十二国記
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十二国記 | |
---|---|
ジャンル | ファンタジー |
小説 | |
著者 | 小野不由美 |
出版社 | 講談社、新潮社 |
発表期間 | 1991年9月25日 - 継続中 |
テレビアニメ | |
原作 | 小野不由美 |
監督 | 小林常夫 |
キャラクターデザイン | 田中比呂人、楠本祐子 |
アニメーション制作 | ぴえろ |
放送局 | NHK |
放送期間 | 2002年4月9日 - 2003年8月30日 |
話数 | 全45話 |
■テンプレート使用方法 ■ノート |
『十二国記』(じゅうにこくき)は、小野不由美の一連の小説作品群の呼称である。古代中国思想を基盤にした異世界ファンタジー作品。2006年時点で未完。
作者の小野不由美は遅筆で知られており、2001年以降シリーズ新作は久しく発表されていない。作品中の君主の呼称に由来して、彼女を「小野主上(しゅじょう)」と呼ぶ熱心なファンもいる。原作の売り上げはシリーズ累計700万部に迫るほどである。また、2002年にNHKでテレビアニメ化されている。ちなみにこの作品の構想のきっかけを作ったのは銀河英雄伝説の作者で、遅筆な作家で有名な田中芳樹である。
目次 |
[編集] 舞台となる世界
- 詳細は十二国を参照
十二国記の舞台となるのは、山海経に登場するような神仙や妖魔の存在する世界である。その名のとおり、12の国が存在する。文化、政治形態は古代中国(特に周)に類似しており、絶対的な王制である。しかし世襲制ではなく、12の国はそれぞれ神獣麒麟(きりん)が天意に従って選んだ王により統治されている。王は諸侯を封じ、政治をさせる。王や一部の高位の官は神仙として不老長寿(だが必ずしも不死ではなく、胴や首を断たれれば死んでしまう)の身体を得て、天意に従う形で国を治めることを求められている。麒麟が失道にかかりそのまま死・禅譲するか、誰かに討たれない限り王は死なない。王とそれを選ぶ麒麟、そして天意とは何なのかという問いが、作品全体の主題となっている。
さらに、サイドストーリーとして最初に執筆された『魔性の子』では、この異世界が我々の暮らす現実世界に干渉したときの恐怖がホラー小説として描かれており、甘い異世界幻想に収まらない世界観を提示している。
[編集] 登場人物
十二国記の登場人物を参照。
[編集] 主人公
シリーズ共通の主人公は存在しないが、各作品の登場人物は時代を超えて関係し合っており、ある作品の主人公が他の作品に脇役で登場することもしばしばある。以下に作品別主人公を示す。
- 『魔性の子』 : 泰麒 蒿里 ・・・ 尚隆が(名前だけ)登場
- 『月の影 影の海』 : 景王 赤子 ・・・ 尚隆が登場、蒿里が(名前だけ)登場
- 『風の海 迷宮の岸』 : 泰麒 蒿里 ・・・ 尚隆が登場
- 『東の海神 西の滄海』 : 延王 尚隆
- 『風の万里 黎明の空』 : 景王 赤子 ・・・ 尚隆、珠晶が登場
- 『図南の翼』 : 供王 珠晶
- 『黄昏の岸 暁の天』 : 李斎 ・・・ 蒿里、赤子、尚隆が登場
[編集] シリーズ全体の構成
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作家 |
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[編集] 作品一覧
新潮文庫刊行の『魔性の子』以外は、全て講談社X文庫ホワイトハートおよび講談社文庫。ホワイトハート版のイラストは山田章博が担当。講談社文庫版の装丁は菊池信義(イラストなし)。元々『図南の翼』まではホワイトハート版のみで刊行されていたが、後に講談社文庫からも刊行されるようになり、『黄昏の岸 曉の天』以降は講談社文庫版が先行リリースされている。
- 『魔性の子』(日本を舞台にした外伝。新潮文庫)
- 『月の影 影の海』(登場国:巧、雁、慶)
- 『風の海 迷宮の岸』(麒麟の物語。登場国:黄海、戴)
- 『東の海神 西の滄海』(登場国:雁)
- 『風の万里 黎明の空』(登場国:慶、恭、芳、才)
- 『図南の翼』(登場国:黄海、恭、奏)
