドー)が加入する。
1980年に、二井原が音楽性の違いを理由に脱退。そこで新たにヴォーカルとベースを探していたところ、京都のライブハウスで活躍していた『Playing Mantis』のヴォーカル・西田昌史(マーシー)とベース・甲斐貴之(カイ)の2人と、セッションバンド『Man-Shaker』を結成。これが自他共に好評を得た結果、正式に2人が加入し4人編成となる。
1982年にはメジャーデビュー前にも関わらず、『Japan Heavy Metal Festival』にアマチュアバンドながら異例の出演。これは音楽評論家・伊藤政則の働きが大きく、以後、メジャーデビュー後も伊藤との関わりが強いものとなる。
1983年にアルバム『Earthshaker』(キングレコード・ネクサスレーベル)でデビュー。同じ時期にメジャーデビューして世界に目を向けていたLOUDNESSの他、44MAGNUM・ANTHEM・ACTIONなど、多くのバンドが活躍していた中で、アースシェイカーは地道にライブハウスを回って活動を展開していた。
そして1986年、日本武道館でライブを行う。この前にキーボード・永川敏郎(トシ)がサポートメンバーとして参加していたが、この武道館ライブの後に正式に加入し5人編成になる。
デビューアルバムとセカンドアルバム『FUGITIVE(逃亡者)』は若々しく荒削りながらもストレートなロックンロールナンバーが展開されていて、多くのファンを掴む。そして3、4枚目のアルバムでは、よりクオリティーの高い作りになっていて、5枚目のアルバムではキーボードを織り交ぜた幅の広い楽曲を展開した。
トシが加入した6枚目のアルバムからは東芝EMIに移籍し、音の幅の広さを豪華に持ちながら、よりハード色を前に押し出す形を取ったり、『水と油』の関係だったシーケンサーとの融合を目指したりして、ロックバンドながら他に類を見ない試みをなす存在だった。
また、西田個人の活動も積極的で、1987年アン・ルイスに提供した『天使よ故郷を見よ』がヒットして作家としての才能を開花させ、また1988年に寺田恵子(SHOW-YA)とのユニット『HIP'S』でも話題をさらう。また、ソロ楽曲では、ビーイングと絡むようになる。
1992年、WEA JAPANへ移籍。楽曲のクオリティーは依然と高いものであったが、この頃からメンバー間の音楽性の方向に違いが表れ、徐々にだが溝となってくる。よりハードな仕上がりを目指すもの、よりメロディアスなものを作り上げるもの…元々、それが看板であったバンドのキャッチコピーが、いつしか重い足枷になっていたかのように。
そして1994年、解散。
その後のメンバーは石原がSLYを結成。西田と工藤は『Girl U Need』を結成し、その後の活動でかつてのメンバーは全く接点がなくなったように思えた。しかし、西田が『本当にいいものをサポートして作り上げる』理念の下、レーベル『WIDE TREAD』を設立して社長に就任。ここに解散したSLYから石原を呼び戻し、甲斐と合流して2001年にアルバム『Birthday』で当初の4人のメンバーで復帰。
スタンダードなロックンロールナンバー、印象的なメロディ、しかしハードさは依然として健在で、デビュー当初から行ってきたライブハウスでのライブで、再び地道ながらも確実な活動を行っている。
なお、西田は、川島だりあ、T-BOLANといったビーイング系歌手の楽曲を手がけたこともあったが、現在、所属しているレコード会社はアップフロントワークスである。
最近では西田が後藤真希のシングル『横浜蜃気楼』の編曲(作詞:つんく♂、作曲:はたけ)や松浦亜弥と藤本美貴のユニットGAMのデビュー曲『Thanks!』の編曲(作詞・作曲:つんく♂)の編曲を手掛けた。
そしてこれまた最近ではメンバー全員がエースコックの商品「スーパーカップ1.5倍 豚キムチラーメン」のCMに出演しもちろんCMソングも手掛けた。
[編集] 代表曲
- MORE
- RADIO MAGIC
[編集] ディスコグラフィー
作品名の後の日付は最初にレコードもしくはCD-DAとしてリリースされた時点でのもの。
※の付いている作品は2007年時点でCDとして流通している。
[編集] オリジナルアルバム
[編集] ネクサス(キングレコード)より発売
- EARTHSHAKER(1983年6月21日)※
- FUGITIVE (逃亡者)(1984年3月1日)※
- MIDNIGHT FLIGHT(1984年10月25日)※
- PASSION(1985年9月18日)※
- OVERRUN(1986年7月15日)
OVERRUN以外は1999年にデジタルリマスターを施されて再発された。
[編集] 東芝EMIより発売
- AFTERSHOCK(1987年10月5日)※
- SMASH(1988年7月24日)
- TREACHERY(1989年6月14日)
- PRETTY GOOD!(1990年10月10日)
- EARTHSHAKER(1992年3月25日) - 1stアルバムと題名は同じだが内容は全く違う。
2007年時点でCDとして流通しているのはAFTERSHOCKのみだが、他の楽曲も一部を除いてiTunes Storeなどの音楽配信サービスで入手可能。
[編集] ワーナーミュージック・ジャパンより発売
- REAL(1993年5月25日)
[編集] 再結成後
- Birthday(2001年11月28日、WIDE TREAD)
- そこにある詩(2003年4月16日、WIDE TREAD)
- Faith(2004年5月19日、ゼティマ)※
- AIM(2007年2月21日、デンジャークルー)※
[編集] ミニアルバム
いずれもキングレコードより発売。
- BLONDIE GIRL(1983年10月5日)
- EXCITING MINI(1984年12月1日)
- ありがとう君に(1985年10月21日)
- EXCITING MINI2(1985年12月18日)
- SHAKER'S SHAKIES(1987年4月21日)
[編集] ライヴアルバム
- LIVE IN 武道館(1986年4月5日、ネクサス)※
- REMAINS(1994年5月1日、ワーナー)
- more - EARTHSHAKER IN VANCOURVER(2000年11月1日、WIDE TREAD)
[編集] セルフカヴァーアルバム
新録音ベストアルバム。
- Yesterday & Tomorrow(1994年、ワーナー)
- earthshaker.jp/type A(2002年、WIDE TREAD)
新録音でないベストアルバムについては多数あるので割愛。
[編集] 外部リンク
- アースシェイカー公式サイト
- Metallian Earthshaker on the heavy metal encyclopedia
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