ジャスミン
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ジャスミン | ||||||||||||||
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ハゴロモジャスミン |
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種 | ||||||||||||||
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ジャスミン (Jasmine) はモクセイ科ソケイ属(素馨属 Osmanthus)の植物の総称。ソケイ属の植物は世界で約300種類が知られている。 オウバイ(黄梅)もこれに含まれるが、香りはない。 アジアからアフリカの熱帯あるいは亜熱帯地方が原産である。
ほとんどの種は白または黄色の花を咲かせる。 いくつかの種では花は強い芳香を持ち、香水やジャスミン茶の原料として使用される。
目次 |
[編集] ジャスミンの名の付く植物
ジャスミンと名の付く植物は多くの科にあり、本来のジャスミンとは系統の遠いものも多い。
- カロライナジャスミン(イエロージャスミン Gelsemium sempervirens)はマチン科ゲルセミウム属
- マダガスカルジャスミン(アフリカシタキヅル Stephanotis floribunda)はガガイモ科ステファノチス属
- アメリカジャスミン(ニオイバンマツリ Brunfelsia latifolia )はナス科ブルンフェルシア属
いずれも別の科の別種である。
[編集] 種類
- ベニバナソケイ Jasminum beesianum ジャスミンには珍しく赤色の花を咲かせる。
- リュウキュウオウバイ Jasminum floridum
- ソケイ Jasminum grandiflorum 香水に使用される品種。
- ヒマラヤソケイ Jasminum humile
- ウンナンソケイ Jasminum humile var. glabrum
- キソケイ Jasminum humile var. revolutum
- マリアナソケイ Jasminum marianum
- ウンナンオウバイ Jasminum mesnyi
- ボルネオソケイ Jasminum multiflorum
- シロソケイ Jasminum nervosum var. elegans
- オオシロソケイ Jasminum nitidum
- オウバイ Jasminum nudiflorum
- シロモッコウ Jasminum officinale
- ハゴロモジャスミン Jasminum polyanthum
- マツリカ(茉莉花) Jasminum sambac ジャスミン茶に使用される品種。ジャスミン茶は「茉莉花茶」とも表記される。インドネシア(ムラティと呼ばれる)やフィリピン(サンパギータと呼ばれる)の国花。
- オキナワソケイ Jasminum sinense
[編集] 栽培
熱帯地方原産の植物であるため、中緯度以北では温室が必要な種が多いが、シロモッコウやハゴロモジャスミン、オウバイは耐寒性があり普通に露地栽培することができる。 肥沃で水はけの良い土地を好む。 ソケイやマツリカ、シロモッコウなどはつる植物であるので、支柱が必要である。 支柱があると2~3m程度の高さまで伸びる。 通常は挿し木で増やす。
[編集] 用途
ほとんどの種が観賞用として栽培されている。 栽培の歴史は古くすでに古代エジプトですでに行なわれていたといわれている。 ジャスミン(ヤスミン)という語はペルシャ語に由来し、中近東からヨーロッパで女性の名前としても用いられる(ジャスミン (曖昧さ回避)参照)。
ソケイとマツリカの2種については香料原料として大規模な栽培が行なわれている。
ソケイは16世紀中ごろからフランスのグラースで香料原料として大規模に栽培されるようになった。 現在では主な産地はエジプトやモロッコ、インドなどに移っている。 花は夜間に開くので、開ききった明け方に人手により摘み取られ、有機溶媒による抽出が行なわれる。 抽出後、溶媒を除去するとコンクリートと呼ばれるワックス状の芳香を持つ固体が得られる。 これをエタノールで再度抽出し、エタノールを除去したものが、香料として使用されるジャスミン・アブソリュートである。 花約700kgからジャスミン・アブソリュート1kgが得られる。 ジャスミン・アブソリュートを使った香水としてはジャン・パトゥ社のJoyが著名である。
マツリカは中国南部、台湾、インドネシアなどで栽培されており、ジャスミン茶の着香に使用される。 マツリカも夜間に花が開くが、摘み取りはまだつぼみの状態の昼間のうちに行なわれる。 これを夜間に花が開き始めたところで、茶葉と混合して着香する。