エクサランス
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エクサランス(EXCELLENCE)とはスーパーロボット大戦シリーズに登場するバンプレストオリジナルのリアルロボットである。
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[編集] 概要
フレームを換装する事で様々な戦局において対応する事が可能。
搭載されている「時流エンジン」は、時間の流れでタービンを回して発電するという一種の永久機関。ラージ・モントーヤの父親が開発を進めていたが、その死去に伴って、息子のラージが研究を引き継いだ。元々は、亡くなった母親に会いたい、というラージの願いを叶えるため、タイムマシンとして開発されていたが、それが困難である事を悟ったラージにより、永久機関として転用された。
5年前の世界へ主人公達をタイムスリップさせた際、トライアル用のエクサランスEXF-01~が大破。同じく破損した予備のエクサランス(EXF-02~)のパーツとして流用され、以後EXF-02~がメインとなる。
なお、この機体は本来レスキュー用として開発されていたが、予算獲得のためにやむなく兵器に転用されていた。そのため、戦後は本来の役目であるレスキューや戦災復興に活躍することとなる。
[編集] 開発スタッフ
[編集] ラウル・グレーデン
(声優:井上剛)
父親は時流エンジンの研究者、フェル・グレーデン。父の研究に付き合う形で10年近く土星衛星軌道に行っていた。そのため、その間の地球の歴史には疎い。細かいことは気にしない熱血漢で、ミズホに特別な感情を持っているところがある。乗機はエクサランスで、『R』の本編中、最後に開発される専用フレームは「ライトニング」。『R』では年齢は20歳だが、『ORIGINAL GENERATIONS』では18歳となっている。また、『ORIGINAL GENERATIONS』登場の際には、デザインを糸井美帆によってリファインされている。
[編集] フィオナ・グレーデン
プロフィールはラウルとほぼ同じで、『R』作中では彼らの間の関係は不明だった(同時に登場することがないため)が、『ORIGINAL GENERATIONS』ではラウルの双子の妹ということになった(ただし『ORIGINAL GENERATIONS』への登場は現時点では未定)。父と共に時流エンジンの研究員をしていたが途中からエクサランスのテストパイロットに専念するようになった。性格は前向きなムードメーカーで、10年来の幼馴染、ラージに対し恋心に似た感情を持つ。『R』の本編中、最後に開発される専用フレームは「エターナル」。土星にいる間は、炊事も担当していてラージの苦手なセロリをこっそり入れたりしていたらしい。
[編集] ミズホ・サイキ
[斉木 瑞穂]
エクサランスの整備・新型フレーム開発などを担うメカニック担当。健気でがんばり屋だが自信無げな所があり、自分にはマシンの整備や開発しか出来ないという劣等感を持つ。本来、自身もライフガードの資格を持ち、救助活動用として設計・開発をしたエクサランスが軍事利用されてしまっている現状に心を痛めている。過去、両親をコロニー動力炉の事故で失っているが、その際救助に現れたのが軍用兵器であったため、両親が満足な救助を受けられないまま死んだ事を悔やんでおり、それ以来救助マシンとしてのエクサランス開発を志すようになった。しかし本人の意思とは裏腹に、エクサランスのほぼ全フレーム・武装をたった一人で作り上げており、更には極めて短期間でのフレーム修理や建造もこなすなど、その才能は人間の限界を突破している節がある。最終決戦では“自分は何者か”というデュミナスの問いに答えを出してあげた。また、『ORIGINAL GENERATIONS』登場の際には、デザインを糸井美帆によってリファインされている。
[編集] ラージ・モントーヤ
「誰でも使える無限のエネルギー」を求める若き研究者で時流エンジンのOSを担当している。主人公の父、フェル・グレーデンと共に時流エンジンの研究をしていたモントーヤ博士の息子で、主人公の幼馴染。現実味に乏しいタイムマシンよりも効率のいい動力源としようとする。しかしタイムスリップ後は父親たちの夢を信じてやれなかった事、本来ラージの父がタイムマシンを作ろうと思ったのは12年前ラージの母が亡くなった時「母のいるところに連れて行ってほしい」と言ったことが理由だったが、予算獲得のため兵器に転用した事を後悔する様になる。そのことはフィオナが主人公の時語られた。エネルギーオタクで興味のないことはどうでも良いという反面、興味のある事に対しては最優先で行動し周りが見えなくなることもしばしば。しかし「人間が手にして良いのは自分たちで作れるものだけ。使えるけど作れないという技術に人間社会は頼るべきじゃない」という考えの持ち主で、OGシリーズでいうところのEOTには否定的(ただし知的好奇心とは別のようでナデシコの相転移エンジンにも興味を持っていた)。実はカナヅチでセロリが苦手。最終決戦ではデュミナスに対し、創造主に否定された事に拘らず自らの力で未来を切り開くべきだったと諭した。『ORIGINAL GENERATIONS』登場の際には、デザインを糸井美帆によってリファインされているが、彼だけは特に変わり映えしてない。
