レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン
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レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン (Rage Against the Machine、英語圏ではRATM、日本ではレイジと省略される場合が多い) は、1990年にアメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルスで結成されたロックバンド。1990年代の新興音楽ジャンルのひとつであったミクスチャー・ロック(海外では主に「Modern Heavy Rock」と呼ばれる)の先駆的バンドの一つ。 メンバーは思想的にマルコムX、チェ・ゲバラ、マーチン・ルーサー・キング・ジュニアなどから強い影響を受けていることから、歌詞の多くは急進的左翼思想に裏付けられた政治メッセージが表されており、またムミア・アブ・ジャマールの釈放を求めるなどの政治活動も積極的に行っていた。
2000年にボーカルのザックが突然の脱退表明し、それを契機にバンドは解散。ザック以外のメンバーは元サウンドガーデンのクリス・コーネルをボーカルとしてむかえオーディオスレイヴというバンドで活動していたが、2007年2月にオーディオスレイヴも活動を休止する。
なお、『バトル・オブ・ロサンゼルス - The Battle of Los Angeles - 』に収録されている「ゲリラ・ラジオ - Guerrilla Radio - 」は総合格闘技PRIDEの主題歌になった。
『レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン - Rage Against The Machine - 』に収録されている「ウェイク・アップ - Wake Up - 」はマトリックス (映画)のエンディング・テーマになった。背景にはこの曲を聴きながらマトリックスの脚本のほとんどを書き上げたというウォシャウスキー兄弟の思い入れがあったという。
2007年にコーチェラ(Coachella Valley Music Festival)にて再結成ライブが決定した
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[編集] メンバー
- 政治色の強いチカーノ壁画家である父と、反戦活動家である母の間に生まれる。RATM以前はハードコア・バンド「インサイド・アウト」のボーカルをつとめていた。
- RATM解散後も音楽活動を続けている。毎年ソロ・アルバムの発売の噂が流れるものの、現在のところ発表には至っていない。
- ケニアの民族過激派マウマウ団の一員で後にケニア初の国連代表となる父と、公民権運動や検閲反対運動に関わってきた活動家である母の間に生まれる。ハーバード大学で政治学を専攻し、首席で卒業。議員秘書を務めていたこともあるが、リベラルな思想が災いし解雇され、本格的に音楽活動を始めることになる。
- ユニークなエフェクターの使用法やスクラッチ奏法など、独創的なギタープレイで高い評価を得ている。
- ハイスクール時代にトゥールのアダム・ジョーンズとElectoric Sheepというバンドを組んでいた。
- Tim.C、Tim Bobなど作品毎にクレジットが異なる。
- パール・ジャムのエディ・ヴェダーとかつてバンドを組んでいたことがある。
[編集] バンドの特徴
- 彼らのライブステージにはよく、後ろにチェ・ゲバラの肖像画がかかり、アンプの前などにアメリカ国旗が逆さまに吊るされていた。その過激なパフォーマンスが災いしているのか白人至上主義を掲げる人間から脅迫が来たり、噂ではKKK団の様な白人至上主義組織から妨害を受けていた事もあるらしい。デビュー当時から凄い人気があった一方で、暴力的なロックファンからは知的なロックを演奏するレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンは異端児の様な扱いを受け、嫌われるという事があった。
[編集] ディスコグラフィー
- レイジ・アゲインスト・ザ・マシーン - Rage Against The Machine (1992)
- イーヴィル・エンパイア - Evil Empire (1996)
- ライヴ&レア - Live & Rare (1998)
- バトル・オブ・ロサンゼルス - The Battle of Los Angeles (1999)
- アルバム収録曲「スリープ・ナウ・イン・ザ・ファイアー - Sleep Now In The Fire - 」のPV撮影をマイケル・ムーアによりニューヨーク証券取引所前にてゲリラ的に敢行。ニューヨーク市警察にムーアと共に逮捕される。(連行される様子は当該PVに収められている)
[編集] 外部リンク
- 公式サイト
- EFFECT
- http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/RageAgainstTheMachine/ Renegadesアルバムサイト](SONYMUSIC、日本語)