- 『黄昏の岸 曉の天(そら)』(登場国:慶、戴、範)
- 『華胥の幽夢』(かしょのゆめ。短編集)
- 「華胥」(登場国:才) (『メフィスト』2001年5月増刊号の掲載作品を改稿したもの)
- 「冬栄」(登場国:戴、漣)(『IN☆POCKET』2001年4月号の掲載作品を改稿したもの)
- 「書簡」(登場国:慶、雁)(同人誌「中庭同盟」の掲載作品を改稿したもの)
- 「帰山」(登場国:柳、奏)(同人誌「麒麟都市 」の掲載作品を改稿したもの)
- 「乗月」(登場国:芳、恭、慶)(同人誌「中庭同盟」の掲載作品「函丈」を改稿したもの)
- なお、同人誌掲載作品については、短編集の後書きには同人誌に掲載されたことを記さず、「未定稿をもとにした書き下ろし」であるとされている。
- 『漂舶』(『ドラマCD 東の海神 西の滄海』付録)(登場国:雁)
講談社文庫版とホワイトハート版との間には、設定やストーリーの違いなどは存在しない。両者の間にある違いは次の通りである。
- イラストはホワイトハート版にのみ存在する。
- 後書きはホワイトハート版にのみ存在する。(図南の翼まで)
- ホワイトハート版で仮名書きになっている言葉が講談社文庫版では漢字になっている。
- 文字の組まれかたが違い、講談社文庫版の方がつまっている。
以上の違いがあるため、ホワイトハート版の方がページ数が若干多くなっており、『風の海 迷宮の岸』と『黄昏の岸 曉の天』では講談社文庫版では1冊になっているものがホワイトハート版では上巻・下巻の2冊になっている。
[編集] 本編・外伝・番外編
本シリーズは、同一の世界設定の中で作品ごとに別の国が舞台になって別の主人公がおり、執筆順と作品内での時間軸が前後する形でストーリーが展開されている。ホワイトハート版の後書きで、『月の影 影の海』が、「『魔性の子』の続編であり、本編である。」とされているのに対して、『東の海神 西の滄海』が、「今回は番外編という気分で書き始めた」、『図南の翼』が「今回も番外編」とされているのを見ると、『月の影 影の海』から始まり『風の万里 黎明の空』を経て『黄昏の岸 曉の天』に繋がる中嶋陽子が主人公となっている物語と『風の海 迷宮の岸』から始まって『黄昏の岸 曉の天』に繋がる高里要を主人公とした十二国での物語が全体の本編を構成し、これらに登場する人物の過去を描く『東の海神 西の滄海』や『図南の翼』が番外編、一連の物語を反対側の世界から描いた『魔性の子』が外伝として存在し、全体としてシリーズを構成していると考えられる。
[編集] 時系列
作品の刊行順とストーリーの時系列は異なっており、時系列で並べ替えると以下の順になる(回想シーンなどを除く)。なお括弧内は初出刊行年。
- 『東の海神 西の滄海』(1994年)・・・約500年前
- 『漂舶』
- 『図南の翼』(1996年)・・・約90年前
- 『華胥』‐理想を追いすぎた前采王の失道と黄姑への禅譲。
- 『風の海 迷宮の岸』(1993年)・・・約2年前
- 『冬栄』‐泰麒が漣国を訪問する。廉麟とは誼があった。
- 『月の影 影の海』(1992年)・・・基準年
- 『書簡』‐陽子と楽俊が、互いに背伸びした姿を伝え合う。
- 『風の万里 黎明の空』(1994年)・・・約1年後
- 『乗月』‐芳で仮王として立つことを決意した月渓と、自身の罪を悔いる祥瓊。
- 『帰山』‐諸国を旅している途中の尚隆と利広が倒れかけた柳で出会う。
- 『黄昏の岸 曉の天』(2001年) および『魔性の子』(1991年)・・・約2年後
[編集] シリーズ展開の特徴
本シリーズの展開経過は次のような特徴を持っている。
- 最初に外伝が(それも異なる出版社から)刊行されたこと。
- ライトノベルで始まった人気シリーズの場合、最初に本編が刊行され、本編の刊行が進み人気が出てくるととともに外伝などが出されるようになるのが一般的であるが、本シリーズの場合は外伝が先に新潮社という別の出版社の一般向けレーベルの文庫で1冊だけ刊行され、その後本編が講談社のライトノベル文庫で刊行されるという特異な経過をたどってシリーズ展開された。
- 最初はシリーズであることが明らかにされなかったこと
