デジモンアドベンチャー
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デジモンアドベンチャー | |
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ジャンル | 冒険、アドベンチャー |
テレビアニメ | |
原作 | 本郷あきよし |
シリーズ構成 | 西園悟 |
キャラクターデザイン | 中鶴勝祥 |
製作 | フジテレビ 読売広告社 東映アニメーション |
放送局 | フジテレビ |
放送期間 | 1999年3月7日 - 2000年3月26日 |
話数 | 全54話 |
小説 | |
著者 | 角銅博之、まさきひろ |
出版社 | 集英社 |
レーベル | スーパーダッシュ文庫 |
巻数 | 3 |
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『デジモンアドベンチャー』は、テレビアニメ。1999年3月7日から2000年3月26日まで放映された、デジタルモンスターシリーズのテレビシリーズ第1作。ナレーションは平田広明。 1999年3月に劇場公開の東映アニメフェアの一作として製作された作品のテレビ版。
通称は「デジアド」「デジモン無印」「無印」。まれに次作デジモンアドベンチャー02と対比して「01」と呼ばれる事もあるが、これはデジモンアドベンチャーVテイマー01の事を指す場合が多い。
放送時間はフジテレビ系列で日曜朝9時~9時半。現在はアニマックスで毎週月曜から金曜の10:00~10:30、16:30~17:00に放送中。
目次 |
[編集] 概要
ストーリーは映画第一作の舞台(1995年)から4年後(1999年)の世界を描いている。デジタルワールドという仮想世界と現実世界の東京・お台場とを巧みにリンクさせ、さらに現代日本の社会問題も反映させた作品となっており、子供のみならず大人にも人気のあるアニメであった。名目上は太一が主役だが、選ばれし子供8人全てが主役というスタンスで作られており、ヒカリとタケル以外のデジモンの敵のKO回数は同じくらい。
映画版第一作『デジモンアドベンチャー』、2000年公開の第二作『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』は細田守が監督を務め映像的にも高い評価を受けている。
以降の『デジモンアドベンチャー02』『デジモンテイマーズ』『デジモンフロンティア』『デジモンセイバーズ』などのデジモンアニメシリーズの土台となった作品。元祖ということもあって、デジモンシリーズの中ではもっともポピュラーな作品である。グッズ、玩具(主にデジヴァイスなど)カードゲームなどは、当時大人気であった。
当初キャラクターデザインには鳥山明の起用を予定していたが、結局実現できず、鳥山に近い絵が描けると言うことから中鶴勝祥を起用することになった。だが新作になるたびにデザインは独自性が強くなっていく。
当時、アニメディアはじめアニメ雑誌でも大きく扱われ、デジモンキャラを扱ったファンサイト・同人誌なども数多く生まれた。この人気はその後のシリーズでも根強く継続されていった。
当初、最終回で主人公の一人の数十年後の大人の姿を出し、この物語はその人物の回想であった、という構想だったが、続編決定により取り消しとなった。しかしその結果、未だにファンの語り草になる感動の最終話が生まれた。
「日本のアニメ第1話&最終回ベスト100」という番組で33位に選ばれるほど評価は高い。海外でも放送されて高評価を受けており『ポケットモンスター』、『ドラゴンボール』と並ぶ海外進出に成功した日本アニメとしても有名である。また、同系番組の「外国人の選ぶ日本のアニメベスト100」という番組で10位に選ばれている。
高い商業成績から、情報番組で取り上げられたが、作家の渡辺淳一は、子供向けアニメというジャンルへの偏見から「観る価値があるんですか?」と隣のコメンテーターに尋ね、多くのファンから反感を買った。
最高視聴率:13.7%、最低視聴率:7.9%、平均視聴率:11.2%、バンダイ総玩具売上160億円。
