ゼク・ツヴァイ
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ゼク・ツヴァイ(XEKU-ZWEI)は模型雑誌「ガンダム・センチネル」の中に登場する架空の兵器。ニューディサイズが使用するモビルスーツ。型式番号RMS-142。
ゼク・ツヴァイ | |
型式番号 | RMS-142 |
所属 | ニューディサイズ |
建造 | ペズン工房 |
頭頂高 | 25.2m |
本体重量 | 88.2t |
全備重量 | 151.7t |
ジェネレーター出力 | 7330kw |
スラスター総推力 | 270400kg |
センサー有効半径 | 20300m |
装甲材質 | ガンダリウム合金コンポジット |
武装 | ビームサーベル×2 60mmバルカン×2 シュツルムファウスト×6 ビームスマートガン マシンガン ミサイルポッド×3 サブ・アーム×4 |
主な搭乗者 | トッシュ・クレイ、他 |
目次 |
[編集] 機体解説
ゼク・アインの後継機として開発された機体。ゼク・アインは生産性を重視しているが、こちらはコストを度外視し単機での性能を高めた機体となっている。本機の開発された背景には、当時のモビスルーツの高性能化追求による「恐竜的進化」が根底にあると言える。その規模は正に超重モビルスーツと呼ぶのに相応しく、人型とは言いがたい物になっている。
重武装と高機動を極限まで追求した結果、もはやモビルスーツのとしての範囲を超えるサイズ・体型となっており、特に前後幅は40m近くにも達し、全備重量も150tを超えている。しかし、機体各所に装備されたスラスターにより、運動性は重モビルスーツとは思えないほど軽快である。
武装は肩にサブアームが4機装備されている。これは背部ウェポン・コンテナからシュツルムファウストの取り出しなど武器の支持や操作を行うためのサポート用のものである。ゼク・ツヴァイは巨体故に通常の腕部だけでは武器の取り回しや取り出しが不可能であり、こうしたサブ・アームが設けられたのである。サブ・アームはムーバブルフレームによって肩アームに接続されており、自由度は高い。また、サブ・アームの指は3本と簡略化されているが、武器の保持と操作程度であれば難なくこなす事が可能である。なお、サブ・アームの操作はコンピュータで補佐されるため、パイロット1人で操縦を行うことが可能である。
肩アーマーにはゼク・アインと同タイプのラッチを持ち、マシンガン用ドラムマガジンや増加ウェポンを挟み込むことが可能となっているが、ゼク・ツヴァイには4つのラッチが装備されており、ゼク・アインの倍のウェポンを装着できる。弾装ドラムは縦に2個づつ、合計4個を装備できる。
背部バックパックはウェポンコンテナを兼ねており、合計6本のシュツルムファウストと、巨大スラスターが設けられている。横にはコンテナが2基、背部に接続され、上部1基にシュツルムファウストとビームサーベル、下部1基にマシンガンを収容し、4基のスラスター・ノズルを持つ。
下部のコンテナは増加プロペラントを装着するため2基のみだが、増加プロペラントに装着された小型のものを含めると計8基となる。更にプロペラントタンクを兼ねたものが上部に2基常設されているが、これに下部スカートに設置出来る巨大なプロペラントタンク兼ブースターを加えれば、合計16基のスラスターを持つ。この多数のスラスターがゼク・ツヴァイに高い機動力を与えている。
武装はビームスマートガンを主装備とし、左腕に装備する。可変グリップをサブ・アームが握り、メイン・アームはトリガーグリップを引く。片腕だけで巨大なビームスマートガンを操作できるのがゼク・ツヴァイ独特の特徴とも言える。
前面スカートには射撃用ディスク・レドームと、3基のミサイルポッドを装着する。スカートの装甲そのものも厚く、ムーバブル・フレームによって接続・保持されている。
頭部ユニットは縦に長く、60mmバルカンを装備する。センサーはモノアイ式だが、固定式で移動はできない。視界確保は首振りとサブ・センサーで補佐される。後頭部はセンサーで埋め尽くされ、連邦軍製モビルスーツの中でも異様なものとなっている。
脚部ユニットは150tを超える途轍もない重量を支えるために、ムーバブルフレーム構造は通常のモビルスーツと大きく異なり、歩行能力は低く、歩行時には脚部装甲の一部が分割される。だが、元々空間戦闘を想定した機体であるため、脚部の歩行能力はあまり考慮されなかったものと思われる。
高い戦闘力を持つ機体ではあるが、その反面、使いこなすには高い技量が必要である。
[編集] 作中での活躍
ペズンの乱初期の戦闘では投入されず、ペズン基地放棄後の戦闘から投入された。基地放棄時に製作途中のものを急遽艦艇に搬入したため、その後の組み立てや再整備は逃走中の艦船内で行われたためである。結局、生産性が悪い機体だったため完成した機体は3機のみであった。
完成した3機はその後の遭遇戦と、エアーズ市攻防戦に投入され、ニューディサイズの参謀役であったトッシュ・クレイらが搭乗した。また、エアーズ市脱出時にも全機収容することに成功している。
エアーズ脱出後の最後の作戦、連邦政府首都が置かれているダカール市と軍参謀本部の移転先であったチベットのラサへの降下作戦を敢行した時にα任務部隊の妨害にあい、防戦のために全機が出撃したが、この戦闘で全機が撃破され、ニューディサイズは全滅した。
因みに、ニューディサイズの兵士からは「歩く武器庫」の異名で呼ばれたという。
[編集] バリエーション
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