- シリーズものとして展開される作品の場合、通常は第1作からシリーズものであることもシリーズ名も明記して刊行されるが、本シリーズの場合、ホワイトハートで刊行された最初の数冊はシリーズものであることすら明記せずに刊行されており、後述のとおりシリーズ名がついたのもずっと後になってからである。
- ジュニア向けレーベルの文庫から一般向けレーベルの文庫へと展開されたこと
- 本編が数作刊行され、ホワイトハートでの人気シリーズとなってから様々な形で書評に取り上げられたが、その中に、「本シリーズは一般の成人が読むのに十分ふさわしい内容を持っているが、それがライトノベルの文庫から出されていることだけを理由として読まずに避けられているとしたらもったいない。」といった趣旨のものがあり、当時多くの作家・評論家らによって同趣旨の書評が書かれたことから、同じ出版社の一般向けレーベルの文庫から刊行されることになり、これによって一般向けの知名度が大きく上昇することになった。[1]
- 同人活動とかかわって展開されてきたこと
- 著者自らが本シリーズの外伝や番外編にあたる作品を入れた同人誌を発行するという同人活動を行っていた。それらの作品の一部は後に文庫に収録されている。またそれとは別に一般の同人作家による本作を題材とした作品も数多く作成され、その中の比較的評価の高い作品を集めた書籍が作られて一般の書店で売られるまでになった。
[編集] シリーズ化とその名称
現在、このシリーズは公式に「十二国記」と呼ばれており、そのことは表紙・カバー等にも明記されているが、当初このような表記はされていなかった。
1991年9月に出版された『魔性の子』では出版社が異なることもあってか、シリーズものであること自体明らかにはされていなかった。
「十二国記」という呼び方の元になった、この作品世界に12の国が存在するという事実が明らかになったのは1992年に出版された『月の影 影の海』においてであるが、その下巻の後書きでも「この作品は『魔性の子』の続編であり、本編である」とされてはいるが、今後も続くシリーズものであることは明らかにされていない。
1993年に出版された『風の海 迷宮の岸』の後書きにおいて初めて「シリーズのつもりで書いている」ことは明らかにされたものの、シリーズとしての名称は特に明らかにされてはいなかった。
しかし早い時期からこのシリーズはファンによって「十二国」または「十二国記」と呼ばれており、1994年に出版された『東の海神 西の滄海』の後書きでも著者は多くのファンがこのシリーズのことを「十二国」と呼んでいることを知っているのみならず、著者自身が編集者との打ち合わせなどでもこのシリーズのことを「十二国」と呼んでいることを語っている。それにもかかわらず、「十二国」あるいは「十二国記」という名称はあくまで便宜上のものであるとして「このシリーズには名前がありません」と明記されていた。そしてその理由は著者により「この作品ではこの世界の十二の国全部が描かれているわけではないし、今後も十二国全てを描く予定は無いので十二国記と呼ぶのはある意味嘘になるから。」であると説明されていた。
その後長い中断期間を経て講談社文庫版が出版されるころには「十二国記」が著者・出版社も認めた正式なシリーズの名称として表紙・カバー等に明記されるようになっていた。このように方針が変更された理由は「ダ・ヴィンチ」2003年7月号の著者インタビューによれば編集部から要望があったためとのことである。なお、ホワイトハート版では上記の通り当初はシリーズ名の表記は無かったが、「十二国記」が正式なシリーズ名となって以後に重版されたものについては表紙・カバー等に「十二国記」がシリーズ名として明記されるようになっている。また正式に「十二国記」と呼ばれるようになる前には、文庫の帯などには出版社によって「12の国の物語」と記載されていた。
[編集] 今後の執筆予定
- 「月刊ぱふ別冊 活字倶楽部Special 5」(1997年、雑草社)
- 著者がインタビューにおいて「十二国記の本編はあと二か三作くらい。外伝は希望があれば書きます」と発言。
- 「ダ・ヴィンチ」(2003年7月号、メディアファクトリー)
- 著者がインタビューにおいて「一連の事件についてはあと一作書けば決着する。」と発言。
