スプルーアンス級駆逐艦

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スプルーアンス級駆逐艦

艦級概観
艦種	駆逐艦
艦名	海軍功労者　一番艦はレイモンド・スプルーアンス提督に因む
前級	チャールズ・F・アダムズ級ミサイル駆逐艦
次級	アーレイバーク級ミサイル駆逐艦
性能諸元
排水量	8,040 トン（満載）
全長	172 m (563 ft) 水線長：161 m (529 ft)
全幅	16.8 m (55 ft)
喫水	8.8 m (29 ft)
機関	LM2500 ガスタービンエンジン4基、2軸合計80,000馬力(60 MW)
最大速力	32.5 ノット (60+ km/h)
航続距離	6,000 海里（20ノット時） (3,300 km 、30 km/h時)
兵員	士官19名、兵員315名
兵装	• Mk45 5インチ単装砲 2門 • Mk41VLS（61セル）1基 • ハープーン対艦ミサイル4連装発射筒 2基 • Mk26シースパロー短SAM 8連装発射機 1基 • ファランクス CIWS 2基 • RAM近接防御SAM21連装発射機 1基（一部の艦）
探索装置
艦載機	• SH-60対潜ヘリコプター 2機

各種装備追加後のUSS Deyo DD-989

USS Fife DD-991

スプルーアンス級駆逐艦(Spruance class destroyer)は、アメリカ海軍の駆逐艦の艦級。

[編集] 概要

第二次世界大戦から長く使用されていたアレン・M・サムナー級駆逐艦・ギアリング級駆逐艦の後継艦として第二次大戦後初めて本格設計され、アメリカ海軍で初めて蒸気タービンからガスタービンを大型艦として初めて採用。

設計の段階で様々なタイプの発展型の母体となるように開発された艦であるため、基準排水量が6,000t近くありながら、開発された当初は兵装が5インチ砲2門にアスロック発射機、短魚雷発射管、それにヘリコプター2機のみという貧弱極まりない内容だったが、大型で余裕のある船体は船体の騒音によるソナーの探知能力低下を最小限に抑え、また予定通りCIWS、シースパローランチャー、ハープーンランチャーの順次追加や、アスロック発射機をアスロック、トマホーク発射用のMk41VLS61セルに換装するなどの各種近代化改修にも十分耐えうることができ、最近までアメリカ海軍の一線で使用されていた。なお近代化改修がおこなわれた後は満載排水量は8,000tをこえている。

また量産効果をあげるため、本級の船体はブロック建造を可能にするため非常に単純なラインをしている。これにより建造のペースが上がり、6,000t以上の艦にも関わらず非常に速いペースで建造が進められていった。

スプルーアンス級はキッド級ミサイル駆逐艦やタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦の基礎となった艦でもある。他にも船体を基に軽空母や、ヘリ搭載能力を重視した対潜艦もバリエーションとして検討されていたが実現しなかった。

その後のアメリカ海軍の艦艇の基礎となったスプルーアンス級はアーレイバーク級ミサイル駆逐艦との交代により退役が進み、2005年に全艦退役した。一部はパキスタンに輸出されることになっている。