テイルズオブレジェンディア
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テイルズ オブ レジェンディア | |
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ゲーム | |
ゲームジャンル | ロールプレイングゲーム |
対応機種 | プレイステーション2 |
開発元 | ナムコ(現・バンダイナムコゲームス) チーム・メルフェス |
発売元 | ナムコ |
メディア | DVD-ROM 1枚 |
プレイ人数 | 1人 |
発売日 | 2005年8月25日 |
販売価格 | 7,140円(税込) |
売上本数 | 34万本 |
レイティング | CERO:全年齢 |
漫画 | |
作者 | 藤村あゆみ |
出版社 | 一迅社 |
掲載誌 | Comic REX |
発表期間 | - 連載中 |
巻数 | 既刊2冊 |
小説: テイルズ オブ レジェンディア 誓いの星 | |
著者 | 工藤治 |
出版社 | ファミ通文庫 |
巻数 | 全2巻 |
■テンプレート使用方法 ■ノート |
『テイルズ オブ レジェンディア』 (TALES OF LEGENDIA) は、2005年8月25日にナムコ(現・バンダイナムコゲームス)から発売されたプレイステーション2用RPG。テイルズシリーズの第7作目である。テイルズ独特の固有ジャンル名は今作では『絆が伝説を紡ぎだすRPG』。
目次 |
[編集] 概要
略称は「レジェンディア」、もしくはタイトルの頭文字をとって「TOL」。
テイルズシリーズ本編のキャラクターデザインは、これまで藤島康介といのまたむつみが担当していたが、本作で初めて中澤一登が起用された。このことで、キャラクターデザインを巡って論議がネット上で巻き起こり、「マンネリ打破」「人選ミス」等と言った賛否両論となった。
ゲームは本編である「メインシナリオ(以下MS)」とその後の物語である「キャラクタークエスト(以下CQ)」の二編からなる。MSは全7章で、CQは全6話。CQはMSクリア後に開始され、セネルとシャーリィ以外のパーティメンバーにスポットを当てたストーリーが展開する(MSがセネル(主人公)とシャーリィ(ヒロイン)のCQに相当しているとも言える)。CQでは、一度行ったダンジョンの深部まで再び行かなければならないようなイベントが幾度か繰り返され、さらに今までのシリーズにあるような「パッと戻る」システムがない(一部を除く)ため、その点を残念がるプレイヤーは多い(ダンジョン自体も長く複雑なものが多い)。しかしシナリオの完成度はいずれも高いため、クリアした時の感動は一入である。
また、MSとCQはそれぞれ別々のシナリオライターが手がけていることもあり、一部ファンの間ではMS派とCQ派に二分される。
この作品では空を飛ぶ乗り物(ファンタジアのレアバード、デスティニーの飛行竜などに当たるもの)が存在しない。代わりに、街やダンジョンのそばにダクトと呼ばれるワープ装置が置かれており、一度起動しておけば自由に使えるようになる。ただし場所によってはダクトが存在せず、歩いて行かなければならないこともしばしば。
本作では船が舞台のためか、街が一つしか存在しない。集落のようなものは幾つか存在するが、しっかりとした街は灯台の街だけである(しかも、それも一般人に変装した源聖レクサリア皇国の首脳陣や軍人が中心の街で、本来の意味での住人は非常に少ない)。そのため、ストーリーは基本的に灯台の街を中心として各地に行くことになる。ダクトの集束点も町のすぐ傍にある。
現行のテイルズスタジオ製作のテイルズシリーズとは作風がかけ離れているため(ファンタジア、PSデスティニーのように会話のふき出しがない、料理システムがいままでと違う、秘奥義が無いなど)、キャラクターデザインが初参加の中澤であった事も相まって「どこがテイルズなのか」という意見も多い。とはいえ、シナリオの完成度の高さや透明感のあるグラフィック、今までに無いタイプの登場人物たちの魅力に、熱狂的に支持するユーザーもいる。「テイルズでなければ評価できる」という意見も多い。
またそれぞれ仲間の呼称が異なるためか、今作ではパーティメンバーの名前変更ができない。
米国版は2006年2月7日に発売された。
[編集] 戦闘システム
本作の戦闘システムは「X-LMB(クロスオーバリムス)」、ナムコが誇る鉄拳やソウルキャリバーの技術が活かされている。
キャラクターは『アーツ系』『ブレス系』という2種類のタイプに分けられ、アーツ系は接近戦を得意とし、拳や剣などで戦い、ブレス系は遠距離から魔法で戦う。なお、アーツ系とブレス系の両方を兼ね備えたキャラクターは味方には存在しない(敵には存在する)。
1つのラインで戦闘を行うテイルズシリーズの基本をベースにした戦闘システムで、初心者でも簡単にプレイ出来ることを意識した作りになっており、全体的に難易度は低め。
X-LMBの大きな特徴としては、クライマックスモードと我流奥義が挙げられる。
クライマックスモードは、画面上に表示されているクライマックスゲージを満タンの状態まで溜め、その後プレイヤーが任意で発動させる。クライマックスモードが発動すると敵が一定時間無防備の状態で停止し、その間に敵に当てた攻撃は全て連続ヒットしたものとみなされる。また、発動中には味方の状態異常が回復するほか、クライマックスコンボという強力な連携攻撃を繰り出すことが出来る。
我流奥義はアーツ系爪術士のみのシステムで、覚えた特技を組み合わせることで新たな技を編み出す、というもの。特定の種族に大ダメージを与えるのが我流奥義の特徴である。また組み合わせによって、さまざまな追加効果をつける事ができる。
前述のように難易度の低い本作の戦闘システムではあるものの、CQ以降は、キャラクターが与えるダメージに比べ、モンスターのHPがかなり高めに設定されているため(セネル一人でHPが六万を越える相手と戦うことも)、戦闘時間が長時間になることも多い。
また、マルチタップ非対応のため協力プレイができなかったり、戦闘中の操作キャラクター変更不可、秘奥義がないなど、近年のシリーズに標準的に搭載されていたシステムが搭載されていないことや、オート操作時のAIが非効率的な行動ばかりとるなどの理由から、戦闘面での本作の評価はあまり高くない。
初期段階では秘奥義は設定されていたようだが全て没になっている。
[編集] チーム・メルフェス
従来(GBA版テイルズオブファンタジア以降)のテイルズシリーズは、ナムコ・テイルズスタジオが開発していたが、本作はナムコ内で新規に編成されたチーム「MelFes(メルフェス)」が開発した。メルフェスとは、本作内で登場するオリジナルの言語「古刻語」で、「輝く海」に由来する。
プロデューサーは、テイルズオブエターニアを担当した豊田淳。戦闘システムでは鉄拳やソウルキャリバーなどの開発チームから編成されたチームが担当しており、音楽は椎名豪が担当した。ほとんど生の楽器によるストリングスを中心にした演奏で、オーケストラも採用されるなど、クラシック音楽のような作風で総じて評価が高い。サウンドトラックは非常に完成度の高い楽曲が並び、好評を得ているが、それだけに収録されていない楽曲の多さを不満に上げているファンも少なくない。未収録曲はテイルズオブレジェンディア voice of character quest2に収録されているが、それでもまだ未収録曲は多々ある。ちなみにオーケストラ演奏は新日本フィルハーモニー交響楽団が担当した。
[編集] ストーリー
「爪術」と呼ばれる不思議な術の使い手セネル・クーリッジは、妹のシャーリィとともに霧が立ち込める海に小船で船出したが、漂流して不思議な大地に漂着した。
兄妹が漂着したのは、島か大陸のような規模を持つ人工の大地であった。海を漂うその大地には植物が繁茂しており、川が流れていてひとつの世界を形作っていた。レジェンディアの世界は、他のシリーズ作品とはうってかわって、巨大な船―遺跡船―が舞台となっている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 主な登場人物
[編集] パーティーキャラクター