[編集] ストーリー
1999年8月1日。サマーキャンプに来ていた小学生の八神太一・石田ヤマト・武之内空・泉光子郎・太刀川ミミ・城戸丈・高石タケルの7人は突然の大雪を、他の子供達から離れて祠に隠れてやり過ごしていた。そこに日本で発生するはずのないオーロラを目撃、さらに謎の機械が降り注いだ。7人の子供達はその機械の謎の力で発生した大瀑布に吸い込まれ、気がつくと未知の場所にたどり着き、そこで自分達を待っていたと言う「デジタルモンスター」と名乗る謎の生物達と出会う。
そして子供達とそのパートナーデジモン達の、長くて短い一夏の冒険が始まった。
[編集] 登場キャラクター
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 設定・世界観
[編集] デジタルワールドとデジモンの設定
- 『アドベンチャー』でのデジタルワールドは、現実世界でのコンピュータ・ネットワーク上の情報、つまりデータを元に成り立っている。しかしネット上にあるわけでも電脳空間なわけでもなく、現実世界からなんらかの作用によって流れ込んだ情報やデータが、物体として実体化する異世界である。なお、『デジモンワールド』という言い方もされるが違いはない。
- 製作者達(番組スタッフ)は、「デジタルという感じではなく、ちゃんと豊かな生命があるということを意識して設定する」のがコンセプトだったため、自然や生命豊かな生命となった。凶暴なデジモンや悪いデジモンがいなければ平和な世界。
- デジタルワールドが現実世界と比べてどこかおかしな所があるのは、データが流れ込む時に壊れたり欠落したりしたからであり、また現実世界では単なる文字であるプログラムなどが実際に力を持ったりするからである。現実世界に比べて時間の流れが速く、現実世界での数分の間にデジタルワールドでは何日も経過する(最終回では現実世界の1分がデジタルワールドの1日だとして夏休みが終わるまでデジタルワールドに居たらどのくらいの時間があるのかを計算していた)が、アポカリモンを倒したことにより現実世界と同じ時間の流れになる。
- デジタルワールドでは通貨の概念が存在し、現在判明しているのはドルが使われている。レストランなどで金を使うようだ。ただし、デジタルワールドは至る所に中身の入った冷蔵庫などがあり、食料の確保には困らない。海には魚がいて、デジモン以外の生物もいるようだ。デジモン同士で捕食し合う必要はないが、種族や時と場合によっては行われている模様。
- 『アドベンチャー』でのデジモンは、実体化したデータのうち生き物である物の総称で、寿命を迎えるか何らかの外因で死ぬとデータに分解されデジタマに戻る。デジタマは基本的に始まりの町へと還る、ただしエンジェモンのように外傷で死ぬ事なく、過剰な力を使った反動で死ぬような場合などはその場でデジタマに戻るようだ。パタモンは一度これに乗っ取って卵に還った。劇中で死んだホエーモンやピッコロモンなども、いつかは生まれ変わるようだ。ただし、それがいつになるのかはわからず、以前の記憶を持って生まれ変われるのかも不明。また、現実世界で死んだデジモンが始まりの町へと還ることができるかも不明である。
- パートナーデジモンとは人間の子供と特殊な繋がりをもったデジモンで、彼らの心の特質の力とその成長に比例して急速な進化を遂げることができる。
- 人間達の住む世界は、“現実世界”と称される。
- 現実世界に現れたデジモンは現実世界の電子機器に影響を及ぼす。特に進化の時が電子機器に与える影響がより強いようだ。個体差もあるようだが、通常は進化レベルが上昇するほど電子機器に与える影響力は強くなる模様。
- 『デジタルワールド』という世界自体の『歪み』は、その『歪み』があまりに大きくなると現実世界に影響を及ぼす。『歪み』はデジモンの姿をとって現れることが多いが、普通の人には見えない。『歪み』の規模が大きくなると、両世界の上空に互いの世界が逆さまに現れる。またその際に現れるデジモン達は実体を持たず、攻撃も効かないし触れると物体は結晶化してしまう。
[編集] 現実世界・デジタルワールド以外の世界
- 暗黒の世界
