国花
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国花(こっか)(the national flower)とは、その国民に最も愛好され、その国の象徴とされる花である。古くはイギリス、フランスの王室が独自にエンブレムとして選定していたものが著名であり、イングランドのバラ、スコットランドのアザミ、ウェールズのラッパズイセン、フランス(ルイ王朝)のユリなどが有名である。現代では国花を選定するのは主として外交上の要請によってであり、その選定方法はあきらかでなく、外交担当者が自国を代表するような草花を任意に(あるいは国民に最も好まれているであろう草花を)選定している。日本の場合、外交上に「当然(議論の余地なく)」として天皇家の紋章(菊)ないし日本人がもっとも好む花として桜を選定している。これらは法定のものではなく、また国会によって選定されたものではない(いわば慣例)。
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[編集] 各国の国花
[編集] アジア
- アフガニスタン: 赤チューリップ
- イスラエル: オリーブ
- イラク: 赤バラ
- イラン: バラ
- インド: ハス
- インドネシア: マツリカ
- カンボジア: イネ
- サウジアラビア: バラ
- シリア: ダマスクローズ
- シンガポール: バンダ(ラン)
- スリランカ: ハス
- タイ: ナンバンサイカチ
- 大韓民国: ムクゲ
- 中華人民共和国: ボタン、キク
- 中華民国(台湾): ウメ
- 朝鮮民主主義人民共和国: オオヤマレンゲ
- トルコ: チューリップ
- 日本: サクラ(慣習上)、キク(天皇家の紋章)
- ネパール: シャクナゲ
- パキスタン: ジャスミン
- バングラデシュ: スイレン
- フィリピン: マツリカ
- マレーシア: ハイビスカス
- ミャンマー: サラノキ
- ヨルダン: ブラックアイリス
- ラオス: インドソケイ
- レバノン: レバノンスギ
[編集] アフリカ
- エジプト: スイレン
- エチオピア: オランダカイヨウ
- ガーナ: ナツメヤシ
- ガボン: カエンボク
- コートジボアール: ヤシ
- ザイール: ニオイマホガニー
- シエラレオネ: ギネアアブラヤシ
- スーダン: ハイビスカス
- 赤道ギニア: パンヤ
- セネガル: バオバブ
- チュニジア: アカシア
- ボツワナ: モロコシ
- マダガスカル: ポインセチア
- 南アフリカ共和国: キングプロテア
- モロッコ: バラ
- リビア: ザクロ
- リベリア: コショウ
[編集] ヨーロッパ
- アイルランド: シャムロック
- アルバニア: カシ
- イギリス:
- イタリア: デージー
- オーストリア: エーデルワイス
- オランダ: チューリップ
- ギリシア: アカンサス
- サンマリノ: アキザキシクラメン
- スイス: エーデルワイス
- スウェーデン: セイヨウトネリコ
- スペイン: カーネーション
- チェコ: 菩提樹
- デンマーク: スイレン
- ドイツ: オウシュウナラ
- バチカン: マドンナリリー
- ハンガリー: ゼラニウム
- フィンランド: スズラン
- ブルガリア: バラ
- ベルギー: チューリップ
- ポーランド: パンジー
- ポルトガル: バラ
- マルタ: ヤグルマギク
- モナコ: カーネーション
- リヒテンシュタイン: 黄色のユリ
- ルクセンブルグ: バラ
- ルーマニア: バラ
[編集] 北アメリカ
- アメリカ: セイヨウオダマキ
- エルサルバドル: ユッカ
- カナダ: サトウカエデ
- キューバ: ハナシュクシャ
- グアテマラ: ラン
- コスタリカ: カトレア
- ジャマイカ: ユソウボク
- ドミニカ共和国: マホガニー
- トリニダード・トバゴ: ヘリコニア
- ニカラグア: ハナシュクシャ
- ハイチ: ダイオウヤシ
- パナマ: ハトのラン(Peristeria elata)
- バルバドス: オーゴチョウ
- ホンジュラス: カーネーション
- メキシコ: ダリア
[編集] 南アメリカ
- アルゼンチン: アメリカディゴ
- ウルグアイ: アメリカディゴ
- エクアドル: アカキナノキ
- コロンビア: カトレア
- チリ: ツバキカズラ
- パラグアイ: トケイソウ
- ブラジル: カトレア
- ペルー: カンツータ
- ボリビア: カンツータ