- セネル・クーリッジ Senel Coolidge
- 17歳 171cm/59kg
- 声:鈴村健一
- テイルズオブシリーズ初の、剣ではなく拳で戦う主人公。職業は沿岸を魔物や犯罪者から警護するマリントルーパー。
- 当初はクルザンド王統国の工作員としてメルネスを捕らえるためにシャーリィたちに近づいたが、ステラとシャーリィの優しさに触れ、クルザントを裏切った。とあるきっかけでシャーリィと遺跡船に入り、以後そこで生活をする。ステラが自分のせいで消息を絶ったことを気にしており、忘れ形見である妹のシャーリィを守ることに対して非常に固執している。そのため、シャーリィが関わると後先考えずに行動することが多く、他人とはあまり関わりを持ちたくないような態度も取る。
- かなりの寝ぼすけであり、階段から転げ落ちても起きない。女心に非常に疎く、シャーリィやクロエを幾度となく困惑させていた。ただ、CQではジェイの異変にモーゼスと共に真っ先に気づくなど、他人の事には鋭い様子。当初は前述のように人との関わりを嫌うようなドライな印象だったが、グリューネに抱きつかれると赤面する、といったあたり中盤以降は普通の少年らしい面も見せた。ノーマには『セネセネ』、モーゼスには『セの字』、フェニモールには『お兄さん』、ミミーには『兄貴』と呼ばれる。
- アーツ系爪術の使い手。通常攻撃の動作が非常に素早く、体術主体の打撃系の技に加えて投げ技を持っている。しかし、その威力は高に反して体術家の宿命かリーチの短さは如何ともし難く、剣士であるクロエの方が使い易いと製作スタッフに言われていた。クロエと似た動作の技を多く覚える。聖爪術の色は紺に近い青。
- 固有称号は「~お兄ちゃん」。2週目以降戦闘中に使用できる着ぐるみはパンダ。名前の由来はキューバの作家セネル・バスから。
- 余談であるが機動戦士ガンダムSEED DESTINYのシン・アスカと声優、恋人の名前が同じことから、その作品を知っているプレイヤーは感動するシーンでも苦笑せざるを得ない場合がある(ゲームのアフレコは発売の一年前に終了しており、ただの偶然である可能性が高い)。
- レディアントマイソロジーではフェイスグラフィックが一新されたほか、ハロルドとゼロスの両名から『セネセネ』と呼ばれる。
- シャーリィ・フェンネス Shirley Fennes
- 15歳 154cm/41kg 3サイズ77-56-82
- 声:広橋涼
- 本作のヒロイン。海水や潮風に当たると体調を崩してしまう体質の持ち主(メルネス覚醒後には回復)。セネルの二歳年下の妹で、セネルの事を『お兄ちゃん』と呼ぶが二人に血の繋がりはない。彼を兄と慕う一方で密やかな恋愛感情を抱いている。自分が『ステラの妹』としか見られていないことを気にしており、彼に近づく女性に嫉妬心を垣間見せる場面も。実は水の民の指導者メルネス。パーティーキャラクターとして参戦するのはCQから。同じくセネルに想いを寄せているクロエとは親友兼ライバルで、ノーマには『リッちゃん』、モーゼスには『嬢ちゃん』、ミミーには『妹』と呼ばれる。
- 本編前半では様々な勢力に誘拐され、後半では陸の民を滅ぼさんとするメルネスとして覚醒しセネルたちと敵対する。CQに入るまでパーティーに加わる機会がなく、実質クロエがセネルを正しい道に導く役割のため、テイルズシリーズの中でも例のない位置づけのヒロインといえる。本編後半では、マウリッツによってセネルとステラが自分に隠し事(あくまでシャーリィを気遣っての行為)をしていたという問題が暴露された際、セネルの話をよく聞かずに、水の民と陸の民全体の問題に置き換え、半ば八つ当たりのような形で世界(=大陸)を滅ぼそうとするなど、非常に不安定なキャラクターとして描かれている。また、それ以外にも気遣いがなく身勝手と捉えられる言動からシャーリィを良く思わないプレイヤーも多い。
- 戦闘時には羽ペンを用いてテルクェスを描き、発射して攻撃するほか、ブレス系爪術も行使する(メルネス覚醒後に使えるようになる)。シャーリィの使用する爪術は全て古代呪文という扱いになっており、ウィルやノーマのブレスと同名のものでも消費するTPと威力が大幅に増加している。聖爪術の色は翡翠に似た緑色。
- 誠名の“フェンネス”は古刻語で「祈る人」の意。テルクェスは海の色に近い青。 固有称号は「~少女」。着ぐるみは左耳に花がついたウサギ。名前の由来はイギリスの作家シャーロット・プロンテの「シャーリー」の作中人物から。
- コミックス版では、遺跡船漂着後セネル達と途中まで街で行動を共にする。
- ウィル・レイナード Will Raynerd
- 28歳 188cm/76kg
- 声優:千葉進歩
- 灯台の街ウェルテスで保安官を務める自称博物学者。珍しいモンスターを見ると喜びのあまり興奮し、当初の目的を忘れて解析し始める癖があるため、他のメンバーからはひかれることも。実質上パーティーのまとめ役であり、仲間の和を乱す者、もしくはウィルのことをオヤジ扱いするものには容赦なくゲンコツをかます。その対象は主にノーマだが、28歳らしかぬ物言いからプレイヤーにはオヤジキャラとして定着している。ノーマには『ウィルっち』『オヤジ』、モーゼスには『ウィの字』、ミミーには『おっさん』と呼ばれる。
- かつては聖リシライア王国の博物学者として将来の地位も約束されていたが、アメリアと駆け落ちしたことで誘拐犯とみなされ遺跡船に追放された。娘のハリエットとは長く会っておらず、再会後も親としてどう接すればいいのか分からず戸惑っていたが、和解後は親子として共に暮らし始め、その距離を縮めつつある。また、ハリエットの料理を「この世のものとは思えない不味さ」と称しながらすべて平らげてみせたり、「ハリエットを嫁に貰おうとする男を殴る」のが夢だったりと、親バカにも目覚め始めた。
- 雷系を中心に、多数の攻撃系ブレスを習得する。また、強力な単体回復魔法の使用や状態異常の解除も可能のため、範囲攻撃を行わない敵との戦闘では重宝される。ブレス系爪術の使い手にも関わらず、パーティーの中で一番体格が良く、戦闘ではハンマーを振り回す。その威力はセネルに「アーツ系に転向した方がいいんじゃないのか」と言われるほど。なお、爪術は生まれながらに備わっている資質であるため転向は不可能(アーツ、ブレス共に使用できる敵はいる)。聖爪術の色は赤。
- 固有称号は「~オヤジ」。着ぐるみは眼鏡をかけたライオン。名前の由来は作家ウィリアム・シェイクスピアから。
- クロエ・ヴァレンス Chloe Valens
- 17歳 167cm/49kg 3サイズ85-58-87
- 声:浅野真澄
- 聖ガドリア王国の名門、ヴァレンス家の令嬢にして騎士。正義感が強く、困っている人を見たら助けずにはいられない性格だが、後先考えずに行動するためたまに大きなミスをすることも。口調も態度もやや男勝りな傾向にあるが、スタイルのことに触れられると異様に赤面したり、可愛いものに弱い一面を見せるなど少女らしい部分もある、所謂ツンデレタイプ。遺跡船に来たのは両親の仇を打つためであり、始めは敵討ちに躍起になっていた。また、重度のカナヅチ。セネルに好意を抱いているが、素直な気持ちを伝えられずにいる。男性キャラクターを(例外もあるが)苗字で呼ぶ。ノーマには『クー』、モーゼスには『クッちゃん』、ミミーには『女剣士』と呼ばれる。
- パーティーメンバーでありながら位置づけは裏ヒロイン。共に戦闘訓練を行ったり、歪んだ心に立ち向かい説得するなど、本編中にセネルとのイベントが多く存在するが、最終的に結ばれることはなかった。ファンからの人気は高いが、全体的に完成度の高いCQの中でクロエ編に対する評価だけは低い。クロエの両親の死、ヴァレンス家の取り潰しなど、クロエに関するすべての不幸の元凶であったスティングルに対し何も裁きがなかったことのほか、純粋に当事者達だけの問題であるにも関わらずセネル達が必要以上に絡んできた上、クロエが全ての悲しみと苦しみを背負い、押し潰すような形でストーリーが終わった事が原因と考えられている。
- 剣技を主体とするアーツ系爪術の使い手。体力と防御力が低いのが難点だが、ヒット数の多い技を数多く覚えるため、連続技や相手のガードを崩す際に活躍し、コンボに欠かせない存在である。我流奥義はカウンター技で、特定の相手の攻撃に反撃する。ただし相手が攻撃しないと不発になってしまうため、こちらはコンボには使えない。セネルと似た動作の技を多く覚える。聖爪術の色は紫。
