京都産業大学
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京都産業大学
大学設置/創立 | 1965年 |
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学校種別 | 私立 |
設置者 | 学校法人京都産業大学 |
本部所在地 | 京都府京都市北区上賀茂本山 |
キャンパス | 京都府京都市北区上賀茂本山 |
学部 | 経済学部 経営学部 法学部 外国語学部 文化学部 理学部 工学部 |
研究科 | 経済学研究科 経済学研究科(通信過程) マネジメント研究科 法学研究科 外国語研究科 理学研究科 工学研究科 法務研究科(法科大学院) |
ウェブサイト | 京都産業大学公式サイト |
京都産業大学(きょうとさんぎょうだいがく、英称:Kyoto Sangyo University)は、京都府京都市北区上賀茂本山に本部を置く日本の私立大学である。1965年に設置された。大学の略称は産大、京産、京産大、京都産大。
目次 |
[編集] 建学の精神
[編集] 略歴
- 太平洋戦争前に在った官立神宮皇學館大学の再興期成会による日本精神の復興が改めて必要であるという考えから、船越正道(皇學館大学助教授)・岩畔豪雄(元陸軍大佐・初代世界問題研究所長)・小野良介(学校法人初代理事長)を中心に開学が準備された。当初は京都府福知山市に開学予定だったが、土地の手当てがつかず北区の現キャンパスに1965年開学。初代総長には大石義雄を予定していたものの定年退官を翌年に控え就任を固辞し、結局荒木俊馬が就任した。これらの開学の経緯を基に清水一行が『虚構大学』を著している(ちなみに主人公のモデルは小野)。
- 開学から僅か40年あまりであるが、異例のスピードで総合大学となり、現在学生数は約13,000人。
- 2006年には、創立50周年へ向けての全学統一のコミュニケーション・スローガンを「POWER UNIV.」として宣言している。
[編集] 教育
[編集] 特色
- ワンキャンパス制を採っており、学部の垣根を越えた柔軟なカリキュラムが採られている。全学部生を対象とした「共通教育科目」は、人間科学教育科目と言語教育科目にわかれ、異なる学部の学生が共通の科目を受講する。
- 2007年4月から法学部において、外国語学部と連携した「司法外国語プログラム」、理・工学部と連携した「知財エキスパートプログラム」、経済・経営学部と連携した「人事・労務プログラム」が開設される。
- GJP(グローバル・ジャパン・プログラム)科目は、欧米の留学生や帰国生と一般学生が参加する科目で、全講義が英語で行われる。
- 佛教大学または聖徳大学との通信教育で小学校教諭の免許が取得可能である。
- コーオブ教育(Cooperative Education)が、産官学連携の理論的実践的キャリア教育を目指しなされている。国内外へのインターンシップなどが可能である。
- 大学コンソーシアム京都の参加大学である。2004年には文部科学省の募集する「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」に採択され、2005年4月にはキャリア教育研究開発センターが設置された。
- 京都産業大学マネジメント研究科の学位とUNIVERSITY OF MISSOURI-ST.LOUIS, College of Business Administration(ミズーリ大学セントルイス校)のMBAを同時に取得できる「デュアル・ディグリー・プログラム」を新設している。
- 平成20年には、コンピュータ理工学部(仮称)、連合教職大学院(仮称)の設置を予定している。
[編集] 学部
[編集] 経済学部
- 経済学科
- フレキシブルカリキュラムと呼ばれる系統的学習プログラムが設置されている。
- 現代経済学(経営学部、理学部と関連)
- 公共政策(法学部、文化学部と関連)
- 産業と企業(経営学部、法学部と関連)
- 国際経済(経営学部、法学部、外国語学部、文化学部と関連)
- 新入生を対象とした基礎導入教育プログラムとして、入門講義と入門セミナーを連携した基礎教育がなされている。
- フレキシブルカリキュラムと呼ばれる系統的学習プログラムが設置されている。
[編集] 経営学部
- 経営学科
- ソーシャル・マネジメント学科(2007年4月開設)
- 会計ファイナンス学科(2007年4月開設)
[編集] 法学部
- 法律学科
- 個人の希望進路に応じた系統的履修プログラム制がとられている。
- 法曹・司法書士専修
- 公務員職専修
- 企業関係法専修