[編集] アニメ
NHKBS2の衛星アニメ劇場枠内で放送され、後に教育テレビや衛星ハイビジョンでも放送された。BS2初回の放送期間は以下の通り。
- 火曜18:00枠
- 土曜09:00枠
2002年7月23日~8月27日、2003年3月18日・25日は再放送、また2003年4月5日~6月28日まで「十二国記の世界」と題された全13回の総集編として再編集された特別番組が放送されている。また同作品は2006年BS夏休みアニメ特選枠内にて一部放送した。
当初は全39話とされ、2003年3月に第二シリーズの放送が発表されたが、45話で一旦終了となった。NHKの公式発表では、その理由として原作が未完であるためキャラクターを生き生きと描きづらいこと等が挙げられている(ただし続編制作の見通しは立っていない)。なお、脚色の會川昇が執筆し後に出版されたアニメ脚本集によれば、第二シリーズは東の海神~に続いて、図南の翼、黄昏の岸 暁の天の構成で、原作未完の黄昏~に何らかの決着を付ける事でアニメ十二国記の結末とする構想だったという。
NHKで放送される前年の2001年に一旦WOWOWでアニメ化の企画が立てられたが実現しなかった。月の影~の脚本はその頃に書かれたものであるという。
本作品の大きな特徴の一つとして、放映当時に中堅若手の実力派やベテラン声優が端役に至るまで起用された事が挙げられる。主役である中嶋陽子役の久川綾の熱演に加え、それまで少女を演じることが多かった釘宮理恵は泰麒の演技で少年役という新境地を開いた。また、杉本優香役の石津彩は舞台をメインとする俳優であったが、その存在感は際立っていた。
日本のみならず、台湾、中国、アメリカなどでも放映され、人気を博している。
[編集] 原作との相違
内容は大筋で原作に準拠しているが、小説とアニメという表現方法の違いなどから、一部プロットの変更やオリジナルの設定も含まれている。また、作品中に登場する漢字には金文が用いられている。
この會川の脚色は原作と違った設定や登場人物も登場し、賛否両論を巻き起こした。過去に他作品で原作の基本設定すら改編されたアニメを多く見てきたアニメファンは総じてアニメ版を評価したが、古くからの原作ファンの中にはアニメ版を毛嫌いし「十二国記をネタにしたただの同人アニメ」という見方をするという、ファンの二極化が起きている。アニメ脚本集には、「原作とアニメの最も大きなストーリー上の相違点である「月の影 影の海」の冒頭部で十二国に渡って来る人数が1人でないことはもともと原作者が小説を発表する前の構想に由来するものである」とか、原作中では特に名前を付けられていなかった人物等について名前が明らかにされていたり、使令の名称や種族名なども原作では未設定であったものが設定されているのだが、これについて「原作に登場しない固有名詞は全て原作者に決めて貰っている」といった記述がある。このほかに脚本作成時に『黄昏の岸 曉の天』が未刊であったため、そこで初めて明らかになった事柄については矛盾することになってしまったものもあるといった記述もある。
21話風の海 迷宮の岸 転章に於いて、十二国の王と麒麟が紹介された(アニメ未登場者はシルエットで登場)。これによれば、原作には今のところ登場していない舜極国の王は徇王(しゅんおう)、麒麟は徇麒(しゅんき)とされている。
[編集] 放送作品
- 月の影 影の海
- 一章~十二章 (第1話-第12話)2002年4月9日~7月2日
- 終章 (第13話)2002年7月9日
- 転章 (第14話)2002年7月16日
- 風の海 迷宮の岸
- 一章~五章 (第15話-第19話)2002年9月3日~10月1日
- 終章 (第20話)2002年10月8日
- 転章 (第21話)2002年10月15日
- 書簡 (第22話)2002年10月22日
- 風の万里 黎明の空
- 一章~八章 (第23話-第30話)2002年10月29日~12月17日
- 転章 (第31話)2003年1月7日
- 九章~十五章 (第32話-第38話)2003年1月14日~3月4日
- 終章 (第39話)2003年3月11日
- 乗月 (第40話)2003年7月5日
- 東の海神 西の滄海