- ブラックホールに吸い込まれたエテモンがたどり着いた世界。エテモンはここで破壊と再生を繰り返し、クロンデジゾイドメタル合金のメタルエテモンに進化した。
- アポカリモンの宇宙
- アポカリモンの作り出した、というより『アポカリモン』という実体を持たなかった『火の壁の向こうより来たモノ』[1]である広大な闇の空間。ここでの戦いは、時空のゆがみにより現実世界の全ての空に映り、世界中の人々が見ることとなった。
- 亜空間
- ホーリーエンジェモンのヘブンズゲートに吸い込まれたデジモンが送られる空間。ここに送られたら、まもなくデータは消滅すると思われる。
- データの世界
- アポカリモンによってデータに分解された子供達とデジモン達が送られた、もしくは知覚した世界。何もない真っ白な世界にデータを示す基本原理である、二進法の『0』と『1』が存在している。
[編集] アイテム
- デジヴァイス
- 人間の心の特質の力をデジモンに伝え、進化させることができるアイテム。また、デジタルワールドへの道を作り導いたり、闇の力を祓う聖なる力を持っている。
- 普段デジヴァイスは全て透明だが、超進化やワープ進化時には選ばれし子供達それぞれの紋章の色と同じ色に変化する。
- 超進化を一度でも遂げた後は、他のデジヴァイスの所在が表示される機能が付属されるが、現実世界ではこの機能の範囲は狭まってしまう。
- 時計として使うことも可能。
- タグ
- 心の特質の力を増幅し、デジモンを完全体以上に進化させることを可能にするアイテム。
- 単体では持ち主の紋章と引き合う機能しかないが、紋章と組み合わせることで真の力を発揮する。
- ピエモンがゲンナイ達から奪った後、経緯は不明だがデビモンによって海底の洞窟内の家に隠されていた。
- 紋章
- 選ばれし子供達それぞれの心が表すもっとも素晴らしい個性を図形化したものが刻み込まれた専用アイテム。
- タグと組み合わせることで完全体以上の進化を可能にする。しかしそれには刻まれた心の特質のある程度の成長が必要であり、未熟な心では働かない。それどころか心の特質に反した行動で扱うと、暗黒進化へと導かれてしまう。
- 紋章は、さまざな不思議な力を持っている。(選ばれし子供達をワープさせる、ヴァンデモンの術を無効化する、溢れ出た光で敵を拘束する、など)。
- ピエモンがゲンナイ達から奪った後、経緯は不明だがデジタルワールド中に散っていた。
- 黒い歯車
- デビモンの持つ暗黒の力の象徴。オーガモンを暗黒の力でこの黒い歯車に変えてしまった事もある。デジヴァイスから放たれる聖なる光に弱い。
- デジモンの身体に入り込んだり刺さると、暴走したり凶暴化したりする。また、この歯車が入り込んだデジモンの身体が大きくなったり、技の効果が変わる事もある。
- ファイル島の内部には巨大な黒い歯車が大量に配置されており、その力でファイル島を分断されたが、ガルルモンによって破壊されたり、デビモンの死などで島を元に戻していった。ケンタルモンや光子郎でもどうにも出来ない強力で巨大な歯車もあったが、ミミのキックであっさりと逆回転して島を元に戻していった事もある。
- 小説版ではデジタルワールド全域に配置されたこの黒い歯車により、デジタルワールドが再統合された事になっているが、アニメではファイル島以外の場所にはこれから黒い歯車を放つという旨の発言をデビモンがしているため、アニメではデジタルワールドの再統合には特に関係無いと思われる。
- 黒いケーブル
- エテモンの持つダークネットワークのケーブルで、サーバー大陸中に広がっていた。黒い歯車ほどではないが、デジモンを操るのにも使用可能。
- ホストコンピュータとして、エテモンに敗れた後、幽閉されたナノモンが使われていた。
- その中枢は砂漠の逆ピラミッドの奥にあり、無数の黒いケーブルが絡み合った異形である。
- デジモンカード