- 国際ビジネス法専修
- 国際協力専修
- 公共政策専修
- 自己申告プログラム
- 個人の希望進路に応じた系統的履修プログラム制がとられている。
[編集] 外国語学部
- 英米語学科
- ドイツ語学科
- フランス語学科
- 中国語学科
- 言語学科
- ロシア語専修
- スペイン語専修
- インドネシア語専修
- イタリア語専修
[編集] 文化学部
- 国際文化学科
- 世界の文化を地域別に学べるようコース制が導入されている。
- 日本文化コース
- アジア文化コース
- ヨーロッパ文化コース
- アメリカ文化コース
- 世界の文化を地域別に学べるようコース制が導入されている。
[編集] 理学部
- 物理科学科
- 数理科学科
- コンピュータ科学科(コンピュータ理工学部設置の際に募集停止予定)
[編集] 工学部
- 情報通信工学科(コンピュータ理工学部設置の際に募集停止予定)
- 生物工学科
[編集] コンピュータ理工学部(仮称・設置予定)
- 平成20年設置予定で学部・学科名称、構成等は未確定
- コンピュータサイエンス学科
- ネットワークメディア学科
- インテリジェントシステム学科
[編集] 大学院
- 経済学研究科
- 経済学専攻
- 経済学研究科(通信教育課程)
- 経済学専攻
- マネジメント研究科
- マネジメント専攻
- 法学研究科
- 法律学専攻
- 外国語学研究科
- 英米語学専攻
- 言語学専攻
- 中国語学専攻
- 理学研究科
- 数学専攻
- 物理学専攻
- 工学研究科
- 情報通信工学専攻
- 生物工学専攻
- 法務研究科
- 法務専攻
[編集] 研究所
- 日本文化研究所
- 世界問題研究所
- 先端科学技術研究所
- 総合学術研究所
- 鳥インフルエンザ研究センター
[編集] 学術誌
- 京都産業大学論集
- 人文科学系列
- 社会科学系列
- 自然科学系列
- 日本文化研究所紀要
- 世界問題研究所紀要
- 先端科学技術研究所所報
- 総合学術研究所所報
[編集] 沿革
- 昭和38年(1963年)
- 4月 大学設立の発起人会発足
- 8月 昭和40年4月開学を目途に敷地を洛北上賀茂国有林に選定
- 昭和39年(1964年)
- 6月 京都産業大学設立準備委員会を結成
- 昭和40年(1965年)
- 1月 「学校法人京都産業大学寄附行為」の認可、「京都産業大学 経済学部・理学部」の設置認可
- 2月 荒木俊馬初代学長に就任
- 4月 本館その他初期施設完成,第1回入学式挙行
- 昭和41年(1966年)
- 4月 追分寮完成,1号館(教養部)・体育館・計算機センター完成
- 5月 世界問題研究所設置
- 11月 第1回神山祭開催
- 昭和42年(1967年)
- 4月 経営学部・法学部・外国語学部増設
- 5月 3学部増設記念式典挙行,学歌発表(荒木俊馬作詞・團伊玖磨作曲)
- 7月 2号館(理学部)完成
- 8月 3号館(外国語学部)・4号館(法学部)完成,神山寮完成
- 10月 7号館(学生関係部室・食堂)完成
- 11月 アーノルド・J・トインビー博士講演会開催,輔仁大学(台湾)と交流協定締結
- 昭和43年(1968年)
- 3月 5号館(経済学部・経営学部)完成
- 4月 計算機科学研究所設置
- 7月 大教室棟完成
- 10月 ハーマン・カーン博士講演会開催
- 12月 総合グラウンド(硬式野球場・陸上競技場・馬場)完成
- 昭和44年(1969年)
- 1月 理学部に応用数学科増設
- 2月 8号館(第1食堂)完成,荒木俊馬学長、総長に就任
- 3月 第1回経済学部・理学部の卒業式挙行
- 4月 大学院経済学研究科(経済学専攻)・理学研究科(数学専攻・物理学専攻)修士課程設置
- 12月 同窓会発足
- 昭和45年(1970年)
- 3月 保健管理センター棟完成
- 4月 法学部に法学専攻科設置
- 8月 五常寮完成
- 10月 保健診療所発足、社会保険診療業務を開始,レイモン・アロン博士講演会開催
- 12月 第2グラウンド完成
- 昭和46年(1971年)
- 4月 外国語学部に外国語専攻科設置,理学部応用数学科を計算機科学科に名称変更,大学院経済学研究科と理学研究科に博士課程設置,教養課程一般教育科目にコース制実施,第2体育館完成
- 10月 カール・D・エルドマン博士講演会開催,ポール・A・サミュエルソン博士講演会開催
- 昭和47年(1972年)
- 1月 京都産業大学論集創刊(社会科学・人文科学・自然科学・外国語と文化系列の4種)
- 2月 ルイス・デイエス・デル・コラール博士講演会開催
- 4月 大学院法学研究科(法律学専攻)修士課程設置