- 一章~三章 (第41話-第43話)2003年7月26日~8月16日
- 終章 (第44話)2003年8月23日
- 転章 (第45話)2003年8月30日
- 日付は初回放送日
- 2002年7月23日~8月27日および2003年3月18日・25日は再放送
- 2003年4月5日~6月28日は「十二国記の世界」(第1回~第13回)
- 2007年1月9日~毎週火曜日午前0時25分より(再放送)
[編集] キャスト
[編集] 月の影 影の海
- 中嶋陽子 - 久川綾
- 杉本優香[2] - 石津彩
- 浅野郁也[3] - うえだゆうじ
- 景麒(けいき)- 子安武人
- 蒼猿(あおざる)- 岡野浩介
- 楽俊(らくしゅん)- 鈴村健一
- 尚隆(しょうりゅう)- 相沢正輝
- 六太(ろくた) - 山口勝平
- 塙王(錯王)(こうおう) - 土師孝也
- 塙麟(こうりん) - 佐々木優子
- 予王舒覚(よおうじょかく) - 藤田淑子
- 舒栄(じょえい)[4] - 小山茉美
[編集] 風の海 迷宮の岸
- 泰麒(たいき)- 釘宮理恵
- 高里要(たかさとかなめ)- 岡野浩介
- 汕子(さんし)- 勝生真沙子
- 蓉可(ようか)- ゆかな
- 禎衛(ていえい)- 豊口めぐみ
- 碧霞玄君玉葉(へきかげんくんぎょくよう)- 津田匠子
- 犬狼真君(けんろうしんくん)- 石田彰
- 廉麟(れんりん) - 冬馬由美
- 驍宗(ぎょうそう)- 藤原啓治
- 李斎(りさい)- 進藤尚美
- 景王陽子 - 久川綾
- 景麒 - 子安武人
- 杉本優香 - 石津彩
- 高里卓(たかさとすぐる)- 阪口大助
[編集] 風の万里 黎明の空
- 景王陽子 - 久川綾
- 景麒 - 子安武人
- 祥瓊(しょうけい)- 桑島法子
- 鈴(すず)- 若林直美
- 遠甫(えんほ)- 西村知道
- 浩瀚(こうかん)- 乃村健次
- 柴望(さいぼう)- 堀川仁
- 桓魋(かんたい)- 松本保典
- 虎嘯(こしょう)- 西凛太朗
- 夕暉(せっき)- 野島健児
- 蘭玉(らんぎょく)- 川上とも子
- 桂桂(けいけい)- 千葉千恵巳
- 月渓(げっけい)- 田中正彦
- 供王珠晶(きょうおうしゅしょう)- 山崎和佳奈
- 清秀(せいしゅう)- 平松晶子
- 梨耀(りよう)- 高山みなみ
- 采王黄姑(さいおうこうこ)- 鈴木れい子
- 采麟(さいりん) - 浅野るり
- 天官長 - 清川元夢
- 秋官長 - 金月真美
- 浅野郁也 -うえだゆうじ
- 靖共(せいきょう)- 佐々木誠二
- 呀峰(がほう)- 中田和宏
- 昇紘(しょうこう)・供麒(きょうき)- 大川透(二役)
- 尚隆 - 相沢正輝
- 六太 - 山口勝平
- 楽俊 - 鈴村健一
[編集] 東の海神 西の滄海
- 尚隆 - 相沢正輝
- 六太 - 山口勝平
- 更夜(こうや)- 石田彰
- 斡由(あつゆ)- 大倉正章
- 院白沢(いんはくたく)- 有本欽隆
- 驪媚(りび)- 勝生真沙子
- 朱衡(しゅこう)- 家中宏
- 帷湍(いたん)- 宝亀克寿
- 成笙(せいしょう)- 真殿光昭
- 毛旋(もうせん)- 肥後誠
- 景王陽子 - 久川綾
- 楽俊- 鈴村健一
この他に金田朋子、野田順子、能登麻美子、甲斐田裕子などが出演している。
NHKBS2衛星アニメ劇場 火曜18:00→土曜09:00枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 十二国記 | 次番組 |
だぁ!だぁ!だぁ! (火曜18:00枠) |
機動警察パトレイバー (OVA初期シリーズ、土曜09:00枠) |
[編集] 関連商品
[編集] 書籍
[編集] 原作
- 新潮文庫
- 魔性の子 (1991年9月25日、新潮社) ISBN 4101240213
- 講談社X文庫版
- 月の影 影の海(上) (1992年6月20日、講談社) ISBN 4-06-255071-7
- 月の影 影の海(下) (1992年7月20日、講談社) ISBN 4-06-255072-5
- 風の海 迷宮の岸(上) (1993年3月20日、講談社) ISBN 4-06-255114-4
