三村マサカズ
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三村 マサカズ(みむら まさかず、本名:三村 勝和(読み同じ)、1967年6月8日 - )は、日本のお笑い芸人である。お笑いコンビ「さまぁ~ず」のツッコミを担当。ホリプロ所属。身長167cm。
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[編集] 来歴・人物
東京都墨田区出身、血液型A型。東海大学付属高輪台高等学校卒業。
1988年に高校の同級生である大竹一樹とコンビ結成。翌年の1989年コンビ名「バカルディ」として活動を始める。デビュー後程なくして関東お笑い界期待のホープとして脚光を浴びるもその後低迷。しばらく不遇の時期を過ごす。
1997年、本名から芸名「三村マサカズ」に改名。この頃、岡村隆史(ナインティナイン)に「関東一のツッコミ」と評され、一部で注目を集めるようになる。一般視聴者に広く知られる前から若手芸人の仲間内では評判が高かったようで、キャイ~ンのツッコミ・天野ひろゆきは某番組の中で「三村さんは東京の若手芸人のお手本だった」と語っている。
2000年、バラエティ番組『新ウンナンの気分は上々。』(TBS系)の企画で海砂利水魚(現くりぃむしちゅー)と対決し敗北。罰ゲームとしてコンビ名を「さまぁ~ず」に改名させられる。しかし改名後、「~かよ!」という独特のツッコミが各方面でフィーチャーされブレイク。現在に至る。
2004年3月、『内村プロデュース』収録中に、無茶なボケが原因で左膝前十字靭帯を断裂。6月には同じく『内P』におけるドッジボールの試合で右膝も負傷。それでも無茶な動きで笑わせようと頑張るあたりに、お笑い芸人の根性と哀しい性が垣間見える。
2005年1月に放送された特別番組『史上空前!! 笑いの祭典 ザ・ドリームマッチ'05』(TBS系)では、田中直樹(ココリコ)とのコンビで優勝し賞金500万円を獲得。
2006年1月、内村光良(ウッチャンナンチャン)監督の映画『ピーナッツ』に出演。同作品の影の主役と言われ、内村監督からは「劇中で成長する珍しい役者」と評された。
2007年1月に放送された特別番組『史上空前!! 笑いの祭典 ザ・ドリームマッチ'07』(TBS系)では、志村けん(ザ・ドリフターズ)とのコンビで優勝。今回が3回目の放送であるが三村はこれで2度目の優勝となった。
[編集] エピソード
- 面倒くさがり屋で、ネタの立ち稽古が嫌い。稽古を怠けたせいで舞台で大失敗をし、大竹と大喧嘩になったことがある。
- 以前は「番組の司会進行ができない」(本人談)ことが悩みだったが、レギュラー番組が増えるにつれて経験を積み、自信をつけつつある。しかし『笑っていいとも!』(フジテレビ系)や『リンカーン』(TBS系)等における司会ぶりは相変わらずぎこちない。
- 現在2児の父親で時折、子煩悩な一面を見せる。だが大の下ネタ好きで、そのあまりの酷さに奥さんが出演番組のビデオ録画をやめたり、実家から時々クレームが来たりするという。「内村プロデュース」においては、アイデアが出なくなって苦し紛れに「セ○クス!」と口走り、顰蹙を買うシーンがしばしばあった。
- かつて大竹と同室に宿泊した際、天井に張り付いていた虫を丸めた雑誌で思い切り叩いたところ、潔癖症である大竹の枕の上にその死骸が落ちてしまい、大喧嘩になった。それ以来2人はほとんど喧嘩をしていないとか。
- 高校卒業後に東京渋谷109内の洋服店にアルバイトで入り、そのまま店長まで上り詰めた経験がある。この時にファッションセンスが鍛えられたと自ら語る。赤い服を好み番組でも衣装としてよく着ているが、タモリに「お前は赤が似合わない」と再三イジられている。ちなみに愛用している携帯電話も赤(NTTドコモSH903)。
- 特技はクイズ・暗算と頭を使うものが得意。しかし年を重ねるにつれ、ものの名前が出てこなくなることが多くなり、「アレ」という言葉を多用しては周囲にバカにされている。後輩に「お茶取って」と言おうとして「ソファー取って」と口走るなど、まれに不可解な間違え方をすることもある。
- 子どもの頃のあだ名は「エース」(バレーボールの授業で大活躍したため)。クラスの人気者で、当時から周囲を笑わせることに全身全霊を傾けていた。デビュー当時は華奢な風貌で、三上博史似(自称)の男前風であったが、中年太りした現在は大竹曰く「ハンプティ・ダンプティのような体型」になってしまっている。必然的に身体のキレも悪くなり、番組のスポーツ企画などで様々な珍プレーを披露している。
