ハヤブサ (アルバム)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ハヤブサ | ||
---|---|---|
スピッツ の オリジナルアルバム | ||
リリース | 2000年7月26日 | |
ジャンル | J-POP | |
時間 | 50分48秒 | |
レーベル | ポリドール | |
プロデュース | スピッツ & 石田小吉 | |
チャート順位 | ||
オリコン:最高順位3位 |
||
売上枚数 | ||
オリコン:累積売上36.9万枚 |
||
スピッツ 年表 | ||
Recycle Greatest Hits of SPITZ (1999年) |
ハヤブサ (2000年) |
三日月ロック (2002年) |
ハヤブサはスピッツの9枚目のオリジナルアルバム。初回版のみスリーブケース仕様。
[編集] 解説
- このアルバム作成に関しプロデューサーに石田小吉(現石田ショーキチ)を迎えている。
- ベスト盤明け初のアルバムと言うこともあり、『Crispy!』から『フェイクファー』まで続いたポップな内容からはやや異なる面を見せている。そのため評価は分かれた。
- 一方、「8823」など現在でも人気の根強い曲が発表されており、徹底的なまでのロック色の強さを「これもアリだ」「初期を彷彿とさせる」と歓迎するファンも多い。
- このガラリと変わった作風については、「もっともベストアルバムはメンバーの意思とは全く無関係に発表されていたために、その無関係アルバムの大ヒットのショックが大きすぎた」のが原因ではないかとも言われている。しかし、実際にはこのような作風はベスト盤の発売が決まる以前から目指していたものであり、ただ今回はベスト盤を出したためにバンドとしての結束力が高まった結果が表れたといえる。
- 『8823』というタイトルでアナログ盤も同時発売されたが、「放浪カモメはどこまでも」「ホタル」「メモリーズ・カスタム」は未収録で、「いろは」「宇宙虫」「アカネ」は別ミックスである。曲順もCDのものとは逆からとなっている。また、表ジャケットの写真も違っており、モデルの少年の後ろからのアングルとなっている。
- レコーディングは日本で行われたが、ミキシング(一部)やマスタリングはアメリカで行われた。アメリカでのミキシングエンジニアはジム・スコット。マスタリングエンジニアは、これ以降のスピッツの作品にはかかせない存在となったスティーブン・マーカッセンである。
[編集] 収録曲
- 今 (1:56)
アルバムの一曲目らしい疾走感あふれる曲。(アナログ盤では一曲目ではなく最後の曲) - 放浪カモメはどこまでも album mix (3:02)
メモリーズとの両A面シングル。アルバム用にアメリカでリミックスされた。アナログ盤では未収録。 - いろは (2:59)
打ち込みのビートで始まるロックナンバー。ミキシングエンジニアはCD盤もアナログ盤もジム・スコットだが、アナログ盤ではよりハードな感じになっており、「JimさんのGas Panic」と表記されている。 - さらばユニヴァース (3:59)
仮タイトルは「指輪・宇宙」。サビでは韻を踏んでいる。 - 甘い手 (6:24)
6分を超える曲。間奏部分に挿入されている男女の会話はソビエト映画「誓いの休暇」の一部。 - Holiday (3:21)
ポップなイントロの曲。メンバー曰く「ストーカーソング」。実際、歌詞もそんな感じの内容である。 - 8823 (4:15)
タイトルは「ハヤブサ」と読む。ポリスを意識した、ライブで盛り上がる人気の曲。「君を不幸にできるのは宇宙でただ一人だけ」というフレーズが話題になった。椎名林檎も自身のライブでやったことがある。黒沼健原作の特撮ヒーロー番組『海底人8823』が元ネタだと渋谷陽一に指摘されたが、草野自身は自分が好きな西岸良平のマンガに登場するキャラクターから連想したらしい。 - 宇宙虫 (2:37)
完全なインストゥルメンタルの曲、作曲・演奏はギターの三輪テツヤ。アナログ盤では「Kaiser Knucle Version」となっているが、あまりCD盤と大差はない。この曲のみプロデュースがSCUDELIA ELECTRO名義となっている。 - ハートが帰らない (4:13)
ミディアムラブソング。以前草野が歌詞を提供したことのある歌手五島良子とのデュエットで、最初は草野とは別々に歌をレコーディングしたが、五島良子が「わかりにくい」と言ったので二人同時にレコーディングし直した。CD盤では前曲の宇宙虫と繋がっている。 - ホタル (3:42)
21thシングル。アナログ盤では未収録。 - メモリーズ・カスタム (3:17)
22thシングル版メモリーズがアレンジされ、更に石田小吉作曲による大サビが加わったもの。ライブの盛り上げ曲。アナログ盤では未収録。 - 俺の赤い星 (3:49)
作曲はベースの田村明浩。一人称とタイトルが「俺」という少し珍しい曲だが、歌詞の内容は自虐的。 - ジュテーム? (3:14)
ボーカル草野の弾き語りと甘 健民の胡弓によるシンプルな曲。仮タイトルは「アカネ」だという。(この仮タイトルは、次曲のタイトルに採用された模様) - アカネ (3:53)
アルバムを締めくくる曲(アナログ盤では1曲目)。歌詞は前向きなのだが、この曲を聴くと落ち込んでしまうという人も多い。CD盤は日本でミックスされたものを収録しているが、アナログ盤ではアメリカでミックスされたものが収録されている(表記は「JimさんのMix」)
この「ハヤブサ (アルバム)」は、アルバムに関連した書きかけ項目です。加筆、訂正などして下さる協力者を求めています。(Portal:音楽 Wikipedia:ウィキプロジェクト アルバム) |