- 風の海 迷宮の岸(下) (1993年4月20日、講談社) ISBN 4-06-255120-9
- 東の海神 西の滄海 (1994年6月5日、講談社) ISBN 4-06-255168-3
- 風の万里 黎明の空(上) (1994年8月5日、講談社) ISBN 4-06-255175-6
- 風の万里 黎明の空(下) (1994年9月5日、講談社) ISBN 4-06-255178-0
- 図南の翼 (1996年2月5日、講談社) ISBN 4-06-255229-9
- 黄昏の岸 暁の天(上) (2001年5月15日、講談社) ISBN 4-06-255546-8
- 黄昏の岸 暁の天(下) (2001年5月15日、講談社) ISBN 4-06-255550-6
- 華胥の幽夢 (2001年9月5日、講談社) ISBN 4-06-255573-5
- 講談社文庫版
- 月の影 影の海(上) (2000年1月15日、講談社) ISBN 4-06-264773-7
- 月の影 影の海(下) (2000年1月15日、講談社) ISBN 4-06-264774-5
- 風の海 迷宮の岸 (2000年4月15日、講談社) ISBN 4-06-264833-4
- 東の海神 西の滄海 (2000年7月15日、講談社) ISBN 4-06-264834-2
- 図南の翼 (2001年1月15日、講談社) ISBN 4-06-273052-9
- 風の万里 黎明の空(上) (2000年10月15日、講談社) ISBN 4-06-264998-5
- 風の万里 黎明の空(下) (2000年10月15日、講談社) ISBN 4-06-264999-3
- 黄昏の岸 暁の天 (2001年4月15日、講談社) ISBN 4-06-273130-4
- 華胥の幽夢 (2001年7月15日、講談社) ISBN 4-06-273204-1
[編集] アニメ関連本
- アニメKC
- 「月の影 影の海」一章~三章 (2002年8月2日、講談社) ISBN 4-06-310156-8
- 「月の影 影の海」四章~五章 (2002年9月5日、講談社) ISBN 4-06-310157-6
- 「月の影 影の海」六章~七章 (2002年10月5日、講談社) ISBN 4-06-310158-4
- 「月の影 影の海」八章~九章 (2002年11月13日、講談社) ISBN 4-06-310159-2
- 「月の影 影の海」十章~十一章 (2002年12月25日、講談社) ISBN 4-06-310160-6
- 「月の影 影の海」十二章~終章 (2003年2月5日、講談社) ISBN 4-06-310161-4
- 「風の海 迷宮の岸」一章~二章 (2003年5月2日、講談社) ISBN 4-06-310162-2
- 「風の海 迷宮の岸」三章~四章 (2003年6月5日、講談社) ISBN 4-06-310163-0
- 「風の海 迷宮の岸」五章~終章 (2003年7月11日、講談社) ISBN 4-06-310182-7
- 「書簡」「風の万里 黎明の空」一章~二章 (2003年11月21日、講談社) ISBN 4-06-310183-5
- 「風の万里 黎明の空」三章~五章 (2004年1月23日、講談社) ISBN 4-06-310184-3
- 「風の万里 黎明の空」六章~八章 (2004年3月17日、講談社) ISBN 4-06-310185-1
- 「風の万里 黎明の空」転章~十章 (2004年5月21日、講談社) ISBN 4-06-310186-X
- 「風の万里 黎明の空」十一章~十三章 (2004年7月23日、講談社) ISBN:4063101908
- 「風の万里 黎明の空」十四章~終章 (2004年10月13日、講談社) ISBN 4063101916
- 十二国記公式アニメガイド KCデラックス(2004年10月13日、講談社) ISBN 4063349233
- アニメ脚本集
- 「月の影 影の海」一章~七章 (2002年8月2日、講談社) ISBN 4-06-255625-1
- 「月の影 影の海」八章~終章 (2002年9月5日、講談社) ISBN 4-06-255629-4