- ヴァンデモンが人間界に侵攻する際にゲートを開くために使った10枚のカード。3×3の石版に10枚のうち9枚を選び配置しなければならない。ヴァンデモンは呪文により自動で配置したが、子供たちへ後に手動で配置しなければならなかった。配置の秘密は成長期、成熟期、完全体というレベルと、ウィルス、ワクチン、データの種族が3×3の配置に対応している。ワクチンの成長期にはアグモンとゴマモンが対応しているためどちらを選ぶかは八神太一に託された。ゴマモンを選び無事デジタルワールドへ旅立ったキャンプ地に帰還した。なお、ワンダースワンソフト「デジモンメドレー」ではアグモンを選ぶとデジモンアドベンチャー02の映画「前編・デジモンハリケーン上陸!!/後編・超絶進化!!黄金のデジメンタル」の舞台アメリカへゲートが開かれる。
- 本編では明かされないが、現実世界からデジタルワールドへのゲートを開く時は、ゴマモンではなくアグモンを配置する様になっている。
[編集] スタッフ
- プロデューサー:川上大輔(フジテレビ)・木村京太郎(読売広告社)・関弘美
- 原案:本郷あきよし
- 連載:「Vジャンプ」(集英社)
- シリーズ構成:西園悟
- 音楽:有澤孝紀
- 製作担当:岡田将介
- キャラクターデザイン:中鶴勝祥
- 総作画監督:宮原直樹
- 美術デザイン:飯島由樹子
- シリーズディレクター:角銅博之
- 音楽協力:イズムコミュニケーションズ
- 脚本:西園悟/まさきひろ/前川淳/吉村元希/浦沢義雄/大和屋暁/吉田玲子
- 演出:角銅博之/川田武範/芝田浩樹/今村隆寛/今沢哲男
- /早川啓二/志水淳児/吉沢孝男/細田守/中村哲治/小坂春女
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ
- 『Butter-Fly』 歌:和田光司 作詞・作曲:千綿偉功 編曲:渡部チェル
- エンディングテーマ
- 『I wish』(1~26話) 歌:前田愛 作詞:三浦徳子 作曲:白川善久 編曲:堀井勝美
- 『keep on』(27~54話) 歌:前田愛 作詞:NK 作曲:木根尚登 編曲:木根尚登、湯浅公一
- 挿入歌
- 『brave heart』 歌:宮崎歩 作詞:大森祥子 作曲・編曲:太田美知彦
- 『Seven』 歌:和田光司 作詞・作曲・編曲:小山晃平
[編集] サブタイトル
放送日は関東圏のフジテレビ及び同時ネット局などのもの。
- 漂流? 冒険の島! (1999年3月7日)
- 爆裂進化! グレイモン (1999年3月14日)
- 蒼き狼! ガルルモン (1999年3月21日)
- 灼熱! バードラモン (1999年3月28日)
- 電光! カブテリモン (1999年4月4日)
- パルモン怒りの進化! (1999年4月11日)
- 咆哮! イッカクモン (1999年4月18日)
- 闇の使者デビモン! (1999年4月25日)
- 激突! 冷凍デジモン (1999年5月2日)
- 守護者ケンタルモン! (1999年5月9日)
- 踊る亡霊! バケモン (1999年5月16日)
- 冒険! パタモンと僕 (1999年5月23日)
- エンジェモン覚醒! (1999年5月30日)
- 出航・新大陸へ! (1999年6月6日)
- エテモン! 悪の花道 (1999年6月13日)
- 暗黒進化! スカルグレイモン (1999年6月20日)
- 幻船長コカトリモン! (1999年6月27日)
- 妖精! ピッコロモン (1999年7月4日)
- 迷宮のナノモン (1999年7月11日)
- 完全体進化! メタルグレイモン (1999年7月25日)
- コロモン東京大激突! (1999年8月1日)
- ささやく小悪魔ピコデビモン (1999年8月8日)
- 友よ! ワーガルルモン (1999年8月15日)
- 撃破! アトラーカブテリモン (1999年8月22日)
- 眠れる暴君! トノサマゲコモン (1999年8月29日)
- 輝く翼! ガルダモン (1999年9月5日)
- 闇の城ヴァンデモン (1999年9月12日)
- 追撃! 日本へ急げ (1999年9月19日)
- マンモン光が丘大激突! (1999年9月26日)
- デジモン東京大横断 (1999年10月3日)
- レアモン! 東京湾襲撃 (1999年10月10日)
- 熱いぜ東京タワー! デスメラモン (1999年10月17日)
- パンプとゴツは渋谷系デジモン (1999年10月24日)