- 6月 津ノ国寮完成
- 10月 ゲオルギ・A・アルバトフ博士講演会
- 昭和49年(1974年)
- 4月 大学院法学研究科に博士課程設置
- 9月 法学専攻科廃止
- 11月 ヴァイゼッカー博士講演会開催
- 昭和50年(1975年)
- 7月 松の浦セミナーハウス完成
- 10月 語学ラボラトリーセンター設置,開学10周年記念式典挙行
- 昭和51年(1976年)
- 4月 全学部の学生を対象にllセンター外国語ll学習コース開講
- 10月 日本初のオンライン情報処理教室設置
- 昭和52年(1977年)
- 4月 大学院外国語学研究科(中国語学専攻・言語学専攻)修士課程設置、学校法人京都産業大学が「すみれ幼稚園」を設置
- 昭和53年(1978年)
- 3月 課程修了による初の博士号授与
- 4月 国際言語科学研究所設置
- 7月 本学創設者荒木俊馬総長逝去
- 9月 柏祐賢学長に就任
- 昭和54(1979年)
- 6月 法職講座開設
- 昭和55年(1980年)
- 7月 第1回公開講座開催(平成6年度から市民講座に改称)
- 昭和56年(1981年)
- 2月 同窓会館完成
- 4月 マセイ大学との交換留学開始
- 6月 第1研究室棟完成
- 昭和57年(1982年)
- 3月 新「追分寮」市原に完成
- 4月 法職講座センター・会計職講座センター設置
- 9月 柏祐賢学長再任
- 11月 国土利用開発研究所設置
- 昭和58年(1983年)
- 7月 論文提出による初の博士号授与
- 昭和59年(1984年)
- 4月 教職課程講座センター・情報処理講座センター設置,教育職員養成の聴講生課程設置
- 昭和60年(1985年)
- 5月 創立20周年記念式典挙行
- 昭和61年(1986年)
- 4月 現代体育研究所設置
- 9月 柏祐賢学長3選
- 昭和62年(1987年)
- 3月 中央図書館完成,第2研究室棟完成,第1実験室棟完成
- 4月 学内コンピューターネットワーク(KING)敷設
- 平成元年(1989年)
- 4月 工学部増設
- 9月 在ニュージーランド学術交流事務所開設
- 10月 第2実験室棟完成
- 平成2年(1990年)
- 4月 生涯学習教育センター設置
- 9月 柏 祐賢学長4選
- 平成4年(1992年)
- 3月 神山ホール完成
- 平成5年(1993年)
- 3月 9号館完成
- 4月 大学院工学研究科(情報通信工学専攻・生物工学専攻)修士課程設置,全学部対象にインターネットサービス開始
- 平成6年(1994年)
- 9月 柏 祐賢学長就任
- 平成7年(1995年)
- 4月 大学院工学研究科に博士課程設置,日本文化研究所設置,一般教育研究センター・英語教育研究センター・外国語教育研究センター・体育教育研究センター設置
- 5月 創立30周年記念式典挙行
- 9月 第3研究室棟完成
- 平成8年(1996年)
- 4月 神山研修室棟完成(財)大学基準協会に維持会員(学部)として加入
- 10月 新田政則学長就任,総合能力開発推進センター設置
- 平成9年(1997年)
- 3月 総合体育館・課外活動棟・神山コロシアム(野外ステージ)完成,8号館増築
- 平成10年(1998年)
- 6月 アルカラ大学(スペイン)と交流協定締結,蘇州大学(中国)と交流協定締結
- 9月 特高電気室棟完成,ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校(アメリカ)と交流協定締結
- 10月 国際交流センター設置,パッサウ大学(ドイツ)と交流協定締結
- 11月 国際交流会館完成
- 平成11年(1999年)
- 1月 カリフォルニア大学リヴァーサイド校(アメリカ)と交流協定締結
- 3月 10号館完成
- 4月 情報教育にLinux採用、人権センター設置
- 平成12年(2000年)
- 1月 対外経済貿易大学(中国)と交流協定締結
- 3月 8号館増築,11号館完成
- 4月 文化学部増設,英語教育研究センターおよび外国語教育研究センターを語学教育研究センターとして再編,京都産業大学通信「サギタリウス」創刊
- 5月 シエナ外国人大学(イタリア)と交流協定締結
- 10月 新田政則学長再任
- 平成13年(2001年)
- 1月 建学の碑を建立
- 3月 オックスフォードブルックス大学(イギリス)、パジャジャラン大学(インドネシア)と交流協定締結
- 4月 研究機構を設置し、研究所を日本文化研究所、世界問題研究所、先端科学技術研究所、総合学術研究所の4研究所に改組
- 8月 新「松の浦セミナーハウス」完成
- 10月 ライプツィヒ大学(ドイツ)と交流協定締結
