シンフォニア・タプカーラ
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シンフォニア・タプカーラ(タプカーラ交響曲とも)は、伊福部昭が作曲した唯一の交響曲。1954年に初稿が完成し、その後1979年に改訂された。友人の三浦淳史に献呈されている。全3楽章。タプカーラとはアイヌ語で「(自発的に)立って踊る」という意味で、伊福部が幼少時を過ごした北海道の大地に思いを馳せて作曲した作品である。
伊福部が東京音楽学校の講師を辞して、大著『管絃楽法』の執筆を行っていた頃に書かれた作品である。指揮者フェビアン・セヴィツキー(セルゲイ・クーセヴィツキーの甥)との文通がきっかけで、1955年1月26日にセヴィツキー指揮のインディアナポリス交響楽団によってインディアナポリスで初演された。この初演の録音テープが伊福部の元に送られたが、その演奏について伊福部は後に「演奏指導もせず、ただ楽譜を送るだけだとこうなるのか、と勉強になった」と語った。またこの録音には第1楽章が終わった直後に観客の拍手が入っており、セヴィツキーもそれを詫びている。
改訂版初演は1980年4月6日、新交響楽団の定期演奏会で愛弟子の芥川也寸志の指揮によって行われた。
戦災によって楽譜が失われていた『ピアノと管絃楽のための協奏風交響曲』(1941年)から一部を引用している。これはもう一つの代表作『ピアノと管絃楽のためのリトミカ・オスティナータ』(1961年)にも同じことが言える。後に『協奏風交響曲』は1997年にNHKの資料庫からパート譜が揃って発見され、蘇演された。
[編集] 編成
ピッコロ、フルート2、オーボエ2、イングリッシュホルン、クラリネット2、バスクラリネット、ファゴット2、コントラファゴット、ホルン4、トランペット3、トロンボーン2、バストロンボーン、チューバ、ティンパニ、トムトム、スネアドラム、キューバン・ティンバレス、ギロ、ハープ、弦楽五部。
[編集] 曲の構成
3楽章形式。改訂版では、第1楽章からそれぞれ冒頭部、中間部、終結部に主に改訂がなされている。
- 第1楽章:Lento - Allegro
- 第2楽章:Adagio
- 第3楽章:Vivace
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