- 固有称号は「~剣士」。着ぐるみはマントを羽織った紫色のイヌ。名前の由来はフランスの作家ボリス・ヴィアン作の「うたかたの日々」の作中人物から。
- コミックス版では、輝きの泉に沈められているシャーリィを見るやセネルに襲い掛かるが深みにはまって溺れてしまい、ゲーム版と比べてややドジに描かれている。
- ノーマ・ビアッティ Norma Biatty
- 16歳 157cm/43kg 3サイズ80-59-83
- 声:水橋かおり
- 聖コルネア王国出身のトレージャーハンターの少女。家出していたところを後の師匠となるスヴェンと出会い、彼の薦めで真面目に勉学に励んでいたが、エバーライトを探索中に消息を絶った彼の意思を継ぐため単身遺跡船に乗り込んだ。シャーリィのブローチにエバーライトの可能性を見出し、セネル達と行動を共にするようになる。仲間内におけるムードメーカー兼トラブルメーカー。モーゼスと一緒によく掛け合いを繰り広げ、グリューネとはいいコンビ関係。大抵は調子に乗りすぎてウィルに叱られるが、まれに暗い雰囲気を吹き飛ばして感謝されることもある。金に対する執着心が強いほか、理想とかけ離れている自分のスタイルを嘆いている。そのため、ドラマCDで露天風呂のクレームに自分の名前が入っていなかったことに不満を漏らしていた。口癖は「だ~も~!」「たまらん!」。失敗しても前向きに考えるタイプで、常に明るく振舞い、おちゃらけた言動も多いために誤解されがちだが、影では古刻語を密かに勉強しているなど、実際はかなりの努力家である。
- 独自のあだ名を用いるのが好きで、敵味方関わらず独特のあだ名で彼ら呼ぶがセンスのなさから周りに呆れられており「わかれば何でもいい」と投げやりな言葉をかけられたこともある。逆にモーゼスには『シャボン娘』、ミミーに『黄色いの』と呼ばれる。
- 武器は毒液を仕込んだストロー。パーティーで唯一全体回復魔法及び蘇生魔法を覚えるブレス系爪術使い。どうしても解けない仕掛けに突き当たるとキックをする癖がある(しかし、大抵それで道が開ける)。そのため、ジェイに「ブレス系には見えない」とも言われた。聖爪術の色は黄色。
- 固有称号は「~娘」。着ぐるみは黄色いクマ。名前の由来はアメリカの文学研究家ノーマ・フィールドから。
- コミックス版では、ウィルとクロエに見捨てられたセネルの前にモンスターと共に現れる。なお、セネルと出会う前にシャーリィのブローチを拾っている。
- モーゼス・シャンドル Moses Sandor
- 17歳 182cm/66kg
- 声:中井和哉
- 遺跡船の山賊の首領にして魔獣使い。左目の眼帯が特徴。本編序盤にシャーリィを攫う敵として登場するが、とある事件をきっかけにヴァーツラフ軍を敵視するようになり、セネル達と共闘する。口癖は「家族」。手下達に慕われており彼自身も人情に厚く「家族を語らせれば良いことを言う」とウィルにも認められているが、難しいことを考えるのが苦手で、頭の悪さをジェイにツッコまれていた。また、ノーマのトラップ解除のとばっちりを受けたりと損な役どころ。一方で「あらすじ」は意外にもまともに書いており、いざという時には機転が利くこともある。ハリエットの料理を食べた時や、グリューネに抱きつかれた時に「ヒョオオオオオオ!」と叫び走り出す姿が印象的。グランドガルフのギート(声優:増谷康紀)は付き合いの長い親友(ギートはTOEのメルディが連れるクィッキーと違って仲間になったとき共に戦闘に参加することはない。ノーマに『ギーとん』と呼ばれる)。ノーマとは似ていないもののあだ名のようなもので仲間を呼ぶ。ノーマには『モーすけ』、ミミーには『山賊』と呼ばれる。ちなみにセネルと水泳の勝負をしたことがあり、18連敗している(それだけ連続で泳ぐのはさすがの体力だが)。
- 槍を扱うアーツ系爪術士。しかし槍で刺すのではなく投げて戦うため歴代の弓使いキャラに近いものがあり、槍の飛距離を調節できたり、特技から奥義への連携ができなかったりと独特の操作感覚を持つため、うまく扱うには多少の慣れが必要である。聖爪術の色はオレンジ。
- 固有称号は「~男」「~あにき」。着ぐるみは眼帯をつけたサル。名前の由来はルーマニアの作家モーゼス・ガスターから。
- 余談だが、中澤一登がキャラクターデザインを勤めたサムライチャンプルーのムゲンと声優が同じで、容姿が似ている。
- コミックス版では、ウィルの家でシャーリィを攫う。
- ジェイ Jay
- 16歳 155cm/47kg
- 声:白石涼子
- 不可視のジェイの通り名を持つ情報屋の少年。自分が気になったことは確かめないと気が済まず、得意なことが他人と重なるのも気になる性格。両親に捨てられた後にソロンに拾われ、ソロンの道具として忍術を学んでいたが、ある時を境に彼の傍から離れ、現在はモフモフ族と一つ屋根の下で暮らしている。自分を救ってくれたモフモフ族を大事に想っており、対ヴァーツラフ軍戦においてセネル達と共闘しようと張り切る彼らを留まらせるため、不本意ながら戦列に加わる。企てた作戦をモーゼスによって台無しにされて以来、彼に対して嫌味を言うが、打ち解けるうちに次第にからかうようになり、セネルに「このやり取りも見慣れた」と言われるほど定番のギャグとなった。パーティー内の男性の中で一番背が低いことを気にしている。ノーマには『ジェージェー』、モーゼスには『ジェー坊』、ミミーには『小僧』と呼ばれる。
- 中性的な容姿をしており、ドラマCDではモーゼスが真顔で「かわいい」と評価するほど女装がよく似合っていた。また、人前で裸になる習慣はないらしく、服を着たまま露天風呂に入っていた。
- 小刀を携帯し、素早い立ち回りを利用しての体術や忍術を利用するアーツ系爪術士。地面から様々な属性の攻撃を発生させる特技を持つため、属性攻撃がグレードの上下に大きく関わる今作では貴重な存在である。なお、作中のイベント等でブレス系のような技を使うシーンがあるが、戦闘では使えない。聖爪術の色は緑色。
- 固有称号は「~のジェイ」。着ぐるみはネコ。名前の由来はアメリカの作家ジェイ・マキナニーから。
- コミックス版での初登場は本編とあまり変わらないものの、再会はノーマと行動を共にしていた際に偶然立ち寄ったモフモフ族の集落である。シャーリィを含める水の民を敵視するも、セネルのシャーリィに対する想いを聞いて彼らに協力することを決意する。
- グリューネ Grune
- ?(外見は22歳くらい)歳 175cm/53kg 3サイズ94-60-84
- 声:川澄綾子
- 自分の名前以外の記憶を失っている正体不明の女性。表情は常ににこやか。非常に天然かつマイペースな人物で、ほんわか和やかな雰囲気をまき散らしている。「わねぇ~」「わよぉ~」と間延びした口調で話すのが特徴。会話の論点がものすごくずれたり、誰もいないところで会話をし始めたり(実際は精霊と会話しているのだが他者には見えていない)と、パーティーを戸惑わせることが多い。フェロモン・ボンバーズに参加させられたことがあり、カーチスにも素材の良さを認められていた。ノーマに「神の領域」と称されるプロポーションを持ち、ハリエットの料理を美味しく食せる凄い人。性別を問わず誰に対しても『ちゃん』付けで名前を呼ぶ。ノーマには『グー姉さん』、モーゼスには『姉(あね)さん』、ミミーに『天然』と呼ばれる。
- 実は世界の存続と繁栄を司る女神であり、時を紡ぐ者。CQの終盤で記憶が戻るものの、表情や口調がそれまでとは一転した凛々しい雰囲気に作中の人物だけでなくプレイヤーをも戸惑わせた。シュヴァルツは彼女の分身であるため、シュヴァルツの死は同時に彼女の消滅を意味している。
- 武器に水瓶を使用し、攻撃呪文のみ習得するブレス系爪術士。聖爪術の色は白。
- 固有称号は「~ねえさん」。着ぐるみは緑のコアラ。名前の由来はドイツの画家マティアス・グリューネヴァルトから。
- 小説版では最後まで戦闘には参加しない。
[編集] クルザンド王統国
- ヴァーツラフ・ボラド Vaclav Bloud
- 36歳 205cm
- 声:小杉十郎太