[編集] 時流エンジン
エクサランスの動力源となっているエンジン。時粒子(タキオンに似た粒子)を動力源として稼動する為、燃料を必要としない。ただし、時の流れが一定である以上激しいエネルギー消費をすると時流エンジンのエネルギー供給が追いつかなくなりエネルギー不足を引き起こす。それを防ぐには時流エンジンの変換効率を向上させるしか方法はないとされている。
また元々このエンジンはタイムマシン用に設計された物であるため、時間転移を引き起こす性質を持っている。その為、ある目的で過去にワープしようと考えていたデュミナスに常に付け狙われていた。タイムスリップする条件として、タイムタービンの回転速度が過度に上昇して過剰運転状態に陥り、尚且つ時流エンジンの近くで大きな爆発が起こった時に起こると推測されている。事実、ゲーム中でも主人公達はナデシコCの相転移エンジン、またはラー・カイラムの核融合炉エンジンの暴走を引き金に5年前の世界へ、また5年前の世界でデュミナスが倒された時の爆発によって元居た時代へタイムスリップしている。
[編集] アージェントファイター
エクサランス・アージェントファイター | |
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分類 | 戦闘機 |
開発 | ミズホ・サイキ |
生産形態 | 試作機 |
動力源 | 時流エンジン |
乗員人数 | 1人 |
主な搭乗者 | ラウル・グレーデン フィオナ・グレーデン |
武装 | ソリッドバルカン グレネイドアタッカー ビームショット |
エクサランスのコクピットとなる小型戦闘機。後述の各種フレームの換装に当たっては変形後フレーム頭部にインサートされるが、このインサート時の外観(アージェントヘッド)は「空飛ぶモアイ」と形容されることも多い。ゲーム中では「眼」にあたる部分から光線を発射し標的を破壊するなどの変わった運用も披露された。「時流エンジン」はこのアージェント・ファイターに搭載されている。
[編集] フレーム
[編集] ストライカー
エクサランス・ストライカー | |
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形式番号 | EXF-02S |
分類 | 人型 |
開発 | ミズホ・サイキ |
生産形態 | 試作機 |
動力源 | 時流エンジン |
乗員人数 | 1人 |
主な搭乗者 | ラウル・グレーデン フィオナ・グレーデン |
武装 | プラズマビーム スマッシュキック チェストスマッシャー クラッシャーアーム |
陸戦用フレーム。接近戦向けの武装を持ち、右腕のギガントクラッシャーアームを主武装として使用する。主人公にラウルを選んだ場合、終盤のライトニングフレームまで彼の格闘能力を生かしきることができるフレームはこれしかない。型式番号は『ORIGINAL GENERATIONS』に登場する際、追加設定されたもの。
[編集] ガンナー
エクサランス・ガンナー | |
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形式番号 | EXF-02G |
分類 | 人型 |
開発 | ミズホ・サイキ |
生産形態 | 試作機 |
動力源 | 時流エンジン |
乗員人数 | 1人 |
主な搭乗者 | ラウル・グレーデン フィオナ・グレーデン |
武装 | ヒートナイフ ガイダンスマイン 3連ミサイルランチャー 6連ガトリングビームガン ロングレンジプラズマカノン |
砲撃戦用フレーム。遠距離からの射撃戦を得意とするフレームで、ゲーム中、大破したストライカーフレームから空中換装を行っている。重装甲、長射程を誇り破壊力だけでいけば通常フレームで1、2を争う強さを持つ。実は宇宙に対する適応も初期状態で「A」と、高い地形適応を誇る(ただし武器はB)。
[編集] フライヤー
エクサランス・フライヤー | |
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形式番号 | EXF-02F |
分類 | 人型 |
開発 | ミズホ・サイキ |
生産形態 | 試作機 |
動力源 | 時流エンジン |
乗員人数 | 1人 |
主な搭乗者 | ラウル・グレーデン フィオナ・グレーデン |
武装 | マシンキャノン デストラクションライフル プラズマソード |
