ピオネール
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ソビエト連邦 |
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思想 最高指導者 場所 組織 |
ピオネール (пионе́р) とは、ソ連・共産圏の少年団の事。
ロバート・ベーデン・パウエル卿による創成期のボーイスカウト運動が旧ソ連に伝わった後、国策・党策に合わせてその方針、形態が変化したもの。ピオネールとは「開拓者」の意味(英単語ではパイオニアが該当)。
ボーイ・ガールスカウトが志願制で、“来る者拒まず、必要なのはやる気のみ”であるのに対し、ピオネールは団員として相応しいと認められなければいくらなりたくとも入団出来ない(当然ながら非行による強制退団・除名もあり得る)。そのため、団員達は自らの身分に強い誇りを持っているという。また性別による区分はない。団員のシンボルは赤いネッカチーフ(ネクタイとも)。
団の編成は学校単位になっている。
旧ソ連の教員養成制度では、教育実習は1年間となっており、うち9ヶ月は学校における実習、3ヶ月はピオネールにおける実習に充てられた。
上位組織としてコムソモール(青年団)、下位組織としてオクチャブリャータ(露:октябрята 直訳すると十月の子。十月革命にちなむ)がある。
目次 |
[編集] 日本におけるピオネール
朝鮮初級学校ではピオネールが組織されており、在日本朝鮮青年同盟の指導を受けている。
[編集] 関連書籍
- ヴィーチャと学校友だち (ニコライ・ノーソフ作、福井研介訳、岩波書店:ISBN 4001120348)
- みどりの仮面 (ホルゲル・プック作、島原落穂訳、岩波書店:ISBN 4001106655)
- チムール少年隊 (A・ガイダール作、直野敦訳、岩波書店)
上記は全てピオネールの登場する書籍である(時代を反映して旧ソ連の児童文学が多い)。
[編集] 関連映像作品
- ぼくと彼女のために
- ヨーロッパ・ヨーロッパ ぼくを愛したふたつの国
- グッバイ、レーニン!
- ピオネールに入りたい(チェブラーシカ第二話)
[編集] 関連項目
- 合唱曲「ピオネールは木を植える」
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