- 「月の影 影の海」「書簡」 (2003年9月5日、講談社) ISBN 4-06-255694-4
- 「風の海 迷宮の岸」 (2004年1月5日、講談社) ISBN 4-06-255703-7
- 「風の万里 黎明の空」/「乗月」 (2004年3月5日、講談社) ISBN 4-06-255717-7
[編集] CDドラマ
- CDブック『東の海神 西の滄海』(1997年6月17日、講談社)。ブックレットに書下し小説『漂舶』を収録。
- 『魔性の子』ドラマアルバム(1997年6月25日、マーキュリーミュージックエンタテイメント)
- 十二国記夢三章(2003年2月21日)
- 第一章八麒麟 第二章姉妹王 第三章地に獣
- アニメ版の外伝に当たるオリジナルストーリーである。
[編集] DVD
- 月の影 影の海DVDBOX
- 月の影 影の海1 (第1話、第2話)
- 月の影 影の海2 (第3話、第4話)
- 月の影 影の海3 (第5話-第7話)
- 月の影 影の海4 (第8話-第10話)
- 月の影 影の海5 (第11話-第13話)
- 月の影 影の海総集編 「十二国記の世界 月の影 影の海編」
- 風の海 迷宮の岸DVDBOX
- 風の海 迷宮の岸1 (第15話-第17話)
- 風の海 迷宮の岸2 (第18話-第20話)
- 東の海神 西の滄海1 (第40話-第42話)
- 東の海神 西の滄海2 (第43話-第45話)
- 転章 (第14話、第21話)
- 風の海 迷宮の岸総集編 「十二国記の世界 風の海 迷宮の岸編」
- 風の万里 黎明の空DVDBOX
- 風の万里 黎明の空1 (第22話-第24話)
- 風の万里 黎明の空2 (第25話-第27話)
- 風の万里 黎明の空3 (第28話-第30話)
- 風の万里 黎明の空4 (第31話-第33話)
- 風の万里 黎明の空5 (第34話-第36話)
- 風の万里 黎明の空6 (第37話-第39話)
- 風の万里 黎明の空総集編 「十二国記の世界 風の万里 黎明の空編」
[編集] ゲーム
PS2版ゲーム2作が発売されている。いずれも制作コナミコンピュータエンタテインメントジャパン、発売元コナミ。
- 「紅蓮の標黄塵の路」(ぐれんのしるべこうじんのみち)(2003年08月28日発売)
- 「赫々たる王道紅緑の羽化」(かくかくたるおうどうこうりょくのうか)(2004年6月17日発売)
PC版オンラインゲームが1作発売されていた。発売元はアスミック・エースエンタテインメント。
- 「十二国記オンライン」(じゅうにこくきおんらいん)(2003年06月24日発売 2005年2月24日サービス終了)
[編集] 演劇
1997年・2000年に女性だけの劇団として知られる「劇団てぃんか~べる」が『東の海神 西の滄海』を上演、好評を博した。
[編集] 関連
- 田中芳樹 『銀河英雄伝説』
- 『十二国記』の構想のきっかけとなった作品[5]
- 都筑道夫『なめくじ長屋』シリーズ
- 『十二国記』における独特の漢字の使い方やルビの振り方はこの作品の影響である。[6]
- 雪乃紗衣『彩雲国物語』
- 政治色が強い中国風ファンタジーという点で比較されることがある。NHK衛星第2テレビジョンの衛星アニメ劇場という、本作品と同じ枠でアニメ化されている。
[編集] 脚注
- ^ 当時の書評のうち、単行本に収録されたため現在でも入手が容易なものとしては新井素子による「新井素子の読書あらかると」収録のものなどがある。
- ^ 原作では端役
- ^ アニメオリジナルキャラクター
- ^ アニメ本編では端役だが、後に発売されたCDドラマ「夢三章」では重要な役回りを演じている
- ^ 1998年発行の『銀河英雄伝説9 回天篇』徳間文庫での小野不由美の解説による。
- ^ ホワイトハート版『風の万里 黎明の空』の後書きによる。
[編集] 外部リンク
- 「赤子鳳声」(講談社、総合ヴィジョン、ぴえろ、ビクターエンターテイメント、ポニーキャニオンによる共同運営の公式サイト)
- NHKの公式サイト(NHKアニメワールド)
- 小野不由美の異世界ファンタジー『十二国記』(講談社BOOK倶楽部の公式サイト)