エナンティオルニス類
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?エナンティオルニス類 | |||||||||||||||
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![]() Enantiornithes |
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分類 | |||||||||||||||
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エナンティオルニス類 (学名:Enantiornithes、反鳥類、英名:opposite birds)は、絶滅した鳥類のグループ。
最初に発見されたのは1970年代のアルゼンチンである。発見当初は真鳥類と見なされていたが、1981年にC.A. Walkerにより、現生鳥類と異なる亜綱Enantiornithesと特定された。
目次 |
[編集] 分布
ヨーロッパ、アジア、北アメリカ、南アメリカ、オーストラリアと広く分布する。 このことは、エナンティオルニス類は大陸間を移動することができたことを示唆する。
[編集] 特徴
前時代の始祖鳥に比べると竜骨突起が大きいことより、飛翔筋が発達して始祖鳥よりはるかにうまく飛翔できたと推定されている。また尾の骨が始祖鳥に比べて縮小している。その反面、クチバシに歯が残っていること、また翼に前肢の爪が残っていることなど、古い特徴が残っている。
なお、真鳥類では肩帯に開いた飛翔筋の腱が通る孔は烏口骨が主となるが、エナンティオルニス類では肩甲骨が主となって構成されている。また、真鳥類では中足骨の癒合は遠位部(先端側)から始まるが、エナンティオルニス類では逆に近位部(根本側)から始まる。これらの特徴からエナンティオルニス類は現生鳥類とは別の系統の鳥類であると判断されている。
特に、上記の中足骨の特徴は名称(Enantiornithes:έν-αντίος = 逆の・όρνις = 鳥)の由来ともなっており、英名・和名ともにこれに因む。またこのことからサカアシチョウという和名を与えられている場合もある。
エナンティオルニス類は白亜紀に出現し世界広く繁栄したが、白亜紀末期に恐竜の絶滅と相前後して絶滅した。エナンティオルニス類は白亜紀の鳥類の主要部分を占めており、多様性を持ちいくつかの目に分かれていた。
エナンティオルニス類の小さな種はスズメ大であるが、大きな種(Avisaurus )は翼開長は1.2mとワタリガラスに匹敵する大きさに及んだ。
なお、現世鳥類(真鳥類)はエナンティオルニス類の直接子孫ではない。 エナンティオルニス類は、始祖鳥に比べると飛翔能力において進化しているが、真鳥類に比べると飛翔能力は劣っていた。
[編集] 系統関係図
- 恐竜 dinosaur
- 竜盤類 Saurischia
- 獣脚類 Theropoda
- テタヌラ類 Tetanurae
- コエルロサウルス類 Coelurosauria
- マニラプトル形類 Maniraptoriformes
- マニラプトル類 Maniraptora
- エウマニラプトル類 Eumaniraptora
- 鳥類 Aves
- 古鳥類
- エナンティオルニス類 Enantiornithes
- 古鳥類
- 鳥類 Aves
- エウマニラプトル類 Eumaniraptora
- マニラプトル類 Maniraptora
- マニラプトル形類 Maniraptoriformes
- コエルロサウルス類 Coelurosauria
- テタヌラ類 Tetanurae
- 獣脚類 Theropoda
- 竜盤類 Saurischia
[編集] 下位分類
エナンティオルニス類の全貌はまだ分からないことが多く、分類も研究課題の途中である。 以下の目も確定ではないことに注意。(英語版より)
- Cathayornithiformes
- Alexornithiformes
- Gobipterygiformes
- Enantiornithiformes
[編集] 関連
- 獣脚類
- 古鳥類
- 始祖鳥 (Archaeopteryx) - ジュラ紀
- 孔子鳥 (Confuciusornis) - 白亜紀 (参考:延陵科學綜合室 聖賢孔子鳥)
- エナンティオルニス類 (Enantiornithes) - 白亜紀
- 真鳥類
- バプトルニス (Baptornis) - 白亜紀
- イクチオルニス (Ichthyornis) - 白亜紀
- ヘスペロルニス (Hesperornis) - 白亜紀
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