空中戦用フレーム。移動力、運動性は高いものの、最強武器の攻撃力が一番低い。ディストラクションライフルという携行火器をメイン武装とする。ディストラクションライフルは機体のジェネレーターに直結させることによりMAXモードという高威力モードへの移行が可能。
[編集] コスモドライバー
エクサランス・コスモドライバー | |
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形式番号 | EXF-02C |
分類 | 人型 |
開発 | ミズホ・サイキ |
生産形態 | 試作機 |
動力源 | 時流エンジン |
乗員人数 | 1人 |
主な搭乗者 | ラウル・グレーデン フィオナ・グレーデン |
武装 | マシンキャノン ハイコートマグナム 高周波ソード フェアリー |
宇宙戦用フレーム。ゲーム開始後、初めてプレイヤーが使用することになるフレーム。遠隔誘導兵器フェアリーとハイコートマグナムという実体弾を撃ち出す銃を兵装に持つ。遠隔誘導兵器フェアリーの元ネタはファンネルであると推測される。
[編集] ダイバー
エクサランス・ダイバー | |
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形式番号 | EXF-02D |
分類 | 人型 |
開発 | ミズホ・サイキ |
生産形態 | 試作機 |
動力源 | 時流エンジン |
乗員人数 | 1人 |
主な搭乗者 | ラウル・グレーデン フィオナ・グレーデン |
武装 | ファントムトービードー アクアハープン スワールファントム |
水中戦用フレーム。どの作品にも言えることだが水中戦向けのユニットはどうしても使用回数が少なく、この機体も例に漏れず地味な機体。しかし水がある面になるとこれで強制出撃になるので、否が応でも使わなければならない為にそこまで無名ではなかった(しかしほとんどの敵は水上で飛行しているため、今ひとつ水中用のメリットがなく、強化パーツのミノフスキークラフトを装備して飛行させたままのほうが使いやすい)。なぜか射撃武器(ミサイル)にしか見えないのに格闘武器のファントムトーピードー、飛び道具にしか見えないが射程1のアクアハープンなどいまいちよくわからない謎の武器を装備している。
[編集] ライトニング
エクサランス・ライトニング | |
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形式番号 | EXF-02L |
分類 | 人型 |
開発 | ミズホ・サイキ |
生産形態 | 試作機 |
動力源 | 時流エンジン |
乗員人数 | 1人 |
主な搭乗者 | ラウル・グレーデン |
武装 | ブラックサン スラッシャースパイク ディメンションスマッシャー リアクタースマッシャー |
男主人公(ラウル)を選択した際に登場する最終フレーム。あらゆる地形で活動できる最強のフレーム。建造中に破壊されるも主人公により修復され無事完成を見る。そのパワーは従来のフレームの比ではなく理論上は無限のパワーを持つとされているが、フレーム側がもたないため無限にはならない。なお最終フレームは設計当初から戦闘用に設計されたフレームであり、そのベースとなったのはレスキュー用に構想されていた万能フレームである。その機体フォルムから一部では某勇者ロボに似ていると揶揄されたこともある。”ライトニング”は「一瞬、閃光」。”一瞬の積み重ねが時間の流れとなる”という意味を込めて、ミズホ・サイキが命名した。
[編集] エターナル
エクサランス・エターナル | |
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形式番号 | EXF-02E |
分類 | 人型 |
開発 | ミズホ・サイキ |
生産形態 | 試作機 |
動力源 | 時流エンジン |
乗員人数 | 1人 |
主な搭乗者 | フィオナ・グレーデン |
武装 | テンプテイションアイ コズミックストライク スラッシュディメンジョン リアクターフラッシュ |
女主人公(フィオナ)を選択すると登場する最終フレーム。ヒーローロボットを思わせる男主人公専用フレームとは異なり、女性的なイメージを与える外観をしている。ゲームシステム上の性能はほぼ同じだが、剣を持たない為「切り払い」による回避が出来無い事や、射撃の能力に秀でるフィオナの能力に対し最大威力の武器がライトニングフレームと同じく格闘武器という食い違いがある為、理論的な数値の上での戦闘力は若干だが下となる。”エターナル”は「永遠」の意味で”永遠の時の流れ”からラージ・モントーヤが命名。
[編集] 関連項目
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