イグアナ科
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![]() コスタリカ産のグリーンイグアナのオス |
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イグアナ科(Iguanidae)は爬虫綱有鱗目トカゲ亜目に属する生物分類項の1つ。
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[編集] 分布
南北アメリカ大陸、マダガスカル(Oplurinae亜科のみ)、ガラパゴス諸島、フィジー諸島(フィジーイグアナ属)等に分布し、ユーラシア大陸、アフリカ大陸、オーストラリア大陸には自然分布していない。特に南アメリカ大陸に多くの種が分布する。
日本にはイグアナ科は本来分布していないが小笠原諸島にグリーンアノールが帰化している。
[編集] 形態
日本でイグアナというと、ガラパゴス諸島のウミイグアナや、ペットとして親しまれているグリーンイグアナ等の大型の種を指すことが多いが、実際にはアノールの仲間やヨウガントカゲのように小型種が多い。
収斂進化により同じような環境に生息し近縁であるアガマ科やカメレオン科の構成種に類似した形態を持つ種もいる。
[編集] 生態
砂漠から熱帯雨林まで様々な環境に生息する。地上棲や樹上棲等様々な環境に適応し、最たるものではウミイグアナのように食料の乏しい孤島で潜水能力を身につけ海藻を食べるようになった種もいる。
食性も種により異なるが、大型種ではグリーンイグアナのように草食性の種が多い。
[編集] 分類
8つの亜科に分かれるがそれぞれを独立した科としたり、ヨウガントカゲ亜科をさらに複数の亜科に分ける説もある。
[編集] バシリスク亜科 Corytophaninae
- バシリスク属 Basiliscus
- ヘルメットイグアナ属 Corytophanes
- カンムリトカゲ属 Laemanctus
[編集] クビワトカゲ亜科 Crotaphytinae
- クビワトカゲ属 Crotaphytus
- ヒョウトカゲ属 Gambelia
[編集] Hoplocercinae
- Enyalioides
- Hoplocercus
- Hoplocercus spinosus
- Morunasaurus
[編集] イグアナ亜科 Iguaninae
- ウミイグアナ属 Amblyrhynchus
- ウミイグアナ Amblyrhynchus cristatus Marine iguana
- フィジーイグアナ属 Brachylophus
- オカイグアナ属 Conolophus
- トゲオイグアナ属 Ctenosaura
- イワイグアナ属(サイイグアナ属) Cyclura
- ゴートアイランドサイイグアナ Cyclura collei Jamaican iguana
- サバクイグアナ属 Dipsosaurus
- サバクイグアナ Dipsosaurus dorsalis Desert iguana
- グリーンイグアナ属 Iguana
- チャクワラ属 Sauromalus
[編集] マラガシートカゲ亜科 Oplurinae
- ハユルミトカゲ属 Chalarodon
- ハユルミトカゲ Chalarodon madagascariensis
- ブキオトカゲ属 Oplurus
[編集] ツノトカゲ亜科 Phrynosomatinae
- Callisaurus
- Cophosaurus
- Holbrookia
- イワバトカゲ属 Petrosaurus
- ツノトカゲ属 Phrynosoma
- Sator
- ハリトカゲ属 Sceloporus
- Uma
- Urosaurus
- Uta
[編集] アノールトカゲ亜科 Polychrotinae
- アノールトカゲ属 Anolis
- カメレオンモドキ属 Chamaeleolis (アノールトカゲ属に含める説もあり)
- Norops
- Phenacosaurus
- ハガクレトカゲ属 Polychrus
[編集] ヨウガントカゲ亜科 Tropidurinae
- Ctenoblepharys
- ゼンマイトカゲ属 Leiocephalus
- Liolaemus
- Microlophus
- Phymaturus
- Plesiomicrolophus
- Plica
- Tropidurus
- Uracentron
- マユダカトカゲ属 Uranoscodon
- Uranoscodon superciliosus マユダカトカゲ
[編集] 人間との関係
グリーンイグアナ、ツギオトゲオイグアナなどは食用に利用されている地域もある。
ペットとして飼育されることもあるが、グリーンアノールとブラウンアノールは外来生物法の特定外来生物に指定されており、飼育には監督省庁の許可が必要である。
[編集] 関連項目
カテゴリ: トカゲ | 動物関連のスタブ項目