- 運命の絆! テイルモン (1999年10月31日)
- お台場の妖精! リリモン開花 (1999年11月7日)
- 結界突破! ズドモンスパーク! (1999年11月14日)
- 完全体総進撃! きらめくエンジェウーモン (1999年11月21日)
- 復活! 魔王ヴェノムヴァンデモン (1999年11月28日)
- 二大究極進化! 闇をぶっとばせ!! (1999年12月5日)
- 魔の山の四天王! ダークマスターズ (1999年12月12日)
- 荒ぶる海の王! メタルシードラモン (1999年12月19日)
- 沈黙の海底ホエーモン (1999年12月26日)
- 危険な遊戯! ピノッキモン (2000年1月9日)
- 迷いの森のジュレイモン (2000年1月16日)
- 究極体激突! ウォーグレイモン VS メタルガルルモン (2000年1月23日)
- メタルエテモンの逆襲 (2000年1月30日)
- 風よ! 光よ! サーベルレオモン (2000年2月6日)
- 爆撃指令! ムゲンドラモン (2000年2月13日)
- さらばヌメモン (2000年2月20日)
- 女の闘い! レディデビモン (2000年2月27日)
- 地獄の道化師ピエモン (2000年3月5日)
- 聖剣士! ホーリーエンジェモン (2000年3月12日)
- 最後の暗黒デジモン (2000年3月19日)
- 新たな世界 (2000年3月26日)
[編集] 劇場版
[編集] 劇場版『デジモンアドベンチャー』
1999年3月に東映アニメフェアの1作として公開された。関東圏ではこの映画の公開日の翌日がTV版「デジモンアドベンチャー」第1話の放送日だった。わずか20分の作品だが、その後の「ぼくらのウォーゲーム!」で見られる細田守監督の前衛的な演出も端々に見られる作品で、至る所に伏線が張られている。
- 音楽はモーリス・ラヴェル作曲のボレロのみが使われたが、有澤孝紀が編曲しているため、名義上は有澤が音楽担当者となっている。
- ストーリー
- 1995年の春休みに起きた事件。選ばれし子供達が初めてデジモンと接触した日、そして「なぜ彼らが選ばれたか」かの原因になった出来事を描く。TV版のプロローグ的な話である。なおこの事件後のTV版では一般に「光が丘爆弾テロ事件」として報じられた。この事件がきっかけで太一たちは選ばれし子供になった。TV版のストーリーと密接につながっており、TV版にはこれを見ないと意味が分からないストーリーもいくつかある。また、この20分の中に太一とヒカリ以外の選ばれし子供たち6人も登場している。
- 主要登場人物
-
- (ボタモン)→コロモン→(アグモン→グレイモン)(声・坂本千夏)
- 太一達の住む部屋のパソコンからデジタマで現れたデジモン。その後、短期間で急速に進化していく。TV版のアグモンとは別個体である。言葉を喋り自己紹介をしたのがコロモンの時のみなので、進化しても太一達にコロモンと呼ばれ続けた。コロモンまではテレビの個体と同サイズだが、アグモンとグレイモンはテレビの個体より非常に大きい。アグモンに進化してからは、動く物に反応するだけの本能の塊の様になったが、グレイモンに進化した時、太一とヒカリを(半ば偶然だが)とはいえ庇ったり、ボタモンの時に心を通わせた笛の音に反応したことから、喋れなくなっても心のどこかでちゃんと二人を覚えていたようだ。
- パロットモン
- アグモンの後を追うように、上空に出現した巨大デジタマから現れた謎のデジモン。グレイモンとの激しい戦いの末、姿を消した。劇中では名前は出てこない。完全体。
- 劇場版のムービーブックでデジタマとパロットモンが現実世界に迷い込んだのは、偶然であると言われているが、小説版ではホメオスタシスがデジタマの回収のためにパロットモンを差し向けた事になっている。
- スタッフ
[編集] 『デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム!』
2000年春の東映アニメフェアで上映された。興行収入21.6億円。
