ヴェスヴィオ
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ヴェスヴィオ(Vesuvio)は、イタリア・カンパニア州にある火山。ナポリから東へ約9キロメーターのナポリ湾岸にある。過去100年以内に噴火した活火山は、ヨーロッパ大陸ではこれが唯一であるが、現在は噴火していない。イタリアにそのような火山は2つあるがエトナ火山とストロンボリは島にある。ユーラシア大陸全体を見ても、これを含め活動中の火山はない。
標高は1,281 m。日本ではベスビオ火山と表記されることが多い。イタリア語ではヴェズーヴィオ。英語からヴェスヴィアス、ラテン語からウェスウィウス、あるいはヴェスヴィオスとも呼ばれる。狭義のヴェスヴィオ山を、ソンマ山 (1,132 m) とよばれる外輪山が取り巻いた複合成層火山。
紀元後79年8月24日の大噴火が有名であり、この時、噴出物(火砕流)でポンペイ市を、泥流でヘルクラネウム(現在のエルコラーノ)を埋没させた。この噴火の様子は小プリニウスの書簡により詳細な描写が残されており、ヴェスヴィオ山のように大量の軽石や火山灰を高く噴き上げる大規模な噴火をプリニー式噴火というようになった。以降頻繁に噴火を繰り返している。最近の噴火は1944年のもので、サン・セバスティアーノ村を埋没させた。
1880年には山麓から火口まで登山電車(フニコラーレ)が開通した。これを記念して作られた歌(いわゆるコマーシャルソング)がナポリ民謡『フニクリ・フニクラ』である。この登山電車は1944年の噴火で破壊された。
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