フリーダイヤル
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フリーダイヤルは、通話料を着信側が負担(着信課金)する、NTTコミュニケーションズが提供する日本の電話サービス。NTTコミュニケーションズの登録商標である。1985年に日本電信電話によって開始され、1999年にNTTコミュニケーションズがサービスを引き継いでいる。
同様の他社のサービスとしては、次のようなものがある。
- KDDI - フリーコールDX、フリーコールS・フリーフォン
- ソフトバンクテレコム - フリーコールスーパー
- NTT東日本・西日本 - フリーアクセス(発信地域を着信地と同一の都道府県内に限定)
- NTTドコモ各社 - フリーナンバー
- NTTドコモの携帯電話に対する着信課金サービス。NTTドコモの携帯電話とNTT東西の一般電話からの発信に限定され、NTTドコモの携帯電話では0120-xxxxxxを直接ダイヤルするが、一般電話からは090-310-143へダイヤルしてからガイダンスに従って、0120-xxxxxxをダイヤルする方法を取る。
- フュージョンコミュニケーションズ - フリーボイス、フリーボイス ライト
- 平成電電(ソフトバンクテレコムに事業譲渡) - フリーチョッカ
以下では、これらの各社のサービスを総称して「フリーダイヤル等」または「着信課金」と表記する。
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[編集] 電話番号
古くからの番号の場合、電話番号が「0120」で始まっているのが特徴で、近年のものでは電話番号が「0800」で始まるものもある。本家であるフリーダイヤルの番号は0120の次が9以外の数字となっている。他社のサービスでは、電話会社の識別番号(0070、0077、0088等)で始まる長いものか、0120-9xx-yyy、0800-xxx-yyyyで、xの部分が事業者ごとに定められている。また、取得済みの0120番号については、他社への切り替え(番号ポータビリティ)が可能となっている。
- このため、0120の次が9以外の数字となっている番号で、「フリーダイヤル」の語や二重リボンマークが使われていない場合は、NTTコミュニケーションズから他社へ切り替えたこと番号であると判断できる。(NTTコミュニケーションズは自社の「フリーダイヤル」契約者にしか二重リボンマークの使用を許諾していないため)
フリーダイヤル等については、長い間NTT東西の一般電話や公衆電話からの通話に限られ、携帯電話やPHSからの通話は不可能であったが、最近では、契約者の選択により、携帯電話やPHSからでも通話可能な番号が多くなっている。ただし、新幹線公衆電話やピンク電話からは発信できない。同様に、NTT以外の他社直収電話、IP電話(光電話など)、CATV電話からも、着信課金番号にはかけられない。
- 通話不能なケースの例
- KDDI・メタルプラス→自社フリーコールDX、フリーコールS、「フリーダイヤル」以外の着信課金(ソフトバンクテレコム・フリーコールスーパーなど)
- ソフトバンクテレコム・お得ライン→自社フリーコールスーパー、「フリーダイヤル」以外の着信課金(KDDI・フリーコールDX、フリーコールS)
- 光電話→「フリーダイヤル」、自社フリーアクセス以外の着信課金
2007年2月時点で、発信側の会社を問わず着信可能な契約ができるサービスは、NTTコミュニケーションズの「フリーダイヤル」のみである。
フリーダイヤル等の契約に当たっては固定電話回線が必須であり、契約後も通常の電話番号(有料番号、下番などと呼ばれる)が同じ回線で併用できる。従って、フリーダイヤル等の番号が存在するなら、有料番号も当然存在する。よって、フリーダイヤル等を契約する際に、もし携帯電話等からの着信を許可しないのであれば、フリーダイヤル等の番号を表示する際に有料番号も併記した方が、利用者(発信する側)の利便性が向上する(実際には、携帯電話等からの着信を許可していないにも拘らず、フリーダイヤル等の番号のみが表記されており、有料番号の併記がない例が各所に見られる)。
フリーダイヤル等の回線で、営業時間外に留守番電話を設定しておく場合があるが、これは悪意のあるイタズラに対して危険である。留守番電話が応答した時点でフリーダイヤル等の契約者側に料金が課金されるため、数秒に1回程度など頻繁に発信された場合、料金が最悪の場合億単位となってしまうこともあり得る。このため、接続せずに交換機側でガイダンスを流す時間外着信案内のオプションが用意されている。
[編集] 用途
主に、一般消費者からの問い合わせ、注文申し込み窓口の公開番号として使われることが多い。別の用途としては、社外で業務を行う営業担当社員の出先から事務所への連絡用として、番号非公開のフリーダイヤル等の回線を設置していることも多い。
[編集] 世界の類似サービス
アメリカ合衆国では、電話番号が"1-800"および"1-888"で始まる番号が着信課金サービスの番号である。1桁目の"1"はアメリカの国番号であるが、実際に着信課金サービスの番号に電話をかける際には、アメリカ国内からかける場合でも"1"を省略しないのが通例。というのは、宣伝で"1"をつけて案内するからである(800-XXX-XXXXと案内するよりも、"1-800-XXX-XXXX"と紹介したほうが、市外局番800の地域などと誤解されず、通話料無料の番号であると認識してもらいやすいというねらい)。
なお、アメリカにおいて、1-800-GO-APPLEというように、アルファベットで表記された電話番号を見かけることが少なくない。これは、アメリカの電話機には必ず、数字ごとにアルファベットが併記されているためである(ちなみに日本の携帯電話のダイヤルボタン部にも、これとよく似たものが多い)。各アルファベットに対応する数字は以下のとおり。
- 2: ABC
- 3: DEF
- 4: GHI
- 5: JKL
- 6: MNO
- 7: PQRS
- 8: TUV
- 9: WXYZ
- 「Q」「Z」については、一部の電話機では割り当てられていなかったり、「0」にまとめて割り当てられている場合もある。
実際の発信は各アルファベットの対応数字によって行われており、例えば1-800-GO-APPLEの場合は、実際には1-800-46-27753にかけていることになる。英語では、日本語のように数字そのもので語呂合わせを作って記憶させやすくすることができないために、数字にアルファベットを振ることで語呂合わせを作っているのである。