- 当時すでに劇場版1作目・21話を手掛け、前々から一部の間で評価が高かった監督・細田守の名を一気にアニメ業界に知らしめた作品。
- わずか40分という上映時間ながら、その最高峰の映像や構成、パソコンやネットワークとデジモンを巧みに組み合わせた演出は非常に洗練されており、公開時は同時上映の「ONE PIECE」目当てで来たデジモンに興味のなかった観客を圧倒し、これをきっかけにTV本編はすでにラスト数話だったが新たなデジモンファンを多く獲得した。
- 乙一、村上隆などクリエイターにも高く支持され、特に村上はこれを理由にルイ・ヴィトンの店頭CMの製作を細田に頼んだ程、心酔していた。
- 東映アニメフェア作品としては極めて異例のマニア向けの劇場版解説ブックが出る等、アニメ業界全体に与えた衝撃は大きい。
- ストーリー
- デジタルワールドから子供達が帰ってきて数ヶ月、2000年の春休みに起きた事件[2]。突如ネットに出現したデジタマから生まれた新種デジモンは、ネットに繋がるコンピュータのデータを食い荒らし、暴走させながら急速に進化。世界を混乱に陥らせる謎の新種デジモンを止めるため、子供達は再び戦いへと乗り出す。
- オメガモン・井ノ上京(デジモンアドベンチャー02での選ばれし子供たちの1人)初登場作。02のストーリーと密接に関わることになる。アニメ版にはこれを見ないと意味が分からない話もいくつかある。この作品で鮮烈な活躍をしたオメガモンは最強デジモンの象徴的存在となる。
- 主要登場人物
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- 新種デジモン(クラモン→ツメモン→ケラモン→(二段階進化)インフェルモン→ディアボロモン)
- 突如ネットに現れた無邪気ながら凶悪なデジモン。凄まじい食欲を持ち、デジタマから僅かな期間で成熟期以外の全ての進化をした。『遊び』で世界を危機に陥らす、かなり性質の悪いデジモン。ちなみに発射した核ミサイルと同名の核ミサイル『ピースキーパー』は実在するが、本作の物とは概要は異なっている。
- デジタマから幼年期1でクラモン、幼年期2でツメモン、成長期でケラモン、完全体でインフェルモンとなる。映画中では出てこないが、ケラモンが通常進化すると成熟期クリサリモンになる。映画中では究極体のディアボロモンを含めてこれらの名称は一切使われなかった。
- 主題歌
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- オープニング
- 『Butter-Fly』 歌:和田光司 作詞・作曲:千綿偉功 編曲:渡部チェル
- エンディング
- 『作品No.2「春」イ長調 ~ぼくらのウォーゲーム!~』 歌:AiM 作詞:Namika 作曲・編曲:宮崎 道
- 挿入歌
- 『brave heart』 歌:宮崎歩 作詞:大森祥子 作・編曲:太田美知彦
- 『レクイエム』 歌:東京少年少女合唱隊 作曲:有澤孝紀
[編集] 小説
まさきひろと角銅博之によってスーパーダッシュ文庫から全3巻でノベライズされている。ストーリー全体のおおまかな流れはテレビ版を圧縮したような内容になっているが、ほとんど全ての部分がアニメ版とは異なる小説版の展開としてアレンジされており、設定などもアニメ版とは若干の違いがある。
このため、『アニメのデジモンアドベンチャー』のノベライズというよりは、小説で描かれる『アニメとは別物の、パラレルワールド的なもう一つのデジモンアドベンチャー』といったほうが的確である。
後書きに「02の小説も書くかもしれない」と記されているが、実現には至っていない。
- いま、冒険がはじまる ISBN 408630029X
- 8人目の選ばれし子ども ISBN 4086300354
- 冒険はまだ終わらない ISBN 4086300397
[編集] CD
[編集] シングル
- 『Butter-Fly』 歌:和田光司 1999.4.23発売
- 『I wish』 歌:前田 愛 1999.4.23発売
- 『brave heart』 歌:宮崎歩 1999.6.25発売
- 『Keep on』 歌:前田 愛 1999.10.8発売
