パオロ・ロッシ
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パオロ・ロッシ(Paolo Rossi,1956年9月23日-)はイタリア出身のサッカー選手。
セリエBのヴィチェンツァで才能を開花させ、1976-77年21ゴールを挙げセリエA昇格、翌季もセリエAで24得点を上げ得点王に輝く。
順調な選手生活を送っていたが、1979-80年ペルージャ時代に八百長疑惑がかかり、裁定の結果2年間の出場停止処分を受けてしまう。
1982年スペインW杯直前に出場停止が解け代表に復帰。1次リーグこそ無得点に終わるが2次リーグ、黄金のカルテットを擁する優勝候補ブラジル戦でハットトリックを決め見事復活した。続く準決勝ポーランド戦でも2得点、決勝西ドイツ戦でも先制点を挙げ1938年以来44年振りとなるワールドカップ優勝に大きく貢献、自身も6得点を挙げ得点王となる。
なお、「史上最強」と言われたセレソンが敗れたことにブラジル全土は非常に大きなショックを受けており、いまだに「パオロ・ロッシ」の名はブラジルでは禁句である。
怪我により29歳で引退している。引退後は建設関係の仕事を営み、またOBによるオールスターマッチにもたびたび出場し、姿を見せている。華奢な体型は当時と全く変わらない。
2004年3月にはペレが選ぶ『偉大なサッカー選手100人』に選出された。
[編集] 選手経歴
[編集] 経歴
代表
クラブ
- セリエA優勝:2回
- 1981-82年/1983-84年
- セリエB優勝:1回
- 1976-77年
- コッパ・イタリア:1回
- 1982-83年
- UEFAチャンピオンズリーグ:1回
- 1984-85年
- UEFAカップウィナーズ・カップ:1回
- 1983-84年
- UEFAスーパーカップ:1回
- 1984年
- FIFAワールドカップ優勝:1回
- 1982年
[編集] 個人タイトル
- ワールドカップ得点王:1回
- 1982年スペインW杯:6得点
- バロンドール(欧州年間最優秀選手):1回
- 1982年
- セリエA得点王:1回
- 1977-78年 24得点
先代: カール=ハインツ・ルンメニゲ |
欧州年間最優秀選手 1982 |
次代: ミシェル・プラティニ |
イタリア代表 - 1982 FIFAワールドカップ 優勝メンバー (3度目) | ||
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1 ゾフ | 2 バレージ | 3 ベルゴミ | 4 カブリーニ | 5 コッロヴァティ | 6 ジェンティーレ | 7 シレア | 8 ヴィエルコウッド | 9 アントニョーニ | 10 ドッセナ | 11 マリーニ | 12 ボルドン | 13 オリアリ | 14 タルデッリ | 15 カウジオ | 16 コンティ | 17 マッサーロ | 18 アルトベッリ | 19 グラツィアーニ | 20 ロッシ | 21 セルヴァッジ | 22 ガッリ | 監督: ベアルツォット |