江戸川学園取手中学校・高等学校
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江戸川学園取手中学校・高等学校 | |
国公私立の別 | 私立学校 |
設置者 | 学校法人江戸川学園 |
設立年月日 | 1978年(昭和53年) |
共学・別学 | 男女共学 |
中高一貫教育 | 併設型 |
課程 | 全日制の課程 |
単位制・学年制 | 学年制 |
学科 | 普通科・医科コース(高等部) |
所在地・連絡先 | |
所在地 | 〒302-0025 |
茨城県取手市西1-37-1 | |
電話番号 | 0297-74-8771 |
FAX番号 | 0297-73-4851 |
外部リンク | 江戸川学園取手中学校・高等学校 |
江戸川学園取手中学校・江戸川学園取手高等学校(えどがわがくえん-とりでちゅうがっこう・えどがわがくえん-とりでこうとうがっこう)は、茨城県取手市西にある中高一貫教育を行っている私立の中学校と高等学校である。通称は江戸取(えどとり)。取手駅から常総ふれあい道路を歩いて30分のところにある。
設置者は、学校法人江戸川学園である。儒教を基盤とした道徳教育に力を入れていた。なお2006年単位履修不足問題において本中学校では芸術や道徳の授業の未履修、高校においては倫理の授業など履修していない科目も含め、すべての教科が履修時間に達していないとして、茨城県教育委員会より指摘された。
「ネット授業」にも力を入れており、学校ホームページには「全教科ポイント学習」のページもある。また「マスター奨学制度」と「飛び級制度」を設けている。
また高等部1組(学年によっては2組も)は医学部歯学部を目指す生徒を集めた、通称「医科コース」なるクラスを一年時より編成し、センターにおける理科3科目(化学・物理・生物)に対応した授業など、医学部合格者を増やす努力をしている。
設置者の学校法人江戸川学園が設置する大学に江戸川大学があるが、江戸川学園取手高等学校からの進学者は、1人もいない。なお、姉妹校には、東京都江戸川区の江戸川女子中学校・江戸川女子高等学校がある。
目次 |
[編集] 実践5項目
- 挨拶を正しく行いましょう。
- 江戸取ファッションに誇りを持ちましょう。
- 悪い言葉を使わないようにしましょう。
- 相手を呼ぶ時には「君・さん付け」をしましょう。
- できるだけ徒歩通学をしましょう。
[編集] 教員の5つの理念
- 自覚
- 教師としての自分を見つめ、自分の言葉・態度・服装を客観視すること
- 識見
- 生徒の悪い点、生徒の良い点に気付く目、判断力を身につけること
- 愛情
- その場で注意を与える責任感をもつこと
- 指導力
- その場で生徒を改心させ、直させる指導力を持つこと
- 広い視野
- 宇宙全体のレベルで考え、世界を展望できる理解力を持つこと
[編集] 5つのタワー
- 1号棟(貯水槽)
- 2号棟(避雷針)
- 3号棟(避雷針)
- 中等部校舎(貯水槽)
- 講堂(51mタワー)
[編集] 前校長解任問題
2004年7月、当時の校長であった高橋鍵彌が、系列校の資金の不正使用を追求したことが原因で定年制導入による退職を強制されたと噂された。理事による17億円の不明投資については江戸川学園も認めている。江戸川学園からすれば、江戸川大学などの赤字を穴埋めする上で、取手校の独自採算制が障害になったのも、高橋校長解任の一因と言える。
高橋校長や高橋派の後援会側は父母約6400人の署名を添えて、定年制の撤回と取手校の江戸川学園から独立を求める要求書を学園側に提出し、結果として江戸川学園側と高橋派の後援会は激しく衝突した。また取手校の独立について、文部科学省は「このような場合、制度上は不可能」とコメントしている。
この後、2004年10月に学園側と高橋校長は和解し、解任を辞任扱いにし、退職金が支払われた上で、高橋校長は取手校から手を引いた。
