會川昇
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會川 昇(あいかわ しょう、本名:会川昇(あいかわ のぼる)1965年8月9日-)は、日本の脚本家。
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[編集] 人物
1992年までは会川昇名義で脚本を書いており、三陽五郎、伊坂秀樹などのペンネームを持つ。葉月九ロウ、小山田風狂子も彼のペンネームとの説があるが公式には確認されていない。
主にアニメ、特撮の脚本を手がける。高校時代にテレビアニメ『亜空大作戦スラングル』でデビュー。それ以前から雑誌ライターとしても活動し、アニメ雑誌『アニメック』等に基騒などのペンネームで寄稿している。1980年代中盤から脚本専業となり、数多くの作品を担当。『鋼の錬金術師』『十二国記』などシリアスなテーマを持つ作品が多い。
優れた作品も手がけているが、原作のある作品で原作に忠実なだけのアニメ化に興味を示さず、常にアニメ作品としての独自の方向性を模索する。『十二国記』、『鋼の錬金術師』の原作読者の中にはアニメ版を非難する人も少なくないように、原作展開の忠実な再現を期待するファンからすれば受け入れがたく、いわゆる「原作クラッシャー」であると言われることも。こう言ったスタンスから一部のアニメファンからは批判的な目を向けられる事もある。ただ、彼の創り出す「自分なりのストーリー」が許容出来る者にとっては良い脚本家と言える。
ラジオ番組にも多数出演しており、『波乗り アニメジャーナル』のパーソナリティを務めていた頃は、スポンサー企業関連作品に対しても容赦のないアニメ評論を行い、アニメファンの間で賛否両論を巻き起こした。
[編集] 作品
- 1983年
- 亜空大作戦スラングル(脚本)
- 1987年
- ミスター味っ子(脚本)
- 破邪大星ダンガイオー(脚本)
- 超神伝説うろつき童子(脚本、初期三部作のみ三陽五郎名義)
- 大魔獣激闘 鋼の鬼(原案・脚本)
- 戦国奇譚妖刀伝(脚本、但し鬼哭の章以降)
- 1988年
- 1989年
- 昆虫物語みなしごハッチ(脚本)
- 獣神ライガー(脚本)
- 妖魔(脚本)
- 1990年
- ウルトラマングレート(構成・脚本原案・日本語訳-この作品はオーストラリアで制作)
- 魔獣戦線(構成・脚本)
- 1991年
- THE 八犬伝(企画・構成・脚本)
- 1993年
- THE 八犬伝 - ~新章~(脚本)
- 疾風!アイアンリーガー(脚本)
- 1994年
- 勇者警察ジェイデッカー(脚本)
- ぼくのマリー(協力、三陽五郎名義)
- 影武者徳川家康(脚本、四巻まで)
- 1995年
- 1996年
- 機動戦艦ナデシコ(ストーリーエディター・脚本)
- 1998年
- 南海奇皇(原作・脚本)
- 2000年
- 機巧奇傳ヒヲウ戦記(原作・脚本)
- 2002年
- 2003年
- 爆竜戦隊アバレンジャー(脚本)
- GAD GUARD(ストーリーエディター・脚本)
- 鋼の錬金術師(ストーリーエディター・脚本)
- 2004年
- 仮面ライダー剣(後半以降メインライター・脚本)
- 2005年
- 奥さまは魔法少女(企画協力)
- 劇場版 鋼の錬金術師 シャンバラを征く者(ストーリー・脚本)
- 2006年
- 轟轟戦隊ボウケンジャー(メインライター・脚本)
- 天保異聞 妖奇士(原作・脚本)
- 2007年
- 大江戸ロケット(戯作頭取)
- 獣拳戦隊ゲキレンジャー(脚本)
[編集] ラジオ
- 波乗り アニメジャーナル
- アニメエクスタシー ~波乗り!妄想系~
- ぼくのマリー