マ・メール・ロワ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
クラシック音楽 |
---|
作曲家 |
ア-カ-サ-タ-ナ |
ハ-マ-ヤ-ラ-ワ |
音楽史 |
古代 - 中世 |
ルネサンス - バロック |
古典派 - ロマン派 |
近代 - 現代 |
楽器 |
鍵盤楽器 - 弦楽器 |
木管楽器 - 金管楽器 |
打楽器 - 声楽 |
一覧 |
作曲家 - 曲名 |
指揮者 - 演奏家 |
オーケストラ - 室内楽団 |
音楽理論/用語 |
音楽理論 - 演奏記号 |
演奏形態 |
器楽 - 声楽 |
宗教音楽 |
メタ |
ポータル - プロジェクト |
カテゴリ |
マ・メール・ロワ(Ma Mère l'Oye)は、マザー・グースを題材にした、モーリス・ラヴェルの作品。原曲であるピアノ四手連弾の組曲、これを管弦楽曲に編曲した管弦楽組曲版、さらにバレエ用に増補された版がある。
目次 |
[編集] ピアノ連弾版
原曲は、子供好きの(しかし独身であった)ラヴェルが、ラヴェルの友人であるゴデブスキ夫妻の2人の子、ジャンとマリーのために作曲した、連弾の組曲である。1908年から1910年にかけて作曲されたといわれる。
第1曲 | 眠りの森の美女のパヴァーヌ | Pavane de la belle au bois dormant |
第2曲 | おやゆび小僧 | Petit Pousset |
第3曲 | パゴダの女王レドロネット | Laideronette, impératrice des pagodes |
第4曲 | 美女と野獣の対話 | Les entretiens de la belle et de la bête |
第5曲 | 妖精の園 | Le jardin féérique |
初演はマルグリット・ロンの弟子、ジャンヌ・ルルーとジュヌヴィエーヴ・デュロニーによって1910年4月20日、パリ・ガヴォーホールで開かれた独立音楽協会の定期演奏会で行われた。
[編集] 管弦楽組曲版
管弦楽組曲版は、連弾組曲をそのまま管弦楽編曲したもので、1911年初頭に編曲された。
[編集]
- 2ホルン(F調)
その他
- ハープ
[編集] バレエ版
バレエ版は、1911年から翌1912年初頭にかけ、ラヴェル自身の台本とともに、曲を入れ替え、新たな曲を付け加える形で編曲された。初演は1912年1月28日である。
前奏曲 | Prélude | |
第1場 | 紡車の踊りと情景 | Danse du rouet et scène |
第2場 | 眠りの森の美女のパヴァーヌ | Pavane de la belle au bois dormant |
(間奏) | ||
第3場 | 美女と野獣の対話 | Les entretiens de la belle et de la bête |
(間奏) | ||
第4場 | おやゆび小僧 | Petit Pousset |
(間奏) | ||
第5場 | パゴダの女王レドロネット | Laideronette, impératrice des pagodes |
(間奏) | ||
終曲 | 妖精の園 | Le jardin féérique |
[編集] 解説
おやゆび小僧、パゴダの女王レドロネット、美女と野獣の対話には、原作から短文が引用・付記されている。
[編集] 紡車の踊りと情景、眠りの森の美女のパヴァーヌ(Danse du rouet et scène, Pavane de la belle au bois dormant)
4/4拍子 Lent(ゆっくりと)
シャルル・ペローの童話集、マ・メール・ロワ(マザーグース)の眠りの森の美女から。
[編集] おやゆび小僧(Petit Pousset)
2/4拍子 Tres modere(とても中庸に)
シャルル・ペローの童話集、マ・メール・ロワ(マザーグース)から。
[編集] パゴダの女王レドロネット(Laideronette, impératrice des pagodes)
2/4拍子 Mouvt de Marche(マーチのリズムで)
ドーノワ伯爵夫人の"緑の蛇"から。 パゴダとは中国製の首振り陶器人形のこと。
[編集] 美女と野獣の対話(Les entretiens de la belle et de la bête)
3/4拍子 Mouvt de Valse tres modere(とても中庸なワルツのリズムで)
マリー・ルプランス・ド・ボーモンの美女と野獣に基づく。
[編集] 妖精の園(Le jardin féérique)
3/4拍子 Lent et grave(ゆっくりと荘重に)
「眠りの森の美女のパヴァーヌ」と同じくペローの「眠りの森の美女」から。
眠りについた王女が王子の口づけで目を覚ますシーン。管弦楽版、バレエ版ではラヴェル一流のオーケストレーションによる壮麗な大団円で全曲を締めくくる。
[編集] メディア
- 眠りの森の美女のパヴァーヌ(説明ページ) — ブラウザで視聴 (beta)
- Arranged for solo piano in 1910 by Jacques Charlot, a friend of Ravel. Please note that this recording has many performance errors (ignored accidentals, etc.) throughout, including random accented notes in every bar.
- うまく聞けない場合は、サウンド再生のヒントをご覧ください。