メアリー・ロビンソン
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メアリー・ロビンソン(Mary Robinson、1944年5月21日-)はアイルランド共和国第7代大統領(在任1990年-1997年)及び国連人権問題担当高等弁務官(在任1997年-2002年)。アイルランド最初の女性大統領だが、同時に史上最も成功した大統領とされる。
[編集] 経歴
1944年アイルランドのメイヨー州バリナに生まれた。法廷弁護士資格を取得し、25歳でダブリン大学トリニティーカレッジ刑法学教授となる。1970年ニコラスと結婚。1969年から1989年まで20年にわたってダブリン大学代表としてアイルランド議会上院議員を勤め、各種委員を歴任。1979年から1983年まではダブリン市会議員も勤めた。
1990年アイルランド労働党に擁立されて大統領選挙に出馬、労働党からは初めて当選した。同年12月3日アイルランド共和国第7代大統領に就任する。1970年代からイギリスが統治する北アイルランドをめぐってIRA暫定派が活発なテロ活動を展開しており、1990年代に入ってもロンドンにおいてしばしば爆弾テロが起こった。アイルランド政府は北アイルランドの平和的統合をめざし、テロ活動を禁圧するため、英国政府と協力、1993年12月英国との和平案を成立させ、1994年8月IRA暫定派も停戦を表明した。しかし和平交渉が停滞すると、再びテロが始まり、1997年7月から和平交渉再開。ロビンソン大統領の任期は北アイルランド問題対策に明け暮れた。その一方で、1992年にはソマリア危機の直後に同国を訪問、1994年には大虐殺のあったルワンダを訪問し、国連などの場で人権を訴え続けた。
アイルランド共和国において大統領はほとんど実権のない事実上の名誉職であり、上記のアイルランドをめぐる政治的な動きには彼女は直接的には全く関係はないが、しかしその海外歴訪やリベラルな政治姿勢や演説により、国内外で非常に好感度をもって迎えられ、またカトリックの支配する保守的な男性社会であったアイルランドのイメージを変えた存在として、アイルランド国内での国民の支持率は90%を越え、史上最も成功した大統領と評される。
1997年9月、予定より3ヶ月早くアイルランド大統領を退任して、9月12日国連人権問題高等弁務官に就任、2002年まで5年にわたって在任した。現在はニューヨークを拠点に各種基金の活動を続けている。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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カテゴリ: アイルランドの政治家 | 1944年生