カーテン
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カーテン (Curtain、drape または drapery とも知られている) は外光を防ぐか軽減するために使用される布である。カーテンレールに取り付けて用いる。また、ドレープカーテンの中に取り付ける半透明のカーテンをレースカーテンという。
カーテンは窓の内側に取り付けられることが多く、就寝時に外部の光によって眠りが妨げられるのを防ぎ、また中の光が外に漏れるのを防ぐ。さらに外から中を覗かれるを防ぐ遮蔽の効果もある。そのほかにも、室内の保温などの効果もある。窓の大きさにより、様々な形や色、素材があり、種類が豊富なためデパートではカーテン地だけで1つの売り場を作れるほどである。また、カーテンの販売に特化した店もある。
'カーテンコール'という言葉があるように、演劇やパフォーマンスで使われる幕も英語では'curtain'と呼ぶ。 アガサ・クリスティが、エルキュール・ポアロの最後を描いた作品のタイトルも、『カーテン』という。
ユダヤ教とキリスト教ではカーテンは特別な意味を持ち、エルサレム神殿で聖所と契約の箱が安置されている至聖所を分ける役目を果たしているカーテンを「垂れ幕」と呼んだ。新約聖書の中にイエスが死んだ時に人と神のつながりを象徴するものとして「神殿の垂れ幕が2つに裂けた」(ルカ 23:45))という記述がある。