- 『作品No.2「春」イ長調~ぼくらのウォーゲーム!~』 歌:AiM 2000.4.26発売
[編集] マキシシングル
- 『Butter-Fly』 歌:和田光司 2004.8.1発売
- 『I wish』 歌:前田 愛 2004.8.1発売
- 『brave heart』 歌:宮崎歩 2004.8.1発売
- 『Keep on』 歌:前田 愛 2004.8.1発売
[編集] アルバム
- 『デジモンアドベンチャー 歌と音楽集Ver.1』 音楽:有澤孝紀 1999.7.23発売
- 『デジモンアドベンチャー シングルヒットパレード』 1999.9.22発売
- 『デジモンアドベンチャー キュートビートクラブ』 音楽:有澤孝紀 1999.12.10発売
- 『デジモンアドベンチャー 歌と音楽集Ver.2』 音楽:有澤孝紀 2000.2.4発売
- 『デジモンアドベンチャー・ベストヒットパレード』 2000.3.24発売
- 『デジモンアドベンチャー好敵手キャラソングファイル』 2000.5.24発売
[編集] 全シリーズ合同企画アルバム
- 『デジモン挿入歌ベストエボリューション』 2001.12.29発売
- 『デジモンガールズフェスティバル』 2002.2.6発売
- 『デジモンミュージック 太田美知彦セルフカバー集~未来へのメッセージ~』 2002.6.26発売
- 『デジモンオープニングベストスピリット(完全生産限定盤)』 歌:和田光司 2002.08.07発売
- 『デジモン挿入歌ワンダーベストエボリューション(完全生産限盤)』 2002.12.4発売
- 『デジモンミュージック100タイトル記念作品 We Love DiGiMONMUSiC(完全生産限定盤)』 2002.12.25発売
- 『We Love DiGiMONMUSIC SPECIAL勇気を受け継ぐ子供達へ-お台場メモリアル 8/1計画-』 2003.7.24発売
- 『デジモン挿入歌ミラクルベストエボリューション(初回生産完全限定盤)』 2003.12.26発売
- 『デジモン超進化ベスト!』 2006.3.8発売(同年12.21再リリース)
[編集] ドラマCD・関連ゲーム
- 『アノードテイマー』・『カソードテイマー』
- この2つは、イベントなどの違いはあれどストーリーは同じ。アノードは+という意味で、キメラver、カソードは-の意でムゲンverと呼ばれる。
- 1999年の大晦日、太一達が撃破した強敵達がミレニアモンの力によって復活。拘束された選ばれし子ども達を救うため、リョウがデジタルワールドへと降り立つ。
- アニメの世界においてもミレニアモンによる事件はあったようだが、アニメの世界での出来事とゲームでの出来事はあくまでパラレルであり、ゲームそのままの出来事がアニメ世界においても起こったわけではない。同様に、ゲーム内に登場する太一達選ばれし子供達も、アニメの世界の太一達とはパラレルワールドでの別人と思われる。
- 『デジモンアドベンチャー キャラクターソング ミニドラマ(1)』 1999.11.3発売
- デジモンキャラクター総出演のオリジナルストーリー第1弾。収録されているドラマは1本目は太一、空、2本目は空、前半後半に別れた3本目は丈がメイン。3人のキャラクターソングも収録。
- ミニドラマシリーズ3作は基本的には全てパラレル設定[3]のギャグストーリー。その一つ、ミニドラマ1「SOS! 5年A組」ではパラレルストーリーの中で太一自ら一休さんに進化(真似)して空達を導いた。藤田淑子が出演作品であるTVアニメ「一休さん」で主人公の一休を演じている事からきていると思われる。
- 『デジモンアドベンチャー キャラクターソング ミニドラマ(2)』 1999.12.3発売
- デジモンキャラクター総出演のオリジナルストーリー第2弾。収録されているドラマは光子郎、ミミ、ヒカリがメインで全て繋がっている。3人のキャラクターソングも収録。
- 光子郎の書いたラブレターの相手を巡って、選ばれし子供達(特にミミ)が熱い戦いを繰り広げるパラレル?ストーリー。
- 『デジモンアドベンチャー キャラクターソング ミニドラマ(3)』 2000.1.7発売
