ペプシコーラ
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ペプシコーラ | |
商標登録 | 1903年 |
ブランド創業国 | ![]() |
本社 | PepsiCo, Inc. |
日本・販売総代理権 | サントリー |
ペプシコーラ(Pepsi-Cola)とは、アメリカに本社があるソフトドリンクを世界各国で展開しているブランドである。
目次 |
[編集] 概要
アメリカの大手飲料メーカーであるペプシコ・インク(PepsiCo, Inc,NYSE:PEP)が製造・販売を担当している。コーラの販売を主としていて、日本でもペプシコーラやダイエットペプシの名で、様々な種類のコーラを販売している。
コカ・コーラやRCなどの、ライバル企業もある中、ペプシコーラは独自の味を売りとして、大きな売り上げを果たしている。
[編集] 歴史
最初のペプシコーラは、1898年、アメリカ合衆国ノースカロライナ州の薬剤師ケイレブ・ブラッドハムが消化不良の治療薬として処方したものである。ただし、ペプシコーラは何度か原液の配合を変えている。名称の由来は、消化酵素のペプシンである。
20世紀前半は売れずに身売りをすることもたびたびあった。コカ・コーラ社への身売りさえ計画されたが、同社は当時のペプシの状態があまりにひどく、1ドルの価値もないと判断してその話を断ったという逸話が残っている。経営状態がよくなったのは第一次世界大戦後である。
1959年には、かつて顧問弁護士であったリチャード・ニクソン副大統領の紹介でソビエト連邦のニキータ・フルシチョフ書記長にペプシコーラを試飲させることに成功。1970年代にニクソンが大統領に就任、ペプシコーラはソビエト連邦政府と20年間の独占契約をした。これによりソ連と契約した最初のアメリカ製品となる。この後、ソビエト連邦ではペプシコーラは一般的に入手することが可能となり、他の共産圏諸国(東ドイツ、ルーマニアなど)でも販売された。
フリトレー、ピザハット、ケンタッキーフライドチキン、タコベルなどを傘下におさめ、清涼飲料水以外の分野にも進出しているが、現在はレストラン事業はペプシコ・インクよりスピンオフし、トライコングローバルレストラン(現ヤム・ブランズ)となっている。
なお、ペプシコ社の社長であったロジャー・エンリコが当時どのようにコカコーラ社と競争していったかを執筆している。
原著:
- Roger Enrico & Jesse Kornbluth, THE OTHER GUY BLINKED: HOW PEPSI WON THE COLA WARS
- R・エンリコ <ペプシコーラ社長>、J・コーンブルース 『コーラ戦争に勝った! ペプシ社長が明かすマーケティングのすべて』
[編集] 日本における歴史
日本には1947年、GHQ専用に輸入されたが、一般販売は行われなかった。しかし、後に大統領となるニクソンが弁護士として市場開放のロビー活動をしていたのは有名な話。一般販売は1957年に比嘉悦雄により開始。長年日本法人の「ペプシコ・インク日本支社」から発売していたが、1997年に日本に於ける事業(マーケティング及び製造販売総代理権)をサントリーに売却し、1998年以降、飲料部門のサントリーフーズが販売している。
[編集] マーケティング
アメリカに於いて、1970年代にペプシコーラのマーケティングを担当し後に社長となったのがジョン・スカリーである。ジョン・スカリーはスティーブ・ジョブズに口説かれて1983年に アップルコンピュータに入社することになる。
アメリカではかつてM.C.ハマーの出演でペプシコーラとコカ・コーラとを比較するCM(比較広告)を放送し、放送倫理の問題に触れた為、日本ではコカ・コーラの商品名にモザイクを入れて放送したというエピソードもある(日本でも一時モザイクなしで放送されたが、クレームがついた。その後期間限定で希望者に問題の修正前のCMをまとめたビデオテープを進呈した)。この比較広告の方法は、アメリカでは大統領選挙などでも見られるポピュラーなものだが、日本人にはなじみが薄く受け入れられなかった。しかしその後も、モザイクなどで隠されてはいたが、「UFOがコカ・コーラとペプシコーラを一缶づつ吸い上げた後、ペプシコーラだけを自動販売機ごと持ち去る」「自動販売機のボタンに手が届かない少年がコカ・コーラのビンを踏み台にしてペプシコーラを購入する」「コカ・コーラっぽいロゴ(モザイクなし版でコカコーラロゴによく似せた別物であることが分かる)のトラックの運転手がペプシコーラを激しく求める」「ダイエットペプシのカロリーはコカコーラライトの11分の1であることを名指しで指摘(1 kcalと11 kcalの差であったが)」などの挑戦的なCFを放送した。またイチロー、デビッド・ベッカムなども日本版限定でCMに出演していた。
日本においては過去に、王貞治選手がイメージキャラクターをつとめたことがあり様々なノベルティが子供たちを魅了した。王冠裏に「~円」という文字があるとその分の現金が貰えるというのもペプシが先駆けである。その後は水前寺清子等を起用したが、市場シェアが年々下落して行きペプシのCM自体があまり見られなくなっていった。 低迷期を経てアメリカ本社の本格的なテコ入れが1991年ごろから始まり、この時期からペプシは積極的にテレビCMを出稿し自動販売機の数を増やしていった。基本的にペプシコーラのCMはアメリカのものを輸入し、その他製品のCMは日本にて製作していた(例:セブンアップ、バーディコーヒー、マウンテンデュー、フルーピー等)。