しかしこの後も旧高橋派後援会を中心とする40人ほどの父母に対し学園側と学園側後援会の間で対立は続いており、2005年3月7日に民事訴訟が提起され、2006年9月26日に東京地裁にて旧高橋派後援会側の敗訴判決が下った。10月6日に原告31名が控訴し、2007年1月17日には控訴審の第1回口頭弁論が開かれている。
なお、高橋鍵彌自身は現在つくば市において4・4・4制の小中高一貫校高志学園つくばの設立準備を行っている。
[編集] 所在地
茨城県取手市西1丁目37番1号
[編集] 校舎
[編集] 1号棟
- 鉄筋コンクリート地上3階。半2階で管理棟と接続。1フロアに4教室が配置され、主に高等部1年生の教室として使用される。
- 開校前、学校新設準備室が1階の一番土手よりにあった。
[編集] 2号棟
- 鉄筋コンクリート地上3階。半2階で管理棟と接続。また、2階で部室棟と接続する。1フロアに4教室が配置されている。
- 基本的に1号棟と共通設計であり、高等部2年生の教室として使用される。但し1階は中等部3年生の一部クラスが入る。
- 避雷針の関係で、塔が校舎と独立している。
[編集] 3号棟
- 鉄筋コンクリート地上5階地下1階。半2階で管理棟と、半地下1階で下足室に接続。
- 1フロアに4教室がL字型に配置されている。上層階は高等部3年生の教室として使われるが、中等部3年生の一部クラスがこの校舎の下層階に入る。
- 1階には大演習室があり、地下1階には校内へ水を供給する貯水タンクがある。
[編集] 管理棟
- 鉄筋コンクリート地上3階。2階で講堂と接続。2006年度より3階全フロアーに校長室、同夏休み明けより2階部分に中等部職員室ができた。
- 作法室・茶道室の跡地に生徒指導室と会議室を新設する工事を行っている。
[編集] 第二体育館
- 鉄筋コンクリート地上2階。1階は第二体育館、2階が武道場となっている。元々は1階が温水プールだった。現在はプールを第二体育館として使用しており、ボイラー室は卓球部部室、監視室やシャワー室は倉庫となっている。
- 開校当初のプール予定地は、プレハブの教室が2クラスあり、3号棟が出来るまでの一時期利用されていたことは意外と知られていない。
[編集] 中等部校舎
- 鉄筋コンクリート地上4階。教室は2階から4階に配置され、3階で講堂と接続する。中等部1,2年の全クラスが入り、3年生は上述の通り、2号棟と3号棟に入る(3年生のクラスがこちらにあった時期もある)。
- 現在保健室がある1階は、講堂完成前は中等部職員室があり、その後CAI室を経て、保健室になった。そのため無駄に広い。また、4階講堂寄りには美術室があるが、その隣の2教室はロビーと併せて中講堂とされていた。その名残で通常の教室となった現在も廊下と同じ床材である。
- 新築当時は他の校舎と同じで白1色だった。
[編集] 講堂
- 鉄筋コンクリート地上4階地下2階。中等部職員室及び校長室は講堂内にあったが、2006年度夏休み明けより管理棟に移った。旧中等部職員室は応接室に、旧校長室は視聴覚室となっている。
[編集] グリーンハウス(部室棟)
- 鉄筋コンクリート地上3階。2号棟の2階に接続する。その名の通り壁の色は緑色。
- 主に体育部の部室として用いられる。3階が弓道場になっている他、1階にトレーニングルームを配置する。
[編集] 沿革
[編集] 進学先
東京大学、一橋大学、筑波大学、東北大学等の国立大学や、早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、いわゆるMARCHと呼ばれる5大学などの私立大学への進学者が比較的多い。また、高等部で医科コースを設置していることもあって医学部受験には積極的であり、たくさんの生徒が医学部を希望している。2006年8月現在までで、東大理Ⅲ合格者を2名輩出している。