コスモ・バビロニア建国戦争
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コスモ・バビロニア建国戦争(コスモ・バビロニアけんこくせんそう)は1991年公開のガンダムシリーズのアニメ映画『機動戦士ガンダムF91』の舞台となる戦い。宇宙世紀0123年に勃発した。
宇宙世紀100年代に入りなお腐敗と増長を続ける地球連邦軍と、高貴な精神を持つ者が人民を率いるべしとするコスモ貴族主義を掲げる大企業ブッホ・コンツェルンの結成した私兵クロスボーン・バンガードとの争いである。
[編集] 解説
映画では長年の準備期間で力を蓄えたクロスボーン・バンガード軍が実戦経験がなく弱体化していた連邦軍の駐留軍を駆逐してサイド4のコロニー「フロンティアIV」を「コスモ・バビロニア」として建国宣言を行い、討伐のために派遣された連邦軍艦隊が壊滅したところまでが描かれている。本来1年程度のテレビシリーズで描かれるはずであったうちのプロローグ部分だけを映画化したという事情により戦争の結末は描かれることがなく、1993年に制作されたテレビシリーズ『機動戦士Vガンダム』の舞台が本作よりも30年後の宇宙世紀0153年となってしまったため、その後コスモ・バビロニアがどうなったのかはガンダムファンの間でも謎とされていた。
しかし、後に『F91』の監督を務めた富野由悠季が原作を担当した漫画『機動戦士クロスボーン・ガンダム』(1994年~1997年発表、劇中の時代は宇宙世紀0133年)の中で、「貴族主義の提唱者であるマイッツアー・ロナの孫娘であるベラ・ロナが貴族主義を否定して人は平等であると唱えたため、コスモ・バビロニアは組織が分裂して崩壊した」というその後の大まかな歴史が語られることになった(しかし、詳細な経緯はいまだに不明である)。
コスモ・バビロニアの建国自体は失敗したものの、この戦争により地球連邦軍の弱体化と地球連邦政府の宇宙への無関心さが明らかとなり、各地のコロニーが続々と独立する「コロニー戦国時代」と呼ばれる時代へと移行している。『Vガンダム』で敵役となるザンスカール帝国も、そうしたコロニー国家のひとつである。
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