ペプシマンなど、飲料への首掛け景品、ボトルキャップブームを創り出し、オープン懸賞も『2001年宇宙の旅』(ただし2006年現在は未催行)プレゼントやペプシマンの愛車、シボレー・コルベットのプレゼントなど、話題性の高いキャンペーンを次々と世に送り出している商品である。
レモン果汁入りコーラとして、日本では2003年にペプシツイストが発売。現在では世界中で発売されている。それまでにも喫茶店やレストランでコーラを注文すると、スライスレモンがついてくることはあったが、その果汁を絞って缶入りにすればいいという発想から生まれた。
2006年春、日本人の味覚にあわせた「カロリーゼロ」「レモン風味」の味わいで、日本発コーラペプシネックスを発売開始。
[編集] ペプシマン
ペプシマンは、1996年に登場したコンピューターグラフィックを使った日本独自のキャラクターである。金属的な体を持つヒーローとして登場したが、実は痛がりというコミカルなキャラクターで人気を集め、シリーズCMが作成された。公式設定ではNASAが研究していた謎の金属が意思を持って活動をはじめ、 近くにあった研究者が飲んでいたペプシコーラの影響を受けてペプシマンが誕生したというものであった。
当初は胸から下にかけて太い赤のライン、その上にペプシのマークが入ったデザインであったが、パッケージデザインがリニューアルされた1998年からは、左肩から右腹部、及びその下まで青いカラーリングへと変化した。
2003年にペプシツイストが発売されると、頭にレモン色のニット帽を首までかぶった形で「ペプシツイストマン」として再登場。さらに女性版といえる「ダイエットペプシツイストウーマン」も登場した。
2005年にはトランスフォーマーとのタイアップにより、「キャンペーン司令官ペプシコンボイ」が登場している。
弱者を助ける正義のヒーローとして登場し、困った人を助ける為に活躍するが、ドジでマヌケな面があり、親しみやすいキャラクターとしてCMで表現され、CM放送の際には視聴者に高評価を受けたキャラクターであり、現在でもファンが多い。
[編集] 商品の一覧
[編集] アメリカ
- ペプシ PEPSI
- ダイエットペプシ Diet PEPSI
- ペプシワンPEPSI ONE
- ペプシワイルドチェリー Wild Cherry PEPSI
- ペプシダイエットチェリー Diet Cherry PEPSI
- ペプシバニラ PEPSI Vanilla
- ペプシライム PEPSI Lime
- ペプシツイスト(レモン味) PEPSI Twist
- ダイエットペプシツイスト Diet PEPSI Twist
- ペプシジャズ(イチゴとバニラ味) PEPUSI Jazz
- ダイエットペプシジャズ Diet PEPSI Jazz
- ペプシブルー PEPSI BLUE
[編集] 日本
- ペプシコーラ (PEPSI COLA)
- ダイエットペプシ (diet PEPSI)
- ペプシツイスト (PEPSI Twist)
- ダイエットペプシツイスト (diet PEPSI Twist)
- ペプシブルー (PEPSI BLUE)-2004年夏限定。
- ペプシエックス (PEPSI X)-2005年夏限定。
- セブンアップ (7up)
- マウンテンデュー (Mountain Dew)
- ミリンダ (MIRINDA)
- ペプシMX (PEPSI MX)
- ペプシネックス (PEPSI NEX)
- ペプシレッド (PEPSI RED)-2006年夏限定。
- ペプシラズベリーコーラ
- ペプシトロピカルコーラ
- ペプシカーニバル(PEPSI Carnival)
- ペプシゴールド(PEPSI GOLD LIMITED EDITION)
[編集] 販売が中止された商品
[編集] かつて日本国内のみで発売された商品
- ジャズイン(ティーソーダ)
- フリーダム(缶コーヒー)
- バーディ(缶コーヒー)
[編集] ペプシ商品ギャラリー
[編集] ペプシコーラが採用されている外食産業
[編集] サントリー系
[編集] その他
[編集] 関連イベント
- ペプシチャレンジ
- 日本ペプシコーラ販売
- ペプシカップ全日本バレーボール小学生大会
[編集] CDシングル
- シングル盤
- JAMES&GANG/PEPSI MAN (1996年7月22日発売)
[編集] ゲーム
- ペプシマン (1999年3月4日、プレイステーション)
- ファイティングバイパーズ(セガサターン版に隠しキャラで登場)
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- PEPSI(サントリー株式会社の運営する日本語サイト)
- 北関東ペプシコーラ販売
- PepsiCo, Inc. (英語)
- ミリンダ エスペラント語で、幸せな・楽しいという意味らしい
- 紙コップで乾杯!- ミリンダは生きていた! -
- ミリンダに会いたい
- ミリンダの記憶