- 痛風にかかったことをカミングアウトした。薬を飲んだら、すぐに治ってしまったとのことである。
[編集] 番組でのエピソード
- 実はボケ役志望で、持ちネタ以外の場では大竹と立場が逆転している事が多い。『内村プロデュース』(テレビ朝日系、以下『内P』)では「俺はボケたいんだ!」「ツッコミとかメンドクセェんだよ!」と発言したこともある。ちなみに、同番組内の心理テスト企画では「ボケ型だが、大竹が更に上をいくボケなのでツッコミをしている」との診断を受けた。
- 以前バラエティ番組『グータン』(フジテレビ系)において、「2番手の地位で実力を発揮するタイプ」という精神分析結果を受ける。当時『内P』でMCの内村光良に次ぐポジションで活躍していた三村は、その結果に驚くとともに妙に嬉しそうにしていた。
- 2005年1月1日の『内P』元日スペシャルのコーナー「露天風呂だるまさんが転んだ」(全員が全裸で参加する)では、ゴールしそうなふかわりょうらの背後へいつのまにか回り込んでいて、動きを止められている隙に「玉」を揉みしだき次々とゴールを阻止。最早妨害行為自体が目的化していた(最終的には自分が優勝)。その際に「職人の顔」をしていたことから『玉職人』の称号を与えられる。元日にしか登場することのないキャラという設定が、このキャラの希少価値を高め伝説化した。この玉職人は、三村も参加するユニット・NO PLANのアルバム『SUMMER PLAN』に楽曲として収録されている。また、翌年の元日スペシャルでは「露天風呂だるまさんが転んだ」が中止になったため、『玉職人』は2005年の初登場以来約2年間、披露する機会がなかったことも伝説に拍車をかけた。その後、『玉職人』は2007年1月放送の『内P』新春スペシャルで2年ぶりに復活。途中有吉弘行から掟破りの玉揉み返し(逆玉)を受けるも、「露天風呂だるまさんが転んだ」3度目の優勝を果たし、職人芸健在を見せ付けた。
- 2005年10月23日に特別番組『内村プロジェクト』内で放送された「マイカーで教習所対決」で、ふかわりょうの愛車「黄色いワーゲン」のフロントグリルを破壊。そのダメージの大きさに本人も罪悪感を感じてしまい、思わず「見んな見んな」とふかわの目を覆っていた。ちなみに本人の愛車はゼネラルモーターズ社製のGMC Envoy。所ジョージに見立ててもらったもの。
- 『内P』のドッキリ企画「リアル性格王」において、ほぼ100%の確率で騙されている。「朝、後輩の運転で仕事場へ → 大竹を迎えに行く → 途中コンビニに寄る」という一連の行動は同コーナーのお約束になっている。(対照的に大竹は、警戒心が強い性格のため、ほとんどひっかかったことがない。)
- その騙されやすい性格とオーバーなリアクションゆえか、2005年4月~2006年6月にかけて、計6回というハイペースでドッキリを仕掛けられている。流石に本人も警戒するようになり、最近では「リンカーン」のドッキリを見破り、カメラを見つけ出したこともある。
- 2006年夏頃に念願のマイホームを手に入れたが、完成直後にテレビ番組のロケーションで2度に渡って室内を荒らされたため、今後一切撮影では使わせないつもりだという。
- 本名が読み取りにくく、笑っていいとも!のコーナー「目指せ!達筆王」のお題に「命名勝和」と三村の本名を題に習字を行ったのだが、「命名勝和」という題を収録前に書いていたピーコは、「マサカズ」という名前を読み取ることが出来ず、「誰!?このカツカズって言う人!?」と言われたことがある。
[編集] 出演
以下はすべて三村単独出演のもの。コンビとしての出演番組はさまぁ~ずの記事を参照。
- バラエティ番組
- 金のA様×銀のA様(司会、日本テレビ系)
- 新型テレビ(福岡放送制作、日本テレビ系)
- 世界超密着TV!ワレワレハ地球人ダ!!(フジテレビ系)
- サンクチュアリ 大人の聖域(司会、日本テレビ系)
- ぷるんアラモード(テレビ西日本)
- リンカーン (TBS系)
ほか
- テレビドラマ
- FNS25時間テレビ内スペシャルドラマ THE WAVE!(2005年、フジテレビ系)
- 和田アキ子殺人事件(2007年、TBS系)
- まるまるちびまる子ちゃん(2007年、フジテレビ系)
- テレビコマーシャル
- シャープ 『日本一短いクイズショー シャープに答えて!』