- クルザンド王統国の第三王子にして、独立師団を率いて戦場に立つ武将。長兄が王座を継ぐ習わしを納得せず、兄を蹴落とし次期国王となるため、クルザンドと交戦中の聖ガドリア王国を滅ぼさんと、メルネスの行方を捜索している。傲慢な性格で、常に人を見下したような態度をとるが、それも彼の実力が本物であるからこそである。セネル同様体術主体のアーツ系爪術士。投げ技を使う唯一の敵キャラクターでもある。
- 自分が考案した武術をセネルが使用したことから彼がかつての部下であることに気づいたが、敗北後で余力は少なく、滄我砲の発射スイッチを押して力尽きた。
- CQではシュヴァルツによってダークヴァーツラフとして具現化された。
- メラニィ Melanie
- 28歳 170cm
- 声:佐藤ゆうこ
- ヴァーツラフ直轄、クルザンド王統国独立師団幹部「トリプルカイツ」の一人。閃紅のメラニィの通り名を持つ魔物使いでサディスト。ヴァーツラフに対する忠誠心はトリプルカイツ随一で、敗死の際、彼に対し謝罪の言葉を述べた。
- 衣装は牛をイメージしている。
- カッシェル Cashel
- 32歳 185cm
- 声:高戸靖広
- 幽幻のカッシェルの通り名を持つ、トリプルカイツの一人。黒いマスクが特徴。特殊工作員として主に情報収集やテロ活動を担当し、戦いそのものに生きがいを感じている。分身の術などを駆使してセネル達を撹乱しようとするも、ジェイによって悉く見破られ死亡した。
- 衣装はカラスをイメージしている。
- スティングル Stingle
- 40歳 190cm
- 声:大場真人
- 烈斬のスティングルの通り名を持つ、トリプルカイツの一人で、クロエの両親を殺害した張本人。常に被っている仮面と、腕にある蛇の刺青が特徴。経歴は短いが、大剣を振るい幾度となく戦功を重ねてきた。しかし、殺そうとした人間を助けるなど不可解な行動を取ることもあり、謎が多い。
- セネル達との戦いに敗れるも、とある事情から逃亡し、行方をくらました。
- 衣装はライオンをイメージしている。
[編集] 灯台の街ウェルテス
- エド・カーチス Ed Curtis
- 30歳 185cm
- 声:稲田徹
- 自称街の顔役、歌って踊れる「フェロモン・ボンバーズ」のリーダー的存在で、人類みな兄弟を信条としている。口癖は「愛」。愛のために戦う者を応援し、妨げる者には鉄拳をおみまいする。一番嫌いなことは自慢の歌を邪魔されることだが、大抵はノーマに邪魔されて最後まで歌えない。『フェロボン』の略称で呼ばれることに対して否定的だが、本人の意に反して発案者のノーマ以外からもそう呼ばれている。セネル達を『兄弟』と呼ぶ。
- 一見、遊び人のようだが、実は源聖レクサリア皇国近衛軍総司令。序盤でセネルに返り討ちにされるが、実際は一人でガドリア王国の騎士達を倒す程の実力を持っている。しかし、仕事よりもフェロモン・ボンバーズの活動を優先する傾向がある。また、フェロモン・ボンバーズとして闘技場のチーム戦スペシャルにて戦いを挑んでくるが、ミミーより弱い。
- ドラマCDで女装した際に、同じく女装したモーゼスに『フェロ美』と呼ばれた。
- イザベラ・ロビンズ Isabella Robbins
- 27歳 168cm
- 声:水城レナ
- フェロモン・ボンバーズの一員にして、カーチスの相棒。会話のほとんどはカーチスの相槌。仕事熱心で、仕事中は休業することがある。フェロモン・ボンバーズには嫌々参加しているが、生真面目な性格のため歌の練習に励んでいるらしく、歌は(担当声優が元宝塚出身ともあって)かなり上手い。
- 余談だが、サブイベント「ラブラブ夫婦」の妻はイザベラの妹である。
- ミュゼット Musette
- 60歳 152cm
- 声:北浜晴子
- 灯台の街のマダム。源聖レクサリア皇国の聖皇陛下でもあるが、ゲーム中では紹介されない(コミックス版では紹介した)。ウィルが出掛けている間は、彼女がハリエットの面倒を見ている。
- ハリエット・キャンベル Harriet Camdell
- 9歳 130cm
- 声:斎藤千和
- ウィルの娘で、彼が19歳の時に生まれた。一人称と愛称は『ハティ』。母アメリアの形見である花かざりを大切にしている。アメリアが亡くなったのを機に、ウィルを探し遺跡船を訪れる。ウィルが母親を見捨てたと思っており、彼に憎しみを抱いているが、逆に唯一の肉親に対して甘えたいという気持ちもある。大人のような振る舞いをするが、それは素直になれない気持ちの表れである。セネルとは仲が良いようで、何かと頼りにしている。料理は非常に下手で、その味はウィルにさえ否定されるほど恐ろしいものだが、本人は腕の悪さを自覚していない。基本的に相手が年上であっても呼び捨て、男性にはくん付けで呼ぶ。ノーマには『ハっち』、モーゼスには『おチビちゃん』と呼ばれる。
- ドラマCDでは声の出演はないもののウィルに対して苦情を送っていた。
- チャバ・ライク Csada Raik
- 20歳 172cm
- 声:西脇保
- モーゼスの腹心の部下。モーゼス動揺、情に厚い性格の持ち主。とあるイベント後、山賊達がこぞって灯台の街で野営して暮らすようになり、モーゼスの不在時は彼がその場のまとめ役となっていた。モーゼスを『あにき』と呼ぶが、実際はチャバのほうが年上。
- ドラマCDにてブリーフ派であることが暴露された。
- イベントに度々参加するがチャットグラフィックは用意されていない。
(以下、CQに登場)
- アメリア・キャンベル Ameria Campbell
- 18歳(遺跡船にいた当時) 158cm
- 声:豊嶋真千子
- ウィルの妻でハリエットの母親。既に故人。聖リシライア王国の貴族令嬢で当時家庭教師であったウィルと恋に落ち、遺跡船へ駆け落ちする。幸せな時間を過ごしていたが、両親に見つかって国へ連れ戻されてしまった。もともと病弱な体質で、数年後に病死した。ハリエットと同じく料理が下手。
- アーノルド・オルコット Arnold Alcott
- 40歳 190cm
- 声:大場真人
- 娘エルザの病気を治療できる薬草を手に入れるために遺跡船を訪れた薬剤師。腕はよく評判もいいうえ、卓越した剣の使い手でもある。街の病院でエルザと生活している。モーゼスに『オの字のおっさん』と呼ばれる。
- しかし、その正体はトリプルカイツのスティングル。エルザの治療の関係で大金が必要となり、追いはぎでクロエの両親を殺害するなど数々の悪事を働く傍ら、ヴァーツラフ軍で名を偽り、病を治す方法を探していた。ある事件をきっかけにその正体をクロエに気づかれ、彼女と再び戦う事になる。
- エルザ・オルコット Elsa Alcott
- 13歳 148cm
- 声:鎌田梢
- オルコットの娘。持病であまり活動できないためか、戦う女性に憧れを持ち、クロエを慕う。父オルコットが自分のために悪事を働いていた事に薄々気づいていた。クロエ編終了後は、病から(完治したかどうかは不明だが)回復したようである。ノーマに『エルちゃん』と呼ばれる。
- ドラマCDでは、声の出演はないものの彼女が番組に送ったと思われる意見が存在する。
- ザマラン Zamalan
- 55歳 165cm
- 声:丸山詠二
- 目が不自由な老人。ノーマが通う学校の先生でもあり、スヴェンの先生でもある。エバーライトを探す弟子達と真っ向に対立をしており、ノーマとは犬猿の仲。しかし、目の不自由はエバーライト探索の際の事故が原因であり、ノーマに対し厳しく接していたのはスヴェンの二の舞にならないようにというザマランなりの配慮だった。
- スヴェン Sven
- 32歳 170cm
- 声:浜田賢二
- ノーマが『ししょー』と慕っていたトレジャーハンターだが、古刻語の研究機関に所属する人間の標準レベルを遥かに超える読解力を持っており、考古学者としてもかなり有能な人物だった。本人は気にしていなかったが、周囲からは変人と思われていた。エバーライトを探索中、水晶の森で消息を絶つ。公式的には死亡したことになっており、墓も街に存在する。
- しかし、ドラマCDにて生存が判明。どこかで拾ったスティングルの仮面を被り、マスクドSを名乗って暗躍した。宿屋に資金援助をして闘技場を造らせたり、アーツ系とブレス系両方の爪術を行使(スヴェン専用のオリジナルのブレスが存在する)してセネル達を圧倒するなど、何でもありなキャラクターである。本来はノーマに正体を明かすつもりだったようだが、「ししょーが生きてたら殺す」という彼女の発言(冗談としての発言だろうが)を聞いて断念せざるを得なくなった。
