今尾藩

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今尾藩（いまおはん）は、美濃国（現在の岐阜県海津郡平田町今尾）に存在した藩。居城は今尾城。

[編集] 藩史

藩主家の竹腰氏は、宇多源氏の佐々木信綱を祖先とする名門である。竹腰道鎮は斎藤道三に仕えた。その孫・竹腰正信は徳川家康に仕えた。ちなみに正信の生母は志水加賀守の娘（お亀の方）で、尾張徳川家の祖となった徳川義直の同母兄である。正信は慶長6年（1601年）、甲斐国内に5000石を与えられ、慶長12年（1607年）に成瀬正成と共に徳川義直の付家老となった。その後、新たに尾張で5000石を加増され、合計1万石を領する大名となったのである。慶長16年（1611年）に尾張藩の執政を務めていた平岩親吉が死去すると、正信はその後を受けて尾張藩の執政を任された。また、正信は名古屋城築城に尽力し、自らが砲術に長けていたことを家康の前で披露して褒め称えられたことから、1万石を加増された。さらに元和5年（1619年）には1万石を加増されて3万石の大名となった。以後、竹腰氏は尾張藩の付家老として代々、尾張藩主を補佐した。ただし、幕府時代の間は藩として正式には認められず、藩と正式に認められて立藩したのは、明治元年（1868年）1月27日の新政府からの計らいによるものである。このとき、今尾藩は同年10月に義直から賜った1万石を返上している。そして明治2年（1869年）6月23日、版籍奉還を行なった。