ディベート甲子園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
全国中学・高校ディベート選手権、通称ディベート甲子園(- こうしえん)とは、毎年8月に開催される全国の中学校・高等学校の生徒を対象としてディベートの日本一を決める大会。
目次 |
[編集] 概要
1996年に第1回大会が開かれ、2005年に第10回大会が記念大会として愛・地球博の会場にて行われた。
毎年2月~3月頃に中学校部門と高校部門で異なる論題が発表され大体6月から7月にかけて全国を9地区に分けて予選となる地方大会が行われ、7月の終わりから8月の初めに全国大会が行われる。例年、全国大会は神田外語大学で開催されていたが、先に記したように2005年大会の決勝は第10回の記念大会として愛・地球博会場内にあるロータリー館で決勝が行われた(予選は金城学院大学)。
2006年,2007年大会の会場は東洋大学(白山キャンパス)である。
[編集] 主催
[編集] 協賛
[編集] 後援
[編集] 各大会の論題と優勝校
[編集] 1996年 第1回大会
- 中学: 日本はサマータイム制を導入すべし。是か非か - 渋谷教育学園幕張高校附属中学校(千葉)
- 高校: 日本は首相公選制を導入すべし。是か非か - 江戸川学園取手高校(茨城)
[編集] 1997年 第2回大会
[編集] 1998年 第3回大会
[編集] 1999年 第4回大会
- 中学: 日本はサマータイム制を導入すべきである。是か非か - 創価中学校(東京)
- 高校: 日本は刑事裁判に陪審制を導入すべきである。是か非か - 東海高校(愛知)
[編集] 2000年 第5回大会
[編集] 2001年 第6回大会
[編集] 2002年 第7回大会
[編集] 2003年 第8回大会
[編集] 2004年 第9回大会
- 中学: 日本は救急車の利用を有料化すべきである。是か非か - 九州国際大学附属中学校(福岡)
- 高校: 日本はすべての原子力発電を代替発電に切り替えるべきである。是か非か - 創価高校(東京)
[編集] 2005年 第10回大会
[編集] 2006年 第11回大会
[編集] 2007年 第12回大会
[編集] ディベート甲子園関連雑学
[編集] 全国大会講評
全国大会の決勝戦(高校の部)では日本ディベート協会の松本茂・専務理事が講評を行うが、その際に毎年「ディベートって…」という名言を残している。本人はもうネタがつきたと感じているという情報もある。
[編集] 友情の広がり
ディベートはまだあまり一般にはよく理解されておらず、ディベート甲子園参加校は近くにディベートを行っている学校が少ないという状況にある。そうしたなか、project of debate loversや九州ディベート交流会といった中高生ディベーターを中心とした団体があり、積極的に交流を行い友情を深めている。
[編集] 読売旅行
例年、全国大会出場が決定するのが6月から7月であり、また全国大会が開催されるのが7月の終わりから8月の初めである。これはちょうど夏期休暇の旅行シーズンに重なるので、全国大会出場校にとっては宿泊先の確保が大変である。そのため、主催者である読売新聞社の子会社、読売旅行が宿泊先を手配したパックを発売する。
1999年7月31日開催の第4回大会(会場: 神田外語大学)ではGLAYが「MAKUHARI MESSE 10TH ANNIVERSARY GLAY EXPO'99 SURVIVAL」という20万人を動員するライブを会場近くの幕張メッセ大駐車場で行ったが、同社の力により参加校は幕張プリンスホテルを確保できた。また、2005年大会では愛・地球博が開催されていたため、名古屋市内でホテルを確保しにくかったが、希望する参加校分は確保するなどしており、読売旅行の力が光った。