- マスクドSの「S」はもちろん「スヴェン」のSなのだが「スティングル」も頭文字がSなので度々間違われている。
- ソロン Soron
- 40歳 180cm
- 声:島田敏
- ジェイの育ての親にして、彼に武術を教えた師匠。隠密行動を得意とする忍者を統べる者。遺跡船を我が物にしようとするどこかの国から依頼を受け、忍者軍団を率いて遺跡船を暗躍する。狡猾で意地が悪く、人の弱みも簡単に利用する性格。戦闘ではジェイと同じ技や義手となっている左手からレーザーなどを放つ。ノーマに『ロンロン』と呼ばれる。
- 作中短期間の登場であったが、「お前は笑いの天才か、私を笑い死にさせる作戦か!!」という独特のセリフと声優の演技で十分なインパクトをプレイヤーに残した。
[編集] モフモフ族
- ラッコが進化したキャラクター。帆立が大好物。元々は、陸の民が移民船時代より連れていたペット型生物が進化した生き物。カポエラッコという名の英雄がいる。寿命は約30年前後。
- キュッポ (Cuppo) 声:高橋美佳子
- ピッポ (Pippo) 声:中山さら
- ポッポ (Poppo) 声:羽多野渉
- ジェイの家族的存在。ジェイも彼らの前では表情を和らげる。人間換算で、上から18歳、17歳、16歳。また、職業は上から格闘家、詩人、発明家と個性豊か。様々な場面でセネル達のサポートを申し出てくれる。語尾に「キュ」を付けるのが特徴。ノーマにはそれぞれ『キュッちん』『ピッちん』『ポッちん』、もしくは全員まとめて『ホタテ』と呼ばれる。
[編集] 水の民
- ワルター・デルクェス Walter Delques
- 17歳 171cm
- 声:櫻井孝宏
- セネル達の前に突如現れる謎の少年。その正体はシャーリィの親衛隊長となるはずだった水の民。ゆえに努力をし続けていたが、セネルにその立場を奪われてしまったため、彼に対して嫉妬にも似た激しい敵愾心を抱いている。協調性がなく、同族との間でも他との馴れ合いを好まない性格。ノーマには『ワルちん』、モーゼスには『ワの字』と呼ばれる。
- ヴァーツラフに捕らわれたシャーリィを奪還するため、一時セネル達と共闘するも、メルネス覚醒後は本来の役割に沿って再び対峙。敗北後も怪我をおして戦いを挑むが、最終的に力尽きて死亡した。
- 誠名“デルクェス”は「黒い翼」の意。テルクェスも紫の輝きを帯びた黒色。
- 小説版ではマウリッツとの戦いに参戦し最後は命を落とす。
- ステラ・テルメス Stellar Telmes
- 17歳 160cm
- 声:園崎未恵
- シャーリィの実の姉。華奢で品位があり、陸の民のセネルとは恋仲だった。明るく穏和な性格で、時に勇ましい一面を見せる。ある事件を境に消息を絶ち、セネルには死んだものと思われていたが、実はヴァーツラフに捕らえられており遺跡船の動力原として使われていた。精神を遺跡船と同調させることで遺跡船そのものとなり、セネルとシャーリィを遺跡船へ導き、彼らの危機を何度も救っていた。
- セネル達の活躍によりクルザンド王統国軍から解放されたものの、ヴァーツラフが死に際に作動させた滄我砲が聖ガドリア王国の首都めがけて放たれたため、彼女は自身のテルクェスを用いてそれを阻止。結果、力を使い果たし、命を落とすこととなった。本編第5章以降では、街に彼女の墓が存在する。
- 誠名“テルメス”は「はじまりの星」の意。テルクェスはオレンジの色合いを帯びた金色。
- サブに近いキャラクターでありながらも、その圧倒的なインパクトや外見、性格などからプレイヤーからの人気は高く、クロエ同様、本編における裏ヒロイン的な扱いを受けている。
- 名前の由来は、イタリア語で「星」を意味している「Stella(ステッラ)」から。
- フェニモール・ゼルヘス Fenimor Xelhes
- 15歳 155cm
- 声:小清水亜美
- 水の民の少女。気が強く、思ったことは口に出す性格。ヴァーツラフ軍に捕らえられ、人体実験を強いられている際にシャーリィと出会う。彼女が陸の民と行動を共にしていることを知って憤りを感じていたが、セネル達に助けられてからは少しずつ変化が訪れ、後にシャーリィとは無二の親友になるうえ、セネルにも密かに思いを寄せる。ノーマには『フェモちゃん』、モーゼスには『フェニ嬢ちゃん』と呼ばれる。
- 託宣の儀式の最中、ガドリア王国の騎士の攻撃からシャーリィを庇い死亡。セネルやシャーリィと触れ合うことでようやく陸の民を信じられるようになったフェニモールの死は、皮肉にもシャーリィをメルネスとして覚醒させてしまう結果となった。以降、水の民の里の片隅に彼女の墓が存在する。
- 誠名“ゼルヘス”は「祝福」の意。
- コミックス版ではシャーリィが入れられた牢にて捕えられていた。
- テューラ・ウェルツェス Thyra Welzes
- 15歳 155cm
- 声:小清水亜美
- フェニモールの双子の妹。フェニモールと同じく、気の強い性格。(間接的にだが)フェニモールを殺したシャーリィを陸の民と同じくらい憎んでいるが、彼女の懸命な姿に心打たれ、わだかまりは残るものの和解に至る。ノーマには『テュっちゃん』、モーゼスには『水の民の嬢ちゃん』、ミミーには『つり目』と呼ばれる。
- 誠名“ウェルツェス” は「希望」の意。
- ドラマCDでも相変わらずきつい態度をとっているが、シャーリィと共にフェロモン・ボンバーズのテーマを歌ったり、ジェイの女装に協力したりと多少は打ち解けている様子。
- マウリッツ・ウェルネス Maurit Welnes
- 50歳 172cm
- 声:大友龍三郎
- 水の民の長老的存在で、同じ里に暮らしていたシャーリィ、ステラ、ワルターに誠名を付けた。対ヴァーツラフ軍戦ではセネル達と共闘する決意を示したが、それは目的を果たすためにはヴァーツラフ軍が邪魔だったからであり、本来の彼は陸の民を粛清せんと企む絶対的な滄我至上主義者。手段を選ばず、同胞であるフェニモールを見殺しにしてまで、シャーリィをメルネスに覚醒させるなど、徐々に冷酷さを露する。
- 本編終盤にて滄我に取り込まれるが、セネル達が猛りの滄我の怒りを鎮めたため消滅を免れた。これだけのことをしておきながらも滄我が陸の民との共存を望めばその通りにするという信仰心からか、CQ以降も何事も無かったかのように登場し、セネル達に協力的になる。
- 誠名“ウェルネス”は「大いなる知性」の意。
[編集] その他
- ミミー・ブレッド Mimmy Bread
- 年齢:22歳 157cm
- 声:神田朱未
- 28代目ワンダーパン職人。ワンダーパン職人流パン術の免許皆伝で、その技術を広く世界に伝えるため遺跡船にやってきた。語尾に『~パン』をつけ、よく転ぶのが特徴。様々な物に扮してセネル達を待ち構え、レシピを教えてくれる。闘技場のシングルス戦スペシャルにも登場し、クロエと似たような技(ただしクロエで言う『剣』の部分が『パン』に置き換わっている。例:『魔神パン』)を使う。ジェイ曰く「フランスパンから秋沙雨を出す人」。実力はフェロモン・ボンバーズを凌ぐほどのものだが、サブイベントではその強さを全く発揮できていない。現在素敵な恋人を募集中で、理想は「優しくて頼り甲斐があって、朝昼晩と自分の作ったパンをずっと食べつづけられる人」とのこと。パンに乗った王子様が現れるのを待っている。一人称は『小生』。ノーマ、モーゼス同様、相手への呼び名が独特。ノーマには『ワンパン』と呼ばれる。
- 名前の由来は言うまでもなく『パンの耳』から。家族は大陸に住んでいて、父ブレッドは「ブレッド・ブレッド」というパン屋を営んでいる。また、弟と妹が一人ずつおり、それぞれ「コッペ」「コロネ」という名前。
- 本作ではぞんざいな扱いを受ける一方で、ドラマCDでは実質的な主役を勤め、PS2版テイルズオブデスティニーにゲスト出演を果たすなどキャラクターとしての待遇はなかなか良い。また、ドラマCDでは「キャラがかぶっている」という理由でノーマを敵視している。
- シュヴァルツ Schwarz
- ?(外見は22歳くらい)歳 175cm
- 声:川澄綾子