- デジモンキャラクター総出演のオリジナルストーリー第3弾。収録されているドラマはヤマト、タケルがメインの物とデジモン達がメインの新春デジモン演芸。ヤマトとタケル2人のキャラクターソングも収録。
- 『デジモンアドベンチャー オリジナルストーリー 2年半の休暇』 2003.4.23発売
- 「デジモンアドベンチャー」と「デジモンアドベンチャー02」の間を挟む2年半の、太一、丈、空、光子郎、ミミ、ヤマトの6人のそれぞれの物語。
- アニメ・デジモンシリーズ終了を記念して4作同時に後日談のドラマCDを発売した。
[編集] 作中に登場した実在の建造物・キャラクター
- 東京タワー
- 東京ビッグサイト(ストーリー中では東京ビックファイトと表記されている)
- フジテレビ
- レインボーブリッジ
- 大江戸線(ストーリー中では都営12号線と表記されている)
- 竹芝桟橋
- 光が丘団地
- 新宿駅
- ゆりかもめ(東京臨海新交通臨海線)
- 都電(東京都交通局7000形電車。最終回で現実世界に戻るために使用された。それまではただ放置されているだけだった。次作の劇場版第2作『デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲』のエンディングにも登場している)
- ガチャピン
- ムック
- Pちゃん
- 東大泉2丁目(表札のみ・東映アニメーションの所在地)
[編集] 注釈
- ^ おそらくファイアーウォールを越えたモノという意味。しかしデジタルワールドにおけるファイアーウォールがどのような存在かは不明。
- ^ 劇中の刺身の製造日より3月4日と推察される。現実ではありえないが、公式設定で春休みとなっている。また、この日はこの映画の公開初日であった。
- ^ ただし、角銅博之氏のサイトによるとTV最終回(1999年夏)から2000年春正月までの間だけでも最低3回はデジモン達と会っており、そのころの様子はドラマCDとしてリリースされており、ちゃんと新年演芸会などをやっていた、との事なので全てがパラレルではない可能性もある。
[編集] 外部リンク
フジテレビ 日曜朝9時枠のアニメ | ||
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前番組 | デジモンアドベンチャー | 次番組 |
ひみつのアッコちゃん(第3作) | デジモンアドベンチャー02 |
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ゲーム | カードゲーム - ペンデュラム - アクセルVer.S - WS版 - バトルエボリューション - クロニクル - バトルクロニクル - ストーリー |
デジモンワールド | 1 - 2 - 3 - X - カードバトル - ポケット |
アニメ | アドベンチャー(キャラ) - 02(キャラ) - テイマーズ - フロンティア - セイバーズ - X-evolution |
漫画 | Vテイマー01 - ネクスト |
用語 | デジモン一覧 - デジヴァイス - ファイル島 - バトルターミナル - デ・リーパー - ロイヤルナイツ |
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八神太一 | アグモン→グレイモン→メタルグレイモン/スカルグレイモン→ウォーグレイモン→オメガモン |
石田ヤマト | ガブモン→ガルルモン→ワーガルルモン→メタルガルルモン |
武之内空 | ピヨモン→バードラモン→ガルダモン |
泉光子郎 | テントモン→カブテリモン→アトラーカブテリモン |
太刀川ミミ | パルモン→トゲモン→リリモン |
城戸丈 | ゴマモン→イッカクモン→ズドモン |
高石タケル | パタモン→エンジェモン→ホーリーエンジェモン |
八神ヒカリ | プロットモン→テイルモン→エンジェウーモン |
敵キャラ | デビモン/エテモン/ヴァンデモン/ピエモン/アポカリモン/ディアボロモン |
協力者 | アンドロモン/レオモン/オーガモン/ピッコロモン/ウィザーモン |