カリオペ (小惑星)
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発見 A | |
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発見者 | ジョン・ハインド |
発見日 | 1852年11月16日 |
仮符号 | なしB |
分類 | 小惑星帯 |
軌道要素C 元期 2004年10月22日(JD 2453300.5) |
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離心率(e) | 0.103 |
軌道長半径(a) | 2.908AU |
近日点(q) | 2.608AU |
遠日点(Q) | 3.207AU |
公転周期(P) | 4.96年 |
平均軌道速度 | km/s |
軌道傾斜角(i) | 13.71度(deg) |
昇交点黄経(Ω) | 度(deg) |
近日点引数(ω) | 度(deg) |
平均近点角(M) | 度(deg) |
物理的性質 | |
直径 | 231.4×175.3×146.1 km |
質量 | 7.36 ×1018 kg |
密度 | 2.37 g/cm3 |
表面重力 | m/s2 |
脱出速度 | km/s |
自転周期 | 4.148時間 |
スペクトル分類 | M |
絶対等級(H) | 6.45 |
アルベド | 0.142 |
平均表面温度 | K |
衛星 | |
リヌス | 38±6Km |
カリオペ (22 Kalliope) は、太陽系の比較的大きな小惑星のひとつ。火星と木星の間の軌道を公転している。また衛星を持つ小惑星でもある。
目次 |
[編集] 命名
カリオペは1852年、イギリスの天文学者ジョン・ハインドによって発見され、当時のケンブリッジ天文台長ジョン・クーチ・アダムズによって命名された。 カリオペ(ラテン語読み、英語読みではカリオープ)とはギリシア神話の文芸を司る女神ムーサ(英語読みではミューズ)の九柱のうち英雄叙事詩を司る女神の名(カリオペー)に由来する。彼女の持ち物は書板と鉄筆である。
[編集] 衛星
カリオペは衛星を持つ小惑星として知られている。2001年8月29日に発見されたこの衛星は当初はS/2001(22)という仮符号がつけられていたが、現在では“リヌス”(22) Kalliope I Linus”と命名されている。大きさは直径38±6Kmと見られ、1065Km前後離れた軌道を公転している。なおリヌスはカトリック教会の聖者で2代ローマ教皇リヌスの名に由来する。
2006年11月8日、関東地方から東北地方にかけてカリオペとリヌスによる恒星の掩蔽がアマチュア天文家たちによって観測され、カリオペとリヌスの正確な大きさと位置が求められた。これは、掩蔽以外の方法により発見されていた小惑星の衛星を掩蔽によって観測した世界初の例である。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 22 Kalliopeの軌道 (NASA・HPより 英語版)
- 22 Kalliope and Linus
- 2006.11.08 小惑星カリオペと衛星リヌスによる恒星食の観測成果 - 薩摩川内市せんだい宇宙館
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