- 11月 「学祖 荒木俊馬先生と京都産業大学-建学の心をたずねて」刊行
- 平成14年(2002年)
- 1月 ペルージャ外国人大学(イタリア)と交流協定締結
- 4月 大学院マネジメント研究科(マネジメント専攻)修士課程設置,葵寮完成,第4研究室棟完成,総合グラウンド管理棟・トレーニング棟完成
- 9月 プーシキン記念ロシア語大学(ロシア)と交流協定締結
- 10月 坂井東洋男学長就任
- 11月 ドナルド・キーン氏講演会
- 12月 リヨン カトリック大学(フランス)と交流協定締結
- 平成15年(2003年)
- 3月 12号館完成,賀茂川寮完成
- 4月 理学部数学科、物理学科、計算機科学科を数理科学科、物理科学科、コンピュータ科学科に名称変更
- 10月 メキシコ国立自治大学と交流協定締結
- 平成16年(2004年)
- 3月 5号館建替完成,13号館(法科大学院棟)完成
- 4月 大学院法務研究科設置,大学院マネジメント研究科博士後期課程設置
- 9月 文部科学省「現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)」採択
- 10月 京都産業大学大学院サテライト講習室開設(キャンパスプラザ京都)
- 12月 バーノン・L・スミス氏講演会,梨花女子大学(韓国)、復旦大学(中国)との交流協定締結
- 平成17年(2005年)
- 4月 大学院外国語学研究科(英米語学専攻)修士課程設置
- 平成19年(2007年)
- 2月 京都府立医科大学と学術交流に関する包括協定を締結
- 4月 大学院経済学研究科修士課程の通信教育課程を設置(全国初)
(京都産業大学HP記載「沿革」を基に編集)
[編集] 海外の交流協定校
- ニューヨーク州立大学ストーニーブルックス校(アメリカ)
- ミズーリ大学
- カリフォルニア大学リヴァーサイド校
- サンディエゴ州立大学
- メキシコ国立自治大学
- マセイ大学(ニュージーランド)
- プーシキン記念ロシア語大学(ロシア)
- 復旦大学(中国)
- 蘇州大学
- 対外経済貿易大学
- 香港中文大学
- 輔仁大学(台湾)
- 慶熙大学校(韓国)
- 梨花女子大学
- オックスフォードブルックス大学(イギリス)
- ケント大学
- ケルン大学(ドイツ)
- ライプツィヒ大学
- バッサウ大学
- リヨンカトリック大学(フランス)
- ノルマンディ・ビジネス・スクール
- ペルージャ外国人大学(イタリア)
- シエナ外国人大学
- アルカラ大学(スペイン)
- エディス・コーワン大学(オーストラリア)
- ガジャマダ大学(インドネシア)
- バジャジャラン大学
- アイスランド大学(アイスランド)
[編集] 学生生活
[編集] 神山キャンパス基礎情報
- 京都府京都市北区上賀茂本山
- 京都市営地下鉄烏丸線北大路駅から市バス・京都バス、または同線国際会館駅、北山駅、京阪電鉄鴨東線出町柳駅から京都バスで京都産大前下車。その他に叡山電鉄鞍馬線二軒茶屋駅。
- 二軒茶屋駅、上賀茂神社前から無料シャトルバスがある。
- キャンパス周辺は山林である。
- キャンパスには急勾配の坂道が至るところに存在し、同じ高度上に複数の建物が並ぶことは極めて少ない程である。最も低い位置にある図書館・神山ホールから、最も高い位置にある本館の間には、一大学のキャンパス内としては稀にみる高度差がある。
- 広大なキャンパス内には7つの食堂と喫茶店があり、理髪店、旅行代理店、ファミリーマート、丸善、100円ショップ等がある(マクドナルドは2006年7月末に撤退した)。
- キャンパス内(特に8号館周辺)には猫が多数生息している。黒猫が多い。
- 「学園庭園化構想」により美観に配慮した環境整備が進められている。
- 施設の立替が進む中で、未だ創立当初からの古い施設も多く存在する。築数年の新造の施設は5号館、8号館、10号館、11号館、12号館、13号館等である。
[編集] 学生寮
- 追分寮(男子寮)
- 葵寮(女子寮)
- 五常寮(体育寮)
- 賀茂川寮(体育寮)
- 神山寮(体育寮)
- 津ノ国寮(体育寮)
[編集] 学園祭
- 神山祭
[編集] スポーツ
- 空手道部、硬式野球部、自転車競技部、ヨット部、バスケットボール部、ボーリング部、ラグビー部、陸上競技部等は全国でも活躍している。
- 京都産業大学硬式野球部は関西六大学野球連盟に所属している。
- 龍谷大学との対抗戦が存在し、「産龍戦」(龍谷大学では「龍産戦」)と呼ばれる。
[編集] 付属学校園
- 附属中学校(2007年開校4月)
- 附属高等学校(2007年開校4月)
- すみれ幼稚園