- 正体不明の謎の女性。CQにて起きる様々な事件に現れる黒い霧と関与しており、グリューネと因縁がある。仮面を着けているため素顔は見えない。自らを虚ろなる導き手と名乗る。人間の負の感情を糧としており、人々の不安を煽ることで力を無尽蔵に吸収したり、地震などの自然現象をも操ることができる。善悪を区別する感情は無い。
- その正体は猛りの滄我の願いを叶えるためにやって来た虚無と破壊を司る女神であり、時を断ち切る者。同位体であるため、素顔はグリューネと一緒。
- 名前はドイツ語で「黒」の意味を持つ。
[編集] 精霊
- 世界の繁栄と存続という使命と役目を帯びた存在であるが、誕生して間がなく未熟な世界であるため、明確な姿形を保てないでいる。意思疎通できるグリューネ以外のキャラクターには見えない設定。また、今作では戦闘中の召喚は不可能。
- ヴォルト 声 :高橋裕吾
- 「雷」を司る精霊。脚がない人型の容姿。普通に喋る。
- シャドウ 声:山本圭一郎
- 「呪」を司る精霊。マントを羽織り剣を携えた鼠のような容姿をしている。
- レム 声:豊嶋真千子
- 「海」を司る精霊。羽根が4枚になった以外はテイルズオブエターニアと変わらない容姿である。
[編集] 設定用語・キーワード
[編集] 水の民と陸の民
遥か昔、世界には海しかなかった。そこに暮らす先住民(後に水の民)は滄我より生まれた水生種族で、海の中に住居を築き、日々を生活していた。
数千年前、突如、宇宙から四角い長方形の巨大な船に乗って飛来してきた移住民(後に陸の民)は、世界を自分達の望むように改造し始めた。まず、彼は陸地を必要とするため、「光跡翼」という兵器を開発し、世界に陸地を創ることを発案する。その兵器の同源となるのは水の民自身であった。その後も、陸の民は水の民を捕らえ、彼らの命を消費して兵器や技術を開発していった。陸の民に追われた水の民は、陸の民の乗ってきた船を奪取し、海へ逃走することとなる。その後、霊長の王となった陸の民は彼らの文明を築き始め、水の民はその船(後に遺跡船となる)の上で「元創王国」を築いた。
それから時は流れ、水の民は陸の民への復讐を望んでいた。そして彼らは陸地を生み出した「光跡翼」を逆に利用することを考え、水の民の導き手であるメルネスは「光跡翼」で世界の大陸を消滅しようとする。これが、後に言い伝えられる「大沈下」である。しかし、「光跡翼」の力は世界の半分の陸地を消滅させるに終わり、メルネスは息絶えた。
[編集] 爪術
本作の術技の名称。術技については当該項目参照。
爪術を使用する時、術者が爪を輝かせることからこの名がついた。爪術は、「アーツ系」、「ブレス系」、「ガスト系」の三種に分類され、いずれも大気中に含まれる微弱なエネルギーを吸収して、力の源とする術である。アーツ系爪術(爪体術)は、武器や格闘などの力を増幅させ、必殺技を行使する技である。ブレス系爪術(爪晶術)は、いわゆる魔法のようなもので、属性攻撃するものや、味方を回復及び身体能力を向上させる術がある。ガスト系爪術(爪幻術)は、水の民しか行使出来ない特殊な術で、テルクェスと呼ばれる魔物のような分身を召喚できる術である。なお、爪術を行使できる術者を「爪術士」と呼ぶ。
聖爪術とは、ワンランク上の爪術であり、爪術の力の源である滄我に自らの願いと意志の強さを示した者だけが習得できる。通常の爪術と違い使用者ごとに爪の輝きの色も違う。
本来は、水の民しか使えないはずなのだが、ここ50年近く前ほどから陸の民の間にも爪術士が現れ始めた。水の民の守護者である『猛りの滄我』と意思の疎通をすることなどできないはずの陸の民が、なぜ爪術が使用できるようになってきたのかは不明。
爪術の本質は滄我と意思を疎通させるもので、その究極がメルネスである。
[編集] テルクェス
テルクェス(Tel Qes)とは古刻語にて “始まりの翼” 主に水の民が繰り出す滄我の力の一部を利用した精神の結晶体。形は使用者の意図で様々な形に変形し、優れた術者であれば大きさや数を好きに操ることが出来る。 形は自由自在だが、「色」だけは生まれつき決まっており、発光の強弱があっても途中で色が変化することは無い。
[編集] 滄我とメルネス
滄我(そうが)とは、海そのものである。海の意思とも言われている。水の民の中で、滄我の声を聴くことが出来る存在をメルネスと呼び、水の民はメルネスを通じて、滄我の意思に従って生活している。また、水の民は、滄我の恩恵を受けると髪が青く輝く性質がある。
滄我は、陸の民がこの世界に移住してから世界に陸地を創り出したことに猛り立っている。海が常に荒れているのもそのせいである。また、シャーリィが海水を浴びたり、潮風に当たると体調を崩すのは、メルネスでありながら滄我の意思を行使しない彼女に対する、滄我の怒りの現われとも思われる。 水の民が使用する古刻語では滄我のことを「ネルフェス」と読む。
ちなみに、滄我という言葉は存在せず、青い海を意味する「滄海」から引用したものと思われる。
[編集] 二つの滄我
この遺跡船には二つの対なす滄我が存在する。水の民に信仰されている滄我と、打ち捨てられた地(静の大地)に存在する滄我がいる。セネルたちは区別をつけるために前者を『猛りの滄我(たけりの-)』、後者を『静の滄我(しずかの-)』と呼んでいる(ノーマは『滄我ちん』、『滄我ぽん』と名づけようとしたが、無視された)。
『猛りの滄我』は水の民に崇められているという事からわかるように、陸の民が海を荒らしたことに怒りを覚え、メルネス(シャーリィ)に力を貸し、シュヴァルツを呼び寄せた。
『静の滄我』は打ち捨てられた地でひっそりと存在していた。『猛りの滄我』の怒りを知っており、『猛りの滄我』を救う意見と一致しセネルたちに力を貸す。水の民は『静の滄我』を『まがい物』と呼ぶ。
その後、『猛りの滄我』はセネルたちによって怒りを静められ、後にCQでシュヴァルツと戦うセネルたちに力を貸す。その時怒りが静まったことから『猛りの滄我』から『大いなる滄我』と俗称を変えられている。
静の大地がなんなのか、なぜ滄我が二つあるのかは説明されていない。
[編集] エバーライト
『どんな願いも叶えてくれる奇跡の秘宝』と言われる謎の秘宝。 実際は未だ誰にも発見されておらず、元創王国時代の宝として名前のみが伝わっており、文献発見当初ではその存在は信じられていたが、現在では否定される傾向がほとんどである。 ノーマの師匠であるスヴェンは、このエバーライトを求め遺跡船の水晶の森へ出向いたものの、消息を絶ってしまう。 しかし、CQノーマ編では、水晶の森最深部でノーマによりエバーライトとスヴェンの(死んでは無いが)遺言が発見される。
ちなみに、水の民の間ではエバーライトのことを「ネルフェスの涙」と呼び、ごく普通に存在が知られており、 シャーリィのブローチもエバーライトと同じものであった。
エバーライト(ネルフェスの涙)の正体は、水や大気に含まれる滄我のエッセンスが高濃度に凝縮し、長い年月の間に結晶化したものであり、滄我の力の一部が封じ込まれている。そのため、奇跡とも言える高い治癒能力を持ち、儀式の失敗で昏睡状態だったシャーリィを救い、ステラに一瞬だけの命を与えた。
前述の古代遺跡にて発見された文章の内容は、その超常的な奇跡の噂が尾ひれとなって話が大きくなった結果である。
[編集] 誠名
誠名(まことな)とは水の民が持つその人個人の本質を表すと同時に、名字として使用される名前。古刻語で表現される。 誠名は両親が決めるのではなく、村長等そのグループの頂点に立つものが決めるという決まりがある。
[編集] 古刻語
水の民の言語。 水の民であれば生まれた時には既に読み書きが可能らしく、ごく一般的な言語である。しかし、これを陸の民が読み書きするのは非常に困難で、何所の国の研究機関も放棄しているのが現状であったが、スヴェンとノーマは独学のみでかなりのレベルを解読していた。
ちなみに、挿入歌「鳥は鳴き、僕は歌う」、「伝説の巫術士」、「導きの星」は全てこの古刻語の高位「上級古刻語」で歌われており、サウンドトラックには古刻語と日本語の歌詞が掲載されている。他に、歌詞や意味自体は掲載されてないが、「進軍」、「太古の船」、「回線不良」、「いけにえの子羊」、「虚時の協奏曲」にあるヴォーカルも上級古刻語である。
