オーストラリア大陸
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経度・緯度30度刻みの地形図によるオーストラリア大陸の位置 |
オーストラリア大陸(オーストラリアたいりく)は、南半球のオセアニアに位置する大陸で、6つの大陸のなかで最小の面積である。全土がオーストラリア領に属し、東は太平洋、西・南はインド洋、北はアラフラ海に面している。
目次 |
[編集] 概要
大陸の最東部に大分水嶺山脈があり、太平洋から水分を含んだ空気はここで大量の雨を降らし、乾燥した山脈西部の大地にも、地下水を通して水が供給されるため、農業が可能である。大陸の西部は大半が乾燥した砂漠や荒野で、人口のほとんどは海岸の都市周辺で生活する。太平洋沿岸のサンゴ礁「グレートバリアリーフ」や、侵食によって形成されたウルル(エアーズロック)など、世界的な観光名所も多い。
たいていのメルカトル図法による地図では、最小の「大陸」オーストラリアと最大の「島」グリーンランドの見た目の面積が逆転しており、グリーンランドが非常に巨大なため、大陸と島の差に錯覚を覚えるが、実際には面積で500万平方kmもの大きな差があり、双方の違いは歴然としている(グリーンランドの3.5倍の面積がある)。
[編集] 歴史
ゴンドワナ大陸から分離してできたと言われ、他の大陸とは進化が全く異なった動物が多く存在する。ヒトは4万年以上前にスンダランドより移住してきたといわれ、その子孫がアボリジニ(先住民)である。ほぼ完全な狩猟採取生活を営み、都市文明は誕生しなかった。氷河期にはニューギニア島と地続きであった期間が長い。
現在有力な人種は白人で、17世紀より活発に入植した。その際にいくつかの動物が新たに持ち込まれ、大陸の生態系に変化を与えた。また先住民は白人の奴隷とされ、人口は激減した。1960年代に白人の入植が急速に鈍ったことから、その他の地域からの移民を受け入れる方針を採ったため、現在の人口構成はアジア系移民が急速に拡大し、複雑になっている。先住民は政府の保護政策によって増加に転じ、混血も含め28万人である。
ヨーロッパにおいてこの大陸が知られるようになったのは、大航海時代の後にウィレム・ジャズ(オランダ)やジェームズ・クック(イギリス)などが到達した17世紀~18世紀頃である。それまでは、現在南極大陸がある南極地域までを含めた、巨大な伝説上の大陸「メガラニカ」の存在が多く信じられていた。そのため、オーストラリア大陸も発見当初、その一部ではないかとされた事があった。
後の航海により「メガラニカ」の存在は否定されたが、「オーストラリア」という名前は「メガラニカ」の別名、「テラ・アウストラリス・インコグニタ(未知の南方大陸)」に由来しており、名残をとどめている。
[編集] 大陸特有の動物
[編集] 関連項目
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カテゴリ: オーストラリアの地形 | 大陸