ニャース
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ニャース | |
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全国 ダグトリオ - ニャース (#052) - ペルシアン |
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ジョウト オコリザル - ニャース (#136) - ペルシアン |
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ホウエン ダグトリオ - ニャース (#241) - ペルシアン |
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全般 | |
英語名 | Meowth |
進化体系 | たねポケモン |
進化前 | なし |
進化後 | ペルシアン |
世代 | 第1世代 |
ポケモン学 | |
分類 | ばけねこポケモン |
タイプ | ノーマル |
高さ | 0.4 m |
重さ | 4.2 kg |
特性 | ものひろい / テクニシャン |
ニャースは、ポケットモンスターシリーズに登場する491種の架空のキャラクター (モンスター)のうちの一種である。
目次 |
[編集] 特徴
ネコのような姿のポケモン。公式イラスト等では二本足で立ち上がったり飛び跳ねた姿が描かれるが、基本的に二足歩行は行わない。額の中心には小判のような物がついており、その両脇には触角の様に毛がはねている。全身は白く、後肢と尾の先は茶色、耳は黒である。
夜行性で、丸いもの、キラキラと光り輝くものを好む性質がある。特にコインを好む傾向があり、夜な夜なコインを拾い集め、隠す習性がある。この際、同様に光るものを好むヤミカラスと奪い合いになることもあるという。
[編集] ゲームでのニャース
『赤・ピカチュウ』『金』では野生のものが出現しない。野生のニャースは『ファイアレッド・リーフグリーン』では「きんのたま」、『ダイヤモンド・パール』では「せんせいのツメ」を持っていることがある。レベル28でペルシアンに進化する。
進化前と言うこともあって能力は全体的に低いが、「すばやさ」のみが突出して高い。使用すると戦闘終了後、レベルに応じた一定額のお金が手に入る技「ネコにこばん」をレベルアップで覚えるのはニャースと進化形のペルシアンのみである。特性はGBA版では「ものひろい」のみだが、DS版以降は「テクニシャン」のものも存在する。
『ポケモン不思議のダンジョン』では主人公の一人となっている。「ネコにこばん」を受けた相手は倒された後でポケ(同作品における通貨単位)を落とす。
[編集] アニメでのニャース
ロケット団に所属するニャースが最も多く登場。声優は犬山イヌコ(旧名:犬山犬子)。
元は一匹の野良ニャースであったが、好きになった雌のニャース、マドンニャに「人間だったら好きになる」と言われ、人間になるべく二足歩行や人語の訓練を行い、それらを身に付けるが、告白した際に「立ったり喋ったりするポケモンは気持ち悪い。」と言われてフラれ、グレるようにロケット団へ入団。ムサシとコジロウと一緒に悪事を働く事になる。しかし2人はニャースのトレーナーではなく同僚。ニャースは厳密に言うとロケット団のポケモンということになる。このことから、放送開始当時ロケット団幹部候補だったムサシ・コジロウと同等程度のポストであったと考えるのが妥当である。
言葉のところどころに「~ニャ」が混じる。また、ポケモンの言葉を通訳する事もある。たまに自分がポケモンであることを忘れ、ムサシ達に指摘されて思い出すことがある。毛糸玉が好きで、肉球が水につかることを嫌がる。
元々はロケット団のボス・サカキのペットだったが相次ぐ失敗のため、ペットの座をペルシアンに奪われた、と思われていたが、実は最初からサカキのペットはペルシアンで、ニャース自身は何の寵愛も受けていなかったことが後に判明する。その後はペルシアン自体に対し強いライバル意識を抱いている。ニャース自身は言葉を覚えるのに力を使い果たしたため、進化したり、新しい技を覚えることが出来なくなった。しかし、他のポケモンの言葉が分かるので、ムサシ達にその通訳をすることが多い。そのためかホーホーに操られている状態なのにムックルとホーホーの会話を勝手に通訳した事もある。「人語を話すニャース」ということで、初対面時のオーキド博士やシゲル達にはかなり驚かれ、捕まえられそうになったこともある。
初期のニャースは耳の縁が白色だったが、アニメが始まるのに合わせて縁が黒くなった。一度ビックリして白くなった事がある。
無印50話「トゲピーは だれの もの!?」のトゲピー争奪戦では、タケシのイワークにバケツの水で攻撃し、イワークを倒した。
オレンジ諸島編の幽霊船に住むゴーストに頭を掴まれ、「こんばんは。俺達はゴーストとゴースだ。」と無理やり喋らされた事や、ドククラゲに掴み上げられ、その上に乗ったメノクラゲが操る事で無理矢理喋らされたり、『デオキシス・クライシス』でデオキシスの言葉を伝えるために喋らされた事がある。どのパターンでも、その間の記憶はない。またニャース以外に人語を話せるポケモンはアニメ版、映画版を含めてミュウツーやヤドキングなどもいるが、そのポケモンたちは元々知性が高いため(またはエスパータイプのポケモンなのでテレパシーを使う)、新しい技を覚えることができないということはないと思われる。
一度、頭を強打した(?)ことで額の小判がめり込んだことがある。
1998年には『ポケットモンスター ピカチュウ』のテレビCMに出演した。
『ニャースのうた』『ニャースのパーティ』という歌をCDで発表している。
[編集] ポケモンカードでのニャース
無色タイプのたねポケモン。初登場は「ポケモンジャングル」。ジム拡張第2弾「闇からの挑戦」ではサカキのポケモンとして登場している。
ゲームボーイ用ソフト『ポケモンカードGB』には、ゲームオリジナルのニャースのカードが存在する。このカードの技「ねこパンチ」は、相手の場のポケモン1匹をランダムで選びダメージを与えるというもの。このカードを元に、ランダム要素をコイントスで極力再現したカードがコロコロコミックの付録となった。
CDシングル『ニャースのパーティ』には、初回限定特典として「ロケット団のニャース」が付属した。歌詞中にも1箇所、カードに関するフレーズが登場する。このカードの技「だいぎゃくてん?」は、互いの場に出ているポケモンの合計数だけコインを投げ、表が出た数×10ダメージを相手に、裏が出た数×10ダメージを自分に与えるという、文字通り運次第で大逆転が狙えるもの。このカードはのちにインターネット上で販売された「ポケモンカード★web」にも収録された。また、拡張パック「ロケット団の逆襲」に収録された「R団のニャース」も同様の技を持つ。こちらは悪タイプとなっている。通常のニャースとは異なるカードとして扱われるためペルシアンへは進化できないが、このカードから進化可能なポケモンとして、イベントで配布されたプロモーションカード「R団のペルシアンex」が存在する。
[編集] 映画でのニャース
各作品に必ず登場している。短編映画では最後に痛い目に遭わされる事が多い。
[編集] その他におけるニャース
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- ポケモン ピカチュウ・ニャースの大ぼうけん
- 「小学一年生」2004年4月号から2005年3月号に連載されていた漫画。作画はふくやまけいこ。
- コミックスは2005年7月に小学館より発売された。ISBN 978-4092532205