これらの文字は映画「スターゲイト」に登場するシェブロン・シンボルような形をした「象形文字」である。 詳細は以下参照。
名詞
石碑=Are 外輪=Be 盾=Cye 墓標=De 爪=Ere 海=Fe 鉄床=Ge 呪=He 氷=Ire 斬=Je 火=Ke 打=Lye 星=Me 人=Ne 地=Ore 爆=Pe 飛=Qe 箱=Re 王冠=Se 門=Te 卵=Ure 雷=Ve 自然=We 穴=Xe 捕=Ye 突=Ze
なお、Zeは「ゼ」と発音せず、「ツェ」など比較的、ドイツ語に近い発音であらわす。 それぞれの後にSで物体を現す名詞になり、 Lで様態を現す形容詞。 Nで動作を現す動詞となる。
用例
Mel Fes メルフェス 輝ける青 “輝く波”
星であるMeにLを付け加えることで「輝く」となり、海を表すFeにSを加えることで ”輝く海” 又は ”輝く波” ”輝く青”となるが、本編中の台詞と曲名に「Mel Fes ~輝ける青~」というワードがあるため ”輝ける青” が最有力表記である。
Mel Nes メルネス 巫術士 “輝く人”
星であるMeにLを付け加えることで「輝く」となり、人を現すNesで“輝く人” となる。
Fel Nes フェルネス 煌髪人 “水の民”
海を意味するFeにLを皮得ることで「海の」又は「水の」となり、人を現すNeにSをつけることで「人種」「民族」になり “水の民” となる
Orel Nes オレルネス 人類 “陸の民”
大地を現すOreにLをつけて「大地の」「陸の」となり、Nesで「人」。“陸の民” となる。
Tel Qes テルクェス
門を意味するTeにLを加えることで「始まり」となり、飛行を意味するQeにSを付け加えることで「翼」となる。 これらをつなぐと ”始まりの翼” という意味に。
Gel Qes ゲルクェス
金属・鉄床を表すGeにLをつけて「鉄」。Qesで「翼」を合わせると ”鉄の翼” 又は “銀の翼” となる。
Tel Ses テルセス 元創王国 “始まりの王”
Rel Ares レルアレス 古刻語 “秘密の文字”
Eren エレン 爪術士 “爪を使う者”
Wel Tes ウェルテス 灯台の町ウェルテス “大いなる始まり”
Del Qes デルクェス ワルターの誠名 “黒い翼”
Fen Nes フェンネス シャーリィの誠名 “祈る人”
これは古刻語の中でも特に複雑な「上級古刻語」が用いられており、Fenが「祈る」になる理由は謎である。
Tel Mes テルメス ステラの誠名 “始まりの星(はじまりの星)”
Teは「門」を現し、Lをつけることで「始まり」「開かれた」となる。 しかし、「門」は外部から内部へと「導く」存在であることと、挿入歌に「導きの星」があることから、テルメスの訳は「導きの星」ではないか? という声がある。 しかし、「テルクェス」が ”始まりの翼” で「ウェルテス」が ”大いなる始まり” であることを考慮すると、やはり “始まりの星” が有力である。
Wel Nes ウェルネス マウリッツの誠名 “大いなる知性”
Xel Hes ゼルヘス フェニモールの誠名 “祝福”
「穴」を意味するXeは、上級古刻語の文法からLを付けることによって、「後に続く言葉を逆転、 否定する」役割を持つため、「呪」を意味するHeが「祝福」の単語に使われるのはこのためである。
Wel Zes ウェルツェス テューラの誠名 “希望”
Nel Fes ネルフェス 猛りの滄我と融合した水の民。もしくは滄我 “知能ある波”
Fel Men フェルメン 光跡翼 “波を輝かせるもの”
Fel eles フェルエレス 聖爪術 “聖なる爪術”
[編集] 水舞の儀式
これには決まった手順があり、まずは儀式を申し込まれる相手が先に水中に入り、泳ぎだす。次に、申し込んだ者がその後を追いかけ、相手を捕まえる。そして水中で互いに抱き合う、という手順である。また、その時に海が輝いた場合、2名は海から祝福され、幸せになるといわれている。
男性、女性のどちらが儀式を申し込むかについて決まりは無いが、基本的に男性が女性に申し込むものらしく、自分より泳ぎの下手な男性には水の民の女性は見向きもしないと、当時泳ぎの下手だったセネルはステラから忠告されていた。
ちなみに、相手の申し出が気に入らない時は、相手が諦めるまで捕まらないように必死で逃げるらしい。
[編集] 遺跡船
本編の舞台であり海上を進む巨大な船。
船と言う名だが、巨大な陸地のようになっており、全長120km、全幅60km、全高9kmで、水上での運行速度は平均時速約30km、最高速度は120kmに達することができる。外面は自然で覆われ、遺跡なども多数存在している。物語の始まりから数えて15年ほど前に発見され、現在では、調査や遺跡の財宝目当てに訪れた考古学者や、トレジャーハンターなどの陸の民が住む灯台の街ウェルテスの他、水の民やモフモフ族なども少数ながら住んでいる。
本来は陸の民の先祖が宇宙から来た際に使われた宇宙船であり、セラミック系の特殊な物質を用いた優れた技術と文明を持っていた。光跡翼によって大陸ができてからは、エネルギープラントとして使用されていたが、当時勃発していた陸の民と水の民との戦争時に、水の民の命がけの特攻によって奪われ、大海へと漕ぎ出された。陸の民は長い間その事を忘れ、最近になって発見されるまで疎遠となっていた。そのため、かつて遺跡船が自分たちのものであったことも、遺跡船内部に設置されている滄我砲や光跡翼、天かける軌跡(船尾に行くための空中列車)などの存在も知らなかった。 一方、水の民は奪った宇宙船にて元創王国を築き、メルネス、ひいては滄我の意思の元、700年近くの繁栄を謳歌した。現在、遺跡船にある大地や山は、水の民によって改造された光跡翼を用いて生み出されたものである。また、遺跡船にところどころある、赤い岩石を基調とする建造物や洞窟などは、元創王国時代のものである。
後述にある事件以後、元創王国が崩壊し、水の民が遺跡船から退去した後は、モフモフ族が後、300年以上に渡って遺跡船の文明を担ったと伝えられている。
陸の民に使われた装置は水の民によって別の装置として改造されており、メルネスのみ使用可能とされているものがほとんどである。しかし、ヴァーツラフ軍に捕らわれていたステラは、本来、メルネスしか動かせないはずの遺跡船を精神を同調させることで、舵を取り続け、海を漂流中だったセネルとシャーリィを導いた。
遺跡船の最下層には、もう一つの滄我「静の滄我」が存在する別の海と大地があり、水の民は自分たちの守護者である「猛りの滄我」の力が及ぶことのないその地を、皮肉の意味を込めて「打ち捨てられた地」と呼んでいる(作中では『静の大地』)。遺跡船船尾と静の大地は、ウェルテスの灯台内部にある昇降装置によって行き来が可能。
また、遺跡船の本来の姿である宇宙船の機能は、そのままの形で残っており、すぐにでも宇宙に旅立てることが可能なのだが、その操舵方法は失われているため、その術を知る者はいない。 ちなみに、開発者のインタビューと船の大きさ、宇宙船であった時の材質の色、収束されたレーザー(滄我砲)を放つあたりから遺跡船のモデルは映画スターウォーズに登場するデス・スターである可能性が高い。
[編集] 滄我砲
遺跡船に備え付けられた兵器。元々は、陸の民の宇宙船(遺跡船の本来の姿)の主砲だったものが、後に改造され、水の民を触媒として発動する形へとなった。別名Nelfes Canon(ネルフェス・キャノン)。
滄我の力をエネルギー源としているため滄我砲と呼ばれるようになった。滄我と同調できる水の民ほど破壊力が増すためメルネスが一番いいとされている。触媒となった水の民は精神的に破壊されること、出力の調整も不可能だったことから、水の民によって封印された。
後にヴァーツラフ軍によってその封印は解放され、シャーリィとステラを触媒とされ発射されることになる。聖ガドリア王国のシンボルである巨山、空割山が一撃で破壊することが出来たのは、元から滄我との同調率の高い、彼女たちを用いたことが原因である。
なお、アートディレクターなど一部のスタッフがエースコンバットのスタッフということもあり、滄我砲はエースコンバット0のレーザー兵器エクスキャリバーと似ている。
[編集] 光跡翼
MSにおけるラストダンジョン。
もともとは惑星改造を想定した大陸構造装置だったが、人間の生体エネルギーを吸収し動力に変換して陸地の生成を破壊する兵器となる。その後水の民によって滄我の力に指向性を与えて行使する装置として改造される。その際メルネスが使用した際出力を調整することで滄我と同調できることがわかる。だが、出力を最大にした際、滄我にメルネスの体を乗っ取られ自我が失うとされている。陸の民によって、初めて大陸ができたときは、大海に虹色の花弁を持つ、巨大な花が咲いたような形だった(長い年月の果てに、陸の民の間では『六頭の水龍がうねる形で大陸を創った』と伝わった)。
4,000年前の「大沈下」の時、当時のメルネスは光跡翼を用いて大陸もろとも陸の民を滅ぼそうとしたが、メルネスの精神崩壊のほうが早かったため、大陸の東半分を消滅させるだけに終わり、陸の民は多くの人命と、移民船時代のほとんどの文明と技術力を失った。 一方、水の民がかつて陸の民から奪った遺跡船を領土とする元創王国も、そのメルネスを最後に滄我の代行者であり、民を導く存在でもあるメルネスが誕生することがなかったため、徐々に衰退し、滅亡した。以後、メルネスはシャーリィが誕生するまで生まれることはなかった。
MSで、シャーリィもその力を使おうとしたが、セネルの説得により踏みとどまる。だが、マウリッツがその装置を使い、ネルフェスとなって襲い掛かった。
[編集] 二柱の女神たち
原初の彼方から、世界には二柱の女神(神々を数える際は『人』ではなく一柱、二柱と数える)が存在した。一方は存続と繁栄を司る女神であり、時を紡ぐ者であるグリューネ。もう片方は虚無と破壊を司る女神であり、時を断ち切る者でもあるシュヴァルツ。彼女たち二柱は世界を構成する存在であると同時に、分身であり、対となす存在。己の存在理由の下、太古より数多の世界を舞台に両者の戦いは続いていた。
そして、猛りの滄我の「人を苦しみから解き放ちたい」という願いを叶えるため、シュヴァルツはセネル達の世界に降臨、自身の理屈から世界を無に帰すことを決断。黒い霧(後述)を撒き散らすことによって、精霊が具現化することができない世界をより一層不安定にさせた。一方のグリューネも世界を守るために降臨したが、シュヴァルツのように自身の力の影響によって世界の均衡が崩れることを恐れた彼女は力の大部分を封印したが、その代償に名前以外の記憶のほとんどを失うことになった。しかし、グリューネ自身は無意識ながらも精霊たちの構成する要素を保護し、地面に植えるという行為から力を与え、世界に具現化する手助けをさせた。最終的には消えゆくグリューネの力を受け継ぐ形で精霊たちは具現化を果たした。記憶が失ってからの性格はかなりのんびりとした性格で、自由気ままに放浪していた時にセネル達と出会い、行動を共にした。
同位体であるが故に、意識すれば互いの位置が手に取るように分かるらしい。
シュヴァルツの行動が本格的になってきたのはCQ以降だが、MS第一章からグリューネの存在が確認できることから、かなり以前から世界に降臨していた模様である。
[編集] 黒い霧
シュバルツの手によって具現化した人間の負の感情。怒り、憎しみ、悲しみ、不安、恐怖など誰もが持っている心の弱さが形となる。シュヴァルツの養分となり、それが力の源となる。
一定以上凝縮した黒い霧は結晶化し、主要キャラの黒い存在(ダークセネルなど)になったり、他のモンスターに入り込むことによって、別の魔物(ヴァルト族)に変化させたりする。
なお、それによって、新たな不安や恐怖を埋め込み、黒い霧を拡大させる効果を持っている。
[編集] 七聖連合
源聖レクサリア皇国を宗主国とした国際連合の総称。国の前に「聖」という文字を冠している。名の通り加盟している国は七つあり、ウィルの出身地である聖リシライア王国、クロエの出身地である聖ガドリア王国、ノーマの出身地である聖コルネア王国等が上げられる(なお、本作では4ヶ国しか名前がわかっていない)。ちなみに、ゲーム本編においてこの単語は出てきていない。
源聖レクサリア皇国は大陸中心に位置する王政国家。聖皇はミュゼット。国の中では最も力が大きいが、他の国を武力で押し付けたりなどの武力行使は一切せず平穏を保っている。
聖リシライア王国は源聖レクサリア皇国の次に政治的影響力が高いとされている。
聖ガドリア王国は他の七聖連合と違い文より武を重んじた王国であり、連合の中ではもっとも大陸の外側に位置する。王都の名はバルトガ。騎士が権力を握り、自らも艦隊を持つ。MS前編はクルザント王統国と戦っており、滄我砲により壊滅しかけるが、ステラによって難を免れる。だが、MS後編は滄我砲の威力に魅了され、遺跡船の力を手に入れようとするためにシャーリィを殺す計画を画策をし、フェニモールをはじめとした多くの水の民を殺めたが、逆にシャーリィがメルネスとして覚醒してしまうという、最悪の事態を招いてしまう。
聖コルネア王国は七聖連合の中で、学術が発達されており、文化の発達具合も最先端を行く。学校の他に上級学校と呼ばれる大陸各地からも留学生が集まり、後のエリートとなる人材が集まっている。なお、ノーマは上級学校に在学している。
[編集] エクストラシーズン
開発段階で没になった3番目のシナリオ。
当初、本作のシナリオは三部構成で作られる予定で、メインシナリオ、キャラクタークエストに続く3番目のシナリオがこの『エクストラシーズン』となるはずだった。
キャラクタークエストの後日談という設定で「遺跡船を飛ばす」「移民船がもう一隻沈んでいたりする」など多少は意見も出たようだが、やはりネタ切れを打開することは難しく、加えてエクストラシーズンが実現すると普通にプレイしてもプレイ時間が100時間を越える可能性があったので没になったとのこと。スタッフとしても「やらなくてよかった!」と洩らしている。
だが結果的には3部構成になっている(MS前編(1章~4章)、後編(5章~7章)、CQ)。
[編集] スタッフ
- プロデューサー:豊田淳
- キャラクター原案:中澤一登
- 音楽:椎名豪
- 演奏:新日本フィルハーモニー交響楽団
- アニメーション作成:Production I.G
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ
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- 曲名:TAO
- 歌手:Do As Infinity
- 所属:エイベックス
- エンディングテーマ
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- 『My Tales』 Donna Burke & Gab Desmond
- 『hotarubi』 Donna Burke
- テイルズオブレジェンディア オリジナルサウンドトラック
[編集] 漫画
[編集] 小説
著:工藤治 ファミ通文庫
- テイルズ オブ レジェンディア 誓いの星 上 ISBN 4757725140
- テイルズ オブ レジェンディア 誓いの星 下 ISBN 4757725590
[編集] ドラマCD
CQのどこかで起こっている、オリジナルストーリー。 ミミーの企みで、セネル達はラジオ番組をやることになる。
余談ではあるがゲーム本編と比較して時期的に『間奏』終了後辺りに行われたものだと思われる(テューラの心情変化、ウィル・ハリエット同居、マスクドSを見たときのクロエの反応から察して)。
[編集] 外部リンク
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外伝 | なりきりダンジョン - なりきりダンジョン2 - なりきりダンジョン3 - サモナーズリネージ - ファンダムVol.1 - ファンダムVol.2 - エターニアオンライン - レディアントマイソロジー |
モバイル | タクティクス - ブレイカー - コモンズ - ヴァールハイト |
関連項目 | 術技形態 - テイルズスタジオ - テイルズリング- アビス予約特典ドラマ - ビバ☆テイルズオブ |
登場する名前・称号 | スケベ大魔王 - 漆黒の翼 |
カテゴリ: テイルズシリーズ | プレイステーション2用ソフト | 2005年のコンピュータゲーム | 漫画作品 て | Comic REX | ファミ通文庫